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Banned in Japan!! 宇宙からのダイイングメッセージ『DEAD SPACE 2』

2011/02/08 (火曜日)

絶命異次元2!!!!!!!!!!!!!
 世界には、どんなに傑作でも諸事情により日本で発売されないゲームが存在することは、このブログでも書き続けてきた。だが、いまや大抵の洋ゲーはローカライズされ、修正したりしなかったりで、とにかくリリースはされる現在は、ひと昔前と比較すると相当恵まれた環境にあるといえる。しかし! その数こそ少なくなったが、上陸を果たせないタイトルがいまだあるのも事実。その筆頭が、EAが放つ超絶ゴア系サバイバルホラー『DEAD SPACE』だ!
 リドリー・スコットの出世作にして、SFゴシックホラーの傑作として名高い『エイリアン』('79年)をベースに、ゲームデザインは『バイオハザード4』を深化させ、奥深い物語とヤリ込み要素満載で2008年のハロウィンに合わせて北米リリースされた『DEAD SPACE』。その中身は、それはそれは凄まじいものだった。ここでその物語を軽く補足しておこう。
 2509年。人類は地球上の鉱物資源を採掘し尽くし、新たなる資源を求めて宇宙にまで探索を広げる。なかでも日本系企業のUSG石村は、その貪欲な営業姿勢でライバル企業を圧倒。次々と独占採掘を開始する中、採掘試験中だった石村所属の宇宙船<イージスVII>が。通信機器の故障で航行不能というSOS信号を発したまま消息を絶った。救助に向かったのは宇宙船修理のエキスパートであるエンジニアのアイザック・クラークと仲間たち。恋人であるニコルが医療班としてイージスVIIの船内で働くアイザックは、彼女を救うために旅路を急ぐが、到着してみればイージスVIIは既に壊滅状態。船内は謎のエイリアン<ネクロモーフ>たちに占領され、生存者は1人もいなかった。SOS信号は、さらなる獲物を求めるエイリアンの放った罠だったのだ! 乗組員の死体に寄生して増殖する凶暴なエイリアン軍団の攻防を退けながら、アイザックは唯一生存してると思われる恋人を探すために、巨大母船の修理を開始するが、そこには恐るべき陰謀が隠されていた……!
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 なるほど。その物語はまんま『エイリアン』である。しかし『エイリアン』の影響を受けたゲームは多いが(『エネミー・ゼロ』とか)、『DEAD SPACE』は設定からゲームデザインからグラフィックまで群を抜いている。黒幕が日系企業という部分や、謎の惑星から発掘された<マーカー>と呼ばれる巨大オブジェに秘められた呪い。そして次々と人間の死体に寄生することで無尽蔵に誕生する異形のエイリアン<ネクロモーフ>の気色悪すぎる造形。そんな恐怖と対峙する主人公アイザックもまた、カッチョいい宇宙の戦士などではなく、肩書き的には単なるエンジニアというブルーカラーな労働者。ジョン・カーペンターの『ダークスター』のダラしない宇宙船操縦士を彷彿とさせ、残虐描写ではポール・バーホーベンの『スターシップ・トルーパーズ』真っ青のゴアゴアなグラフィックが炸裂するゲーム展開は、それはそれは恐ろしく、かつ凄まじい。
 なかでも強烈なのがアイザックに襲いかかるエイリアンのルックスである。寄生した宿主である人間の面影を残しながらも、まるで『遊星からの物体X』さながらにグチャグチャに変身したルックスは「きめぇ」の一言に尽きるのだが、そんな気色悪い連中が神出鬼没でアイザックを襲撃。頭部、両手、そして両足をバラバラに切断しないかぎり死なず、腕一本の状態になっても這いずりながら攻撃してくるんだから恐ろしすぎる。そんな悪夢のようなゲームが、いま再び我々の前に立ちはだかるのだから、これはもう事件である! 本作を取り上げずして、何がMAD GAMERか! と、俺は1人宇宙(そら)に向かって叫んだね。
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 今年の1月25日に北米リリースされた『DEAD SPACE 2』は、前作よりも大幅にスケールアップを果たし、主人公アイザックもまた再び悪夢そのものの戦いに巻き込まれていく。
 イージスVIIの惨劇から3年……。石村の採掘宇宙船から命からがら脱出したアイザックは、宇宙空間を瀕死の状態で漂っているところを救出され、土星の衛星タイタン近くに建設された巨大な宇宙コロニーに収容される。しかし重度のPTSDにより認知症を患っていたアイザックは、コロニー内で拘束されて執拗な尋問を受けていた。その最中に、イージスVIIで発生した恐るべき事態が現場から遠く離れたコロニーにも侵蝕を始め、拘束されたアイザックの周囲は阿鼻叫喚の修羅場と化す! 恋人ニコルの幻影に悩まされるアイザックは、侵蝕を開始したネクロモーフ軍団、そして諸悪の根源となった遺物<マーカー>の謎を解き明かすために再び立ち上がるのだった……!
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 採掘用の宇宙船から一転して、舞台が巨大な宇宙ステーションになった『DEAD SPACE 2』は、ゲーム序盤からいきなりクライマックスのような盛り上がりを見せてくれる。新武器や新コスチュームも追加され、謎の宗教施設や住民たちの居住区、幼稚園から学校まで様々なステージで血で血を洗うネクロモーフとの壮絶バトルが繰り広げられる。特に注目したいのがスケールアップした物語で、なんとXBOX360版は2枚組! 謎が謎を呼ぶ展開と、新種のネクロモーフを相手にタップリ長時間遊べるのだが、難易度が高いと普通によく死にまくるゲームなので、折れない精神力が大事。でも、アイザックの死亡シーンが実に多種多様なのも魅力の1つであり、状況や敵に合わせた死に様が何十パターンも用意されている。死に様を味わうのも『DEAD SPACE』の世界観を構築する重要な要素なのだ。幸い、ゲームを一度クリアしてしまえば、クリアデータを引き継いで難易度を変えて再挑戦できる仕様なので、実績やトロフィーの解除を狙うために何周もプレイしたくなる。
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 とくにプレイを繰り返したくなるのは、成長要素の存在だろう。アイザックの装備する宇宙スーツや各種武器はPOWER NODEと呼ばれるアイテムを入手すれば、改造作業台BENCHを介在することでパワーアップが可能となっている。しかし、単純なレベルアップではなく、複雑な成長ツリーを埋めていくことでパワーアップの順番が決まるため、中途半端に振り分けると武器に込められた真の威力を発揮できないまま、強敵と対決するハメになる。やはり育成は計画的に進めないといけないのは、RPGのソレと非常に近い。かくいう筆者も初見プレイの段階で全体の約半分ぐらいまで進んだあたりで成長ツリーの振り分けを完全に間違えていたことに気づき、そこまでのプレイ経過を捨てて最初からやり直しを決意したほどである。
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 その結果を踏まえてアドバイスをするとすれば、パワーアップは初期装備の武器<プラズマカッター>が最優先。MAXまで成長させれば終盤まで頼れる強力武器になる。宇宙服のレベルアップは体力増強とダメージ耐性を優先し、酸素残量は最後でかまわない。余裕があればサブ武器としてマシンガン並みの連射が可能な<パルスライフル>の所持をオススメしたい。アイザックは十字キーに振り分け可能な4つの武器を同時に持てるが、そのぶん弾丸も複数種類を所持しなければならず、アイテムボックスが埋まりやすいのが難点。少なくとも1周目はプラズマカッターとパルスライフルだけでもクリアは可能なので、様々な武器の威力を試すなら2周目以降が望ましいだろう。
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 『DEAD SPACE 2』は、パート1と同様に激しい人体損壊描写が売りのゲームであるからして、そういった描写がNGの日本市場では発売が非常に難しいし、またその破壊描写をマイルドにすることはゲームのプログラムを根幹から変える必要があるため、欠損表現を削除したローカライズも不可能といえる。そうなると日本版の発売は限りなく無理なのだが、筆者は別にそれで構わない。洋ゲーの、実に洋ゲーらしい部分を残したタイトルは、最初に述べた通り、ほとんどの洋ゲーが普通にローカライズされる今となっては貴重な存在だ。リージョンはフリーだし、攻略に行き詰まったらYOU TUBEに海外から投稿された攻略動画が手助けしてくれる。何も困ることはない。あとは阿鼻叫喚のSF地獄絵巻に身を投じるだけで良いのだ。
 制作スタッフ全員が『バイオハザード4』をフェイバリットとして挙げている通り、『DEAD SPACE』シリーズは日本のサバイバル・ホラーゲームを手本に作られた洋ゲーである。その遺伝子を感じ取るか取らないかで、『DEAD SPACE』に対する印象は変わってくるだろう。とにもかくにも、いま最もHOTなゲームは『DEAD SPACE 2』であることは間違いない。その臨場感、緊迫感、そして死んだ感を味あわずして、洋ゲーの"今"を語ることはできないのである!  BRING THE TERROR TO SPACE !!!!!!!!!!
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投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|01:10

