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【MHP 2nd G】第15回 ガンランスでシェンガオレンに挑む哀れな中年

 いやあ飲んだ飲んだ……。

 ここのところ連日、”会食”という名の”飲み会”にくり出して都内各地で管を巻いているわけですがね。昨日飲んだ相手は「いよいよラージャン登場か!?」と言いたくなるようなスゴ腕(なんのだ?)の御仁で、そりゃあもう楽しいのなんの。俺とその人は同い年なので、仕事やプライベートで置かれている立場が非常に似通っていて、お互いが何かを話すたびに「わかる!!!!!」、「そうなんですよね!!!!!!」と、ビックリマークをいくつつけても足りないくらいの同意度で、気がついたら30回くらい握手してました(笑)。

 でね。

 ぜんぜん『2nd G』と関係ないんだけど、その飲み会の席で「こんにゃろ……」と思ったことがあったので、なぜか読者の皆さんにご報告を。

 2軒目に行った、女の子と話をしながら飲むという最近流行りのバー(非常にユニークな飲み屋です)で、やっぱりいい年したおっさんが行くと「俺って有名人で言うと誰に似てる!?」っていうどうでもいいアホな話になるわけです(読者の皆さん、ドン引きしないで)。で、いっしょに行ったその人は男前なので「あー! 俳優の○○に似てるー!!」とか言われてご満悦になってるわけだ! まあそうなると俺も俄然張り切るわけで、「じゃあ、俺は俺は!?」ってなるでしょう。すると俺の真向かいにいた女の子が、「あ!」と言い、期待と不安でドキドキしている中年男に向かってつぎのような衝撃のひと言を発したのです。

 「アレアレ! 相撲に詳しくて髪が長くて、メガネかけたヒゲの人に似てる!!

 ……おまえそれ、やくみつるさんだろ!!!!! ヒゲとかメガネとか、部品だけで判断すんじゃねえ!! こういうところでお客さんにそう聞かれたら社交辞令200パーセントでもいいから、「アイドルの○○クンに似てるー!」とか、「俳優の××さんに激似〜♪」とか言いなさい!! 確かに俺は相撲に詳しいけど、なんでそれ知ってんだキミは!! とかなんとか、わけのわからぬ説教を30分ほどその女の子にしてあげました(苦笑)。あ、でも俺は同じ好角家として、やくみつるさんは尊敬しております。マジです。

 いやあ我ながら、なんでこんなこと書いてるんだろ……。以下からマジメな『2nd G』日記となります。

 中目黒目黒の緊急クエストで失敗しまくってすっかり心が折れかかってはいたものの、「こんなところで立ち止まってしまったらご飯が食えなくなる!」と奮起して、自分に出ていた下位の緊急クエスト”迫り来る仙高人”を受注した。そう、シェンガオレンの討伐クエストである。シェンガオレン討伐は何かと手間がかかるので、本来だったら何人かの仲間で挑みたいところ。でもせっかくだから最初はひとりで出かけてみることにした。武器はロクなものを持っていなかったので、苦肉の策で当時持ってたガンランスコレクションの中でいちばん攻撃力が高かった”ティガバースト”を持って行くことにした。しかしどう考えてもガンランスがシェンガオレンに向いている武器とは思えなかったので、大タル爆弾G、大タル爆弾を限界数持っての出撃となった。

 さあ始まりましたシェンガオレン討伐。ガンランスでこの巨大モンスターに挑むのは、おそらく初めてだ。さあて、どうなることやら……。お、きたきた巨大カニ。相変わらずデカイなおまえ……。さっそく、迫り来たうまそうなカニ足目掛けてティガバーストの切っ先を向けた。

 しかし。

 当たらない……。

 ガンランスはその武器特性から、手数が非常に少ない。1発外しても手数の多さで補える片手剣や双剣とは真逆に立つ武器だ。つまり1回攻撃を外すと、それを挽回するのがとても難しいんですね。しかもシェンガオレンはひたすら前へ前へと進もうとするわけで、重くて機動力が欠如したガンランスで追いかけるのはひと苦労。しかも(しつこい)、データ引き継ぎをしなかった俺が”耐震”スキルの発動した防具など持っているわけもなく、1発攻撃を外すたびにユラユラと揺れる我が分身の身体と地盤の緩んだ砦の地面。当然、「むきーーー!」とムカついたときにはすでにカニの脚は遥か彼方でヒョイヒョイと動いている。こうなるとガンランサーの行き着く先は砲撃と竜撃砲しかないわけで、「よくも恥をかかせてくれたな!! そういう悪い子には竜撃砲だ!!」ってことで、脚に向かって竜撃砲の体勢をとる。ところが、「ふしゅー」とかっこつけた種火をチラチラとほとばしらせているうちに、またまたシェンガオレンの脚はずんがずんがと前に進んで行く。「あ!!」と思ったところで走り出した竜撃砲の火焔は青春時代の恋愛のようにとどまることができず、何もない虚空で「ぼわん」と虚しく空気を焼くばかり……。オノレのアホな行為に本気で赤面しながらも、「俺にはまだ、大タル爆弾がある!!!」と無理に強がって、シェンガオレンが止まったところで足元に大タル爆弾Gを設置していく。「さあ食らえ!!」と思って起爆用の小タル爆弾やペイントボールを探してみたが、「シェンガオレン討伐には必要ないよナ」ってことでそういったアイテムはすべて、自室のアイテムボックスにぶち込んでしまったことをふいに思い出す。結果、「わああ!! もうダメだあ!!!」とばかりに愛と悲しみのローキックで大タル爆弾Gを起爆し、体力の大部分をオノレの無意味な行為で奪われ、立ち上がりざまにシェンガオレンの無表情な16文キックをかまされて、俺は本当に何もせぬまま天に召されたのであった……。

 このバカバカしいクエストで得た教訓は、”やっぱり武器とモンスターの相性は重要だナ”っていう、ベテランハンターらしからぬものだけでありました。完。

投稿者 大塚角満 : 13:04
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大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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