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輝けるロシアの星になるブッ飛びFPS『SINGULARITY』をプレイ!

2010/09/04 (土曜日)

 GO! BLOODY SUMMER !!!!!!!
 と、威勢良くスタートしてみたが、実に一ヶ月近くブログを更新してなくてホントすみません! でもコレには理由があるんです! 去年の夏も似たようなことを書いた記憶があるけど、夏って季節はマジで洋ゲーの新作が少ない! 7月〜8月のサマーシーズンは、まるで北米市場全体が夏休みにでも入ったかのように、パタリと新作リリースが止まるので、毎年のことながら執筆のネタ選びに苦労するハメになる。実際のところ、執筆候補に挙がったタイトルは幾つかあったんだけど、許諾諸々の事情によりレビューを断念したり、そうこうしているうちに自分の仕事が、かつてないほど忙しくなってゲーム遊んでる時間が日々削られたりと、ただでさえ熱い夏が余計に熱く苦しくなる状況にはホントに苦労させられたッス!

 というワケで、久々の更新となる今回の題目は、スクウェア・エニックスより直近で日本版発売が迫っている新作洋ゲー『SINGULARITY(シンギュラリティ)』(以下、『シンギュラリティ』)に決定! もちろん筆者がプレイするのは北米版なので、日本版とは色々と細かく差異があるのだが、注目すべき部分は何も過剰表現に限った話ではないので、まずはプレイした率直な感想とか、あらすじとか、その他ナイスなポイントについて触れてみたいと思う。
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 まず最初に断言しておきたいのは、『シンギュラリティ』の開発を担当したのが、悪名高きRAVENであること!(リリースはACTIVISIN) 悪名といっても、我々洋ゲー者にとっては美談に等しい称号であることは書くまでもない。RAVENといえば、あの極悪非道残虐無類な戦場FPS『ソルジャー・オブ・フォーチュン』シリーズを世に送り出し、最近ではX-MENシリーズでありながらも、あんまりのゴア描写炸裂に日本版が見送りとなってしまった『X-MEN ORIGINS:WOLVERINE』が記憶に新しいところ。とにかくゴア! そしてド派手! 細かいことは抜きにドッカンドッカン敵さんをやっつけようぜ! なんて意気込みがDVDーROMイメージに焼き付けられているようなゲームばかりを世に送り出しているという、全くもって見事なデベロッパーだと誉めておきたい。
 それでは、RAVEN最新作『シンギュラリティ』とは、如何なる内容なのか?
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 物語の舞台となるのはロシア領内に存在するが、海図に載っていない孤島。そこでは政府機関による謎の研究を目的とした巨大施設が建造されていたが、ある日突発的な事故により爆破崩壊。その情報をキャッチした米軍は、すぐさま島に特殊部隊を派遣し、情報の収集及び探索に乗り出すのだった……。
 現地に派遣された特殊工作部隊のメンバーであり、本作の主人公でもあるテストパイロットのNate Rancoは、孤島に隠された恐るべき実験の残骸を目の当りにする。島では"E99"と呼ばれる特殊な鉱石物質が発掘され、その物質に秘められたパワーを利用すれば、時間軸を自由に操作できるという研究が旧ソ連時代から続けられていたのだ! しかし実験は完成目前で失敗し、島全体が異常な時間軸に包まれてしまったために、爆発事故が発生したのだった。廃墟となった施設に残された残骸には、おぞましい記憶が封じ込められており、その思念の導きによって、Nateは時間を操作できるパワーグローブTMDを入手して脱出を試みるが、それは更なる悲劇の始まりにすぎなかった。特殊部隊の上陸を知ったロシア政府が、暗殺部隊を送り込んできたのだ!
 時間も空間も飛び越えた究極の戦いの果てにあるのは一体何か!? その謎を探り尽くすまで、Nateの戦争は終わらないのだった……。
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 ゲームデザインの核となるのは、やはり時間軸を操作できるTMDの存在。右手には各種銃火器を装備し、左手のTMDでオブジェクトの移動や破壊、時間の早送りや巻き戻しなどを行えるのだが、早い話が『バイオショック』における特殊能力"プラズミド"と同じ感覚である。時間操作は単なる効果ではなく、TMDをアップグレードさせることで生身の人間相手に攻撃できたりするのがポイント。1発当てれば老化で死去して、2発当てれば老衰を通り越してゾンビ化! 3発当てればゾンビが自爆して周囲の敵もろとも破壊する(もちろん近くにいれば自分もダメージを受ける)。このへんの成長要素と使い分けが面白く、アクションの幅を大きく広げているのだ。
 もちろん攻撃だけでなく時間操作も重要。たとえば錆びて朽ち果てたドラムSF缶にTMDを当てれば、在りし日のガソリン満タンなドラム缶が復活!それを敵にブチ当ててもろとも破壊! なんて芸当も可能だし、橋や扉が壊れて通行不能な箇所を時間軸の巻き戻しで復活させてルートを切り開いたり、意外な場所に隠されたアイテムをゲットするのに重宝する。難点は、時間操作できるオブジェクトやアイテムが決まっており、時間操作の利点を小規模にまとめてしまっているところか?
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 ちなみにFPSとしての完成度は、『ソルジャー・オブ・フォーチュン』と、ほぼ同じである。カバーアクションや隠れ撃ちなどは一切できず、敵の攻撃を逃れるには物影でじっとしゃがんでいるしかない。だからといって出来が悪いかというと、そういう問題ではない。そもそも本作はリアリティを追求しているゲームではないのである。その証拠としては、旧ソ連の科学者が開発したという設定で登場する様々なトンデモ武器。弾丸の軌道を微調整できる銃を使えば、敵を複数同時に倒すこともできるし、液体窒素のドラム缶に当てれば爆発と同時に敵が凍り付くなど、マンガチックな攻撃が可能。両手で持つには、いささか大きすぎるガトリングガンや、転がっていく方向をラジコン感覚で指定できるグレネードランチャーなどなど、どこかコミカルな銃火器が多いのは、本作が根本的な部分でSFアクションであることを示唆しているように思える。
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 もちろんRAVENお得意の人体破壊描写も北米版には健在。自動追尾銃で敵の急所を木っ端みじんにした時の快感は、それはそれは凄まじいものがある。もちろん無くたって構わない演出だが、そこを敢えて作り込むRAVENに乾杯! しかも敵の種類は異常にバラエティに富んでおり、旧ソ連時代の兵士や第二次世界大戦時代の米兵、 もちろん現代のロシア特殊部隊もいる。そして時間軸異常によって近未来から駆けつけたエイリアンやミュータントやゾンビといったモンスターが入り乱れて主人公に襲いかかってくるんだから、呉越同舟にも限度があるってもんです。とりあえず目に入った動くモノは全部敵だと思ったほうがいい。味方してくれる人々も何人か登場するが、彼らは狂言廻しでしかない。最終的な運命は、自分の手で切り開かなければならないのだ。
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 洋ゲー不作の季節にドロップされた『シンギュラリティ』は、パッと見は地味な印象かも知れないが、『バイオショック』や『METRO 2033』といったデストピア系アクションシューターが好きな人は間違いなくレコメンドできるタイトルである。難易度も高く、攻略にはそれなりに時間がかかるだろうが、プレイする十分に価値はあるタイトルだと思う。筆者は北米版ばかり遊んでいたので、いまいちキチンと物語を理解してないので、日本版がリリースされたら、もういっちょプレイする気マンマンなのだった。

