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【MHP 2nd】第84回 銀竜からの贈り物

2007年07月06日

 突然だが、 『2(ドス)』から導入された新武器"ガンランス"は、意外なほどに人気がなかった。ほかの武器にはない砲撃、竜撃砲のかっこよさと見た目の派手さをもって大人気武器のひとつになると確信していたのだが、メインでガンランスを使うハンターは驚くほど少なかった。

 不人気(と言っていいのかわからんが)の理由はすぐにわかった。ガンランスが"強くなかった"からだ。ではなぜ、強くないのか? その理由は単純にして明確。"属性武器がほとんど存在しない"からである。戦闘する頻度が非常に高いリオレウス、リオレイアの顔を思い浮かべるたびに、ガンランサーたちはいつも「こいつらの苦手な龍属性武器がガンランスにもあったらなぁ……(涙)」と遠い目をして、ギリギリと歯がしみしていたのだ。ハンターにとって属性武器は、ある種の保険のようなものだ。「無属性武器では勝てなかったけど、強力な属性武器を纏ったとたんに飛竜をボコボコにできた」という快感は、長くハンター家業に身を置いていれば誰もが経験する。そんな保険が、ガンランサーにはなかった。これによりガンランスはメインで使用する人が極端に少ない"日陰の武器"となった。でも、ガンランサーは叫び続けた。日の当たらない場所で静かに暮らしながらも、毎日心の声を枯らしながら「つぎの『モンハン』には属性付きのガンランスをたくさん導入してください!!」と……。以上、ガンランサー埼玉代表・大塚角満の心の叫びでした。

 さて、そんな怨念にも似たガンランサーの悲痛な叫びが神様たち(『2nd』制作チームのことね)に届いたのか、『2nd』でガンランスの立ち位置はガラリと変わった。なんと属性付きの武器が大量に導入されたのである!! 『2(ドス)』にもかろうじて存在した氷属性、麻痺属性、毒属性以外に、俺が知る限り、水属性、火属性、そして日本中のガンランサーが待ちに待っていた"龍属性ガンランス"も登場したのだ。これはもう、シツコクなるが我々ガンランサーから見たら"神器"以外のナニモノでもなかった。

 神器の名は"ガンチャリオット"。ご存じの方も多いかと思うが、これは『2(ドス)』にも存在したガンランスだ。超レア飛竜・銀リオレウスから剥げる素材で作る、もっとも製作するのが難しいガンランスのひとつ。『2(ドス)』の時代は無属性だったが、ルックスのすばらしさと基本攻撃力の高さで、非常にファンの多かった武器だったりする(ガンランサーの中で、の話だけど……)。神様はガンチャリオットの人気の高さを見て、「そういうことなら……」と新しい息吹を吹き込んでくれた。その結果『2nd』でついに、"龍属性ガンランス・ガンチャリオット"が誕生したってわけだ。

 『2nd』でガンランスは、非常に使える武器となった。『2(ドス)』と比べると強さのレベルが違う。最近、友だちを勧誘したこともあってときたま『2(ドス)』も遊ぶのだが、『2nd』の強さに慣れてしまうと、『2(ドス)』のガンランスの慎ましさには泣けてくるものがある。この、強さが底上げされたガンランスに強力な龍属性が付加されたとなったら、これはもう鬼に金棒。『2(ドス)』では大剣やランスで挑んでいた上位のリオレウス、リオレイアにも、余裕をもってガンランスで対峙できるようになった。

 この神器・ガンチャリオットを作るには前述のとおり、レア飛竜・銀リオレウスと戦う必要がある。リオレウスには赤、蒼、銀の3種類がいて右に行くほど戦闘能力が高くなっているのだが、それが自動的に"戦いにくさ"の序列になっているかというとそれは違う。最強の銀レウスが現れるのは古塔マップの頂上だけとなっているので、"エリアチェンジして逃げることができない"という事実だけをしっかりと受け止められれば、マップを飛び回って逃げまくる飛竜を追いかける必要がまったくないので、じつに戦いやすい相手になるのである。ただし、一撃の攻撃力はズバ抜けているので、とくに怒り状態になったら細心の注意が必要だけどナー。それでも、閃光玉を限界数(できれば光蟲、素材玉を大量に持ち込んで現地調合もしたいところ)、シビレ罠も限界数(こちらもゲネポスの麻痺牙、トラップツールを持ち込んで現地調合必須)を持ってハンティングに出かければ、この飛竜が出る条件(飛竜種、鳥竜種、魚竜種の狩猟数合計が100を超えること)を満たすまでやり込んだハンターならば20分もあれば倒すことができるだろう。俺も当然ながら、銀レウスは狩りまくった。ときに強烈な攻撃に耐え切れず不覚を取ることもあったが、比較的順調に、ガンチャリオットを作るだけの素材を集められたと思う。俺はここ近年では最高ってくらい、喜びに喜んだ。ついに『2(ドス)』の時代から夢にまで見ていた"龍属性のガンランス"を作ることができるのだ! 俺はハアハアと荒い息をつきながら武器屋のおっさんににじり寄り、「ここここれで、ガガガガンチャリオット作ってくれ!! いますぐいますぐ!!!」と喚いた。そしてついに、神様と銀レウスからの贈り物、ガンチャリオットを作るという悲願を達成したのであった。俺がガンランサーとして歩んできた人生に、ひとつの区切りがついた瞬間だった(オーバーだな)。

 さて、そんな贈り物をしてくれた銀リオレウスには、じつは龍属性はまったく効果がない。完成したガンチャリオットを担いでいったところで、「それ、オイラにはまったく効かんもんね」とアクビをしながら言われるのがオチだったりするのだ。つまりこの男は、「オイラは龍属性、痛くも痒くもないから、素材を提供してやってもよかんべ」と安易に考えて龍属性武器が作れてしまう素材をポロポロと出しているとしか思えない。そしてオノレの鱗やら尻尾を剥ぎ取られるたびに彼は思うのだろう。

 「あ。やっべ!! また赤(レウス)と蒼(レウス)に怒られる!!!」

 と。

投稿者 otsuka-eb : 2007年07月06日 14:35

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