« 【MHP 2nd】第93回 ボディーブロークエでノックアウト | 大塚角満の ゲームを“読む!”のホーム | 【MHP 2nd】第95回 ライプツィヒにて »【MHP 2nd】第94回 モンハン夏期講習に潜入!2007年08月15日いやぁ、暑い……。なんて暑い……。それにしても暑い!! ここのところ都心は、気温35度を超える猛暑日が続いている。もう家から1歩外に出ただけでフラフラ。これだけで会社に行く気もなくなってしまうというものだ。おそらく、日本全国のハンターがギラギラと照りつける太陽を仰ぎ見て、「クーラードリンクくれぇぇぇ!!」と叫んだことであろう。あまりにも暑いので、俺も例に漏れず毎日、マイクーラードリンクと位置づけた生ビールを浴びるように飲んでおります。暑くなくても毎日飲んでおります。 そんなある日、俺のもとに1枚の招待状が届いた。見ると、東京の池袋にある廃校を利用した施設で、『モンスターハンターポータブル 2nd』を使った”夏期講習”なるイベントが行われるというではないか! こ、これは行かねばなるまい……。世の中、お盆休み真っ最中と思われる8月14日、15日の2日間に渡って開催されるイベントだが、とりあえず何もやることないし、会社に行っても誰もいないから、モンハン制作陣やいろんなハンターと会えるこのイベントに行くのがベストの選択であろう。俺は取材申し込み用紙に参加する旨を記述し、カプコン宛にぴーひょろろ〜とFAXを送った。 そして8月14日。俺は会場の最寄り駅である地下鉄・要町駅に降り立った。要町か……。この駅に降りたのは初めてだが、なんとなく親近感が沸く駅名である。俺はシリーズのディレクター、藤岡要さんの顔を思い浮かべながら会場へ向かって歩き出した。 うーん、それにしても暑いな……。この日は全国各地で最高気温の記録が更新されるほどの猛暑中の猛暑。とっとと会場に到着してクーラーの風に当たらないと俺は溶けてなくなってしまうのではあるまいか……。そういう危機感に半ば本気で苛まれながら、俺は溶けたマグマのようなアスファルトの上をトボトボと歩き続けた。会場案内のリリースによると、要町駅から会場まで歩いて7、8分程度だという。まあ多く見積もっても、10分もありゃ着くだろう。歩くのが速い俺だったら、5分で到着するかも! 夕べ飲んだビールをすべて汗として発散させながら、俺は15分ほど歩き続けた。 ところが。 なぜか会場に到着しない。 あとからわかったことだが、駅から出て最初に曲がるべき道をいきなり間違えて、会場の方向とまったく違う、灼熱地獄へ続く道をひたすらテクテクと歩いていたようなのである。歩き始めて20分が経過したところで「さすがにこれはおかしい……」と携帯電話を取り出し、ナビゲーターを起動。じつは俺はかなりの方向音痴で、取材場所にたどり着かずに焦ることが頻繁にある。なのでいまやナビつきの携帯電話は、筆記用具、ICレコーダーとならぶ”取材三種の神器”となっているのであった。そんな神器の審判によると、やはり俺は地図にある案内とはまったく関係のない道を、ひたすら無意味に歩いていただけだったということが判明した。「うおおおお!」と熱い涙を流して方向転換。数分後、イベント開始まえからすっかりグッタリして、俺はなんとか会場に到着した。でも本日、このイベントに行かれるハンターに言っておくと、案内どおり素直に歩めばすんなりと会場に到着します。悪いのは俺です。 会場は、都会のど真ん中に突如現れたアナザースペースといった感じの、じつに趣深い学校跡で行われた。玄関をくぐって懐かしい匂いのする校舎内の廊下を歩いていると、いましたいました、辻本良三プロデューサー。パタパタと団扇で風を発生させながら、「お! お疲れ様っす!」と元気に俺に手を振ってくれる。俺はそんな辻本プロデューサーに向かって汗だくの顔を振り向けながら、「良三さん、学校に入ったとたんにこんなに汗かきましたよ! 暑いっすね!」と言い捨てた。本当は道に迷ってグシャグシャの雑巾のようになってしまったわけだが、せっかくなのでここはこの人のせいにしておこうと思ったのだ。しかし辻本プロデューサーは俺の発言は意に介さず、「さあさあ行きましょう! 体育館で朝礼をやりますよ!」と元気に言ってスタスタと歩き出した。いつも元気だなあ、この人……。 というわけで始まりました、モンスターハンター夏期講習。まずは辻本プロデューサーの言葉どおり、体育館で朝礼である。学校の体育館か……。いったい何年ぶりだろう、こういうところに足を踏み入れるのは。熱気のこもった体育館から、なんとも言えない懐かしい匂いと雰囲気が漂ってくる。まるで自分が小学生に戻ってしまったかのような錯覚を覚えながら、俺は自分の”クラス”である”集会所01”と書かれた列の最後尾に加わった。すると壇上で、今回の夏期講習の”校長”である辻本プロデューサーと、”教官”である小嶋慎太郎プランナーが挨拶。彼らの説明によると、今回のイベントでは参加者を20人前後のクラスにわけて、朝礼終了後は各クラス単位で”授業”を行うという。さっそく担任の先生(カプコンのスタッフの方ですな)に先導されて教室に移動。見ると、木製の懐かしい机が4つセットでくっつけられている。これ、いわゆる”給食フォーメーション”ではないか! 懐かしいなあオイ! 