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|01:51

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人間狩り!人間狩り!(『Aliens VS. Predator』)

2010/04/12 (月曜日)

 日本が世界に誇るハードコアパンクバンド、THE COMESの名曲「人間狩り」が最も似合うゲームといえば、『ALIENS VS. PREDATOR』(以下、『AVP』)しかない!(ちなみにTHE COMESはCDが再発されているんで、是非一度聞くべし!「人間狩り」以外にも「工場」「ワカメ」「悪徳事務所」「PANIC」など名曲多数!)

 THE COMESはともかく、前回に引き続き『AVP』のインプレッションである。前回『AVP』というゲームの歴史的背景について考察させてもらったのは、いきなり最新作のレビューをするまえに、まずはどんな歴史があるタイトルであるのか知っておかないと、最新バージョンに内包されたポテンシャルを理解することが難しいのでは? と思ったからだ。と、同時に他の洋ゲータイトルと比較しても日本での知名度は高いのに、なぜかここ10年ほどはローカライズから遠のいた存在になってしまったのかも理解していただけたと思う。
 そして最新作の登場である。この最新版『AVP』に関する記事は、もう方々で書き飛ばしているが、内容の濃さでは本ブログがぶっちぎりなので、長文だけど最後までお付き合いいただきたい。
 『AVP』のパブリッシャーはSEGA OF AMERICA、デベロッパーはREBELIONだが、REBELIONといえば筆者選考による2009洋ゲーアワードにて見事ラジー賞に輝いた『SHELLSHOCK 2』をドロップした会社でもある。ここでちょっとイヤな予感がしたものだが、その予感はソフトを360本体にブチ込んだ直後に(イイ意味で)裏切られることに。
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 プレイヤーはジャガー版と同じく、海兵隊、エイリアン、プレデターの3つの勢力から1つ選び、シングルキャンペーンを進められる。もちろんマルチプレイヤーも熱いのだが、操作システムが三者三様なので慣れも必要になるため、まずはシングルで全勢力のストーリーモードをクリアしておくのがベストだ。いや、そんな必要はない! 俺は海兵隊だけで生き残ってみせるって人もいるだろう。やはり一番扱い易いのは海兵隊で、『COD:MW2』のような他のFPSと同じ感覚で動かせるのが魅力。銃火器は弾数無限の拳銃を基本に、サブマシンガン、接近戦に有効なショットガン、遠方の敵も数発で倒すスコープライフル、両手持ちのスマートガン(ガトリングガンみたいなもの)などが装備可能となっているが、全ての武器には一長一短があるので過信は禁物。弾切れに注意しながら……弾切れの場合は肉弾戦でエイリアンに挑むぐらいの根性は持ち合わせておかないといけない。敵の攻撃パターンも豊富に用意されており、数で攻めてくるエイリアン、光学迷彩と素早い移動力で翻弄してくるプレデターはともかく、厄介なのは湯谷社の警備を務めるアンドロイド軍団(別名ミルク野郎)だ。アンドロイドは文字通りヒトガタでありながら人間ではないため、簡単には死なない。頭を吹き飛ばしても平気でこちらに突進してくる恐怖はプレイしてみなければ実感できないだろう。アンドロイドと戦う時は、必ず手足を撃ってから最後にヘッドショットを狙いたい。また、死んだふりをしてる連中もいるので、アンドロイドの死体を見つけたらとりあえず撃つ! 筆者は過去にPS版の『エイリアン・トリロジー』をプレイした経験から、今作におけるアンドロイド軍団の対決には妙な既視感を覚えた。「またこの地獄に戻ってきてしまった……」と、長い戦いの歴史の思い出が甦る。そういった意味でも期待以上の出来だったと断言したい。