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日本未上陸洋ゲー最大級タイトル『ROCK BAND』シリーズの魅力と魔力 - 番外編 "FOREIGN VIDEOGAME ROCK FESTIVAL 2010" REPORT!!!!!!!

2010/08/03 (火曜日)

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 ROCK YOU!!! WE'RE FROM VIDEOGAME!!!
 これまで2回に渡って驚異のメガヒット音楽ゲーム『ROCK BAND』の魅力、そしてプレイした者をトリコ仕掛けの明け暮れ(BY TAKASHI NEMOTO)にしてしまう魔力について散々書き殴ってきたが、やはり文章や動画だけで伝えるのは限界があるのではないか? と、本ブログ記事担当編集者・ミル吉村に相談してみたら、「じゃあ、イベントやっちゃいましょう!」と意外な方向に話が発展。
 過去に筆者が関わったイベントといえば、我が洋ゲー盟友・須田剛一氏と共に主催した"洋ゲー不法集会"ぐらい。しかもそれも2年前の話である。筆者の極端なアンダーグラウンド思想により、最初は地下集会を目指して恵比寿の今は亡き某ブックカフェにてヒッソリと開催した4年前(もう4年も経ったんですか!)第1回洋ゲー不法集会も、世間に洋ゲーが受け入れられ、洋ゲー人気そのものの高まりに押されて2年前はギロッポン(編集部註:六本木のコトです)にて大々的に開催された第2回洋ゲー不法集会において多くの観客を迎えたことは、嬉しい反面で隔絶の感もあり複雑な心境だったのも事実。
 そこで今回は"BACK TO THE BASIC"をテーマに再びアングラ路線でイベントを敢行しようと思い立った次第。もちろんテーマは『ROCK BAND』の生演奏ならぬ生プレイ! そして『ROCK BAND』のライバルでもあるACTIVISIONの『ギターヒーロー』シリーズの最新作にして、そのゲームデザインをガラリと変えて新たなリズムアクションゲームのデザインに挑戦した異色作『DJ HERO』(もちろん日本未発売)を、これまた生でプレイしてしまおうという企画が速攻で実現してしまった。それが、過日7月16日に開催された"FOREIGN VIDEOGAME ROCK FESTIVAL 2010" なのである。今回はこのブログで、イベント開催までの経緯と、当日の白熱した会場レポートを執筆させていただく。


 会場に選んだ場所は、自由が丘の歓楽街にそびえ立つ雑居ビル。そこにはレオパルドン高野くんが経営するDJバー"ACID PANDA CAFE(以下、アシパン)"があるのだ! ちなみに1階はラーメン屋、2階はパチンコの景品交換所という最高なテナントが入居する物件の3階にあるアシパンは、以前は中国古式按摩を売りにした違法風俗店の居抜き店舗だったというから、もう何から何まで最高である。MAD GAMERブログのイベントスペースとして、これほど根拠はないけど由緒正しい物件は他にないと断言できる!
 問題は、そこで何を披露するか、である。そもそも『ROCK BAND』というゲームは、実際にプレイしている場面、しかもバンド編成でプレイしなければ、その面白さを伝えるのは難しい。動画サイトなどでゲーム画面だけを鑑賞しても、真の魅力が伝わるとは思えないのだ。やはり、ライブハウス並みの爆音の中で演奏し、観客と一体になってこそのROCKである。そこには爆音とリズムに身を任せるプリミティブな衝動とスリルが混在し、それをビデオゲームというツールを使って本物のアーティストと同化することで得られる快感と表現できなければイベント、もといライブをやる意味がない。筆者は日常的に『ROCK BAND』をプレイする数少ない同士を集めて即席バンド"MASK DE UH AND THA NASHVILLE ZODIACS"を一夜限りのつもりで結成して前日に猛練習することで、なんとかライブの体裁を繕うことにしたが、それがイベントのメインでは、決してない。我々はオープニング・アクトに過ぎないのだ。

 ではメインは誰か? 担当編集ミル吉村が召還したメインアクトは、なんとDJ HANGER! スクラッチ世界一に輝いた、今最高に熱いDJであり、無類のゲーマーとしても知られるDJ HANGERに、レコードではなく『DJ HERO』のターンテーブル型のコントローラーをコスらせようというのだ! マジありえねえ企画だと思ったね。しかし、それだけでも十分面白いが、『DJ HERO』には、『ギターヒーロー』シリーズと同様に対決モードが標準装備されているのを忘れてはならない。『ROCK BAND』の場合は、決して対決がメインではなく、バンドそれぞれのパートが本領を発揮して、どれだけ高得点が叩き出せるかが見せ場となっているが、やっぱゲームは対決してナンボの世界。その意味では『DJ HERO』のほうが確実に盛り上がると踏んだ。そこで筆者は、長年の付き合いにしてアンダーグラウンド・クラブシーンを共に楽しんだ良き仲間でもある変態DJプレイヤー、L?K?Oを召還! ここにDJ HANGER vs, L?K?Oという21世紀の激突!GAME KING大決戦が実現してしまったから、サァ大変。DJ界の二大スクラッチ名人の頂上決戦は、高橋名人 vs. 毛利名人の伝説の一戦を連想させるスターソルジャー・オブ・フォーチュン! どちらも『DJ HERO』を触るのは初めてという悪条件の元で、遂にイベント当日がやって来てしまった。

