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Mask de LONDON Tour 2009 :EPISODE 4

2009/12/22 (火曜日)

GAME AND DISORDERLY !!!!

 ロンドンのゲームショップを巡り、現地の生情報を掴んで日本に持ち帰るという特命……いや、勝手に休みを取って旅行しただけなのだが、その成果は膨大。詳細に関しては週刊ファミ通連載『洋ゲー発着便 AIRPORT 51』にて逐一報告しているので、このブログでは連載の誌面からはこぼれた情報を色々披露しようという意気込みで開始したMask de LONDON tour編。今回はロンドン市内のゲームショップで発見した様々な新作ゲームについて触れてみたい。
 まず最初にレコメンドしておきたいのは、現地のゲームショップで最新入荷タイトルとしてイチ押し『Cursed Mountain』だ。Wii専用タイトルとしてリリースされたこのゲーム、洋ゲーなのは間違いないが日本には何の情報も入ってきていない未知のタイトルである。それもそのはず。パブリッシャーは、Koch Media傘下のゲームレーベルDeep Silverで、ヨーロッパ圏を中心にリリースを展開。バイカー版のGTAともいえる新作タイトル『Ride to Hell』や、『プリズン・ブレイク』のスニーキング・アクションゲームを発表するなど最近精力的な活動中の新進気鋭のパブリッシャー。『Cursed Mountain』はヨーロッパとオーストラリアにて先行発売されたので、北米タイトルに比べて情報が少ないのもしょうがない。
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『Cursed Mountain』
 あと忘れてはならないご当地タイトルといえば、日本ではマイナー・スポーツ扱いされているクリケットである。クリケットが学校の体育の授業に必修科目で組み込まれているイギリスでは、当然のごとくゲームが発売されている。それもハンパな数ではない。タイガー・ウッズやトニー・ホークと同様に、人気の選手をフィーチャーしたものや世界大会編など様々なバージョンがリリースされているのだ。しかもXBOX360で! スゲェぜクリケット! しかしさすがにルールがわからんので買わなかったです。
 マイナースポーツではないけど、一風変わったタイトルといえばダーツのゲーム『PDC World Championship Darts』。日本では大人の遊び感が強いダーツだが、このタイトルでは世界中のダーツ界の有名選手が全員実名で登場! 画面的には地味だが、的確にターゲットに当てた瞬間の選手の「Yeeessss !!!!」という歓喜の表情がスゴイ。日本版発売はなさそうだが、世界にはこういったゲームもあることを頭の片隅に入れておいてほしい。
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『PDC World Championship Darts』
 ロンドンのゲームショップで目立っていたタイトルは、これだけではない。本誌連載では「ポケモンとモンハンが一番人気」とゲームショップ店員が語っていたことを取り上げたが、実際はそれだけではない。ポケモン、モンハンと並んでロンドンで、いや、ヨーロッパで売れに売れているゲームといえば『Sing Star』の他にないだろう。『Sing Star』はハッキリいって単なる採点付きカラオケゲームで、それをゲームと分類してしまえるかはチョット怪しいが、とにかく絶大な人気を誇っているのは間違いない。

 2007年にSCEE(ソニー・コンピューター・エンターテイメント・ヨーロッパ)から第1作目がリリースされてから、現在まで実に50バージョン以上が発売されており、ジャンルも多岐に渡っていて子供向け童謡集(ポンキッキーズ的なヤツ)から、インド移民向けの「ボリウッド・ポップス編」まで多種多様。カントリーにロック、ABBAやQUEENといったアーティスト別にもリリースされており、その人気は留まるところを知らない。 
 さらに『THE BEATLES ROCKBAND』は英国人にとってのキラータイトルとして大人気! カラオケもバンドもゲームを使って自宅で楽しむ行為は合理的な英国人らしい傾向で、二次会でカラオケボックスに大挙して押し寄せる日本人とは、だいぶ違うメンタリティである。
 また『ROCKBAND』シリーズと『GUITAR HERO』シリーズの戦いも見逃せない。ビートルズとくれば、『GUITAR HERO』はヴァン・ヘイレンのリリースを発表。さらに露骨なまでに対抗意識剥き出しの『BAND HERO』や、ターンテーブル型コントローラーでスクラッチを競い合う『DJ HERO』などなど、いま海外では空前の音ゲーブームが到来しているのは間違いない(日本だけが仲間外れにされている気がするのは由々しき事態である。
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from『Band Hero』完成イベント
 しかし、なぜそこまで『Sing Star』人気がヨーロッパで爆発したのか? なぜロックゲームのリリースラッシュが続くのか? その考察は、追って週刊ファミ通本誌連載『AIRPORT 51』にて報告するので御期待ください!
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『SingStar Take That』

