●『モンスターハンター2』ハンターランク999のプレイヤーの話
2006/10/31 (火曜日)
コネクト!オンVol.02は好評発売中です。
本誌では、たくさんのプレイヤーに取材させていただきました。
その中でいちばんのやり込みプレイヤーは、
『モンスターハンター2』のHR999の彼ではないでしょうか。
彼は、本誌スタッフが、萌え装備を目指してプレイを進めているときに、
手伝いましょうと申し出てくれました。
HR999。
極めたその数値は、ゲーム誌編集者の僕らにしても、
「すげぇ〜!」
と思わざるを得ないものでした。。
当初、彼の手伝いには感謝しつつ、
ハイプレイヤーの一時的な気まぐれと思いました。
ゲーム誌編集者と一時セッションしたら、
すぐに自分のプレイに戻ってしまう。
自己中心的なスタイルでなければ、
ひとつのゲームを極めることは難しいでしょうし。
しかし、彼の手伝いは一時的なことではなく、
何度も熱心にスタッフを導いてくれました。
それは、彼の通常のプレイスタイルでもありました。
彼の地元、山口県を取材で訪ね、
実際のプレイを間近で見させてもらってわかりました。
今回の記事では取り上げていない、
彼とフレンドのセッション。
フレンドの素材集めを手伝い、
彼自身は素材を集めず、
モンスターを蹴って遊んでいる姿は、
『モンスターハンター2』の世界で、
別格の狩人のようでありました。
僕らの宿泊先のホテルで彼と待ち合わせました。
彼は高校生。
事前に聞いていた目印というべき容姿は、
本人曰く、
「目が悪いので目つきがわるく、体がでかい」
とのこと。
正直、僕らはおっさん高校生をロビーで探していました。
自動ドアが開いて、
日焼けした若者が入ってきました。
"かりんちゅTシャツ"を着ている。
間違いなく、取材対象者の彼です。
ひと言で言えば、精悍な感じ。
若々しくて、少年にしか見えない。
まったく、先入観とはやっかいなものです。
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そのまま、彼と近くにあるファミレスに向かい、
いろいろと話を聞きました。
『モンスターハンター2』との出会い、
HR999までの道のりなど、
じつに長く、2時間以上も話を聞き続けました。
気になったのが、
彼がフォークやスプーンで食事を口に運ぶ途中に話しかけると、
彼は中途半端な位置で手を止め、
そのまま延々と話し続けること。
フォークに刺したハンバーガーが、
すごく気になる位置で停止しています。
そのような状態は頻繁に目撃され、
僕らは何度も食べてください、と促すのでした。
僕らが食事を採り終えているのに、
彼の料理はほとんど残っています。
後にゲームプレイを目撃してわかったのですが、
彼はハンパのない集中力の持ち主なのでした。
目の前に興味の対象があり、
それに没頭すると、ほかのアクションを、
"ながら"で行うことはできないのでした。
ホテルの部屋に移り、
まずは彼の腕前を拝見。
うちのスタッフと同じキャラを使い、
オンラインでのリオレイア討伐。
同条件の比較で、素のプレイヤースキルがわかるというもの。
うちのスタッフは、あっけなく2死。
見る価値もなく、続行中止。
続いて彼。
危なげないプレイで、リオレイアを削っていく。
圧巻だったのは、
リオレイアの頭部をつねに狙い続け、
反撃行動を長い経験でのパターン認識で察知すると、
紙一重で避ける華麗さ。
武士の真剣勝負における、切っ先の見切りのような極意に見えました。
どんなゲームでも、
巧みなプレイは極上のエンターテインメントです。
彼のプレイを背後で見ていて、
僕らはとても盛り上がってしまいました。
明日は、彼の自宅にお邪魔取材。
オンラインでのパーティープレイを
じっくりと拝見します。
とても楽しみです。
夜も更けてきたので、
彼を外まで送り、明日の再会を約束したのでした。
投稿者 コネクト!オン編集部 : 14:58
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●ワールドを飛び越えるLSでコンクェストを闘ったプレイヤーの話
2006/10/26 (木曜日)
コネクト!オンVol.02では多くのプレイヤーを取材しました。
その中でも、いちばん熱いエピソードと思えるのが、
『ファイナルファンタジーXI』のワールドを飛び越え、
赤獅子騎士団というLSを作り、活動したプレイヤーの話かもしれません。
赤獅子騎士団は、コンクェストにおいて、
ザルクヘイムの奪取と、首位を追い求めたLS。
メンバーたちは、他のプレイヤーがレベリングやミッション、
クエストをこなす中、延々と同じリージョンで敵を倒し続けました。
あまりにも実直な行動。
多くの読者は、
攻略的情報を求める傾向が強いのではないか、と思います。
そういう意味では、まるで正反対の記事。
これを読む読者がどういう感想を持つか楽しみであります。
彼は赤獅子騎士団総団長。
ジンギスカンの鉄板を囲みながら取材をしました。