 集客は約30人、その内半分は身内と関係者という予想通りのアングラな状況となった7月16日のアシッドパンダ・カフェ。うだるような日中の暑さが少々和らいだ夜19時30分にいよいよ洋ゲー・ロックフェスティバルが開幕!
 トップバッターはMASK DE UH AND THA NASHVILLE ZODIACS。メンバーはワタクシMASK DE UHがベースを担当し、残りのパートはROCK BAND仲間の中で腕に覚えのある猛者を曲目によって入れ替えるという荒技で約45分のゲームプレイを乗り切ることに何とか成功。そのセットリストは以下の通り。 <MASK DE UH & THE NASHVILLE ZODIACS - Set List of ROCKBAND>
KUNG FU FIGHTING - CARL DUGLAS
BEAT IT ON DOWN THE LINE - GRATEFUL DEAD
TRUCKIN' - GRATEFUL DEAD
HIGHWAY STAR - DEEP PURPLE
THE PASSENGER - IGGY POP
FURTUNETE SUN - CCR
ENTER THE SANDMAN - METALLICA
MY GENERATION - THE WHO
FLIRTING WITH DISASTER - MOLLY HATCHET
GIMMIE SHELTER - THE ROLLING STONES
BLOOD RANE - SLAYER
CHAINA CAT SUNFLOWER - THE GRATEFUL DEAD
SEX MACHINE - JAMES BROWN
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MASK DE UH & NASHVILLE ZODIACSのROCK BANDプレイ。メンバーは左からメチクロ(ギター)、kanemi@(ドラム)、そして筆者(べ−ス)。全員初ステージの即席バンドである。

 アンコールもやったような記憶があるけど順番は忘れた。大体こんな感じの曲目だったと思うが、今見ると節操ねぇな。この日のために臨時で引っ張ってきたヘルプメンバーのバカテクギタリスト・ぷるみえ君のEXPERT MODEのギターソロに会場は大盛り上がり! 筆者は元々リアルにベースプレイヤーだった過去があるが、その時の手癖でどうしても小指でフレットを押さえられないため、どんな曲でもMIDIUM MODEが限界なのだが、ドラマー(なぜか2人とも女性)は難なくHARDをクリア。筆者の盟友でグラフィックデザイナーのメチクロ君もガンガンHARDでギターを弾きまくる。Oi Oi すげぇなみんな!
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HARD & EXPARTモードに対応して編成チェンジ。メンバーは左から、ぷるみえ(ギター)、みるこ(ドラム)、そして筆者。ぷるみえ氏のバカテクは会場を一体化させたが、実は彼氏も人前でプレイするのは今回が初めてだったりする。
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ギターはROCK BAND専用の標準モデル、フェンダー/ストラトキャスターモデルを使用。もっとも使いやすいと評判で、カラーバリエーションも若干存在する。


 決して広いとは言えない、もっとハッキリ言えば"狭い"アシパンカフェ内も、気付けば満員の人だかり。前座としては、まずまずのプレイができたので、我々はここで終了して、いよいよメインアクトのDJ HANGER VS. L?K?Oの『DJ HERO』対決の開始である。が、その前に『DJ HERO』とは一体いかなるゲームであるのか、軽く解説しておこう。
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『DJ HERO』をデモプレイするブログ担当編集者にしてイベントの仕掛け人でもあるミル★吉村。
 『DJ HERO』は、そのタイトル通り『ギターヒーロー』シリーズのDJ版である。専用のターンテーブル型コントローラーを操作して、スクラッチ、クロスフェーダーを駆使しながら本物のDJと同化できるプレイを目指したゲームデザインとなっており、特にスクラッチというテクニックの再現を重視しているのが、これまでのリズムアクションゲームと大きく異なる点である。
 そしてクラブではお馴染みのDJ同士による対決、いわゆるスクラッチバトルも完全再現しているのが本作最大の特徴で、2人のプレイヤーが、どれだけ多くの得点を稼げるか、見事なスクラッチを魅せるかで勝敗が決まるというシステムは、形は違えど『スター・ソルジャー』から脈々と受け継がれるゲーム対決のスコアバトルと同じであり、ゆえに盛り上がること必至。実際、北米では『DJ HERO』にもアーティストとして参加しているEMINEMとJAY-Zが、XBOX LIVEでマジ対決するというイベントも開催されており、これを見た筆者と担当編集者ミル吉村は「これは負けてらんね〜」と、特に理由もなくライバル意識を剥き出し、今回の招聘&対決が実現したという次第。
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実際のDJも登場する。『DJ Hero 2』よりスクラッチの神様Qバート
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『DJ Hero 2』よりDeadmau5
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『DJ Hero 2』に出る予定のTiesto
 夜21時から開始されたDJ HANGER VS. L?K?Oの『DJ HERO』対決は、出だしから前夜に影練(秘かに練習する行為。本来は格闘ゲーム用語だが、敢えてここでも使う)したというL?K?Oが一方的にリード。対するDJ HANGERは、スクラッチ世界王者の名に相応しい超絶スクラッチを魅せてL?K?Oを牽制するも、『DJ HERO』を触るのは当日のリハが初めてというハンデが災いしてL?K?Oに点差を付けられてしまう。3本勝負X2というマッチメイクの中、果たしてHANGERに勝利の女神は微笑むのか?  
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白熱するL?K?O(左)とDJ HANGER(右)の『DJ HERO』対決。操作する手つきを見る限りでは、本物のターンテーブルをコスってるようにしか思えないのがスゴイ。
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ターンテーブル型コントローラーを巧みに操る2人。両者ともゲームに精通しており、その感覚は常人のソレを越えている。DJにしておくのはもったいない。

DJ HANGER VS. L?K?Oの『DJ HERO』 SET LIST

SCRATCHING THE SURFACE
Bobby "Blue" Bland Ain’t No Love In The Heart Of The City VS Connie Price & The Keystones Fuzz And Them
Daft Punk Robot Rock VS Queen We Will Rock You
Jean Knight Mr. Big Stuff VS Masta Ace Born To Roll

DJ JAZZY JEFF PRESENTS
The Aranbee Pop Symphony Orchestra Bittersweet Symphony VS LL Cool J Rock the Bells
Tears For Fears Shout vs Eric B & Rakim Eric B Is President
Cypress Hill Insane In The Brain VS David Axelrod The Edge