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|12:01

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Mask de LONDON Tour 2009 :EPISODE 0

2009/11/05 (木曜日)

LONDON CALLING !!

 ひさしぶりの更新になってしまったMAD GAMER BLOG。皆さんいかがお過ごしだったでしょうか? 更新が遅かった理由は前回ご説明していた通り、筆者は大英帝国の首都ロンドンに2週間ほどプチ亡命(観光ともいう)していたから。日頃から一生懸命働き、貯めた小銭で海外旅行というのが筆者の人生における最大の趣味なのだが、基本的に物価の高いヨーロッパは経済事情を鑑みても敬遠しがちだったのも事実。しかし、おりからの世界不況のおかげで今現在は空前のポンド安となっており、いま行かねば次いつ行くのよ!ってぐらいのチャンスだったのだ。そして、アメリカの洋ゲー事情には、それなりに精通しているつもりの筆者が、今回のロンドン視察(観光ともいう)で得た現地におけるゲームソフトの人気、動向は、世界のゲーム市場を語るうえで欠かせない生きた情報であり、そこで得たものは非常に大きかったといえるだろう。  その詳細は、週刊ファミ通連載AIRPORT 51において順次レポートしていく(編注:旅行トークは11月12日売りの週刊ファミ通からスタート!)ので、本ブログ愛読者は是非ともそちらを読んでほしい。そこで書ききれなかった細かな情報や、どうでもいい与太話などは、順次こちらのブログに執筆する次第。
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以下、パッケージ以外の画像はPC版のものです。
 さて、ロンドンゲーム事情に突入する前に、知られざるヨーロッパのビデオゲーム市場を象徴するようなタイトルを、現地でゲットしたので紹介しておきたい。
 そのタイトルは『DIABOLIK THE ORIGINAL SIN』。なんとイタリアオリジナルのDSソフトである。これはロンドン郊外にある小規模なゲームチェーン店にて購入した新作タイトルで、しかも輸入版であるため他のソフトよりも高額だったというシロモノ。そしてこのゲームの一体なにが凄いかといえば、ゲームの主人公であるDIABOLIKのこと。DIABOLIKは簡潔に説明するならイタリア版のルパン三世。怪盗DIABOLIKはクールでセクシーなコミックのキャラクターとして30年以上前から愛されており、そのクールなキャラ設定はゴルゴ13にも通じるアダルトな存在。有名ブランドD&Gも昨年のコレクションでDIABOLIKとのコラボレートアイテムファッションを発表するなど、イタリアおよび欧州諸国では、ちょっとしたDIABOLIKブームみたいなもんが発生していたのだが、なにせ遠い国の話なので日本には残念ながら、ほとんど伝わってきていなかったりする。
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 ちなみにDIABOLIKは1966年に実写映画化もされている。監督はイタリア映画界を代表する職人監督マリオ・バーヴァで、製作は超大物プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスという豪華メンツ! 日本版のDVDとかは残念ながら未発売だが、その奇想天外な面白さとバカバカしさは一見の価値アリ(なにせBEASTIE BOYS のプロモーションビデオ『BODY MOVIN'』の元ネタになったぐらい)。
 そんなイタリアの国民的ヒーロー、DIABOLIKのゲームなんて日本じゃなかなか手に入らない。この1本をゲットできただけでも長時間エコノミーシートで苦痛をガマンした甲斐があるってものです。
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 ちなみにこのDS版DIABOLIKのゲーム。ミニゲームとアドベンチャーが合体したような内容なのだが、クォリティ的には、まだまだ色々研究の余地ある仕上がり。なにしろイタリアはまだゲーム文化の歴史が浅く、イギリスやアメリカなどと比較すると流通の面でも開発の面でも周辺諸国に比べて大幅に遅れをとっているらしい。つまり、これから爆発的な市場を生む可能性を秘めた国ともいえ、ドイツやフランスといったオタクと親和性の高い国に並んで、今後はゲーム市場の台風の目に成長する可能性すら否定できないことが、今回ディグった(掘り出した)DIABOLIKのゲーム1本から、その背景を考察することができるのである。
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 他にもロンドンには独自のゲーム文化が発展しており、多様性の面では北米に引けをとらない内容ながら、それとは全く正反対の部分や、日本の市場に酷似した部分があってエキサイティングだったと断言してもよい。  今回はまだ帰国報告の段階。次回より週刊の連載とも連動して、知られざるUKゲーム事情についてタップリ解説しちゃいます。乞うご期待!

