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大塚角満の ゲームを“読む!”

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【MHP 2nd】第47回 シェンガオレンとの向き合いかた

2007年05月07日

 ここで記事を書くのは、じつに久しぶりですな。最後に書いたのは、えーっと……4月27日か。ということは、10日ぶりの登場ってことになりますねぇ。でもじつは、まったく『2nd』と離れていた気がしない。むしろ、この10日間でより近しい関係になった気がする! それもそのはずで、じつはこのゴールデンウィークの期間に開催されていた"モンスターハンターフェスタ"のリポート記事は、何を隠そう、俺が書いていたからだ。……って、まったく隠してないけどな! バリバリ記名でイベントリポートを書いていたので、ブログをサボっていた、という実感がまるでない。なので連休以前と変わらぬモチベーションと勢いで、これからも更新しまくるぜ! というわけで、今後ともよろしくお願いします。敬具。

 ……と、今日は久しぶりなのでリハビリもかねてこのくらいの分量でオシマイにしようかと思ったのですが、やっぱりどこか書き足りない。なので前回のコラムで話題を振るだけ振って放置しておいた"シェンガオレン"について書いてしまおうと思う。

 シェンガオレンは別名"砦蟹"。その名のとおり砦マップにときたまフラリと現れていろいろと嫌がらせをして去っていく、神出鬼没のモンスターだ。蟹、ってくらいだから当然ながら甲殻種に分類されており、ダイミョウザザミやショウグンギザミをアンドレ化させた姿を想像するとわかりやすいかもしれない。アンドレ化、とはつまり"大きくする"という意味だが(わかりづら)、これまでの『モンハン』シリーズではモンスターの大きさの尺度は"横軸"が基本だったでしょう。つまり、ガノトトスとかラオシャンロンに代表されるように、"横に長いモンスターこそ巨大なモンスターだ"という不文律があった。ところはこのシェンガオレンは、横軸の長さは大したことない。バサルモスにちょっと空気を吹き込んだくらいの大きさしかないであろう。「それってグラビモスくらい、って言えばいいんじゃないの?」という声が飛んできそうだがそれは男らしくガン無視して話を進めると、シェンガオレンは『モンハン』シリーズで初めて"タテの大きさ"を導入したモンスターと言える。とにかくめったやたらと足が長く、もっとも足を長く伸ばしたときには全体像がまったく画面に収まりきらないほどなのだ。本当に、デカい。またまた相撲の例えで恐縮だが、手足の長い大関・琴欧洲が長さ20メートルの4本足の竹馬に乗ったときよりも大きい。……まあそれだけ長い竹馬だったらべつに琴欧洲じゃなくても誰が乗っても同じような気がしないでもないが、とにかくそういう例えを超越したところにシェンガオレンというモンスターは存在するのだ。しかしこのモンスターのルックス的な特徴でいちばん目立つのは、この長い長い脚ではない。彼(彼女の可能性もある)が殻として被っているラオシャンロンの頭骨にこそ、シェンガオレンの存在意義というかアイデンティティーが詰まっているのである。

 ところが先日、このシェンガオレンのレゾンデートルを踏みつけるような、じつに稀有な体験をしてしまった。

 その日、俺は居酒屋でお酒を飲みながら、仲のいいクリエーターさんと広報さんとで『2nd』のパーティープレイに勤しんでおりました。クリエーターさんは俺と同じくらい『モンハン』シリーズをやり込んでおられる方で、『2nd』もまさに、俺と同程度にクエストを進めているツワモノだ。……いまさりげなく、「オレもツワモノ」という意味のことを文中に潜ませておいたのだが、読者の皆さん、流してはいけんよ。まあそれはいいのだが、注目すべきはいっしょに遊んでいた広報さんであった。彼は『モンハン』はほとんど初心者で、『2nd』もようやく、上位に上がる直前までクエストを進めたところ。話を聞くとどうやら、シェンガオレンのクエストに到達したばかりらしい。「このシェンナントカってやつ、いっしょに行きましょうや!」と広報さんはニコニコ顔で言った。どうやらこのモンスターをまったく見たことがないらしい。もとより、我々ふたりに異存はない。ちょうど、シェンガオレンの素材で欲しいものがあったし。我々3人は「行こう行こう!」と言い合って、シェンガオレン撃退クエストを受注した。そしてそこで、クリエーターさんが広報さんに向かってつぎのように申し述べた。

 「シェンガオレンってモンスターは、いわゆる"出オチ"の典型ですね。登場シーンがもっともインパクトあるので、じっくり見るといいすよ」

 うん、確かにそのとおり。俺も初めてシェンガオレンのクエストに出向いたときは、ラオシャンロンの頭蓋骨がズリズリと砦を移動してくるシーンでキモを潰されたものだ。広報さんはしきりに「ほうほう! それは楽しみだなあ!」と言っている。そうこうしているうちに画面が切り替わり、例のラオ頭蓋骨ズリズリのムービーが流れ始めた。さあ驚くぞお。叫べ叫べ。俺と同じように、キモを潰せ!

 しかし、広報さんはPSPの画面をニコニコと眺めるだけで、いっこうに驚きの声を発しないのだ。それどころか、「わあ、なんか出てきたでぇ」、「どのへんで脅してくるんだコイツは〜」なんて言っている。おっかしいな……。シェンガオレンを始めて見た人は、少なからず登場シーンでぶったまげるはずなのに……。しかもいまは、しこたま酒が入っている状態。テンションも高くなっているので、必要以上に驚いたところで不思議はない。おかしいな……。見るとクリエーターさんも、(なんでこの人はここで驚かないんだろう……)という目で広報さんを見ている。俺はおずおずと切り出した。

 「あ、あの、そのでかい骨を見て驚きませんでした? なんでコイツの頭蓋骨が歩いてくるんやー! って」

 すると広報さんはキョトンとした顔をしてこう言った。

 「あ〜、なんかでかい骨やなー、って思いましたけど、なんの骨なんすかコレ?

 !!? 俺とクリエーターさんはビックリ仰天し、広報さんに向かって絶叫した。

 「ラオですよラオラオ! ラオシャンロンの骨じゃないですかどっからどう見ても!! なんで驚かないのよ!」

 広報さんはさらに不思議そうな顔をし、つぎの言葉で俺たちにトドメを刺した。

 「ラオ……。あー、なんか聞いたことあるけど、そのクエスト面倒くさそうだったので部下にやってもらったんですわ(笑)。いやあシェンガオレンもラオも初めて見たな^^」

 ラオシャンロンを一度も見たことない人が、まさかシェンガオレンのクエストに行けるとは開発陣も想定していなかったろうなぁ……。

 出オチにもならず、しずしずと大きな骨を引きずって歩くシェンガオレンが、そのときだけはじつに、物悲しく見えましたとさ……。

※あ、前回のコラムで予告した"シェンガオレンとの激闘"がどこにもない!! ってことに書き終わってから気がつきました^^; それはまた、つぎの機会に〜。

投稿者 otsuka-eb : 2007年05月07日 18:14

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