 結果から報告すると、残念ながらHANGERはL?K?Oの普段と変わらないトリッキーなDJプレイに翻弄され、惜しくも敗北。ゲーマーとしては嵐を呼ぶ負けず嫌いとして高名なHANGERは本気で悔しがり、雪辱を晴らすためのリベンジ戦のために『DJ HERO』購入を決意した模様。一方のL?K?Oは憎たらしいくらい余裕しゃくしゃくで、得点として加算されないエフェクトをかけまくったり、コントローラーを片手で掲げてプレイしたりと影練の成果を魅せていたのがバカバカしくて最高だった。試合の結果、リベンジ戦がマッチメイクされるのは確実っぽいので、今回見逃してしまった皆さんも、またこのド熱い勝負を観戦できるチャンスはある! 続報を期待して待っていてほしい。
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ギリギリの攻防が続くも、勝負はL?K?Oの勝利に終わる。DJプレイよりも画面に釘付けになる観客が続出した好勝負となった。
 以上、結果的に奇跡のイベントに終わった"洋ゲーロックフェスティバル"のレポートである。来場してくれたお客さんには、いま日本では最もレアで、なおかつ熱い洋ゲーの真の魅力を堪能してもらえたかと思う。まだまだアンダーグラウンドなイベントではあるが、規模としてはこのぐらいがちょうど良い気がする。ゲームが好きでロックが好き……もっと言えば、洋ゲーが好きで洋楽が好きという方々には、コレ以上はないほどオススメできるイベントだったと思う。願わくば、今回取り扱ったタイトルが日本でローカライズされて、もっと多くの人にこの魅力を知ってほしいと思う次第である。

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|21:31

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日本未上陸洋ゲー最大級タイトル『ROCK BAND』シリーズの魅力と魔力 Part2

2010/07/15 (木曜日)

LET THERE BE ROCK BAND !!!!!!!!!!!!!!

 日本未発売洋ゲータイトル最後の大物『ROCK BAND』シリーズ(以下『RB』)について、マスク・ド・UHが思いのたけをブチまけるブログ更新第2回目は、音楽的素養の部分ばかりがクローズアップされて、これまであまり語られることのなかった『RB』の詳細なゲームシステムについて書き飛ばしてみたい。

 『RB』の最強音楽ゲームたる所以は、前回書いた通り豊富すぎる楽曲提供にあるのだが、それだけだったらライバルタイトル『ギターヒーロー』(以下『GH』)シリーズと大差ない。ただし、DLCの曲数に関しては『RB』と『GH』では天地の差があるのも事実。とりあえずどんな曲が存在するのか、北米マーケットプレイスから閲覧できる『ROCK BAND STORE』の中身をいくつかピックアップしてみたので、そこに陳列されているビデオゲーム楽曲の常識を覆すラインナップに注目してほしい。DEEP PURPLEとかBLACK SABBATHなら当たり前だが、そこにDEAD KENNEDYSやTHE DAMNED、DEVOやSONIC YOUTHが、カルフォルニアの初期パンクバンド"X"やカントリーの大御所ウィリー・ネルソンなどが加わるのは、ハッキリ言って反則としか思えないのだ! 
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 もちろん全てのバンド、アーティストをフォローしているワケではない。ROCKというジャンルは好みを言い出したらキリがない世界である。筆者もよく自宅に遊びに来た友人に「○○は無いの?」と矢継ぎ早に質問されることがあるが、そんなこと言い出したら無いバンドのほうが圧倒的に多いのは当たり前。それよりもDLCで用意されている1350曲(2010年6月のデータ)の中から、自分の知ってるバンドを選んだほうが早いのだ。しかし、DLCの新曲配信は依然として継続中であり、意外なバンドが突然アップデートされたりするから予断は許されない。今後突然にBLACK FLAGとかCIRCLE JERKSとかNAPALM DEATHとかBRUJERIAが配信されるかもしれないのだ!(編集部註:さすがに無理だと思います!)。これは最早、まったく新しい音楽配信のシステムであり、ただ"聞くだけ"で終わっていたものが、突然にして"参加できる"楽曲に生まれ変わる。それによって今まで興味がなかったバンドの本当の魅力を認識したり、オールドスクールなロックバンドの素晴らしさを再認識できたりと、まさに温故知新な楽しみ方が可能となっている。そんなゲームがこれまでに存在しただろうか? 音楽、特にロックとゲームの親和性を深めたのは『GTA』シリーズだが、そこで培われた発想を、さらにゲームデザインとして洗練させたのが『GH』、そして『RB』なのだと思う。

 事実、筆者の友人の中には、これまでテクノやHIP-HOP一辺倒だったのに『THE BEATLES RB』を購入した瞬間にロックというジャンルの奥深さに目覚め、ロックの歴史や音楽的変遷の流れを勉強することを決意。挙げ句の果てに筆者に向かって「僕が思うにビートルズとは……」なんて講釈を垂れるまで急成長したヤツもいる。『RB』のチカラ、そしてゲームのチカラ恐るべし、と感じた次第。
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 『RB』対『GH』の仁義なきDLC抗争に関して言及するなら、今年のE3ではシリーズ最新作『GREEN DAY ROCK BAND』と『ROCK BAND 3』を発表したMTV GAMES & Harmonix Musicのブース内で、明らかな勝利宣言とも受け取れるポスターが貼ってあったのは、すでに報告済みなのでご存知の読者も多いかと思う。もちろん『GH』には『GH』の良さがあるのだが、それだけでは済まされない決定的な要素が『RB』には存在する。
 それは"キャラクター・エディット"機能に他ならない。『RB』におけるキャラメイキングは、組み合わせ次第で理想のロッカーを作り上げることが可能で、用意されたパーツの細かさと彩色のバリエーションを把握すれば、可能性は無限に広がる。さらに「このパーツがあるならば、もう作るしかないでしょう!」と決断するしかない確信犯的なエディットパーツもあり、筆者のようなボンクラ魂の持ち主ならば身震いせずにはいられない。
 だが、ゲームはゲームである。豊富なエディットパーツを最初から全て装着できるワケではなく、理想のロッカーを作るには、それなりに資金が必要になってくる。そのためには1曲でも多くのGIGをクリアーして最高ランクの評価を得ることで、貰えるギャラを注ぎ込まなければならない。豪華な衣装やゴージャスな髪型、レアな楽器を入手するためには大金が必要になるので、とにかく弾く、歌う、叩くを繰り返し、観客を喜ばせてナンボの世界でシノギを削ることになるのだ。ROCKは1日にして成らず、なのである。

