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【モンハンフロンティア】第40回 やってみました『モンハンフロンティアオンライン』
ついに始まったPCの『モンスターハンター』、『モンスターハンターフロンティアオンライン』のクローズドβテスト。さっそくわたくしめもキャラクターを作り、行ってみました"メゼポルタ広場"。ここはドンドルマの街に入るまえの"関所"のようなところで、ハンターはまずこの広場に立ち寄ってから、おのおの好きな街に散って行くことになる。メゼポルタ広場は非常に広く、さまざまなショップが軒を連ねているので、ここで戦いの準備をし、ともに戦う仲間を見つけてからドンドルマに旅立つ……なんて使いかたができそうだ。ぱっと見ただけでもいくつも知らない店が並んでいたので、プレイステーション2の『2(ドス)』をやり込んだハンターにも、今後いろいろなサプライズが提供されるのでは……と思ったりした。
とりあえずメゼポルタ広場をひととおり見て回ってから、俺は勝手知ったるドンドルマへと移動した。街に入るときの募集文が現時点(2月1日現在)では"誰でもこい!"と"クエスト同行者募集"しか選べなかったので、とりあえず前者を選んで街へ。入ってみると、すでに何人かの人がパタパタと動き回っている。どのハンターも無言のまま、ある種の確信を持って動いていたので(全員、『2』をやり込んでいるハンターだな)と判断。なので俺もベテランハンターぶって最初のクエスト"特産キノコを手に入れろ"を単独で選んで、ドタドタと密林に出撃した。装備は思いっきり、初期のまま。つまり武器はハンターナイフ、防具はいっさいナシ、ってやつだ。(俺ほどのベテランならば、素っ裸のこの装備でもいささかの問題もなかろう)という過信に背中を押されてのクエスト出発であった。
ほとんど読み込みもないまま、画面が切り替わって密林のスタート地点に到着。グラフィックがきめ細かくなったが、見た目はそれほど大きな違いを感じない。その証拠に俺の背後から画面を覗き込んだ同僚が、「あれ、また『2』を最初からやってるんすか?」と聞いてきたほどだ。やり込んだ人には安心の風景、初めての人には新鮮な景色、ってところだろうか。
さてクエストだが、"特産キノコを手に入れろ"は基本中の基本なので難なく終えることができた。ただ俺のPCのモニターはかなり古いため画面がやたらと暗い。しかもゲーム画面の設定をまったくいじくらなかったので、全画面表示ではなくミニモニターのような状態でゲームをすることに……。小さくて真っ暗な画面ではさぞかしキノコを探すのに苦労しただろう……と思われるかもしれないが、我が家の庭のよりもどこに何が生えているのか熟知している密林マップ。「なんかちょっと画面が見づらいな」ってくらいでキノコ探しにはまったく影響なく、簡単にクリアーしてしまったというわけだ。しかしこの暗い画面のままドス系のモンスターやら飛竜に挑むのはさすがに厳しい。なので俺はすぐにログアウトして画面設定をやりなおした(ログイン画面で簡単に設定変更できる)。画面設定をいちばん明るくし、全画面表示に。これでまったくストレスのないプレイ環境ができあがったってわけだ。
非常に快適な環境になり、俺は喜び勇んでつぎのクエスト、"ドスランポス討伐"に出かけることにした。ある程度このシリーズをプレイしている人から見ると、「ドスランポスなんて雑魚もいいところ」な存在である。俺もそうだった。ドスランポスなんて、試し斬りの相手にもならないちょっとでっかい青トカゲ、って程度の存在でしかなかった。しかも武器は、特産キノコを取ってくるついでに採掘した鉄鉱石のおかげで、なんと"アイアンランス改"まで育っていたのである。相変わらず防具は何もつけない素っ裸状態ではあったが、ドスランポスごときが相手なら十分すぎる重装備であろう。俺はそう思っていた。
しかし。
