大塚角満の ゲームを“読む!”
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今回は"大塚角満"ではなく、ファミ通『みんGOL』担当・レンジャ部隊のひとり、"ミドレンジャ"として書いていきたい!
『モンスターハンターポータブル2nd』を堪能した俺は、返す刀でソニー・コンピュータエンタテインメントブースにあるプレイステーション3コーナーに突入した。それはもう、ドスファンゴの如き鼻息の荒さであった。そしていま思い出しただけで赤面してしまうくらい、鬼のような形相での侵略であった。しかし自分で言うのもなんだが、そうなってしまったのも無理はない。なんたってここには、シリーズ最新作となるプレイステーション3用ソフト『みんなのGOLF5』の体験コーナーがあるのだから!! 我がゲーム人生において、もっとも長時間プレイし続けたタイトルは間違いなくプレイステーション2の『みんGOLオンライン』だ。これを手がけたSCEJの池尻大作プロデューサーと開発会社クラップハンズの手によるシリーズ最新作……。これはもう、誰よりも先にプレイするしかない!! しかし当然のごとく、『モンハンポータブル2nd』にうつつを抜かしているあいだに、『みんGOL5』の体験コーナーのまわりには黒山の人だかりが……。俺は心の中で仲のいい池尻プロデューサーに土下座をしつつ、心持ちうなだれて行列の最後尾に張り付いた。
それにしても、プレイステーション3体験コーナーのなんと混み合っていることか。ビジネスデーのこの日ですら、来場者で芋洗い状態である。国内初のプレイアブル出展なわけだから「さもありなん」な状況ではあるが、ここにいる多くの人々から「すごいすごいというプレイステーション3の実力、自分の目で見定めてやる」という気迫が溢れている気がしてならなかった。
そんなことを考えているうちにも行列は順調に消化され、いつのまにか俺の番がやってきた。見ると目の前で、見知った顔がニコニコしているではないか。
「やっぱり来ましたね!」と、池尻プロデューサーは笑った。
俺は池尻プロデューサーの目の前で、プレイステーション3のコントローラーを握った。今回の東京ゲームショウでは、3ホール遊ぶことができるという。さっそくガチャガチャとコントローラーをこねくり回す。『みんGOL』シリーズを遊ぶのは久しぶりだったが、何の違和感もなく視点変更、クラブ変更、方向操作、そしてショットをこなすことができた。なんと初球は、見事にジャストインパクトである。
「きゃーすごぉーい。ナイスショットですねえ^^」
隣にいたコンパニオンのおねえさんが、めったやたらと俺のことをホメ千切った。
「このくらいでホメるんじゃねえ! いったい俺がどれだけ、このシリーズに時間を費やしたと思ってんだ!!」
……なんて言えるわけもなく、俺は相好を崩して「いやぁ、ありがとうございますぅ^^」とグニャグニャになる。背中で、池尻プロデューサーがニヤニヤ笑っているのが見えた(気がした)。
それにしても、何でこんなに違和感なくプレイできるのだろう……。俺は池尻プロデューサーに向かって、その疑問をストレートに口にした。「なんかこれ、すごく『みんGOL』っすね」。
そんな、子供のような俺のセリフに池尻さんは「うんうん」とうなずき、こんなことを言った。
「まさにそのとおりですよ。『みんGOL』らしさを失うわけにはいきませんから。今回のバージョンには、"プレイステーション3になっても『みんGOL』は『みんGOL』ですよ"ということをファンの皆さんにわかってもらいたい、という思いが込められているんです」
そう、それはまさに『みんGOL』だった。グラフィックこそやたらとキレイになっているが、かわいらしいキャラクター、打球を放ったときの感触、特徴的なエフェクト、そして何よりゲームの"雰囲気"が、これでもかと『みんGOL』しちゃっているのである。なのでシリーズに慣れている俺は簡単にバーディーを取ることができたし、ロングホールでピンそば4メートルに2オンしながら、昔取った杵柄でイージーパットを外したりした。
「それにしても」と思う。これだと確かに安心感はある。が、それだけでは……。俺の心の内に湧いたかすかな不安を読み取ったかのように、池尻プロデューサーが言った。
「もちろん、これは始まりにすぎません。今回はあえて"『みんGOL』は『みんGOL』だ"ということをお知らせしただけで、ここから新ハードを舞台にした新しい『みんGOL』が始まるんですよ。こんな要素を盛り込もう、こういうシステムはどうか、というさまざまな意見が開発チームから上がってきています。もちろんすべてを盛り込めるわけじゃないんですが、今日お見せしたものをベースに、新ハードならではの要素を加えていきます。2007年夏の発売目指してがんばりますよ」
今回のバージョンは、完成度からいったら30パーセント程度だという。池尻プロデューサーの言葉どおり、『みんなのGOLF5』ならではの"何か"が盛り込まれるのはまだまだこれからなのだ。どんな新しい遊びが導入されるのか? コースは? キャラクターは? そしてオンライン要素は?? と知りたいことは山ほどあるが、いまはまだ、それらを聞くときじゃなさそうだ。いまは静かに"『みんGOL』は『みんGOL』"という言葉を胸につぎの発表を待ちたいと思う。
最後に、東京ゲームショウの会場で『みんGOL5』をプレイされる方にメッセージ。池尻プロデューサーいわく、「バンカーやラフ、ブッシュに入ってしまったら、逆にグラフィックに注目してください。これまでのシリーズとは比べ物にならないくらい表現力が向上しているのがわかると思いますから(笑)」。無難にまわってしまった俺は、これらを確認できなかったがね……。
大塚角満
週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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