 それではここから、筆者が数百回のGIGを繰り返して作成した至高のエディットキャラクターをご覧になってほしい。MOTOR HEADのLEMMY(ヒゲパーツにズバリ"THE LEMMY"という名称のパーツがある!)や、フランク・ザッパなんて序の口。エディット機能の中でも最も気合いが入っている"TATTOO"を極めれば、THE EXPLOITEDとGBHをイメージした典型的UKハードコアパンクの兄ちゃんも作成できちゃうのだ。レイヤーを24枚重ねて理想のTATTOOを彫りまくることが可能なので、大きさや角度を調整しながら、隙き間を埋めるようにデザインするのがコツである。雑誌『TATTOO BURST』などを参考に作ればリアリティもアップ! 用意されたTATTOOのデザインには実在する著名なTATTOOアーティストのデザインも数多く収録されているので、それを見ているだけで1日が終わってしまうかもしれないボリュームだ。
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 さらにファッションのパーツもジャンルごとに区分けされており、メタル、パンク、ゴス、そしてロックの中から気に入った服を選んでカラーを変更したり髪型や楽器と組み合わせることで、大抵のジャンルは再現することが可能となっている。ただし、デブ体型と老人だけは用意されてないのが残念。よってPOISON IDEAのPIG CHAMPIONの作成は断念した次第(作ろうとすんなよ!)。
 以上のエディット機能の特性を利用して、ザッと10人ぐらい作ってみたのだが、その中でも最高傑作と断言できるのが、ニューヨークのSCUMパンクロッカーにして全身ハードコアのクレイジーGUYことGG ALLINだ! 知らない人は今すぐググれ! GG佐藤じゃねぇぞ!
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 GGの作成を決意させたのはヒゲパーツの中に、そのものズバリな"THE GG"というパーツを発見してからである。ちなみにGG ALLINの曲など『RB』には収録されてないし、DLCも存在しない。それなのにパーツがあるとは、コレ如何に? もう作るしかありません! GGのトレードマークであるヘチョいTATTOOはエディットパーツを組み合わせて完全再現! 全身に流血と糞尿を塗ったくり(これもTATTOOのパーツを転用&彩色)、ついでに顔面にも塗る(フェイスペイントを応用)。さすがにパンツ一丁というパーツは存在しなかったので、とりあえず変態度数を上げるキルトスカートを転用(実際にGGもスカート姿でライブをしていた)。悪趣味なカウボーイブーツを履かせれば、見事にGG ALLINの完成である。自分でもホレボレするぐらい良く出来たと思うが、この感動を分かち合える人が少なすぎるのが最大の難点だろうか……でも、作るんだよ!
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 他にも、THE GRATEFUL DEADのイメージキャラ"ドクロ大統領"を作成したり、ベース魔人ブーツィー・コリンズを作成したり、MISFITSのJERRY ONLYを作成したりと、キャラエディット機能を満喫しまくり。男だけでなく女キャラも作れるので、今度はジョーン・ジェットやブロンディも作成しようと計画している。もう、ギャラが幾らあっても足りません!
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 『RB』の知られざる魅力、エディット機能の素晴らしさをご理解いただけただろうか? そこらのプロレスゲームに勝るとも劣らない充実した内容は、『RB』が単なるリズムアクションゲームで終わっていないことを思い知らせてくれる。ただし、エディット機能が搭載されているのは『RB』および『RB2』、『LEGO RB』のみで、『THE BEATLES RB』や『GREEN DAY RB』には採用されていないので注意しよう。
 音楽を楽しむだけでなく、様々なゲームデザインでプレイヤーの魂を刺激してくれる『RB』シリーズ。今秋発売予定の『ROCK BAND 3』には、新たにキーボードが加わり、専用ギターコントローラーには弦が張られている! 快進撃を続ける『RB』シリーズは、今後もロックとゲームの融合を押し進めていくことだろう。重ね重ね日本版がリリースされないのは残念なことだが、大抵の洋ゲーがローカライズされている現在だからこそ、『RB』の未上陸状態は解せない。しかしその複雑な背景を憶測を交えて語るわけにはいかないので、ここはただひたすらに、勇気あるパブリッシャーが日本版発売にこぎ着けることを願うしかないのだ。こんなに面白いゲームを日本人だけが知らない、遊べないなんて不公平なことがあるだろうか? どこかの誰かが既得権益にしがみつき、このゲームの日本上陸を阻止しているのは間違いない。しかし、それはあまりにもユーザー無視の行為だと、この場で声をマーシャルアンプ最大ボリュームにして訴えたいのである。
 まだまだ書きたいことが山ほどある『RB』シリーズだが、とりあえず文字数がオーバー気味なので一旦このへんで終了させていただこう。しかしこのネタはまだまだ続く予定なのだ。

 そんな『RB』シリーズの魅力をまだ知らない方々、そして知ってる方々に向けて大事なお知らせがあります!
 なんとスクラッチ世界一の座に着いた日本が誇るスーパープレイヤー、DJ HANGERと、これまた日本が世界に誇る変態コスリ系パワーDJ、L?K?Oが、『ギターヒーロー』シリーズ最新作にしてゲームデザインを一新した『DJ HERO』で対決が実現! まさに平成のスターソルジャー系ゲーム勝負! 実際に北米でも『DJ HERO』によるEMINEM対JAY- Zの対決がXBOX LIVEで実現している現象に注目し、それを日本でもやっちまおうじゃねぇか! という勢いでイベントが実現しちゃいました!
 ワタクシ、MASK DE UHも前座で『ROCK BAND』をプレイしますんで、おヒマな方、興味ある方、ただロックを聞きながら飲みたい方、DJ HANGERファンにL?K?Oファンの皆さんは、7月16日金曜日夜19:00に自由が丘アシッドパンダカフェに集合だ! 詳細は下記参照のこと!キミの参加を待っている! DJ HANGERとL?K?Oの対決なんて、なかなか見れるもんんじゃありません! ただしゲームでの対決なので本チャンのDJプレイは予定されておりません! そこんとこも含めて皆さんふるってご参加ください! 結果はこのブログでも報告しますんで、都合で来れない人も乞うご期待です!

FOREIGN VIDEOGAME ROCK FESTIVAL 2010

2010/07/16/FRI
OPEN 19:00 / START 20:00

DOOR / 1000YEN without drink

at ACID PANDA CAFE
〒152-0035
東京都目黒区自由が丘1-12-5 浅野ビル3F
03-5701-0200(TEL & FAX)shop@acidpanda.com

LIVE ACT w/ TIME TABLE
MASK DE UH AND THA NASHVILLE ZODIACS by ROCK BAND /20:00~20:45

DJ HANGER VS. DJ L?K?O by DJ HERO /21:00~22:00

LEOPALDON TAKANO by TONY HAWK: RIDE /free time

DJ HANGER
http://www.myspace.com/djhanger

DJ L?K?O
http://www.nxs.jp/page/othermembers/lko.htm

高野政所(LEOPALDON)
http://www.myspace.com/leopaldon

MASK DE UH
http://www.famitsu.com/blog/mad

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|02:29

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日本未上陸洋ゲー最大級タイトル『ROCK BAND』シリーズの魅力と魔力

2010/07/09 (金曜日)

ROCK 'N' ROLL ! ROCK 'N' ROLL ! FOR MY LIFE !!!!!!!!!!!!!

