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RMT取材記B「大中国でそろそろ何か考え始めた」
2007年04月30日
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中国2日目。
26階のフロアに閉じ込められた疲れのせいで昨晩は熟睡。
おかげでスッキリと目覚め、タバコを吸ってウンコをする。
中国初ウンコ。なぜか、感無量。
そのまま、シャワーを浴び、取材の準備。
初めての中国ゲームショウ・チャイナジョイ。
何が見聞できるのか、ワクワクしてたりする。
オンラインゲームの中心ともいえる国だけに、
知らないゲームがたくさんあるに違いない。
楽しみ楽しみ。
!
部屋を出る前に浴室へ行くと、便器にプカプカとウンコが浮かんでいる。
文豪・開高健は、
旅に出て、メコン川やアマゾン川に浮かぶ自分のウンコで健康状態を確認したそうだ。
ジロジロ見る。俺も絶好調らしいが、これではアジアの恥だ。
水洗レバーをひねった。俺の分身は中国の下水へ無事に流れていった。
いずれは豊穣な大地をさらに肥えさせる栄養となるのだろう。またしても感無量。
?
戻ってきた水が止まることなく、どんどん溢れ出してくる。
ほどなく水は止まったものの、便器はおろか、浴室が水浸しになってしまった。
国際的な4つ星ホテルにしてはちゃちすぎるぜ、と思いながら、
バスタオルやフェイスタオルで床の水を吸い取る。
昨晩からのスットコドッコイな展開。旅の思い出には最高だけど。
水気をあらかた取ったものの、
このまま黙っておくと、トイレが使えないわけで、
俺はこの状況を伝えようと、持参した日中辞典を開いた。
文法などはもちろんわからないが、単語を書き連ねればわかると思い、
便器が壊れたという意味で、
「便盆破」
とメモに書き、便座の上に置いた。
べん! ぼん! はぁぁぁぁー!
カメハメ破かっつーのw
俺が壊したわけではないが、
修理する人に申し訳ないと思い、10元のチップを置き、部屋を出た。
ロビーには、同行取材のスタッフはまだ来ておらず、
通訳の趙さん(仮名です)だけがいた。
午後には、出発日を間違えたM君も到着し、
チャイナジョイ会場で落ち合うことになっている。
挨拶をすると、「オハヨウゴザイマス」と返してくる。
昨晩は深夜になったためタクシーで帰ってもらったが、
趙さんはけっこう遠方に住んでいる。
ここに来るのも大変だ。
趙さんを残して、タバコを買いに売店へ行く。
見た目からして、中国のタバコは不味そうだ。
外国タバコはマルボロしかないが、すげー課税されてるようで、めちゃくちゃ高い。
と、俺をドンと押しのけて、売店で中国タバコを買うヤツがいた。
見ると、昨日、俺を救出してくれたボーイ!
なんとこやつは、俺に無表情の一瞥をくれると、さっさと戻っていった。
宿泊客が来る売店で!
宿泊客を押しのけて!
しかも昨日知り合った俺に無表情で!
宿泊客よりも先にタバコを購入!
ありえねー4つ星ホテル!
趙さんにそれを話すと、
「ショウガナイネ」
とひと言。
ふむ。これが中国のコモンセンスなのかいな。
ロビーでは、さきほどのボーイが宿泊客を待ちながら、
なにやらステップを踏んでいる。
ありえねー光景をさらに見ながら、
降りてきたスタッフといっしょにチャイナジョイ会場に向かった。
会場はホテルから近く、タクシーで10分ぐらい。
台湾のゲームショウでは、コピー商品が堂々と売られていたけど、
意外や意外、チャイナジョイではそんなのがなかった。
残念なのは、『サクラ大戦オンライン』、『シェンムーオンライン』も、
中国での展開でとどまりそうな予感。
中国から、日本などへの波及が見込めそうなゲームがまったくなかったこと。
チャイナジョイ取材は、あっさりと空振り。
せめてもの収穫は、日本のK社・コンパニオンのコスチュームが、
とてもとても薄着だったこと。
当局に怒られてしまったらしいよ。
中国での充実は見られたけど、
日本が振り回されそうなゲームが確認できず、
トボトボとホテルに帰ってきた。
この時点では、トイレが直っていることしか、
嬉しい収穫はなかったし、
RMTのことさえも考えもしなかった。
翌日、市内を歩くまでは。
いや、あとで思い返すと、その端緒は本日あった。
趙さんとの会話で、日本のドラマ、『TRICK』が出てきた。
「あー面白いよね、TRICK」
「ハイ」
「でも、中国じゃ観られないでしょ?」
「イエイエ、ミラレマスヨ」
「あ、放送してるんだ」
「チガイマス、DVDヲ、カッタンデス」
「ははは、よっぽど好きなんだね」
これで会話は終了するのだが、
俺がRMTについて考えるきっかけは、
確かにここだったにちがいない。

▲趙さんのライブラリにあった『TRICK』のDVD。このDVDがじつは……。
ホテルのボーイはまだ落ち着かないそぶりで、
フロアでステップを踏んでるにちがいない。
26階で閉じ込められ、購入するタバコで悩んでる日本人を突き飛ばしたことを、
彼は今日思い出すのか。
再見。
投稿者 online_editorial_dept : 2007年04月30日 01:38
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