好きな女子とこうやって机をくっつけて給食食いたかったんだよなあ!! なんてことを瞬時に考えながら、適当な席に着席。すると担任の先生が1枚のペラ紙を生徒に配り始めた。なんと、いきなりテストである。『モンスターハンター』シリーズに関する問題が20問も書かれた模擬試験である。うーん、なかなかどうして、キチンとした夏期講習ではないか……。制限時間は、わずか5分。俺は難問奇問の山に頭を抱えながら、それでもかなりのスピードと自信を持ってこれらを解きまくった。こんなに余裕の構えで挑める試験が、かつてあったであろうか!? 俺はすっかり優等生気分になり、2分ほどですべての問題を解いて椅子にふんぞり返った。 模試のあとはお待ちかね、フリークエストタイムだ。机が給食フォーメーションに並べられていたのは、じつはこのフリークエストのためなのである。まずはいっしょの島に座ったお三方と挨拶を交わし、何のクエストに行くか相談する。ところが、我が集会所01クラスはベテランハンターばかりが集っていたらしく、参加者の全員がハンターランク6。つまり、最高ランクだ。このクラスまで到達したハンターは、ほぼひととおりのモンスターとの顔合わせを済ませているし、欲しい武具もほとんど揃えていると思って間違いない。思ったとおり我が島でも「うーん、とくに行きたいクエはないですねえ」、「皆さんにおまかせしますよ」、「強烈に欲しい素材もないなあ」という声があがる。しかしフリークエストの時間は1時間ほどしかないのであまり悩んでいるヒマはない。そこで我々は最近配信されたばかりのダウンロードクエスト、闘技場の銀レウス、金レイアを2匹同時に相手にする凶悪なクエストに出撃することにした。 しかしいくら凶悪なクエストと言えども、さすがハンターランク6のツワモノが4人揃ったパーティーである。なんと銀レウス、金レイアを7分程度で屠り去り、しかも俺は火竜の紅玉2個、雌火竜の紅玉2個、火竜の逆鱗1個をいっぺんにゲットするという大フィーバー振りで、いっしょにクエストに行った3人の仲間に大絶賛された。いやあ楽しいなあ、フリークエスト!! 1クエストが終わったところでパーティーチェンジ。俺は高校生ふたり組と思しきチームに加わり、新たな3人パーティーを結成した。でも彼らもハンターランク6ということで、とりたてて行きたいクエストもないという。そこで俺はここぞとばかりに「上位ティガレックス討伐手伝って!!」と年下の彼らに進言。しばらくまえから轟竜の尖爪が欲しかったことを思い出したのである。快くこれを受け入れてくれた高校生ふたりとともに、俺は砂漠のティガレックス討伐を開始した。武器はもちろん、ガンランスである。 やっぱりハンターランク6まで育てている人は、どの人もじつに余裕のあるプレイをする。閃光玉を投げるタイミングやシビレ罠の使いどころも巧みで、俺は非常に安心してボンボコボンと砲撃に専念することができた。じつはここのところ『フロンティア』に入り浸っていたため、『2nd』の操作が若干不安だったのである。それでも、「俺もハンターランク6のツワモノのひとりだ!!」ということを主張するため、歳のわりにがんばったと思う。砲撃や竜撃砲も、じつにいいタイミングでかますことができたと思う。その証拠に、先ほどからじーっと俺の背後からプレイをのぞいていたカプコンのスタッフの方が、こんな言葉を贈ってくれた。 「お! けっこう使い慣れているみたいじゃないですか、ガンランス!!」 ……。 俺はいかにも日本人的な曖昧笑顔を浮かべながら、「え、ええ。た、たまーに使うんですよガンランスがんらんす……」とうわごとのように言葉を返した。うーん、俺もまだまだだな……。 さて、俺がうろたえているうちにフリークエストタイムが終了してしまった。時間は短かったが、じつに充実したひとときを過ごせたと思う。今回の夏期講習は運営サイドがアレコレとコンテンツを詰め込むよりも、とにかくハンターが集まれる”場所”を提供して、あとは各ハンターの裁量で自由に遊んでほしい、という部分に重きが置かれていたように思う。実際、終礼式が終わったあとも教室のひとつをリアル集会所として解放し、遊び足りないハンターたちに自由に使ってもらっていた。そこでは、友だちどうし数人で遊びに来ていたグループはもちろん、クラス分けの給食フォーメーションで出会った小学生とOLのグループ、なんていう異色のパーティーも見ることができた。朝礼で辻本プロデューサーと小嶋プランナーが強調していた、「この夏期講習で新たなハンター仲間を見つけてもらえたらうれしい」という言葉が強烈にフラッシュバックするほど、このイベントで生まれた即席パーティーの遊ぶ姿は微笑ましいものがあった。 こんな感じで、イベントは無事終了〜。ちなみに、俺の模試の得点は95点でした! 1問間違えてしまったのは痛恨だったが、モンハンスポークスマンの面目躍如!! と自己満足にひたった。 そんな俺のもとに、知り合いのかわいらしい女の子が近づいてきた。会うのは結構久しぶりだ。「元気だった?」なんて軽く挨拶をしていると、ふいにその女の子が衝撃のひと言を発した。 「……大塚さん、もしかして太った?(笑)」 バサルモスの夏は終わらない。
投稿者 otsuka-eb : 2007年08月15日 13:52 トラックバックこのエントリーのトラックバックURL: |