 遂に、このゲームについて執筆する日がやって来た! 世界中の誰もが楽しめるはずの洋ゲーなのに、日本人に限ってそのポテンシャルを味わえない洋ゲー、残酷でもない。インモラルでもない。しかしなぜか日本ではリリースされない……! ローカライズを切望する声が大きいのは間違いないのに、なぜか全く無視されている洋ゲー! そんな洋ゲーがあるのか? あるんですよ! 勘のイイMAD GAMERブログ愛読者諸兄なら、もうおわかりだろう。『ROCK BAND』(以下、『RB』)である!
 遂にこの偉大なるリズムアクションゲームについてのインプレッションを書き飛ばす日が来ました! その魅力を一回の更新で語り尽くすのは困難なので、都合何回かに分けて、この世界最強の音楽ゲームに関する歴史と魅力、立ちはだかる諸問題について、可能な限り執筆してみたい。すでに『THE BEATLES ROCK BAND』に関しては昨年末にレビューを掲載させてもらったが、それだけでは当然飽き足らないワケで、E3取材のためにカルフォルニアに出向き、現地で大量の『RB』関連グッズをゲットしてきたというタイミングもあり、また前代未聞の企画も同時進行中なので執筆に踏み切らせていただく次第。まずはその歴史から振り返ってみよう。
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 『ROCK BAND』の初登場は今から約3年前の2007年11月。パブリッシャーはEAおよびMTV GAMES、デベロッパーはHarmonix Music。すでに発売されていたActivisionの『ギターヒーロー』シリーズ(こちらは2005年発売)の後を追う形のリリースだった。そしてこの『RB』の登場こそが、洋ゲーの歴史を塗り替える巨大ムーブメントを形成し、同時に仁義なき音楽ゲーム抗争の引き金になったのである。その攻防だけでも本が1冊かけるぐらいのエピソードが存在するが、とりあえずは、なぜ『RB』がユーザーから熱狂的な支持を受けるようになったのかを解説したい。
 『RB』の魅力は、なんといっても楽器に触れたことのない素人でも、ゲームソフトを介在してバンドを結成できる点に尽きるだろう。しかもバンド経験がある人なら、なおさら引き込まれるゲームデザインが素晴らしい。ギター弾きでもコピーするのに躊躇するような楽曲が素人でも簡単に弾ける。正確に表現するなら「弾いた気分になれる」のである。それも超一流ミュージシャンの、伝説のバンドの、耳コピーなんて無理難題な楽曲を、である。対応する楽器型コントローラーは、『ギターヒーロー』とは違い本物のルックスを追求したデザインになっており、ギター、ベース(共にFender社のライセンス)に加え、ドラムセットにマイクを揃えればバンド結成の準備は万全。しかもオンラインでセッションできるので、遠距離メンバーでも速攻でJAMに参加可能という点も新しい。ギターという楽器にこだわった『ギターヒーロー』と、バンドというスタイルにこだわった『RB』では、そもそも立ち位置からして違うので、一緒くたに語ることはできないが、有名ミュージシャンの楽曲ライセンスを奪い合ってるという意味ではライバル同士だった。そして『RB』の快進撃の理由は、その楽曲選びにあったのだ。
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『Rock Band』。さつがいしゃ。
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『Rock Band 2』。画面的に区別つかない。
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『Rock Band 3』。今度はキーボードパートも!

 『RB』シリーズ第一作目にデフォルトで収録されているトラックは58曲。エアロスミス、メタリカ、アイアン・メイデンといった王道のメタル部門のみならず、ローリング・ストーンズ、ディープ・パープルなど大御所バンド。THE CLASH、RAMONESなどパンクロックまで押さえた布陣に魂を揺さぶられないヤツは腑抜けだと断言したい。しかし『RB』の凄さはそこで終わらない。ほぼ毎週木曜日(北米現地時間)に更新されるDLC楽曲にこそ、『RB』の底力があったのだ。細かいバンドの趣味は人によって分かれるところだが、DLCで追加コンテンツとして配信中の曲数は2010年6月現在で998曲、ディスクで発売されたバンド別のトラックパックや『THE BEATLES RB』、『RB 2』や『LEGO RB』などの派生や続編を加えると2000曲以上が楽しめるということになり、この数字は過去の音楽ゲームと比較しても最大級なのは子供でもわかるだろう。
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『LEGO Rock Band』より、レゴ版の故フレディー・マーキュリー(Queen)
 ちなみに筆者はPUNKとオールドロック、FUNKあたりが好みなので、そのへんの楽曲を集中的に買いまくっているが、すでにMSポイントカードを16000ポイント消費してしまっても、まだ足りないという状況。特にフェイバリットバンドであるTHE GRATEFUL DEADなんか迷わず全曲購入。ジミ・ヘンドリックスもアルバムごと購入。ソウルの巨匠OTIS REDDINGも全曲購入、その他にも細かくBUZZCOCKS、THE DAMNED、DEAD KENNEDYSといったPUNK系も漏れなく購入と、金(MSポイント)が幾らあっても足りない理由は察してもらえると思う。

 だが、『RB』を日本国内でプレイするには大きな壁もある。それも分厚い壁が何枚もある。『RB』はXbox 360の洋ゲータイトルの中では数少ないリージョン1のタイトルでもある。つまり日本国内仕様の本体では起動しないんです!(『LEGO RB』と『THE BEATLES RB』および、一部のトラックパックを除く) プレイステーション3ならリージョンはフリーだが、筆者は実績欲しさに市場に殆ど出回っていないアジア版『RB』を最初に購入してしまったので、もう後には引けない。気がつけばギタコン3本、ドラムペダル(ドラムセットは持ってないのに)、マイクに専用ギターケースなどを買いあさり、狭い部屋を更に狭くする荒行に身を投じてしまった。大馬鹿者と罵ってもらっても構わんです!
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『Rock Band』のギター。
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『Rock Band 2』のギター。
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『Rock Band』のドラムキット。日本の家屋には辛いサイズ。

 ハンデはリージョンの問題だけではない。『RB』シリーズが未配信ということは、そのDLCを提供するサポートも日本国内では行われていないワケで、DLC購入には北米アカウントの取得が必須となる(これは360でもPS3でも同じ条件)。これまたユーザー個人の責任が重大となるため、おいそれと手が出せない領域。もちろん筆者のような洋ゲー者には北米アカウントは必須だが、ここでは立場上オススメできない事情を理解してほしい。

 『RB』プレイにおける壁について解説したが、その壁を乗り越えてでもプレイする価値があることは何度でも言いたい。それは楽曲の魅力だけに留まらないことも。
 なにしろ『RB』では、ゲーム内でプレイするメンバーを自分好みにエディットできるのである。ここが『ギターヒーロー』とは決定的に違う部分であり、ゲームとプレイヤーを一体化させる最大効果を発揮しているといえる。次回更新では、この『RB』のキャラエディット機能をフル活用して、MAD GAMER入魂制作によるエディットキャラをお披露目したい。

 そしてここで1つ報告がある。夏って言ったらなんだ? そう、ロックフェスである! 自由が丘のクラブ“アシッドパンダカフェ”の協力により、“洋ゲーロックフェス”を開催することをここに宣言する! 高野君ありがとう! 参加するゲストも豪華。スクラッチで世界一になったDJ Hanger、ターンテーブリズム界の怪人L?K?O、そして最近は本業のユニット“レオパルドン”だけでなく、インドネシア産のスットコドッコイクラブ音楽“ファンコット”でも注目される高野政所といった本物のミュージシャンと筆者が、ロックフェスばりに音楽ゲームを遊び倒そうというわけだ。
 本作『Rock Band』をはじめ、『ギターヒーロー』のクラブDJ版『DJ Hero』、スケボー型コントローラー必須の底抜けスケボーゲー『Tony Hawk: Ride』といった、日本ではさまざまな事情によりお目に掛かりにくい大仕掛けな体感系ゲームをまとめてチェックできる貴重な機会を見逃さずにご来場いただきたい。Don't Miss it!