肉を食べては自分にとってのサンドリア王国を語り、
酒を飲んではサンドリア国民としての自分を誇り、
そして、肉を黒焦げに放置しながら、赤獅子騎士団の事を夢中で称えました。
僕は、そんな熱い話を聞きながら、
彼が放置した黒焦げの肉を下げ、
代わりに新しい肉を焼いてあげていました。
記事は、時系列で彼個人の思いと赤獅子騎士団の行動を、
"気にしないプレイヤーはまったく気にしない"コンクェストを中心に、
ドキュメンタリーにまとめています。
ジンギスカン屋の熱い語りを抑え気味にして、
インタビュアーの力量に頼って、精緻な文章でつづっています。
なのに、まだ熱い。
記事に登場するプレイヤーたちは、
会社で働いたり、学校で勉強したりする人たちではなく、
まったくのサンドリア国民にしか思えません。
読者がヴァナ・ディールでプレイする冒険者の意識で読めれば、
自国のこと、あるいは隣国のことと思えてくるでしょう。
そして、その国の一部の人たちが起こしたムーブメントで、
何かが覆った事実を目撃できるはずです。
少し汗ばみながら、
新しい肉を裏返しているとき、
彼は、クライマックスの凱旋の話をしました。
ライブのせいもあるでしょうが、
その話に感動して、僕は泣きそうになってしまいました。
プレイヤーがこだわり抜いた、そんな記事です。
コネクト!オンVol.02は本日発売。
一連のこだわったプレイヤーの話に興味を覚えたら、
ぜひ、読んでみてください。
●ささいなことでも、プレイヤーは何かしら、
こだわりを持ってプレイしているはず。
あなたのこだわりを教えてください。
投稿者 コネクト!オン編集部 : 10:46
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●プレイヤーを超えて、情報サイトの運営者になったプレイヤーの話
2006/10/25 (水曜日)
今日もコネックト!オンVol.02、
『ファイナルファンタジーXI』の記事の紹介をしましょう。
eLeMeNという、『ファイナルファンタジーXI』の情報サイトがあります。
今回行ったアンケートで、プレイヤーのほとんどが利用する、と挙げました。
内容は、緻密に更新される情報と圧倒的な量のデータベースで構成されていて、
ポータルサイトとして利用する人も多く、アクセスも1日に40000人とのこと。
規模を考えると、どこかの法人が運営して収益を挙げていてもおかしくないサイトです。
じつはここ、たったひとりの若者が切り盛りしているのでした。
彼の取材現場は静かで楽しい時間が流れていました。
言葉を考えながら、ゆっくりとしゃべり、
大好きな梅酒を飲む彼は、ふつうの若者でした。
『ファイナルファンタジーXI』プレイヤー特有の、
思い出話になると止まらなくなる傾向。
彼、彼のフレンド、ライター、僕の4人は、
オフ会のようにインタビューを何度も脱線させました。
そのたびに、彼は楽しそうに笑いました。
時期として微妙ながら、僕が勢いで注文したスッポン鍋を見て、
「スッポンを食べたこと、ないんですよね」
とはにかんだり。
盛られたスッポンの残骸はかなりインパクトがあり、
彼はほとんど手をつけませんでした。
梅酒が好物で、スッポンがちょっと苦手な彼。
『ファイナルファンタジーXI』のプレイヤー。
たまたま参加したLSが冒険探求に熱心でフィールドワークの成果に優れ、
彼自身の几帳面な性格が、自身の覚えとしてそのデータを克明にまとめた。
それだけの要素で、巨大なサイトは完成したのでした。
持続させたのは、『ファイナルファンタジーXI』が大好きだから。
プレイヤーとして留まるだけでは満足できず、つねに形に残しておきたかったから。
それを証明する話として、彼は大企業の広告出稿を断っています。
ゲーム、とくに『ファイナルファンタジーXI』関連じゃないものは載せたくない、とのこと。
自身の覚えとして、情報をサイトでまとめた、と述べましたが、
彼は自分自身のために運営しているのでした。
自分が必要なものを揃え、不必要なものはいらない。
あくまでも、好きなゲームを楽しむ、こだわりのプレイヤーの姿でした。
フィールドワークに優れたLSも現在はメンバーが少なくなり、
彼の必要な情報取得は、容易ではないそうです。
野良で参加してBFを確認したり。獣使いソロで情報を補填したり。
埋まらない情報の項目を憂う彼は、生粋のプレイヤーなんだな、と感じました。
他のプレイヤーに情報提供をお願いするのも、
自分が知りたいから、という印象でした。
情報提供だけでなく、応援メールや冒険のお誘いテルも大歓迎とのこと。
「じつはほとんど、声がかからないんですよ。
eLeMeNは有名だけど、管理人は知られていないんですw」
梅酒から甘いカクテルに移り、ほがらかに酔った彼はそう言いました。
お誘い、待ってます。
明日は、『ファイナルファンタジーXI』のワールドを飛び越えたLSを作った男の紹介をします。
どうか、お楽しみに。
●見本誌がドカドカと届きました!
