« 【MHP 2nd】第20回 正しい虫の木の叩きかた | 大塚角満の ゲームを“読む!”のホーム | 【MHP 2nd】第22回 200時間 »【MHP 2nd】第21回 驕るキリギリスハンターは久しからず2007年03月22日前作『モンスターハンターポータブル』をがんばってプレイしていたご褒美に、ゲームスタート時に30万ゼニーものゼニーが振り込まれたことは以前書いた。程度の差こそあれ、どんなゲームも序盤は資金繰りが厳しい。なのでこの30万ゼニーという仕送り(?)は思っていた以上に俺のハンター生活を楽にしてくれたものだ。 しかしよく考えてみると、そもそもこの『モンスターハンター』シリーズは、ほかのアクションゲームやRPGと比べても群を抜いて序盤は厳しい気がする。 なぜか。 『モンスターハンター』シリーズは、序盤の序盤から魅力的な武器や防具がショップにずらずらと並び、1個買えばそれをさらに成長、派生させた先の、より蠱惑的な装備品がリストに表示されるようになる。となるとハンターは例外なく、預金残高の明細を見る目を失い、我を忘れて、身の回りにあるちょっとでもお金になりそうなものをすべて売っ払ってでもそれらの装備を手に入れようとする。その時点で現金はすっかり足らなくなっているのだが、恐ろしいことに無理して買ったその装備はさらに強化することができたりするもんだから、アイテムボックスに「これは最後の砦だから!」として残していたナケナシのマカライト鉱石やら大地の結晶にまで手をつけ、それでも足らなくてゴミ同然と思っていた虫の死骸や釣りバッタまで売り払ってでもその新たな装備を買ってしまうのである。で、ようやく「さあこれで強化終了!」と思って安心しようと思っていたが、ナンノナンノとその装備はさらに強化することが可能で……てな感じで、ハンターは必ず自転車操業の地獄車に乗車するハメになるのだ。「このままじゃいけない……」と思っても時すでに遅く、お金を稼ぎにクック討伐に行こうと思ってもライフラインの回復薬や薬草すら買うことができず、「じゃ、じゃあ採集に……」と思っても今度はピッケルや虫網が買えないという体たらく。貧乏螺旋階段はどこまでも続き、「俺の今後の人生、どうなってしまうんだろう……」とオノレのリアル人生とオーバーラップさせて深刻に悩み始めることになる。 とまあこんな解説でわかっていただけたかどうかはなはだ不安ではあるのだが、そういうことで『モンスターハンター』シリーズは序盤は資金難に陥るのだ(強引)。でも俺は30万円の仕送りがあったのでなかなかセレブなハンター生活を送らせていただいておりました……ということが言いたかったのである。 ところが。 さきほど5000ゼニーほどの武器を購入しようと思ったところ、なぜか武器リストが反転表示されたままで買うことができない。アレ? 素材が足らなかったのかな? と思ってR1ボタンを押して必要素材を確認すると、素材は潤沢すぎるほど揃っている。なんで作れないんだろう……。俺はそこで「……まさかな^^;」と少々冷や汗をかきながら何気なく、自分の預金残高を確認した。するとそこに、我が目を疑う金額が書き込まれていたのである。 残金3820ゼニー ……はい? マ、マジで? さんぜんはっぴゃくゼニー? ウソでしょ? だってお金だったら無尽蔵に持っていたはずですよ? おかしい……。信じられん……。しかし何度確認しても、残金は3820ゼニーしかない。いったいどうしたことだ……。どこかで落としちゃったのだろうか。それとも先日、ファミ通編集者の佐治キクオと協力プレイしたときに強奪されたのだろうか……?(冗談だよ佐治くん^^) 俺は改めて、『2nd』プレイ当初からのオノレの生活ぶりを振り返ってみた。そしてすぐに、思い出すのも恥ずかしいほどの放蕩生活を送っていたことに気がついてしまったのであった。たとえば雪山のクエストに出撃しようとしたときに、ホットドリンクをアイテムボックスから出してくるのを忘れたとする。そこでふつうだったらひと手間(ってほどでもないけど)かけて自宅に戻り、アイテムボックスからホットドリンクを出してくるはず。ところが俺は「自宅に戻るのメンドクセから、そこの売店で5個買ってくべ」とお店で買って出かけていたのだ。おかげで俺のアイテムボックスは一時期、ホットドリンク50個、クーラードリンクも50個ほど入っているという酒屋も真っ青なほど大量のドリンク類がしまい込まれていたのである。またあるときは気まぐれ起こしてライトボウガンを持って出撃し、どれが撃てるのかよく確認もせずにあらゆる弾丸を買い込んで、案の定そのほとんどが使えない弾だったりしたもんだからけっきょく片っ端から捨てて帰ってきた……なんてこともあった。うーん、自分のことながらこの無駄遣いっぷりには怒りすら覚える。完全に、夏にわーわーぎゃーぎゃーと喚き散らしながら遊びまくり、冬になったらひもじくて凍えているキリギリスそのものではないか。しかも「我ながら本当に無駄遣いだったんだな……」とほとほとあきれてしまったのだが、自分の手元に残っている武器や防具、なんだかどれも大したことがなさそうなのだ。いったい俺は、何に30万もの大金を使ってしまったのだろうか……。 『モンスターハンター』シリーズはハンターランクが上がっていけば貴重なアイテムを手に入れられるようになり、それらは間違いなく高価なためハンターの懐も多少は暖かくなる。しかしそういう素材を使って作る武器や防具は、冗談抜きに目ん玉が飛び出るほど高額だったりするので多少の小金があったところで焼け石に水なのである。 「もしいまここに30万ゼニーのあぶく銭があったら……」。お店に並ぶ高価な装備品を指をくわえて眺めながら、キリギリスハンターは今日も慙愧の涙を流すのであった。いまにして思えば、最初の30万ゼニーは「俺は何も見なかった」と男らしくもらったことなど忘れ去ってしまって、裸一貫、村長にいただくわずかばかりのお小遣いを元手に生計を立てていけばよかったのである。 つくづく、あぶく銭は手につかない……。 投稿者 otsuka-eb : 2007年03月22日 17:00 トラックバックこのエントリーのトラックバックURL: |





