WESTSIDE MEETS DEATHSIDE !!
というワケで、とっくにE3 2010が閉幕したにも関わらず、マスク・ド・UHによる、恒例の現地市場調査最新レポート(というのは名ばかりの単なるショッピングツアー)をお届けしたいと思います!
そもそも今回のE3において、筆者は開催の5日前に現地入りしていた。なぜなら多忙につき航空券の手配が遅れ、滞在日程約2週間のチケットしかゲットできなかったからである(E3期間中は日本人旅客が倍増するためホリデーシーズン並みに価格が跳ね上がる)。旅費自体は筆者が懇意とする旅行代理店(社長がエジプト人なので中東ツアーばかり扱っているマニアックな手配屋)の尽力により何とか格安価格でゲットできたが、滞在が長くなるということは、それだけ現地での生活費が必要になるということ。しかし筆者とてE3参加は累計7回目の男である。この年齢ではさすがにバックパッカーのような旅行はできないが、かの地での節約術なら負ける気がしない(誰に?)。1日三食を"タコベル"で済ませれば10ドル程度だし、酒を飲んだりする予定もなければ余裕もない。日程が決まったら常宿と決めている激安モーテルにメールして、いつもの部屋を押さえたら、もう準備は99%終わったようなもの。後は出発までに2日徹夜して全ての原稿を2週間分前倒しで入稿し、ゾンビのような表情で成田に直行(これもいつものことなので慣れている)。それから約9時間後には、瞬時に唇カサカサ、眼球がシバシバする乾燥地帯カルフォルニアの空気を思いっきり吸い込んでいた。
| WELCOME TO LOS ANGELS!! とばかりに筆者を出迎えてくれた『RDR』の巨大看板。 |
ところで筆者が常宿にしているモーテルだが、今回色々手配している中でネットで調べものをしていたら「ハリウッド周辺のモーテル・口コミランキング」なるサイトを発見したので、早速自分の宿が何位か調べてみたところ、なんとハリウッド周辺の全モーテル230軒中の228位という恐ろしい結果が……。経営者は中国人らしく日本語もイケるナイスミドルなんだけど、フロント(もし、そう呼んでいいのであれば、あれはフロントだと思う)の内部はゴミ屋敷状態で、なぜか大きめの招き猫と共に、オーナーらしく人物とブッシュ元大統領(パパの方)との記念2ショット写真が誇らしげに飾られ、「ハリウッドだから」程度の消極的理由で付けたとしか思えないモンローやハンフリー・ボガードのポスターが逆に貧困感を演出。壁紙もベットカバーもセンス皆無で、シャワーは三回に一回は蛇口を締めても水漏れ甲介。部屋に入るなり冷蔵庫は故障で交換させるハメになり、無線LANはタダだけど、なぜかウィークエンドになるとサーバーが落ちて使用不可能になる(だからブログの更新が遅れました。心よりお詫びします!)。次に行く時はポケットWi-Fiを持って行こうと固く誓った次第。
| 問題のモーテル外観。ポルノ鈴木が来訪して一言、「熱海のビジネスホテルのような既視感がある」 |
| 筆者を出迎えてくれた招き猫。果たしてアメリカでもご利益があるのだろうか? |
そしてアメリカのモーテルではよくあることだが、単なる旅行者以外にも居住者がいる。2年前に泊まった時に隣室に住んでいたネィティブ・アメリカン系のじいさんが、今回もまだ隣室に住んでいたのには本気で驚いた。まさに、つげ義春先生の『李さん一家』を地で行く世界。加えて隣室も階下もメチャメチャ騒がしいので神経質な人なら1泊でチェックアウト確実なのだが、他の部屋がうるさいということは、自分が騒いでも文句を言われないというポジティブ・シンキングなら、これほど快適な宿はない。
| そして件のブッシュ元大統領(パパの方)との記念写真。すでに時代はオバマなのだが…。 |
ちなみに1泊あたり最上級の部屋で60ドル(現行レートで5500円ぐらい)。狭い部屋なら35ドルで泊まれる。LAではコレ以上価格を下げると治安の問題が発生するので、いくら節約が必要とはいえ最低限の安全が保障されていなければ命が危ないですからね。そんなサイテーの宿で荷物を整理したら、今度は近所のWALL MARTに直行して生活用品の調達に走る。当座の食料(パン、ハム、牛乳)、サンダル、湯沸かし器、マグカップなどを購入して落ち着いたら、早速調査行動の開始だ! バリバリの時差ボケなので眠れるワケがないからな!