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|00:47

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これぞプロレスゲーム・スーパースター列伝!! PART 2 キミは『LEGENDS OF WRESTLING』を知っているか?

2009/10/06 (火曜日)

 HERE COMES THE PAIN !!!!!
 前回のブログでは、伝説のWWF〜WWEレスラーが大挙出演した夢の架け橋的アメリカンプロレスゲーム『WWE LEGEND OF WRETLEMANIA』について、いろいろ感想とか書き飛ばしてみた(ちなみに筆者のオススメはビッグボスマン。アル・スノーとの確執と延々と繰り返されるハードコアマッチは、まさに伝説!)今回は更に一歩突っ込んで、「LEGEND的プロレス」ゲームについて書き下してみたい。
 『WWE LEGEND OF WRESTLEMANIA』は、良くも悪くもプロレスゲームとしては現時点で最高峰の出来である。しかし、プロレスマニアという人種の特徴は、やたらに細部にこだわること。筆者が幼少のみぎり、「プロレス選手名鑑」は「仮面ライダー怪人大百科」と同等の存在であり、いかにマニアックなレスラーまで記憶し、かつソイツの試合を観戦できるかが勝負だった。なんの勝負なのか良くわからないが、とにかく「ポケモンいえるかな?」的なイメージといえば、わかりやすいか?(編集註:余計わかりません!)
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ケンドーナガサキ from 『Legends of Wrestling II』
 40歳手前急カーブに差し掛かっている筆者が、プロレス黄金期と呼ばれる1970年代〜1980年代に熱狂したレスラーといえば、やはりテリー・ファンク、そしてドリー・ファンクJr.だろう。しかしナチュラルボーン天の邪鬼の筆者は、その宿敵であるアブドーラ・ザ・ブッチャー&ザ・シークに心を奪われ、魂を焦がしていたのも事実。こういったヒール(悪役)レスラーは、所属団体に関係ないフリーランスの場合が多いため、WWEのような大組織には基本的に属していない。だから、WWEのゲームに、どれだけLEGENDが登場しようと、彼らのような立場のレスラーはいないのだ。それが不満なのかといえばそうでもなく、エディットモードで作成できたりもするので8割がたは満足できる。しかし残りの2割は心の隙き間にポッカリと開いた穴である。入場でお祈りをしない。火を吹かない。キャメルクラッチの時に舌を出さないなど、不満を言い出せばキリがないだろう。
 そんな心の隙き間を埋めてくれたゲームソフトが、実は存在した。ACCLAIMから2001年にプレイステーション2、2002年にXbox&ゲームキューブ用タイトルとしてリリースされた、その名もズバリ『LEGENDS OF WRESTLING』である! ハイ、ブーイングよろしく!

「BOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 ハイ、どうもありがとう! このゲーム、今から8年前のリリースだったのは時代を先取りするにも程があると思うが、内容面では『WWE LEGEND OF WRESTLEMANIA』を軽く凌駕していると断言できる。登場するレスラーはWWEに限らず、現役、引退、故人も含めて40名以上! ジミー・スヌーカー、テリー&ドリー、ロブ・ヴァンダム、ブッチャー&シーク、ジョージ・スティール、ロード・ウォリアーズ、ロックンロール・エクスプレス、サヴゥー、ブリティッシュ・ブルドッグ、スコット・ノートンなどなど……。