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 海兵隊の次はエイリアン側である。プレイヤーはビショップ(『エイリアン』シリーズの常連キャラ)が捕獲した成体エイリアンの実験体6号となり、女王エイリアンを救出するために湯谷社の基地内を駆け巡るというもの。エイリアンなので当然武器は一切使えないうえに、海兵隊などに発見されると即銃殺されるほど撃たれ弱い。  そこで必要になってくるのが、エイリアンだけに許された全壁面360度の高速貼りつき移動と、排気ダクト内への逃亡だ。敵の海兵隊にせよプレデターにせよ、レーダーを装備してるので正面突撃は蜂の巣にされるだけ。基本は暗闇や排気ダクトからのステルス攻撃によるヒット&アウェイで、成功すれば人間をアタマからバリバリかじってくれる(余談だが、筆者が360で『AVP』でエイリアン側をプレイ中、本ブログ担当編集者のミル吉村から「頭かじり虫!」というダイレクトメッセージが何度も届いて正直うざかった)。さらに海兵隊以外の一般人、つまり湯谷社のスタッフや科学者などにはフェイスハガーを召還して産みつけ行為(ハーベスト)が可能。全ステージの一般人に産みつければ実績も解除されるので、ハーベストは必ず狙いたいが、中には追い詰められると自殺する人間もいるのでコンプは結構大変だと忠告しておきたい。そしてエイリアンを操作する上での注意は、ただ1つ。360度の高速移動は3D酔いを誘発するので、身の危険が迫っている時以外の使用は避けたほうが無難だということ。3D酔いなんてガキの証拠よ、なんて言える強靭な三半規管の持ち主ならガンガンやっちゃってください。
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 最後はお待ちかね! プレデター様である。今更ながらスノボの腰パン王子こと国母はプレデターに似ているなぁ……なんて思っている場合ではない。このゲームの中で最も操作が難しいのがプレデターではないかと、国母チックなふてくされた笑顔で断言できるからだ。プレデターの武器は一投で二度のダメージが与えられるバトルディスク(ブーメラン感覚で操作)、遠距離の敵でも一撃で倒す槍型武器のコンビスティック、爆発効果で広範囲の敵を蹴散らすレーザーキャノン、素手攻撃でも鋭利な刃物が飛び出すブレードカッターなど、見た目の装備は全キャラ屈指の強さを誇るが、実はどれもイマイチ扱いにくいという欠点がある。宇宙のハンターを自称するプレデターだけに戦闘の基本は肉弾戦で、光学迷彩とプレデターだけに移動が許されたジャンプポイントを駆使しながら敵に接近。背後から瞬殺するのはエイリアンと一緒だが、光学迷彩以外に身を隠す術がないので、海兵隊やアンドロイド軍団に発見されれば蜂の巣確定。エイリアンの場合は1対10ぐらいのハンディキャップマッチになってしまうので、最強装備を地味に温存しながら1体1体的確に始末しなければいけない。地道な努力がなければハンターランクが上がらないのは、どの狩猟ゲームも基本一緒なんだなぁと実感させられる。それでも肉弾戦に関しては弱っちい海兵隊なんかとは比較にならないほど強く、エイリアンをアッパーでブン殴り、ブレードカッターで力強く切り裂く様はホレボレしてしまう。人間相手なら背後からのステルス攻撃に成功すれば、お馴染みの首根っこ引き抜きによる脊髄ブラブラなトロフィーを高々と掲げてくれるので、男だったら難易度高くてもプレデターで勝利を目指したいところである。
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 以上が『AVP』におけるゲームシステムの解説となるが、シングルキャンペーンのクリアと言っても、3つの勢力全てをクリアしないとストーリーの全貌が掴めないうえに、ステージは選択した勢力によって長短あるものの、どれもやり応えはバッチリ。全クリアまでにはそれなりに時間がかかるのを覚悟しておいたほうが良い。それでも首チョンパに脊髄ぶっこ抜きなどゴア描写連続のゲーム性は、ひさびさに洋ゲーらしい洋ゲーを遊んだ気分にさせてくれる『AVP』。いまのところ日本版ローカライズの話は聞こえてこないので、人間相手のFPSに飽きた人にはオススメのタイトルといえるだろう。

 最後に筆者が大好きな『AVP』ゲームを1本挙げておこう。それはEAから2004年にPS2、XBOX、PCでリリースされたRTS版の『ALIEN VS. PREDATOR: Extinction』だ。海兵隊、エイリアン、プレデターの三大勢力が選べるのは一緒だが、ストラテジーだけに戦略性が要求されるだけでなく、エイリアンの強酸攻撃でドロドロに溶けちゃう海兵隊など描写もかなりハードコア。発売後にSEGA OF AMERICAが『AVP』のゲーム化ライセンスを取得してしまったため、販売期間が短く現在では北米でもプレミア価格で取り引きされている逸品。このソフトを日本で発見するのは難儀だが、海外旅行の際に発見したら高額でも必ず買っておいて損はない。筆者が所有してない『AVP』はカプコン版の基盤だけなので、残りの人生は基盤購入に費やしたいと、ここに宣言しつつ今回の締めくくりとさせていただきます。
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Aliens vs. Predator(TM)&(C) 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. Aliens vs. Predator game software, excluding Twentieth Century Fox elements (C) 2009 SEGA. SEGA and the SEGA logo are registered trade marks or trade marks of SEGA Corporation. Technology (C)2009 Rebellion. Aliens vs. Predator: Extinction (C) 2003 Twentieth Century Fox Film Corporation. Fox, Fox Interactive, Aliens versus Predator and their associated logos are registered trademarks or trademarks of Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. Electronic Arts Inc. All rights reserved. All trademarks are the property of their respective owners.

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|13:27

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ふたたび狩猟解禁! 2大クリーチャーのガチンコバトル!

2010/04/02 (金曜日)

 HUNTING SEASON IS OPEN !!!!!!!!!!!!!!

