「いつまでキリンの尻を追いかけてんだ!」とお怒りの方もいるかと思いますが、今日もキリンのお話です。でも、たぶんこれが最後になると思われます! 昨日の日記で「つぎこそ本命装備で挑む!」と書いたとおり、俺は対キリン用最終装備に身を包んで村★5のクエスト"幻獣、キリン現る!"を受注した。
前回は"白ゲージの武器で突っつきまくる"という、傍からみたら完璧と思われる作戦で挑んだわけだが、白だろうが虹色だろうが弾かれるものは弾かれるという悲しい現実に直面してあえなく敗北した我がガンランス。でもこの結果は、言うなれば想定内のこと。ここで紹介する装備こそが、ガンランスがキリン戦に臨むうえでの理想の装備なのだっ!!
ガンランスvs.キリンにおける俺の装備(その2)
●武器……水属性の某ガンランス
●防具……ガード性能+2、ガード強化スキル発動防具
●所持アイテム
・回復薬グレート(10個)
・回復薬(10個)
・薬草(10個)
・ホットドリンク(5個)
・そのほか、砥石やペイントボールなど
そう、ガンランスがキリンと対等に戦うには、ガード機能を極限まで高めて敵の攻撃を受けきり、伝家の宝刀・砲撃と竜撃砲をお見舞いするしかないのだっ!!! 鼻血が噴き出すほど気合をみなぎらせ、俺は雪山のてっぺんで待つキリンのもとへと駆けていった。
雪山マップの6の地点に馳せ参じると、いましたいました白い霊獣。はたして何度、こいつの雷攻撃に苦杯を舐めさせられていることか……。しかし今日の俺は違うぜ。グラビモスのレーザーだろうがフルフルの電撃だろうが、そしてあんたの雷だろうが何でもガキーンと防御してしまう究極のガード性能を身に纏っているのだ。オラオラ! 雷放ってみろや! いくらでも受け止めてやるど! キリンは俺の挑発にイラっときたのか、パタパタと駆け寄ってきて首を上下に振るしぐさをする。雷の合図だ! 俺はR1ボタンを押し込んでがっちりと防御姿勢をとる。これで、前方からどんな攻撃がきても大丈夫だ。安心して画面を眺めていると案の定、俺の分身のまわりに雷の雨が降り注いだ。
バリバリバリバリバリッ!!!
俺は我が目を疑った。雷は狙いすましたかのように背後に着弾(?)し、悲しきガンランサーを吹っ飛ばしたではないか! そう、ガード機能をいくら高めたところで、盾のない背後から攻撃されたらダメージを受けるのは当たり前のことである。そしてキリンの雷攻撃は、素直に盾の真正面にばかり飛んでくるものではない。いまにして思えば、防御できたときのほうが運がいいくらいで、落雷を完璧に防ぐことなどまず無理だったのだ。
そして俺は逃げた。目指すは6のエリアにある高台である。この高台は『2(ドス)』の時代には"対キリン時の聖地"とまで言われた神聖なる場所で、この高台の奥まったところに鎮座して遠距離武器で攻撃していれば、キリンがいくら怒って落雷の雨を降らせてもまったくこちらには攻撃が当たらず、強豪中の強豪であるこのモンスターを無傷で倒せた"安全地帯"だったのだ。しかし『2nd』では『2(ドス)』の時代にはなかった大岩が高台に露出しており、安全地帯に入れないようになっている。つまり、安全地帯は消滅したのだ。それにしてもなんでここに、岩が露出しているのだろうか。明らかに雪が溶けて、岩肌がむき出しになってしまった風情である。どうやら地球温暖化の影響はこんなところにも出てきてしまったらしい。そう考えると、岩が現れてしまったことも地球規模の視点で見れば仕方がないと言える。俺は仕方ない仕方ないと歌を歌いながら、それでも高台によじ登った。そう、この高台に登ることが、ガンランスでキリンに挑むときの"最終手段"と設定していた作戦だったのである!!