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『Showdown: Legends of Wrestling』
 団体、そして時代の枠を超えた伝説のレスラーたちが勢揃いして抗争を繰り広げるという、まさしく夢のゲームであり、かゆいところに手が届くとはこのゲームのことだと断言したい。もちろんハルク・ホーガン対アンドレ戦もバッチリ再現されている。惜しむべくは、プロレスゲームは数多くリリースしてるけれど、どれも完成度がイマイチと評判のACCLAIM製であることぐらい。
 ハッキリ言って海外レビューでの評価は低かったが、それでもマニア受けしたのか、まさかの続編が2002年にリリースされ、LEGENDの数も大幅増量。2004年には更にWCW勢力も加わりマニアックに拍車がかかった『SHOWDOWN:LoW』までリリースされる始末。残念ながら、シリーズは全て日本版は発売されなかったが、それはいい。  なぜなら日本には『ジャイアントグラム2000』と『レッスルキングダム』シリーズがあるじゃないか! ここに『キング・オブ・コロシアム』を足せば、日本プロレス興亡史は、ほぼカバーできるだろう。願わくば、こんなに何本もソフトを買わずに済むように、全世界のレスラーが集結したゲームを遊んでみたいが、DLCでなんとかならないもんだろうか?
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『Showdown: Legends of Wrestling』
 最後になったが筆者が今もっとも注目してるプロレスゲームについて触れておこう。メキシコ発のルチャリブレ団体AAA(トリプレ・アー)を完全ゲーム化するというニュースが、今年の6月に発信された。タイトルは『AAA:El Videojuego』。Xbox 360、プレイステーション3、そしてDSにPSPというマルチプラットフォームでの展開が予定されており、発売は間近という噂だが、それっきりパッタリ続報を聞かない。発売されたら並んででも買う自信はあるが、ホントにリリースされるのかチョッピリ不安なのだった。

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Showdown_PS2

『Legends of Wrestling 』
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『Legends of Wrestling II』
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『Showdown: Legends of Wrestling』
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『Showdown: Legends of Wrestling』
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『Showdown: Legends of Wrestling』
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『Showdown: Legends of Wrestling』
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投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|14:10

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これぞプロレスゲーム・スーパースター列伝!! PART 1 『WWE LEGENDS OF WRETLEMANIA』はファンの夢を叶えるか?

2009/10/05 (月曜日)

