大塚角満の ゲームを“読む!”
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さて今日は『ゴッド・オブ・ウォーII 終焉への序曲』について。会社では『モンスターハンター フロンティア オンライン』を遊ぶ傍らで『忌火起草』をコツコツと進めているのだが、帰宅してから就寝するまでは『ゴッド・オブ・ウォーII』を夢中になって遊んでいるのであります。前作『ゴッド・オブ・ウォー』が世界的に評価されている優秀なアクションゲーム、っていう知識は当然持っていたし、俺のまわりの編集部員でも熱心に遊んでいる人間はいたのだが、なぜか自分で操作するには至らず、今日まで歩んできた次第である。
それでもずっと、『ゴッド・オブ・ウォー』の存在は気になっていた。ある女の子のことが好きで好きでたまらなくて毎日のように電話やメールで口説き落とそうとしていながらも、なぜかわからぬがもうひとりの女の子が心のどこかに引っかかっている……ってことがあるでしょう? え、ない!!? うん、俺もナイ。よく考えたらなかった。……ないけどでも、俺にとっての『ゴッド・オブ・ウォー』はそういう存在なのです。あ、もちろん、好きで好きでたまらない女の子ってのは『モンスターハンター』ね。書くまでもないですね。
さてそんな”心に引っかかっていたゲーム”の続編が10月25日に発売されてしまった。はっきり言って、これは由々しき事態である。心に引っかかっていながらも声すら掛けられなかった女の子に、それに匹敵する美貌を備えた妹が現れたようなものではないか。……我ながらまるで意味のわからない例えなのだがこうなったら仕方がない。とりあえず前作『ゴッド・オブ・ウォー』は置いておいて、いきなり『II』から始めてやれ!! いささか乱暴な手段だとは思ったが、俺は嬉々として10月25日にソフトを購入した。ついでに書くとこの日に、Wii用ソフト『宝島Z』も購入した。あ! 『忌火起草』も10月25日だった。すごいな2007年10月25日!
まあそんなわけで首尾よく『ゴッド・オブ・ウォーII』を手に入れて自宅に持ち帰ったわけです。しばらく相手をしてあげなかったプレイステーション2にソフトを放り込んで電源をオンに。取り扱い説明書には目もくれず、がちゃがちゃとスタートボタンを押してゲームを始めてしまった。
やってみて驚いた。このゲーム、すんげえおもしれえ!! かなりテキトーにボタンをパシパシと押しているだけなのに、びよーんばひょーんと伸びる武器”ブレイズ・オブ・アテナ”の攻撃がコンボとなって、「なんか俺ってウマイかも!」と思わせてくれる。なんと言うか、非常に気持ちいい。「このままいつまでもボタンをパシパシと押していたい!」と思ってしまうのである。アクションゲームの雄、『モンスターハンター』とはまったく違うアプローチで精錬された、もうひとつの純粋無垢なアクションの結晶。最大級の賛辞を、惜しげもなくこのゲームに捧げてしまいたくなる。
そして、このゲームのグラフィック精度はどうだ。ホントにこれプレイステーション2の映像か!? と疑ってしまうくらい背景もキャラクターも美しいのである。このゲームは固定カメラなので”自由度”という点においてはフリーカメラのゲームとは比べるべくもないのだが、そもそもそういう点を比べることがおかしい。『ゴッド・オブ・ウォー』は固定カメラながら、場面場面でもっともゲームが”映える”位置にカメラが移動してくれるので、視点についてストレスを感じることはほとんどないと言える。逆に、固定カメラについてまわる遮蔽物の陰(いわゆる死角)などに宝箱が隠してあったりして、欠点を謎解きに利用する巧妙さも見え隠れするのである。そしてこの謎解きの難度も絶妙で、前作をやり込んだ人に言わせると「かなりフレンドリーな難易度になった」ということらしいのだが、「?」と思って立ち止まってしまっても、5分くらいアレコレと考えていると「!」と閃く程度に難しさが抑えてあって、こちらの自尊心をくすぐってくれるんですねぇ〜。しかも(まだある)、このゲームの舞台はギリシア神話の世界ではないか。もうホントに何をいまさら的な発言で申し訳ないのだが、俺は小学生の時代からギリシア神話が大好きな人間なので、『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズの舞台設定はまさに”大好物”だったのである。序盤、人類に火を与えてゼウスの怒りを買い、山に張りつけになって生きたまま内臓をハゲタカに啄ばまれているプロメテウスを見たときは、思わずドキリとしてしまったよ。プロメテウスは不死なので、食われても食われても死ぬことができない。それを主人公が助けるわけだが、このミッションを遂行しているときは、ガキの時分から夢だったギリシア神話の世界に入り込んだような感覚を覚えて、ちょっと恍惚としてしまいました……。
もう早いところ仕事を片づけてとっとと家に帰り、『ゴッド・オブ・ウォーII』を起動したくてタマラナイ。自分がいまどのへんまでゲームを進めたのかまるでわからないのだが、毎晩30分から1時間程度、好きなお酒を片手に『ゴッド・オブ・ウォーII』を遊んでいる時間が、何気に至福の時だったりします。『II』が終わったら前作も遊ぼーっと。それくらい惚れこんでしまったのでありました。
大塚角満
週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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