 みんな狩ってるか〜い! ご無沙汰の更新となってしまったMAD GAMERブログであるが、それもこれも某新作狩猟ゲームにドップリとハマっていたせいなのだ。そのタイトルはもちろん『モン●ン』……なワケない。筆者が遊ぶ狩猟ゲームといえば、『カーベラス デンジャラスハント』……でもなく、最強の宇宙戦士となってグロい生物とタイマン勝負を挑み、完全武装の海兵隊に喧嘩を売りまくるSFクリチャー同士のコラボレートタイトル『ALIENS VS. PREDATOR』(以下『AVP』)に決まってるっしょ!
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 つうわけで『AVP』である。SEGA OF AMERICAからリリースされたばかりのホヤホヤの新作洋ゲータイトルの『AVP』は、ゲームデザイン自体は原始的FPSであるが、決して最近公開された映画版のゲーム化ではなく、洋ゲー市場では比較的長い歴史的背景を誇る定番タイトルのリメイク作品なのが重要なポイントだ。最新作のレビューの前に、まずはこのタイトルの歴史から復讐、おっと復習しておこう。
 『AVP』という「猛獣もし戦わば?」的なコラボが実現したのは、そもそもアメコミが最初だったのは有名な話。そしてアメコミ版の実現には、ある重要なアメコミ・レーベルの存在抜きには語れないのだ。そう、"ダークホース"である。
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『Hellgate: London』のコミック
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同じく『Hellgate』のコミック
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『Mass Effect 2』のコミック
 1986年に設立されたダークホース・コミックスは、従来の規制に縛られず、コミックアーティストが自分の裁量で好きに作品が執筆できるという環境を提供することと、映画作品のコミカライズを積極的に手掛けるタイアップ方式と、大手のマーベルやDCでは到底不可能そうなネタを掘り出してコラボさせるというアイデア一発でアメコミ市場に大きな風穴を開けた。ダークホースにはフランク・ミラーを筆頭にアメコミ界のトップに君臨する作家が集まり、様々な映画作品の存在しない続編をアメコミでバンバン発表してしまうというワイルド極まりない方法論で、まさに夢の対決としかいいようのないバトルを次々と実現させてしまうのである。その代表格が『AVP』というワケだ。しかし『AVP』自体も完全にアメコミオリジナルではなく、ややこしいことに元ネタの更に元ネタが存在したりする。それが映画『プレデター2』である。シュワちゃんと密林でガチンコバトルする前作(これはこれで一種の「猛獣もし戦わば?」だが)とはうってかわって大都会ロサンゼルスに出現したプレデターが、ダニー・グローバーが演じる中年刑事と死闘を演じるという、前作と比較するとだいぶスケールダウン感が否めない続編なのだが、筆者はこの映画がもの凄く好きだ。プレデターが意外と体育会系の規律で動いていたり、ルックスの似ているドレッドヘアの黒人ギャングと対峙したり、ロスのダウンタウンのビル街を光学迷彩でスキップしまくるプレデターの姿は、なんとなく藤岡弘、の『SFソードキル』を連想させるではないか。ところで、かつて映画『プレデター』の着ぐるみの中には、下積み時代のジャン=クロード・ヴァンダムが入って演じていたという噂があったのをご存知の人もいるだろう。筆者も最初は信じていたのだが、後年調べてみると、アレは全くのデマだったことが判明。でも面白いから許す! そのウソ買った!

avp_mobile画像がないので、代わりにレアなモバイル版『AVP』。
 話が逸れたが、元ネタは『プレデター2』の映画後半に登場するプレデターの母船の中にあった。そこには過去にプレデターが狩猟した獲物の頭骨が意外とキレイにディスプレイされているのだが、なんとその中にエイリアンの頭骨があったのである。しかもエイリアンの頭骨が写り込むシーンだけ見事にカットされているのだ。じゃあどうやって確認したかというと、メイキング映像の中で特撮スタッフが頭骨を持ち込むシーンがあったってワケ。結局「悪ノリが過ぎる」という名目でカットされてしまったが、元々はスタッフのお遊びで始まったのに、後に壮大なサーガにつながっていくあたりが実にハリウッド的な展開だと思う。ちなみに『プレデター2』はGENESIS(メガドライブ)でもゲーム化されているが、もちろんエイリアンは登場しない。

 ダークホースが『AVP』を最初にアメコミで出版したのは'90年のことだったと思う。それまでは『エイリアン』は『エイリアン』シリーズ、『プレデター』は『プレデター』シリーズと、別々に展開していたキャラを一緒にしようという発想は以前にも存在したが、『AVP』の場合はヒーロー同士の共闘とは根本的に違うのが最大の特徴で、その中身もバイオレンスに徹した潔い確信犯といえる。ダークホースの目論みが正しかったのか、コミックスは売れに売れて、すぐさま実写映画化、そしてビデオゲーム化の企画も飛び出したが、当時のCG技術は開発途上の段階で、時間的にも予算的にも不可能と判断され、映画と同時に企画されたゲーム化のみが進められることになる。名作アーケードとして伝説のカプコン版『AVP』は、この時期の企画で実現したものなので、諸事情により家庭用に移植されていないのは残念な限りだが、マジで基盤買ってもイイぐらいの傑作だと思う。そしてこの流れからも理解できるだろうが、『AVP』はアメコミ、ゲームの順番で登場しており、実は実写映画版は最後発なのである。
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ここも画像がないので『AVP2』のPC版メインビジュアル

