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ファイナルファンタジーXI●Bekunaiタブ変換コラムE ふ【フレンドリスト】


2007年07月02日

 ヴァナ・ディールには2種類の冒険者がいる。
フレンドリストを小まめにチェックする者と、リストの存在すら忘れてしまっている者だ。

 わし自身は、2時間に1度くらいの割合でフレンドリストをチェックしている。
リストに登録されているのはちょうど30人。そのなかにはさまざまな理由で、
ヴァナ・ディールでの活動を休止している人が5人ほど含まれているのだが、
リストから彼らの名前を消す気にはまったくならない。
彼らの名前を見るたびに、共にヴァナ・ディールを駆け回った思い出が蘇ってくる。
2人パーティーで3時間かけてけっきょく経験値を減らしたときの相棒や、
”新米冒険者講座”と呼びたくなるような固定パーティーで短期間のうちに
この世界の基礎を叩き込んでくれたあの人の名前。
すべての記憶が楽しく、懐かしい。
小学校の卒業アルバムを眺めているような気持ちにさせてくれる、わしにとっての”だいじなもの”だ。

 フレンドリストは、2つに分割されている。
上段にはそのときに「プレイオンライン」のサービスを利用しているオンラインフレンドが、
下段にはログインしていないオフラインフレンドが表示されるようになっている。
上段も下段も、それぞれアルファベット順に名前が並ぶ。
わしのフレンドリストのいちばん上に表示される、
つまりヴァナ・ディールにログインしているフレンドのなかで
もっとも若い頭文字の名前の持ち主は、いつも同じ奴だ。
 それが、Bruno。
アメリカ人で、ウィスコンシン州に住む大学生である。
彼とのやりとりや珍道中については、コネクト!オンVol.03の
「NAさん、いらっしゃい」という記事に書かせてもらったので、ここではくり返さないが
(※コネクト!オンのHP=http://www.enterbrain.co.jp/connect-on/mgz_vol03.htmlで読めます)、
短く説明すれば「気のいいアンちゃん」である。
困っている人が近くにいたらけっして見過ごさない、正義のアメリカ人なのである。

 ここ数ヶ月、Brunoとはテルのやりとりをするだけの関係だった。
彼はヴァナ・ディールで、わしは仕事でそれぞれのあわただしさに追われていて、
つるんで何かをする機会に恵まれなかったのだ。
フレンドリストで名前を見かけるたびに「よっ」てな感じで短い挨拶を交わしたり、
アトルガン白門の広場ですれちがったときに手を振り合ったり、といった程度の関係だ。
テルで話すのは他愛もないことで、たとえばこんな内容だ。
Bruno「ヘイ、Bekunai。雑誌に僕のことが載ってから、
知らない日本人にいろいろ話しかけられるようになったぜ」
わし「そりゃたいへんだ。あの記事には、君のことが世界最高のナイスガイとして書いてあるんだ」
Bruno「【本当に?】 それなら変なジョークは控えなくっちゃ」
わし「/cheer, /comfort」

 また、あるときはこんな感じだ。
Bruno「最近どうだい?」
わし「忙しくてなかなかヴァナ・ディールに来られなくてね。いま、中学生に【英語】を教えてるんだ」
Bruno「【本当に?】 じゃあこんど僕に【日本語】を教えてくれよ」
わし「【日本語】は【英語】よりずっと厄介な言葉でね。わしの【英語】【電源】じゃ無理だなあ。【許してください。】」
 毎回、そんなに長くはしゃべらないが、やっぱりBrunoはいい奴のままだ。

 そんなBrunoに、久しぶりに助けてもらうことがあった。
わしはコネクト!オンVol.08の記事用に、草刈鎌を手に収穫をしている場面を撮影しようと
ワジャーム樹林にいた。チョコボを駆って採集ポイントを探しまわること10分、ようやっと1ヵ所を見つけた。なぜ10分もかかったかといえば、わしがとんでもない方向音痴だからである。
そのときのわしのジョブはwhm75/blm37。メインジョブが白魔道士なのは、
万が一アクティブなモンスターに襲われたときに備えてリレイズIIIをかけておくため。
サポートジョブの黒魔道士は、撮影が済んだらすばやくデジョンしてホームポイントに戻るためだ。
 辺りにモンスターの姿がないのを確認してからチョコボを降り、準備しておいた採集用のマクロを選ぶ。すると、メッセージウインドウに「……嫌な予感がした!」と表示され、
計5匹のノミ(chigoe族)NMが出現し、わしはなすすべもなく倒されてしまった。
あとで調べたら奴らは”トトルンのトレジャーハント”なるクエストでハズレを引いたときに出現するNMだった。
わしはそのクエストをオファーしていたこと自体をすっかり忘れていたのだ。
 しかし、転ばぬ先の杖、地に臥すまえのリレイズIII。
「こんな不測の事態に対してもしっかり備えができているとは、さすがわし」と
自画自賛しつつ立ち上がると……ノミが1匹残っていて……再び……。

【フレンドリスト】写真1.jpg
(c)2002-2007 SQUARE ENIX CO.,LTD.All Rights Reserved.

 これではリレイズIIIの分だけ損じゃないか、とぼやきつつホームポイントに戻ろうとしたときに
Brunoからテルがあったのだ。
Bruno「ハイ、最近どう?」
わし「元気だよ。……さっきまではね。じつは……」
 と事情を説明した。
Bruno「【本当に?】 アハハ、【まってろ】レイズしに行くから」

 【本当に?】は、英語だとRealy? だそうだ。
 よくリアルフレンド、略してリアフレなる表現を目にするが、いつも【本当に?】と言っているBrunoは、わしにとってのリアリーフレンドなのである。


●Bekunaiプロフィール
Alexanderワールドで活動するガルカ。所属国はバストゥーク。読みかたはそのまま「べくない」で、落語の『やかんなめ』の登場人物からの借用。「武士に仕える者」の意味だとか。ヴァナ・ディールでの冒険暦は古く、今年で5年目に入り、プレイ時間は550日以上。白魔道士、赤魔道士、シーフ、ナイト、狩人、コルセアの6ジョブがレベル75。メインジョブはコルセアだと言い張っているが、白魔道士か赤魔道士でいる時間が全体の8割を占める。鍛冶スキル100。ヴァナ・ディールでの趣味は通りすがりの辻ケアル・辻プロテスで、辻ケアル隊の隊長を自認するものの隊員は自分だけ。このごろは「ふとした出会い」を求めてヴァナ・ディールをぶらついていることが多い。本名の田原誠司で週刊ファミ通のクロスレビューに時々登場する。

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投稿者 online_editorial_dept : 2007年07月02日 04:35

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