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【モンハンフロンティア】第43回 イャンクック=フラミンゴ説

 イャンクックを見てまず頭に思い浮かぶのが"ニワトリ"という単語だ。名前はもちろんだが、その顔つきといいトサカを思わせる体色といい、どっからどう見ても"ニワトリがモチーフ"、"ニワトリの化身"という気がしてならない。というか、すっかり"クック=ニワトリ"だと思っていた。

 しかし、『モンスターハンターフロンティア オンライン』でクックと戯れていたある日、「クックはニワトリではなかった!」と唐突に気が付いてしまった。『モンハン』シリーズをプレイすること数千時間。あまりにも遅い確信であった。『フロンティア』をプレイしなければ決してわからなかった衝撃の事実であった。

 ちょっとまえのコラムでも書いたが、この『フロンティア』はものすごくグラフィックがキレイだ。情けないことに技術的なことはよくわからんのだが、プレイステーション2版とくらべてとにかく映像のキメが細かいのである。プレイステーション2の『2(ドス)』では見えなかった部分も、この『フロンティア』ではくっきりと見える感じ。ランポスなんてプレイステーション2では青いペンキをかぶったトカゲのように見えたが、『フロンティア』では青いウロコの間に巣食う寄生虫まで見えそうなほどだ。気持ち悪い例えで申し訳ないけどネ。こんな感じなので、イャンクックもそれはそれはクッキリと見える。ピンクのボディーはところどころに濃淡があり、隆起する外殻は確かに彼がそこで生きていることをうかがわせる躍動感がある。正直、すごく美しい。桜色の身体はニワトリのトサカなどではなく、もっと高貴なものをモチーフにデザインされているはずだ。そう思わずにはいられなかった。

 そして俺は唐突に気づいたのだ。イャンクックはじつはニワトリなんかではなく、フラミンゴの化身なんだということに! そう考えるとピンクのボディーカラーはもとより、大きめなくちばし、身体のわりに細い脚、そしてクィ〜ンと空を飛ぶ姿なんかはフラミンゴそのもの。一度フラミンゴだと思ってしまうと、もうフラミンゴ以外にはまったく見えない! ってくらいフラミンゴ度が高い。そうだったのかイャンクック……。いままでニワトリ呼ばわりして悪かった……。

 以来、戦場で対峙するたびに、「いままで黙ってたけど、じつは高貴な生まれなんだよね」とイャンクックが俺に言っている気がしてならない。そして、「クックはフラミンゴなんかじゃありませんよ!」と、シリーズのディレクターである藤岡要さんが怒って俺にメールしてくる気がしてならない。

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▲ホラホラ、完全にフラミンゴ。ちょっとデカくて太ってるけど。


投稿者 大塚角満 : 16:53
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大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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