 ゲームはその後、'93年にIGS社がスーパーファミコン版を発売、更にゲームボーイ版なども登場したが、そのどれもがデベロッパーが違うという奇妙な状況になったのも、元ネタの持つ権利関係の複雑さを象徴しているようだ。しかし2Dベルトスクロール・アクションゲーム時代の『AVP』は、カプコン版以外は押し並べて普通の出来で、突出した傑作の登場は、もう少し待たねばならない。ついでに『プレデター』単体主演ゲームにも触れておくと、最初の登場はファミコン版の『シュワルツェネッガー/プレデター』('87年)で、タイトルからもわかる通り、あくまでもシュワちゃん主演ゲームとしてリリースされた。ソフトの売りは「ファミコン初のビッグモード」で、64x64ドットで描かれた「超デカキャラ」(パッケージ解説の原文ママ)だったが、ようするに背景に割くドットを全てキャラクターに使用したもので、キャラは確かにデカくなったが、背景はブルーバック合成のような青一色だったりする。いやぁ、時代ってヤツですね。



 '90年にはKONAMI USAよりAMIGA他PCソフトとしてもリリースされるが、それとは全く別にコモドール64などに対応した『プレデター』も存在するらしいので、ややこしいことこのうえない。『プレデター2』は先述の通りGENESIS版が発売され、その後は単体ではしばらく登場はしなくなるかわり、各社より『AVP』がリリースされるに至る。プレデター単体での復活は'05年にPS2、XBOXでリリースされた『PREDATOR: CONCRETE JUNGLE』(VIVENDI)まで待たねばならないが、これまた人間の首根っこをぶっこ抜くゴア描写が売りだったため、当然のごとく日本版は未発売だったりする。
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『Predator: Concrete Jungle』。結構カッコいい。
 対する『エイリアン』ゲームだが、やはり映画そのものの公開が古いだけに、こちらのゲームの歴史は古い! なにしろ最初のゲーム化が1984年のコモドール64版他PCソフトってんだから『プレデター』よりも先輩である。その後もMSX版、アーケード用のガンシュー(北米のみ)などが登場したが、やはり転機となったのは'96年にアクレイムジャパンから発売された『エイリアン・トリロジー』ではないだろうか? FPS実装で迷路のような宇宙基地内を探索する『DOOM』まんまのゲーム性ながら、這い回るフェイスハガー(カサカサッという音がするとビビる!)、敵はエイリアンだけでなく倒すと白い体液を吹き出して死ぬアンドロイド軍団なども登場するので、最大最強の敵である"3D酔い"さえ克服すれば、同時代の他のタイトルと比較してみても、かなり面白い内容であると断言できる(あくまで筆者個人の感想)。またPS以前にはスーパーファミコン版の『エイリアン4』もあったが、こちらは筆者は未プレイ。また『エイリアン2』の物語、設定を踏襲したマルチプレイヤーが売りの最新版『エイリアン』の製作が数年前のE3にて発表されていたが、アレは一体どうなったんだろうか?
※この項は参考文献として『ゲームになった映画たち』(ジャンクハンター吉田著/三才ブックス)を元に執筆しております。筆者も須田剛一氏と共に参加してますんで、興味があれば是非! 他社の本ですが……。
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『Alien Ressurection』(日本未発売)
 話を再び『AVP』に戻そう。これぞ究極の『AVP』! そう断言できるタイトルがドロップされたのは'94年。当時、時代の最先端を突っ走ると期待されていたアメリカ産のゲームハード"ATARI ジャガー"の専用タイトルとしてリリースされた『AVP』は、『DOOM』の衝撃冷めやらぬ時期だっただけにゲームデザインは3Dになり、システムはFPSとなり、エイリアン、プレデター、そしてマリーンズ(海兵隊)の三つ巴の戦いも3Dで実現。緑を基調としたオドロオドロしいグラフィックと、敏捷に這い回るエイリアンの恐怖、光学迷彩視点でプレイすると画面がサイケデリックすぎて具合が悪くなるプレデター側のプレイなどなど、現在まで語り継がれる部分が多い傑作なのだ。唯一不幸だったのはジャガーのソフトだったという部分だが、後にPC版としてリメイクされている。
 そして今回SEGA OF AMERICAからリリースされた『AVP』は、このジャガー版を最新ハイデフ仕様に生まれ変わらせたタイトルなのだ! これが傑作にならないハズがない(開発もジャガー版と同じREBELLIONが担当)。果たしてプレイヤーにはどんな地獄が待ち受けているのか? しかしもう元ネタの話題が長くなってしまったがために、ブログ1回分の文字量を軽くオーバーしてしまっている。それでも『AVP』は他のゲームタイトルと違い、かなり複雑な経緯で誕生した事実を知っておいて損はない(と思う)。申し訳ないが、肝心の最新版『AVP』のインプレッションは次回更新を待て! 大丈夫、すぐに執筆しますから!
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『AVP2』(PC)

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|14:24

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狩猟解禁!!?? 最も危険なハンティングワールド『Cabela's DANGEROUS HUNT』

2009/08/05 (水曜日)

Be Afraid....Be Very Afraid !!
 祝!狩猟解禁! というワケで、日本全国のゲーマー老若男女の皆様方は『モンハン3(トライ)』に朝から晩まで没頭している真っ最中。当然、筆者も絶賛狩猟中だ……って、アンタ、洋ゲーしか遊ばないんでしょ?
 ハイ、その通りです。生まれついての天の邪鬼であり、「巨人大鵬卵焼き」ならぬ「阪神麒麟児目玉焼き」をモットーとする筆者の生き様から考えれば、世間様で大流行中のゲームを便乗して遊ぶなんて、あ・り・え・な・い。
 つうわけで日本では大ブームの『モンハン』を尻目に、MAD GAMERが完全シングルプレイオンリーでコツコツと遊ぶ狩猟ゲームといえば、もうコレしかありません。そのタイトルとは……、