戦場に降り立った俺のまえに立ちはだかったのは、ズザザと砂から沸いてでてきたにっくきランスキラー"ヤオザミ"であった。基本的に直線的な攻撃しかできないランスやガンランスにとって、もっともやっかいな雑魚キャラが、華麗なサイドステップを駆使してハンターの背後に回りこむ、このヤドカリ野郎なのである。ランスを担いで浜辺を走る俺を見たヤオザミは、「うひょ! ランスだランスだ。カモだカモだ」とヨダレと垂らしながら急接近。俺はとたんに「あ、ヤオザミだ。やめろやめろ」と顔面蒼白で逃げ惑うも、ランス相手だと当社比1.5倍ほどのハイスピードになるヤオザミ(んなことないか)は、情け容赦なく俺の背後に回りこんではボコンボコンと殴りつけてくる。「やめてくれやめてくれ」と悲鳴をあげるもサドなヤオザミはまったく手を緩めず、それどころかいつの間にか2匹に増殖して俺を左右から挟み撃ち。素っ裸の俺はまったく成すすべもなく、ドスランポスのトサカを拝むまえに、なんとヤドカリ野郎に昇天させられてしまったのであった……。
「ヤオザミの野郎、今度会ったらツボ焼きにしたるど」と気合を声に出しながら2度目の出撃。しかし気合を入れたはずが、俺が向かったのは浜辺とは反対側にある森林地帯。ヤオザミにビビったわけではなく、ヤツといま戦っても俺になんのメリットもないと判断しただけのことだ。ホントですヨ。
するとまもなく、俺の眼前にドスランポスが現れた。いかにも雑魚丸出しの間抜け面である。どっからどう見ても、俺が負ける要素は見当たらない。なんたって俺は、『モンスターハンター』シリーズを数千時間遊んでいる男なのだ。どぅりゃぁぁあ! と気合一閃、ドスランポスに突進を試みる俺。プスプスプスと、安物ランスの切っ先が青オオトカゲの胸板に突き刺さる。プスプスプス……。しかしいくら突っついても、思った以上に手ごたえがない。なんだか、まったくダメージを与えられていない気がするのだ。逆にドスランポスのジャレつくようなへにゃへにゃとした軽いブローを食らっただけで、俺の体力が信じられないくらい減少する!
「やべえ! 殺られる!!」
と思ったときにはすでに遅く、笑いながらジャレついてくるドスランポスの甘咬みに喉笛を掻っ切られた俺はなんとそのまま昇天……。2度目の戦死と相成った。
いかん。これはいかん。いくら素っ裸とはいえ、本日始まったばかりのこのゲームで、いきなりハットトリック(3回昇天すること)をキメるわけにはいかぬ。しかも相手はドスランポス……。俺は今度こそ慎重に慎重を期してドスランポスと対峙することにした。もう油断は絶対にしない!
しかし、ペイントボールすらぶつけていなかったドスランポスはなかなか俺の前に現れない。しかたないので俺はドスランポスを探すついでに鉱石採集をすることにした。時間はまだたっぷりあったので、心に余裕を持とうと思ったのだ。
俺はピッケル片手にマップ"8"の地点に向かった。ここだと数パーセントの確率でマカライト鉱石が出るはずだ。行ってみるとそこはアイルー、メラルーの巣窟でニャアニャアニャアニャアとじつににぎやか。ネコ好きの俺はとたんに相好を崩し、鉱石採集も忘れて「かわいい〜♪」とデレデレ状態となった。しかし『モンハンフロンティア』でも、メラルーは相変わらずの大泥棒で、アイルーは爆弾魔。俺はメラルーにあっと言う間に地図、応急薬、携帯食料というライフラインを盗まれて「このノラネコォ!!」と大激怒。メラルーを追い掛け回すも怒りに震える手ではまったく狙いが定まらず、ランスの切っ先はふわりふわりと空気を切り裂くのみ。そうこうしているうちにランゴスタにもぷすりぷすりと刺されまくって、いつの間にか俺の体力は約半分にまで減少した。「あ、ちょっとマズいかも」と思った矢先に1匹のアイルーが愛くるしい顔をこちらに向けて、ズイと取り出したのが巨大な巨大な大タル爆弾。「!!!!」となるも時すでに遅く、ぴゅるる〜と飛んできた爆弾は俺の真上で爆発し、ああ、なんということか、俺は3度目の昇天をはたしてしまった……。なんと最後はネコに殺られるという論外な結末……。
こんな感じでいきなり波乱万丈なデビュー戦を戦ってきたわけだが、PC用のゲームコントローラーさえあればプレイステーション2版となんら遜色なく遊ぶことができることがわかった。今後、『フロンティア』ならではの要素がつぎつぎと実装されていくことだろうから、かなりやり込んでいるシリーズのファンをも満足させてくれる作品になるだろう。しばらくのあいだじっくりと、この『フロンティア』と向き合ってみたいと思う。
大塚角満
週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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