まずは、これまで幾度となくレアなゲームソフトをゲットさせていただいた独立系ゲームショップの中では最大手の店"GAME DUDE"へと向かうことに。今回の調査(買い物ともいう)では、『ROCK BAND』シリーズ専用のレアなギタコンが何本買えるかという目的が一応あるので、まずは音楽ゲームコーナーに直行。2年前には存在しなかったそのコーナーは、パッと見ではゲームショップというより楽器屋のような様相だが、いつも応対してくれるラテン系ナイスガイ、リカルドくんに早速ギタコンの在庫について尋ねる。
| ロサンゼルスのゲームシーンを語るには外せない存在の店。後日、ファミ通wave DVDスタッフも取材に訪れていた。 |
| 異常に広い店内に山積みのソフト、ハード、周辺機器……。店員ですら在庫数を把握していないカオスっぷりである。 |
リカルド:「アレ、オマエ今年は来るのが早いネ!E3は来週からだぞ!」
UH:「他の日本人が押し寄せる前に、アンタの店の掃除しに来たんだよ!」
リカルド:「HAHAHA! そりゃクレバーな選択だぜ。で、何を探してる?」
UH:「ROCK BAND用のギタコンだ。中古でも新品でも構わない」
リカルド:「OH!そいつは難題だぜ。ウチには今ビートルズのフルセットしか在庫がない。箱なし中古で120ドルにしてやるぞ」
UH:「持って帰れねぇよ! それに日本でも売ってる。ギタコンだけ欲しい」
リカルド:「……ROCK BANDのギタコンは、ほとんど限定生産なんだ。去年は一杯入荷してたんだけど、今はもう在庫がない。『ギターヒーロー』用で良ければあるけど?」
UH:「それはもう持ってる。他に売ってる店は知らないか?」
リカルド:「難しいな。e-Bayで探したほうが早いぞ」
UH:「この後にFLY'Sにも行くから、そっちでも聞いてみるよ」
リカルド:「それはナイスだ! あそこならまだ在庫があるかもな」
UH:「サンキュー、リカルド! ところでこのショーケースの中にあるジャガーのソフトなんだけど……」
(以下、ジャガー、N64、そしてINTELEVISIONの箱付きソフトなどを乱れ買い)
| 古参スタッフのリカルドくん。BOO YA TRIBE即戦力なルックスだが、何でも親切に答えてくれるナイスガイだ! この後、ファミ通wave DVDにも出演したそうです。 |
| ガジェット系の周辺機器の寄せ場のような状態。しかしROCK BAND関連は少ない。それほど人気なのである。 |
| 関係ないが、GAME DUDEの前に駐車してたトランスフォーマーなクルマも激写! |
と、まぁ筆者がメッセーサンオー・カオス館の土屋店長と繰り広げる会話と、ほぼ同じ内容のものをLAで行っているワケだ。ちなみに会話の中に登場したFLY'Sとは、日本でいうところのヤ●ダ電機みたいな超大型家電量販店で、LA中の至る所でチェーン展開しているのだが、特にバーバンク店は店舗が巨大で、店内は普通に迷子になるほどの広さ(サ●リオ・ピューロランドぐらいの規模)。品揃えも怠惰が売りのLAにあるまじき豊富さを誇り、キッチン用品からブルーレイ、DVDソフト、クルマのバッテリーからゲームハード&周辺機器まで、とにかく何でもあるのがスゴイ。エントランスにはUFOが突っ込み、店内は至るところに商品には関係ない巨大オブジェを展示。ここで味わえる興奮は、ぶっちゃけE3に引けをとらないと断言できる。
| マジでUFOが突っ込んでいる"FLY'S ELECTRONICS"のエントランス! |
| 店内には実物大の『地球が静止する日』(旧版)のガジェットが! |
そして店に着くなりダッシュで向かったゲームコーナーには……ありましたよギタコンが! (ちなみに小生、今回の旅でPS3版の『ROCK BAND2』中古20ドルをゲットしたのを契機に、全ての音楽ゲームをPS3に移行させる所存であります)