 『Cabela's DANGEROUS HUNT』(カーベラス・デンジャラスハント)略して『デンハン』だ! なんだソレ! というツッコミに答えるために、このゲームの歴史を解説しよう。
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 『デンハン』の初登場は本家『モンハン』より1年古い2003年。全米ライフル協会公認の狩猟FPSとしてリリースされた。ゲームの内容は単純明快で、プレイヤーは猛獣ハンターとなって世界中の森林や砂漠地帯を駆け巡り、指定された猛獣を遠方から猟銃で狙撃するだけ。「だけ」と書いたが相手は厳しい自然を生きる猛獣なので、こちらの気配を察知されれば即逃げられてゲームオーバーという厳しいゲームデザインになっており、コントローラーを握るプレイヤー自身が、思わず息を殺して画面を凝視してしまうというリアルさ加減。それがゲームとして面白いかはハッキリ言って微妙だが、海外では異様に人気がある長寿シリーズとなっており、現在までに他機種への移植も含めて、なんと80本以上のバージョンがリリースされていたりするから驚きだ(狩猟する獲物や場所別でバージョンが無尽蔵に増えていっただけ)。

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 このムーブメントは日本に全く上陸していないのは不可解だが、逆にアメリカでは日本ほど熱狂的な『モンハン』ブームが訪れていない現象も合わせて検証すれば、どうやら国民性と文化的背景の違いによって生じた差異であると考えるのが自然。もちろん筆者も、この現象には以前から注目しており、ファミ通本誌連載「洋ゲー直行便AIRPORT51」のハリウッドゲームショップ直撃取材編(2007年秋)にて、当時のシリーズ最新作『Cabela's Trophy Bucks』をゲットし、「アメリカでは『モンハン』よりコッチなんですよ!」と、ファミ通wave DVD内の映像コンテンツ「動く!AREA51」において力説したのだが、なぜかそのくだりは全部カットされてしまい、今日まで報告する機会を逃していたというワケ。

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 ちなみに『Cabela's Trophy Bucks』は対象の獲物が鹿オンリーという、まさにロバート・デ・ニーロ主演の名作バイオレンス映画『ディアハンター』気分を、そのまま味わえるゲームなのだが、有名なロシアンルーレット拷問シーンの素晴らしさを延々と須田剛一氏相手に説明し、ひたすら「マウ!マウ!」と絶叫していたためにカットされたのではないかと思い、今になってみれば一応軽く反省している(「マウ!」の意味が理解できない読者諸兄は、今すぐ近所のビデオレンタル屋に走って『ディアハンター』のDVDを借りてください!)。
 とにかく、アメリカ人は『デンハン』ですよ!

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 ここからが本題の『Cabela's DANGEROUS HUNT 2009』である。タイトルに「2009」と付くだけあって最新バージョンの本作は、これまで地域ごとに別々にリリースされていたステージが全部入りとなった豪華版。登場するデンジャラスな獲物はサバンナのライオンからスコットランドの狼まで、実に25種類。猟銃のアップグレードシステムも追加され、獲得したトロフィーによって14種類の武器がアップグレード可能となっているだけでなく、熊やピューマなどに襲われた時には『ゴッド・オブ・ウォー』よろしくボタン目押しのクローズド・コンバットに突入! サバイバルナイフで熊の鼻先を切り裂いて、ひるんだスキに必殺「死んだふり」でやりすごしてみたり、サバンナの砂漠にて、集団で襲いかかってくるハイエナどもを銃床で次々と殴り倒したり、サイの突進からダッシュで逃げてヒット&アウェイを狙ったり等々、狩猟における醍醐味は全て再現されているのが特徴。

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 ステージクリア時には獲物を仕留めるまでにかかった時間や命中率が金銀銅メダルによって評価され、そのステージも世界中の雄大な大自然環境が用意されているんだから気合いが入っている。舞台となるのはインド、タイ、タンザニア、イギリス、コンゴ、エクアドル、ナミビア、アラスカ、そしてロシアの9カ国。それぞれの国に代表的なデンジャラス・アニマルが待ち構えており、ゲームの難易度はシリーズ中で最も簡単(※あくまでプレイヤー個人の感想です)なので、狩猟初心者でも遊びやすいと思われる。

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 このシリーズの最大の問題点は、80本以上のバージョンが存在するにも関わらず日本では1本もローカライズされていないこと。ローカライズの計画そのものは存在したが流れた模様で、いまのところ遊ぶには北米版をゲットするしか方法がないのだが、Xbox360版は全てリージョン1で日本国内仕様の本体では起動不可。プレイステーション3版なら遊べるので、興味のあるハンターにはコチラを推奨しておく。あ、あとゲームをプレイする前に必ず『ディアハンター』を鑑賞することも強くオススメしておきます!

Mau !! Mau !! Mau !!


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投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|11:53

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SOLDIER OF FORTUNE(その2)

2008/07/20 (日曜日)

 今回も日本未発売のバイオレンスFPS『SOLDIER OF FORTUNE(ソルジャー・オブ・フォーチュン)』(以下、『SOF』)の凄すぎるゲーム性について語りまくってみたい!

 洋ゲーといえば残虐な描写を伴うグラフィックや物語が多いのが1つの特徴とされているけど、この『SOF』シリーズはゴアな描写を突き詰めたジャンルの完成形ともいえるゲームだと思う。シビアなゲーム性も洋ゲーらしいが、何よりも敵の死に様が本当に細かい。

 シリーズ2作目の『SOF II DOUBLE HELIX(ダブル・へリックス)』では、敵AIが進化して行動パターンを変化させる。しかしルートが複数存在していたり、敵そのものの出現ポイントは決まってるので、こちらは自然と「いかに格好良く葬り去るか」を考えるようになる。ここにFPSシューターとしての完成度の高さが集約されている。

 いわゆる「魅せプレイ」のできるFPS、しかも敵は思いっきり残酷に葬り去ることも可能。You Tubeなどの動画サイトには、『SOF』の魅せプレイや超残酷プレイなどの映像が数多く投稿されており、相変わらずその筋のファンの人気に根強く支えられているのだ。これらの映像には暴力ゲーム反対論者にとっては説得材料になるパワーが秘められており、あんまり教育によろしいもんではない。しかしそれを作ってしまうのが洋ゲー。そんなゲームが誕生する背景には、アメリカ合衆国という巨大国家が今も現役の戦時国家だからだと考える。続々とリリースされるアメリカ製戦争ゲームの市場戦略とは、ゲーム世代を戦場へスムーズに送り出すための富国強兵的側面を持つ国家戦略なのかもしれないと本気で思う。いや考えすぎなのか?
 