洋ゲーロックフェスティバル(仮)
[場所]
アシッドパンダカフェ(自由が丘)
[日時]
2010年7月16日(金)
20時〜終電まで

[概要]
夏だ! ロックだ! 洋ゲーだ!
じっとりした日本の夏をダルく過ごす皆さまに朗報!
夏と言えばロックフェス、でも暑いのは勘弁だからクーラー効かせてひとりゲームをプレイする人もいるだろう。
ならば合体させればいいじゃん!
最強音楽ゲーム『Rock Band』やDJゲームの究極系『DJ Hero』といった日本未発売の音楽ゲームに、本物のDJたちがガチで挑む! ロックフェスなんだからスケボーパーク(『Tony Hawk: Ride』)もあるぞ! 案内人は、ファミ通.comでブログ“DIARY OF A MAD GAMER”を連載中の洋ゲー冒険家マスク・ド・UH。

DJs(出演者)
・マスク・ド・UH
・DJ Hanger
・L?K?O
・高野政所(LEOPALDON)
and more

※当日、実際のDJプレイはございません
※入場料未定

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|20:35

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遊戯中毒者的『但丁的地獄之旅』(英題:『Dante's Inferno』)!

2010/03/01 (月曜日)

但丁的地獄之旅!
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 いきなりアジア版のタイトル名で恐縮だが、ようするに『Dante's Inferno』のことデス! DEATH! DESTROY!!!! つい先日、日本版もリリースされた吟遊詩人ならぬ極悪十字軍戦士の地獄巡り旅アクションゲーム『ダンテズ・インフェルノ』。14世紀に詩人にして政治家だったダンテ・アリギエーリが執筆した大長編叙事詩『神曲』にて描かれた、キリスト教文化における"地獄"の様相と世界観をモチーフに、『ゴッド・オブ・ウォー』を彷彿とさせる良質のアクション満載のタイトルに仕上げたEAの意欲作であることはご存知の通り。
 しかし、このゲームの本質を知るにはキリスト教文化圏における"地獄"に対する思想や、ダンテというイタリア史のみならず文学史上からみても重要な作家の人生観、十字軍による聖地エルサレム奪還を巡る果てしなき戦いの歴史、悪魔崇拝や中世ヨーロッパの政治状況などなど様々な文化人類学、宗教学に関する教養と考察が必要であると考える。


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▲左は海外で発売されているアニメ版のブルーレイ。

 もちろん筆者がプレイしているのは北米版と同じ仕様のアジア版の"DEATH EDITION"(アジア版表記は"死神特別版"……かなりカッチョイイ語感&字面じゃありませんか!)なのだが、さすが14世紀の物語というべきか、英語の台詞回しが妙に古くさくて聞き取りにくいのが難点(時代劇の「それがしは」とか「そこもとは」みたいな感じのイメージね)。その点、日本版はキッチリとフルボイスのローカライズとなっているので台詞も聞き取りやすいのは間違いない。
 しかしこのゲーム、先述の通り西欧文化の宗教史や文化について造詣が深くないと、その本質は理解できないのだが、残念なことに日本における本作のプロモーションでは、作品の持つ背景や制作者たちの意気込みなどをフルスイングでスッ飛ばした、近年稀に見る予想GUYなスタイルだった。これでは作品の持つ本当の魅力が全く伝わらないではないか! と、憤慨した筆者は、自らが『ダンテズ・インフェルノ』に隠された(いや、別に隠されてはいないが)壮大すぎる設定、欧州の歴史と宗教文化を伝えようと決意した次第。ちなみに筆者は無神論者&無宗教なので、日本人であることも含めて中立的立場で本稿を執筆させていただく。特定の人種、国家、勢力、宗教に肩入れする気はないし、あくまでエンターティメントの中の文化史として読み進めてもらえれば幸いだ。