●『ファイナルファンタジーXI』関連サイトはたくさんありますね。
あなたのサイト利用術を教えてください。
投稿者 コネクト!オン編集部 : 15:45
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太公望の釣竿をゲットしたプレイヤーの話
2006/10/24 (火曜日)
コネクト!オンVol.02は10月27日(金)に発売されます。
今号は、ゲームに対して、
自分の価値観に則り、情熱を燃やすプレイヤーの特集を組みました。
業績、結果はさまざまですが、
そのひたむきな姿勢はなんだかカッコよく、
敬意を込めて、彼らを"こだわり者(モン)"と呼ばせてもらいました。
アンケートを行い、
あるいは知り合いの知り合いを紹介してもらい、
ゲームタイトルを超えて、
大勢のこだわり者のエピソードが集まりました。
その中で、数人のプレイヤーに、
直接会って取材を行いました。
今号は取材が多かったですね。
前号とは比べものにならないぐらい。
刺激的な行動の話だけでなく、
実直に果てなく作業を続ける話など、
やはりプレイヤーの数だけ、
プレイスタイルはあるし、
到達するゴールも違うもんだ、
と思いました。
本日は、『ファイナルファンタジーXI』の記事のひとつを紹介をしましょう。
10000匹の堀ブナをトレードして、
太公望の釣竿をもらったプレイヤーの話。
彼と同様に、この地道な作業を経て、
クエストをコンプしたプレイヤーはたくさんいます。
アプローチもさまざま。
今回、彼にはひとつの形として登場してもらいました。
おだやかに語る彼のインタビュー現場は、
静かな時間が流れていました。
長い時間とどう折り合いをつけたか、は本誌に詳しく書いてありますが、
"意識せずに意識する"ような感じでのプレイでした。
自然に1匹目をトレードし、
そのまま緩やかな落着として10000匹目に至ったような。
淡々とした感じです。
ただ、これは記事に書いてありませんが、
彼は強い意志を明らかにしました。
彼はきっちり、10000匹しか釣っていないそうです。
確実に最初の1匹目からトレードし、
10000匹目を納め終えてからは、
10001匹目の堀ブナを釣らないようにしているとか。
長い時間と自然に付き合いながらも、
クエスト終了後、サンドリア港でシャウトをする、
じつは熱い魂の持ち主は、
10000という数字を、
頑なに大事にしようとしているようです。
いいですね、こういうこだわり。
コネクト!オンVol.02は、そんなエピソードがいっぱいです。
明日は、『ファイナルファンタジーXI』のプレイヤーだけで満足できず、
1日に40000人が訪れるサイト運営者の記事の話をします。
●●僕の堀ブナ納品は、まだ300匹です。
皆さんは、現在何匹納めていますか?
エピソードと一緒に教えてください。
投稿者 コネクト!オン編集部 : 13:12
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コネクト!オンVol.02できました!
プレイヤーの投稿、提案で作られる、
新しい形のオンラインゲーム専門誌、
コネクト!オンが完成しました。
発売は今週金曜、10月27日です。
今回の特集テーマは、「ゲームにこだわる!」です。
『ファイナルファンタジーXI』、『モンスターハンター2dos』、『ファンタシースターユニバース』、
それぞれのゲームのプレイヤーが大事に思うこと、がんばってること、大好きなことなどを
広く取り上げています。
特集キャッチコピーは、
「とめてくれるな、おっ母さん」
ちょっと大げさですが、
こだわったプレイをもうちょっとだけ、
やりたい!
みたいな意味で表紙に書きました。
とにかく、
どのプレイヤーも情熱のベクトルがさまざまで、
自分のプレイスタイルと重ねてみると、面白いですよ。
ゲームのプレイを終了したら、
モニターの前を離れて、
ベッドに寝転んで、くつろいで読んでみてください。
記事を作っていくうえで、アクセスしてくれたプレイヤーの追加取材が多くなりました。
いろんな人たちに会いました。
明日から、記事の内容の紹介とともに、
記事には書かれていない、
出会ったいろいろなプレイヤーの
エピソードを紹介していきたいと思います。
明日からのブログを、どうか楽しみにしていてください!
投稿者 コネクト!オン編集部 : 05:18
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アンケート終了いたします!
2006/10/21 (土曜日)
このたびは、『FFXI』アンケートにご協力いただき、
ありがとうございました。
大勢の方の声が集まり、
おかげさまで、コネクト!オンVol.02が無事に作成できました。
本日を持ちまして、アンケートを終了させていただきます。
ちなみに、コネクト!オンは、10月27日(金)に発売されます!
また、同様のアンケートがありましたら、
なにとぞ、よろしくお願いいたします。
さて、通常アンケートです。
いま一番興味があるオンラインゲームと、
その魅力を語ってください!
投稿者 コネクト!オン編集部 : 08:15
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