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【MHP 2nd】第2回 『モンスターハンターポータブル 2nd』、購入クエスト!

2007年02月22日

 つつつ、ついに『モンスターハンターポータブル 2nd』が発売っ! やったやった! 買いに行くぞいま行くぞすぐ行くぞ!! と、2月22日の深夜1時ごろから自宅で喚き散らし、あまりの興奮にまったく眠れなくなって朝8時に秋葉原に行ってしまった大塚角満です。事前に予約しとけばこんなにアセってお店に行かなくてもいいのでしょうが、なんとなく予約よりも朝イチで店頭に並んだほうが早くプレイできる(といっても、誤差は僅かだろうが……)と思い込んで、予約せずにお店にやってきた次第です。

 って、じつは俺はファミ通のニュースチームの記者なので、本当の目的はソフトを買うことではなく、大作ソフトの発売日にできる行列を取材すること。なので秋葉原に着いた時点では、"記者の立場"と"『モンハン』マニア"の心のバランスは8:2くらいで前者が勝っていた。これはアレですね。どんなにファンの芸能人に取材しても記者の立場を忘れず、サインを求めることなど言語道断、と思っているのと同じですね。公私混同はしない。それが記者ってものです。

 で、2月22日午前8時の秋葉原。じつはこの段階では、都内最大規模の量販店、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaの店頭に行列はナシ! マジ!? モンハンだよモンハン! 並ばないの並ばないの!? と、通勤客が行き交う店頭で動揺していると、超マジメ新人記者とカメラマンが現れた。しかし彼らが来たところでとくにすることもないので、近所のコーヒーショップでモーニングコーヒーを飲むことにした。腹が減っていたのでカフェオレとともに、サンドイッチとクロワッサンも注文。マルチメディアAkibaの店頭が見える場所に席をとり、ずるずるとカフェオレをすすった。

 何とはなしに店頭を眺めながらサンドイッチとクロワッサンをむさぼり食っていると、当然のように消化器官の蠕動が起こり、朝のお勤めを促す危険信号が脳に伝達されてきた。まあ要するに、トイレに行きたくなったのである。時間は午前8時40分。お店が開店するのが午前9時30分なのでまだまだ時間的な余裕がある。俺はカメラマンとマジメ君に「ちょっとトイレいってくる」と告げて、秋葉原駅に突入していった。その道すがら店の店頭を眺めてみたが、その段階では5人ほどが集まっているだけで"行列"という雰囲気はない。俺は安心して、トイレに吸い込まれた。

 10分後。満ち足りた気分で店頭に戻ると、そこに信じがたい光景が広がっていた。つい数分まえまで5人ほどしか人がいなかったのに、俺がトイレに入っているあいだに70人ほどの人で芋洗い状態になっているではないか!! ゆゆ、油断した!! これはマズい!! 俺は小走りになって行列に接近し、あえぎながらその最後尾に取り付いた。「マズい」と感じたのは行列ができていく様を取材できなかったことを悔やんだのではなく、「とっとと行列に並ばないと買えなくなる!!!」と思ったからだ。この時点で、"記者:モンハンマニア"の心バランスは、8:2から0:10に大逆転。新人記者とカメラマンが必死になって行列の取材をしているのに、わき目も振らずに行列に取り付いたのだから、ひどい上司もいたものである。俺は彼らに対して大いなる引け目を感じながらも、「でもやっぱ欲しいし!!」と子供のように開き直って、それでもやっぱり「スマン」と思い、彼らに見つからないようにしょんぼりと俯いて、ただただ時間が経過するのを待ち続けた。

 そして午前9時30分、ついにお店がオープン! その時点で行列に加わっていたゲームファンは100名以上。俺はかなり先頭付近に場所を確保していたので焦らなくても余裕でソフトが買えることはわかっていたのだが、お店のトビラが開いたとたんに「はは、早く買わないと売り切れるかも!」という気持ちになってしまったのだから不思議なものである。なので俺は「自分の足で登っていったほうが早い!」と思い、エレベーターの前を通過し、エスカレーターに直行した。当然、エスカレーターでは立ち止まらずに、早足でずんがずんがとのぼっていく。俺はずっとスポーツをやっていたので体力には自信があるのだ。しかし信じがたいことに、3階に到達したあたりから何やら膝のあたりが「うふふふふ」と忍び笑いをし始めたではないか。見ると俺の直前で上っていた人との車間距離が、いつのまにか7メートルほどに広がっている。そして俺の横を、若きアスリートたちがスタスタと元気に通過していく! 4階に達するころには俺の膝はうけけけけと本格的に笑い出し、5階に到着するころにはゲタゲタゲタと腹を抱えて大笑い。両足は重金属のように重くなり、それでも気持ちは「早く早く!」となっているものだから、精神と肉体は幽体離脱もかくやというくらい散り散りになってしまった。これではまったく、飛竜の卵を盗みにきて、卵を持った瞬間にリオレウスに見つかって追い回されるハンターそのものではないか。俺はスタミナゲージを真っ赤にしながら、それでもなんとか、ゲーム売り場のある6階にたどり着いた。

 見るとすでに俺の前に、100人前後の行列ができている。俺はお店に入ったのは全来店者の中でも20番目くらいだったので、じつに80人抜きされた計算である。でも順番はどうでもいい。買えればいい! 俺は混雑する店内を泳ぐように移動して、行列の最後尾に並んだ。店内アナウンスによるとマルチメディアAkibaでは、金色PSPとソフト、特典がセットになった"ハンターズパック"が110台、当日販売されるという。でも俺はPSPを持っているので、ソフトを単品で買うつもりだ。ていうか俺の順番までに、激レアアイテムと言われるハンターズパックは売り切れてしまうだろう。きっとそうだ。そうに決まってる。なぜか俺は、強くそう思い込もうとした。

 そして10分後、俺はレジに招き入れられた。なんとその段階でもまだ数台、ハンターズパックが残っているではないか。でも俺はソフト単品を買うつもりでここに来たのだ。ハンターズパックを買うとPSPが2台になってしまう。しかしこのチャンスを逃すと、ハンターズパックは手に入らなくなるだろう。買わないとあとで思いっきり後悔するのではなかろうか。でも年末年始にソフトやハードを買いすぎて財政難でもある。どうしようどうしよう。迷っている俺に、レジ係の店員さんが声をかけた。「何をお買い求めですか?」と。俺はビクっとして、心のうちの葛藤を、そのままセリフにして発してしまった。

 「ハンッ……スターモンターポータブルせかんどくだちゃい……

 店員さんは「うんうん、わかってますよ」という優しい目をして、ソフト単品を袋に入れてくれた。こうして、俺はなんとかハンターズパックの誘惑を断ち切ったのだ。

 顔を赤くしながらレジを出ると、マジメ君が(おっさん、公私混同して買い物してんじゃねえよ)と言いたそうな顔で俺を睨んでいた。その形相はティガレックスを思わせる猛々しさだった。

投稿者 otsuka-eb : 2007年02月22日 14:19

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