 でも実際、以前のE3(世界最大のゲームショウ)ではアメリカ軍がヘリと戦車で正面玄関前を基地に、必ずデモンストレーションをやってた。しかもE3を記念しつつ、アメリカ陸軍監修のゲームソフトの宣伝を兼ねていた。パラシュート部隊の降下ショーやアパッチヘリからラペルで降りるSWAT部隊など、非常に豪勢で手のこんだイベントを、開催期間中は毎日やってたんだから本気度が違う。東京ゲームショウで陸上自衛隊のイベントなんか絶対ないでしょう。しかも自衛隊のFPSゲームの宣伝として。いや、あったらあったで是非プレイしてみたいところではある。

 話を『SOF』に戻すと、前作『SOF II DOUBLE HELIX(ダブル・へリックス)』から5年の年月を経てPC、プレイステーション3とXbox 360向けにリリースされたシリーズ最新作『SOF:PAYBACK(ペイバック)』は、やはりこちらの想像通りの進化を遂げた、またもやとびっきりの残虐度を誇るゲームだった。"やりすぎ"といってもいいだろう。

 次世代機のマシンパワーによって描かれる敵兵士の断末魔! 風景のリアルさや過酷な戦場の描写は結構いい線いってると思う。正直、トム・クランシー系FPSシューターのような完成度ではないのだが、そこはやっぱり独自の路線でカバーすることで一定の満足感は得られるようになっている。

 やはり評価するべきポイントは敵の死にっぷり。リアルな表情で憎悪をむき出しにして襲いかかってくる敵兵士は本当に怖い。そして撃つ。

 吹っ飛ぶ。何もかもが細かく吹っ飛び、血しぶきが周囲を汚す。「何もここまでやらなくてもいいのに」という限界を、実に呆気なく飛び越えている。

 アフガニスタンの山岳地帯のステージでは、更に驚かされた。山頂の集落を制圧するミッションなのだが、ふもとからのスタートなので山頂からこっちは丸見え状態。RPG(ソ連が開発した歩兵携行用対戦車兵器)が雨のように降り注いでくるので、とにかく敵兵を早期に発見して確実に息の根を止めなくてはならない。そこで数人で固まるRPG兵に向かってグレネード弾を発射して片付けるのが得策となので、とりあえずその方法でいってみたら、命中後に2人の敵兵の四肢が交互に血飛沫をあげて吹き飛び、その時に飛んだ足首が坂道を転げて数十メートル下に位置していた俺の足下に転がってきたのには、本当に腰を抜かした。

「こ、これが戦場……!」

 あんまりな敵兵の死に様を見て、こちらも襟元を正して気を引き締めてプレイする気にもなるってもの。それにしては刺激が強すぎる気もするが……。何しろショットガンで敵の両足を吹き飛ばしても、まだ生きていて死に際に最後の1発を撃ち込んでくるから始末が悪く、即死させないとこっちが危うい。

 しかしFPSとしてのゲーム性の面においての『SOF:PAYBACK』の評価は前作に及ばないのも事実。戦略性はあまりなく、ひたすら銃撃戦を繰り返すだけなので『コール・オブ・デューティ4』なんかと比較すると作りが荒っぽいのが瞭然としてる。洋ゲーのFPSの中では"一流の下"に位置するうえに、そのグラフィックは過剰なまでにグロテスク。これでは日本版の発売は期待できないのは当然なのだが、同時に"洋ゲーとは何か"が最もよく理解できるタイトルでもある。それだけでもこのブログで紹介する価値があったと思う。

 そういう意味では、『SOF』は『モータルコンバット』や『GTAIV』に並ぶポテンシャルを秘めているのである。

THANK YOU SIR !!


過激な画像につき閲覧注意

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過激な画像につき閲覧注意

(c)2007 Activision Publishinc Inc. Activision is a registered trademark of Activision Inc. All rights reserved. Soldier of Fortune is a registered trademark of Kensington Court, LLC. All rights reserved. The ratings icon is a registered trademark of the Entertainment Software Association. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|00:00

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SOLDIER OF FORTUNE(その1)

2008/07/16 (水曜日)

 さて、先週までは日本人でもバッチリ楽しめる良作洋ゲーを紹介しましたが、今回はかなりハードコアな洋ゲー、もちろん日本未発売の壮絶なタイトルについて熱く語りまくりたいと思います。

 その洋ゲーのタイトルは『SOLDIER OF FORTUNE(ソルジャー・オブ・フォーチュン)』(以下、『SOF』)。世界のビデオゲーム市場に流通する膨大な量の戦争FPSシューティングゲームの中でも、その残虐度ではトップクラスに位置するタイトルであり、同時にリアルな描写と硬派なストーリーで海外では非常に評価の高い。現在までに3作がリリースされているものの、コンシューマー版の日本版は結局発売されていない。が、このゲームをプレイすれば確実に洋ゲーに対する認識が変わるほどの破壊力は保障できる。それではさっそく本題に入ろう。