 まず本作の骨子となっている「ダンテの神曲」と地獄の関連性について。「神曲」は恋人を失い、政争に巻き込まれて故郷を追放されるに至ったダンテの絶望と悲しみを込めた、中世イタリア文学を代表する作品であるだけでなく、まるで見てきたかのような生々しい地獄の描写と悪魔たちの生態は、怪奇幻想文学の古典でもあるのは周知の通り。その世界観はキリスト教文化圏の国に深く浸透しており、いわゆるRPGの基本設定も元を正せば「神曲」から来ていると言っても過言ではなかろう。つまり、ものすごくアクションゲーム向きの題材なのである。ギリシャ神話を題材にした『ゴッド・オブ・ウォー』も、北欧神話を題材にした『ディアブロ』もまた然り、なのだ。
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 ゲームでは主人公ダンテが十字軍の兵士という設定になっているが、この十字軍という存在も日本人にとっては馴染みが薄い。十字軍に関する歴史的な事実に関してはウィキペディアでもチェックしてもらうとして、重要なのは本作に登場する十字軍が非常に凄惨極まりない虐殺に手を染めていたというショッキングなストーリーだ。キリスト教文化圏でも十字軍の捉え方は国によって様々だが、基本的には聖地エルサレムを奪還するために戦った英雄とされており、ブッシュ元大統領も9.11直後に「我々は十字軍だ」と発言(後に撤回)しているところからも理解できるとおり、正義=十字軍という思想が欧米諸国に存在するのは事実である。
 しかし奪還のために襲われる側となったイスラムの人々にとっては、十字軍は蛮族の襲来に他ならず、聖地を巡って流された血の量は、そのままキリスト教暗黒の歴史につながっている。そして近年になって歴史が見直され始めると、十字軍に対する冷静な史実が多く日の目を見るようになり、かつての惨劇や悪行を一般人も知れ渡る(その流れが目に見えて変わったのは、キリストの受難をサディスティックに描いたメル・ギブソン監督作品『パッション』あたりからだと記憶する)。そして今回、『ダンテズ・インフェルノ』のようなエンターテイメント作品にも設定として取り込まれるに至ったのだ。
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 イスラムの話が出たところで情報を付け加えておくと、『ダンテズ・インフェルノ』は中東では発売中止になったという海外ニュースがあったことは、北米のゲーム情報サイトなどをマメにチェックしている人ならご存知だろう。詳しい理由は発表されてないが、別にイスラムの敵である十字軍が主人公だから、なんて単純な問題ではない。そもそも「神曲」の作者ダンテが反イスラム思想の持ち主であり、「神曲」の中ではイスラムの指導者も地獄に落ちる描写があることから、イスラム教文化圏でダンテに関する書籍は全て発禁。ゲームなんてもってのほか(つうか、EAだって最初から中東版の発売なんて考えてないでしょ)。ダンテと名の付くものは徹底的に憎まれているので、ダンテ・●ーヴァーも中東に行ったら同名というだけで襲われるなんて予想外の展開が待ってるかもしれない……なんて、プロモーションに対する皮肉は置いといて、本題はゲームの話である。
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 宗教や歴史の話が多くなってしまったが、本作で描かれている地獄の情景や登場する悪魔や獄卒の設定は、驚くほど「神曲」に忠実である。現代風にアレンジなんかこれっぽっちもされていない。"9th(ナインス) サークル"と呼ばれる地獄の階層図は中世に描かれた設定と変わらず、罪状によって分かれる階層の設定も全く同じなのには、ゲーム製作者たちの意地を見た気がする(余談だが、『Fallout 3』に登場するグールの町の酒場も"ナインスサークル"って名前だった。深いなぁ)。日本人は基本的に仏教に描かれる地獄しか知らないので、ダンテの地獄は馴染みが薄いかもしれないが、興味があったら近所の図書館にでも行って調べてみるといい。ダンテやキリスト教、地獄に関する本は山ほどあるので、ゲームの予習復習、そして毎度お馴染みの"没入感"を高める意味でもオススメしておきたい。しかしどの本も難しい話ばかりで、筆者のような低学歴の人間には理解できない箇所も多々あり、思わずウ〜ンと考えさせられる……といえば、ロダンの彫刻"考える人"である。あの彫刻、ダンテの神曲に着想を得た作品で、地獄の門の上に座っているって設定なんですね。ごく最近まで筆者は、ずぅ〜っと便器に座っているんだと信じ込んでいました。バカでスイマセン。
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 ちなみに筆者が今回のゲームプレイおよび原稿執筆の参考にしたのが、今は亡き立風書房が35年前に発行したハイテンションな児童書"ジャガーバックス"シリーズの『地獄大図鑑』である。世界三大宗教に登場する地獄の様相を総ルビで細部に至るまで解説。"いちばんくわしい"を豪語するだけに、資料的価値も大変高く重宝させてもらった(まさかゲームレビューで活躍する日が来るとは思ってもみなかったが)。ちなみに古書市場では現在かなりのプレミア価格で取り引きされており、状態が悪くても5千円以上、美本なら数万円の値が付いてしまう。嗚呼、どこか復刊してくんないかなぁ。
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 話が逸れてしまったが、とにかく『ダンテズ・インフェルノ』は深い設定と物語に裏打ちされた、気合い十分すぎるアクションゲームである。筆者が特に気合いを感じたのは北米版(もしくはアジア版)のソフトに同梱されているダンテのスペシャルコスチュームの無料ダウンロード・コード。なんと、あの血みどろ宇宙スプラッターゲーム『DEAD SPACE』の主人公アイザックのコスチュームが使用可能になるのだ!!!!! これはデベロッパーが同じ(スタッフは違うけど)ということで実現したスペシャルサプライズ。DLCのダンテ詩人バージョンのコスも良いが、やはりアイザックにはかなわない。コスチュームが変わっただけで緻密な神学と宗教文化に裏打ち世界観が一気に破壊されるので、こちらのプレイもオススメしたいところだが、ダウンロードには北米版かアジア版が必要なうえ、北米アカウントがないとアクセスすらできないので、その敷居はバベルの塔なみに高いのであった。
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 以上、筆者が『ダンテズ・インフェルノ』をプレイして導き出した論説である。なるべく海外文化、とくにキリスト教文化に馴染みがない人にも興味を持ってもらえるように執筆したつもりだが、やはり要所要所で難しい話になってしまう。これでは通常のプロモーションでゲームの魅力を知ってもらうのは無理だろうなぁ。だからってアレはないと思いますが、ゲームはアクションゲームとして完成度が高く、かつ面白い。日本版で乳首が見えないとか色々差異があると思うが、乳首はゲームデザインに直接関係ないので、そんなに気にする必要ない。むしろ日本語フルボイスローカライズの遊び易さを誉め讃えたいのだった。
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※『ダンテズ・インフェルノ 〜神曲 地獄篇〜』の日本公式サイトはこちら
© 2009 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries. All Rights Reserved. All other trademarks are the property of their respective owners.

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|03:45

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これがRockゲームの最高峰だ! 『The Beatles: Rock Band』

2009/10/07 (水曜日)

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HELTER SKELTER !!!!
 いやもう、ホント最高です! ブッチギリです! 超面白いです! 何がって? 『The Beatles: Rock Band』に決まってるでしょ。およそこれまでにリリースされたロックンロールなゲーム、いや音ゲー、リズムアクションゲームの歴史から見ても、これほど面白いゲームはない! と断言できる。それほどまでに『The Beatles: Rock Band』は傑作なのだ。

 まず、当たり前の話で恐縮だが楽曲がイイ。当然すべてがビートルズなのでイイに決まっているが、そこに少しコミック調にデフォルメされたメンバーたちが動き、歌い、踊り、叫ぶ。観客たちもテンション最高! 失神するファン、泣き出すファン、感極まってステージに突進するファン、ビートルズ黄金期のグルーヴが今、ゲームで甦っているのである。収録曲はデビューから解散までをフォローした46曲プラスαで、今後もDLCなどで補完される予定なのは間違いないが、圧倒的なのは単なる音ゲーに留まらない画面処理の数々。サイケデリック・ムーブメントの先駆けとなった名盤『サージェント・ペッパーズ』なんかは、画面がサイケな彩りに包まれてトリップ! 演奏しているこっちが昇天しそうな勢いである。とにかく隅から隅までビートルズを徹底再現しているんですよ!
 ゲームにはSTORYモードがあり、ここではビートルズ結成から解散までの軌跡を全8ステージで味わえるというシロモノ。とくに感動的だったのは、幻と呼ばれている1966年の日本武道館公演ステージがあること! さすがに前座バンド(尾藤イサオ、内田裕也、ドリフターズ他)は登場しなかったけど、この来日公演が日本のロックの幕開けだったかと思えば感慨深いにも程があるってもんだ。
 さらには解散ライブとなったリバプールのアップルスタジオ(PCじゃないよ)屋上ライブまで完全再現。このステージの制作にあたっては、故ジョン・レノンの妻、オノ・ヨーコさんが「もっともっと風が強かったのよ!」とダメ出しをして作り直させたというぐらいの再現度で、なにかもの悲しさまで漂う雰囲気はゲームの表現力の底力を垣間みた気がする。
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Budokan
ブドーカン!
 しかし、ご存知の通り日本では『Rock Band』シリーズはまだ1本もローカライズされていないのが現状。本作もその例に漏れず、日本版リリースの話は現時点では、ない。非常に残念な話ではあるが、これほどの超大作が日本で遊べないのは、どうかしてるとしか思えないし、あまりにもったいない。アジア版も北米版もリージョンフリーなのが唯一の救いか(これまでのRock Bandシリーズは全てリージョン1だったので、この采配はうれしい限り)。
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 つうわけで洋ゲーとか関係なく、ロック好きにもビートルズ好きにも、そして何よりもゲームを愛する全ての人にプレイしていただきたい傑作であることは間違いない。あまりの傑作ぶりに筆者の心はロンドンにひとっ飛び……じつは今から休暇を取って2週間ばかし大英帝国に旅立ちます。別にビートルズ関係なく前から決まっていた旅行だけど、出国直前にプレイしてハイテンション! アビーロードの横断歩道で記念撮影してくるしかない! なんてグルーピーな衝動にもかられているが、とにかくこの原稿がアップされる頃には機上の人。
 ロンドン現地でゲームショップなどを漁り、このブログでもレポートする予定なのでヨロシクね!
 それじゃあDAY TRIPPER !!



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投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|14:11

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