 HULKAMANIA !!!!!
 もはや大概の読者諸兄は、筆者ことマスク・ド・UHが病的なまでのプロレスファンであることをご存知かと思う。ファンといっても最近のプロレス界の動向には余り興味がなく、思想の中核を担っているのは1970年代から1990年代初頭までの、いわゆる"昭和のプロレス"だからして、世間的には「めんどくさいプロレスおっさん」とイメージされてしまうのだが、個人的には全く問題はない。筆者の盟友である須田剛一氏もまた、重度のプロレスファンであり、激動の昭和時代に青春を過ごした人間だけが理解できるサムシングを共有しているからこそ、週刊ファミ通の連載「AIRPORT 51」が続いているのである。たぶん。
 須田剛一氏と筆者の共通項である昭和プロレスについて、このブログでひたすら説明するのも可能なのだが、大多数の読者が振り落とされる可能性大なので止めておく。その詳細が知りたければ連載をまとめた単行本『洋ゲー通信 AIRPORT 51』(小社刊)に収録されている「アメリカン過激スポーツの系譜」を読まれたし。
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 でもって今回のお題目は、アメリカンプロレス史をギュギュッと詰め込んだ昭和プロレスマニア感涙の超大作『WWE LEGENDS OF WRETLEMANIA』(以下、『WWE LOW』)である。アメプロの王道団体を突き進むWWE(どうもこの呼称には慣れないけど)の歴史的スーパースターたちがフルポリゴンで甦り、ゲームだからこそ許された夢の対決を繰り広げるという内容で、リリース前からオールドプロレスファンたちには注目されていたタイトルだ。
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『WWE 2009 SMACK DOWN vs RAW』
 というのも、WWEのゲームというのは基本的にタイトルに年号が付く(『WWE 2008 SMACK DAWN vs RAW』とか)ことでもわかる通り、その動向を追いかけているファンを第一に考えたキャスティングが売りなのだが、それだけでは動向についていけないオールドファンは振り落とされてしまうのが世の常。筆者もロック様以降の時代のWWEは、ほとんど追っておらず、エディ・ゲレロとクリス・ベノワの相次ぐ訃報により、悲しみに暮れて興味を失ってしまった。ちなみにゲレロとベノワは昭和プロレスファンにとっても馴染みの深いレスラーで、どちらも筆者は新日本プロレス参戦時には生で観戦していたクチ。彼らは苦労の末にWWE王者に登り詰めたのであり、決して新しい世代のスターではなかったのだ……と、おっさんらしい意見を述べておく。
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クリス・ベノワ from
『WWE Day of Reckoning 2』
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エディ・ゲレロ from
『WWE SmackDown! vs. RAW』
 とにかく新しいファン層に向けた内容が大半を占めていたWWEのプロレスゲームが、ここにきて突然オールドファン感涙のゲームを作ったことは、幾度となく輪廻するプロレス黄金期が、また1つの終わりを迎えた象徴なのかも知れない。それほど『WWE LOW』には歴史の重みが詰め込まれている。パッケージのアンドレ・ザ・ジャイアントの勇姿もさることながら、ストーンコールド・スティーブ・オースティン、ザ・ロック、ホンキートンクマン、ジャイアント・キマラ、ジミー・スヌーカなどなど、ここでレスラー名ばかり書いていると、それだけで4日間ぐらいブログを更新できるくらい濃密なメンツが詰まった内容は、まさにドリームマッチの称号が相応しい。
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 ゲームデザインも前シリーズ作から一新され、オールドプロレスらしい打撃と投げ技中心に変化したが、基本は日本が世界に誇る開発会社ユークスによる骨太のシステム"三すくみ"(打撃はガード、ガードには投げ、投げには打撃)なので、感覚は違ってもコツは同じなので安心。とはいってもこの"三すくみ"システムには少々限界があるような気もする。格闘技全般に共通する相手を倒した時の爽快感の点では、3D格闘ゲームに近いシステムを取り入れた『UFC』シリーズのほうがスンナリ操作できるのだが、プロレスにはプロレス独特の"間"が大事なので、スピーディーさは必要ないのかもしれない。
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 もちろんゲームは試合だけでなく「理想のレスラーが無尽蔵に創作できる」のが特徴のクリエイション・モードも充実している。ゲームでは、年に一度開催されるWWEの巨大イベント「レッスルマニア」の歴史を振り返って伝説の対決を制すると同時に、プレイヤーが作成したオリジナルレスラーを使って、歴代王者を片っ端からSMACKすることができるのだが、個人的な感想だけど、こっちのモードはオマケ的な感じが強い。なぜならクリエイション・モードのシステム自体がもう限界というか、古いのである。このモードが確立されたのはプレステーション2初期の頃で、たしかにあの時代では革命的なシステムで、このシステムを最初に構築した人は非凡だと思う。破格といっていいパーツの充実っぷりやレスラーの衣装デザインの組み合わせの多さは、まさに夢のレスラーを作り出せるシステムだった。
 しかしそれから10年は経過している現在においては、『オブリビオン』など洋ゲーRPGの進化を見ればわかる通り、モーフィングなどを多用するエディット機能は根本的に変わってきている。パーツの多さゆえに発生する表示時の読み込みや、レスラー体型を調整する時の不自然なまでのスタイルバランスは、そろそろ見直すべきではないだろうか? エディットが面白いのは確かだが、やはりプロレスは試合をやってナンボの世界。制作者側がプレイヤーの対象を絞り切れてないような気がするのは、筆者が年をとってしまったせいだと思いたい。

 アメリカンプロレス市場がWWE一党支配によって、盛り上がるどころか衰退してしまった現状は、そのままプロレスゲームにもダイレクトに影響を与えているのは間違いない。プロレスの本当の面白さは試合中の駆け引きと、それを行うレスラー個人のキャラクターにある。それらの要素を真に活かしたプロレスゲームは、まだ登場していない。そしてレジェンドと呼ばれるレスラーこそ、キャラクターが強く試合も面白かった。
 そこで「レジェンド」をテーマにしたプロレスゲームは、過去にどのようなタイトルが存在したのか? 次回更新では『WWE LOW』のルーツを探ってみたい。


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投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|14:00

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