 『SOF』とは、そもそも何かというと雑誌のタイトルである。北米で出版されている世界屈指の傭兵マガジン『SOF』は、現役の傭兵や退役軍人の活躍や、兵士として戦場に赴く信念などが、全ページに渡って豊富な戦場写真や女兵士のグラビア写真と共に熱く印刷された、まさに軍事マニア御用達の神雑誌。この『SOF』マガジンが全面協力で作り上げたビデオゲームがリリースされたのは2000年。パブリッシャーはACTIVISIONで、デベロッパーはRAVEN SOFTWAREという洋ゲーの真髄的なタッグがドロップした"究極のリアル戦場シューター"は、まずはPCゲームとして発売され、その凄まじいまでの残虐描写で一気に注目を集めることになる。

 このゲームで再現されたのは、兵器のリアルさや設定の緻密さのみならず、傭兵たちや元軍人の証言による敵の死に様だった。敵の全身に細かく当たり判定があり、どこの部位を撃っても違うリアクションがある! 腹を撃てば内蔵を飛び出させて悶絶し、足を撃てば膝から下が吹き飛ぶが、しばらくケンケンしながらこちらを罵倒して果てる! ナイフを使えば敵の全身は切り傷だらけ、死体を切り刻み続けると最後はブシャッと弾けてミンチになってしまうというコダワリぶりは、正直いって異常だと思う。いや素人どん引きですよ! 死体損壊なんか別に行為としてはゲーム性には全く関係ない要素だと思う反面、その無駄すぎる情熱こそが洋ゲーの真髄である気もする。しかもハイスペック全盛の現在ならいざしらず、今から8年前にここまで細かいリアクションを作り上げたことが、『SOF』がゲームとして評価の高い理由でもある(実は'93年にS-NES(北米版スーパーファミコン)とジェネシス(北米版メガドライブ)からも同名のゲームがリリースされていたが、こちらは全然別のゲームだったりする)。

 そしてPC版のリリースから約1年後にドリームキャスト版がPCの残虐描写を完全移植でリリースされ(発売元はCRAVE)、その狂暴なゲーム性が広く知られることとなる。ちなみにこの記念すべき第1作目の海外のゲームサイトにおける評価ポイントは7〜8とかなりの高得点。FPSでありながら自由度も高めで、立体的な構造のマップや多岐に渡る戦場ステージも魅力的。コソボやイラクといった紛争地帯から東京の浅草に南極というブッ飛んだステージが用意されており、傭兵となったプレイヤーは過酷な戦場におけるサバイバルを実体験させられるのである。

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 筆者もドリームキャスト北米版ソフトを発売直後に購入し、自宅でプレイしてその凄まじさに驚愕したものである。ついでにロード時間の長さと複雑な操作にも……。クリアまではそれなりに手こずったが、イラクの市街地でフセインのポスターをマシンガン乱射で穴だらけにして遊んだり、敵の死に様パターンを全て見極めようとして、わざと敵の多いルートを選んだりと本気になってプレイしていたのも事実。残虐だけでなく作り込まれた良作ゲームだとも本気で思っている。

 またアメリカ=善、イラク=悪という二元論的な要素こそ洋ゲーらしさの象徴であり、このようなゲームを富国強兵目的で作ってしまうアメリカの病的な部分まで垣間見えてくるのだ。ドリームキャスト版リリースの後にプレイステーション2版も登場したが、こちらは残虐度はやや控えめに。しかし評価は高得点をキープして、2002年には早くも続編『SOF II DOUBLE HELIX(ダブル・へリックス)』がリリースされる。

 PCとXBOXという最初からマニア向け一直線で登場した続編は、美しくなった画像と共にトラップやジャングルといった新たな戦場が追加され、敵の死に様も相変わらず見事な弾けっぷり! 評価も前作を上回る8.3ポイントをマークしたが、日本版は発売されなかった……。まぁ、しょうがないよね。

 『SOF』の残虐度の悪名は高く、昨年には海外サイトによる「世界の残虐ゲームTOP10(TOP10 MOST VIOLENT GAMES)」のランキングで堂々の5位を記録。ちなみに順位は下記の通り(英語表記のみは日本未発売)。

10位:『LORDED』(『ブラッドファクトリー』)
9位:『モータルコンバット』
8位:『グランド・セフト・オートIII』
7位:『THE PUNISHER』
6位:『キラー7』
5位:『SOF』
4位:『ギアーズ・オブ・ウォー』
3位:『ゴッド・オブ・ウォー』
2位:『THRILL KILL』(発売中止)
1位:『MANHUNT』

TOP10 MOST VIOLENT GAMES

 といった具合である。ちなみにこのうちの半分は月刊ファミ通Wave DVDの誌面連載「未確認洋ゲー基地AREA51」でレビュー済みで、しかも須田剛一兄貴の作品が日本製ゲームとして唯一ランクインしてるのも見逃せない。

 話を『SOF』に戻すと、傑作として高い評価を得たシリーズも『ダブル・へリックス』の後しばらくリリースが途絶えてしまい、いつしかスッカリ忘れ去られてしまう。そして前作から5年後の2007年、PC、そしてXBOX360とプレイステーション3という二大次世代ハードから、ボンクラ洋ゲーファン待望の最新作『SOF:PAYBACK』がリリースされるのだった……。

 とりあえず今回はここまで。次回は最新グラフィックを手に入れて一体全体どうなっちゃったのか『SOF』について書きまくりたいと思います。  THANK YOU SIR !!

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アメリカのタワーレコードで買ったSOFマガジンの最新イラク事情特集。しかし一番すごいのは通販の広告で、いますぐ自宅の庭を戦場に変えられるようなグッズが大量に掲載されてるところだ。SOF特製Tシャツも売っている。眺めてるだけで強くなった気になる雑誌である。

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|12:00

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