作戦の骨子はこうだ。まずガンランスを背負って高台に登ったら、キリンが目の前にやってくるまで待つ。そしてキリンが何も知らずにのこのことやってきたら、有無を言わせず竜撃砲! ヤツの弱点である角を目掛けて、恐怖の火焔玉をお見舞いしてやるのだ。そして竜撃砲の冷却時間は、やはり角を目掛けてボンボコボンと砲撃の雨を降らせる。やがて竜撃砲が再び発射可能となるので、そうしたら脇目も振らずにドッカ〜ン……もう完璧じゃね!? まさにガンランスだけが可能な究極作戦。安全地帯がなくても壁を背にしてガードを固めれば、落雷も食らわないはず! さあどうだ! 見たかキリン! こういう完璧すぎるほどの作戦があったので、俺はいままで余裕だったのである。
そして作戦どおり、高台に登ってガンランスを構える我が分身の足元に、キリンがヨチヨチとやってきた。さっきまで恐ろしくて仕方のなかった霊獣が、いまはなんとマヌケに見えることか! 俺はケケケケと高笑いしながら竜撃砲の態勢に入った。さあ顔面にお見舞い……ってアレ? なんかこのキリン、高台の高さに比べて小さくね……? いやでも、竜撃砲の巨大な火焔だったら当たるはず……。俺は不安度100パーセントの胸のうちをキリンに知られまいと必死に心を鼓舞して、「ふっとべキリン!!」と叫んだのちに竜撃砲を発射した! どうだ!! どうだ! どう……だぁ!? うわあああ! キリン、1ミリも燃えてないし!! この小さい村キリンじゃ、高台からの竜撃砲は当たらないのか!! ででででも、砲撃だったら当た……らねえ!! 竜撃砲よりも、もっと当たらねえ!! じゃ、じゃあせめてガードだけでも……。
バリバリバリバリバリッ!!
キャー!! 雷は当たるーーー!! もうダメだこの作戦……。
俺は素直に、高台から降りた。ま、まあこういう卑怯な作戦はイカンよキミ……。こうなったら正々堂々と戦うしかない。俺は必死になって、重いガンランスを出したり引っ込めたりしながらキリンを追いかけた。どうやら顔面付近は白ゲージのないガンランスでも刺さるようだったので、確実に正面から攻撃できるキリンの突進に合わせて武器を突き出したのだ。これだとこちらもダメージを食らうことはあるが、どうやらキリンにもしっかりと傷を負わせているらしい。……つーか始めから正々堂々と、こうやって挑んでりゃよかったような……。俺はキリンが攻め疲れて足を休めているところを狙って砲撃や竜撃砲をお見舞いし(絶対に当たらないと思っていた竜撃砲も3回くらい食らわせることができた)、すれ違いざまの攻撃をさらにくり返した。これはもう、完全な消耗戦である。俺は回復薬のほとんどを使いはたし、(つぎに雷を食らったら出直しだな……)というところまで追い詰められた。しかしそのとき、俺がテケトーに戦場に置いておいた大タル爆弾の上にキリンが雷を落とし、爆風で吹っ飛ばされいく姿が目に飛び込んできた。俺は「勝機!」と見て取りすぐに霊獣に駆け寄り、竜撃砲の体勢を取る。まだ起き上がってくれるなよ……。これだけ撃たせてくれ……。もしもこの竜撃砲を外したら、キリンの報復タックルを食らって昇天するのは確実。どちらの攻撃が先に当たるのか……。そして……。
ボボボボン!!
一瞬の差だったが、俺が放った竜撃砲の火焔がキリンの白い身体を包み込んだ。当たった!! と同時に、耳に飛び込んでくる勝利のファンファーレ。おおおおお……。勝った!! やっとやっと、ガンランスでキリンに勝利した!!!
というわけで、俺は本当にやっとの思いでガンランスによるキリン討伐を成し遂げた。考えた作戦をことごとく突破され、最後は強引につぐ強引な力技でねじ伏せた、って感じになっちゃったけどね……。しかし何度も言うように、このキリンは"村のキリン"だ。要するに、キリンの子供のようなものなのだ。ここでこんなに手こずっているようでは、この先どうなることやら……。
でもいまは、ちょっとだけ勝利の美酒に酔いたい。そしてしばらく、馬系統の生き物は見たくない……。