価格は新品のフェンダーモデルで色は黒。価格24ドル…日本における輸入販売価格の4分の1じゃん!! ついでにドラムキットをツーバスにできるスペシャルフットペダル"METAL PEDAL"もゲット! 自宅にドラムを設置する予定は、坪数からいって不可能なのだが、でも買うんだよ! その精神が大事。使えないものに金を払う筆者の心意気こそが、異常な購買意欲の源なのである(全然威張れない話だが)。
| ROCK BANDとギターヒーロー系周辺機器の陳列棚。巡回した店の中では一番の品揃えだった! |
FLY'Sでは、他にもDVDやブルーレイもゲット。キッチン用品コーナーで売っていた"ミスターT"ブランドの電磁調理器に激しく興味をそそられるが、重いので諦めることに。ちなみに今回のLAの街には、そこかしこにROCKSTAR GAMESの『RED DEAD REDEMPTION』の看板、もしくはリメイク版『特攻野郎Aチーム』の看板が非常に目立っていた。だからミスターTの電磁調理器に激しく反応してしまったのだろう。ミスターTは今、往年のマッチョアクターから料理研究家に転職してアメリカ中の主婦の人気者になっている。その存在は、まさしく"黒い梅宮辰夫"! ミスターTの「T」とは「辰夫」の「T」なのだと、パームツリーの並ぶカルフォルニアの夕陽に向かって1人激しく確信するのであった。
| ミスターTの"FLAVOR WAVE OVEN=TURBO"! 価格は99.99ドル! いらないけど欲しい! |
これまで紹介した2店舗は、ロス行きの際は絶対に外せない店だが、もちろんゲームショップはこれだけではない。北米最大手のゲームショップ"GAMESTOP"を忘れてはならないのだ! "GAMESTOP"はビデオゲーム総合情報誌"GAME INFORMER"の発行元でもあり、新品、中古ソフト共に品揃えは充実(ただしプレミア系やオールドハードは取り扱っていない。あくまで現行品のみ)。中古価格は最低3ドル程度(パッケージのないディスクのみの場合)で、正直いって中古の状態は悪い場合が多いのが難点。しかしそこら中に店舗があり、店ごとに在庫もマチマチなので、GAMESTOPの支店ばかりを絨毯爆撃すれば、いつかは探し物が見つかる可能性もある。今回の旅程で筆者は3軒のGAMESTOPに突撃し、目当てのブツは発見できなかったものの、それなりに面白いアイテムはゲットできた。ちなみに"GAME INFORMER"は、GAMESTOPのプレミア会員になれば、毎月定期購読で自宅に送られてくるとのこと(店員曰く「日本にも送るよ!」と言っていたけど、マジか?)。
| アメリカ中に支店があるGAMESTOPのウエストハリウッド店。さっそく新型360が入荷していたが、朝イチで売り切れた模様。 |
FLY'Sの次にギタコン在庫の望みを賭けて向かったのは、我らがトイざラス! しかしここでも空振りに終わり、ギタコンは見当たらない。仕方ないので他のモノでも……と、周囲を見回した瞬間に目に入ったのは、なんとゲームソフトやコントローラーが楽々収納できるオットマン! しかもクリアランスセールで20ドル! デカイ! しかし安い! 両手に抱えた速攻でレジに並んだのは書くまでもなかろう。このオットマンに購入したゲームを全て詰め込み、EMSで送ることに決めた!
| これが乱雑な部屋をキレイに片付けてくれるゲーム専用オットマンだ! ちなみに色はピンクしか選択肢なし! |
それはともかく、今回の旅ではショックな出来事も多々あった。最大のものは、これまで懇意にしていたマニア系中古ゲームショップが2軒も同時に閉店していたことである。どちらのショップもプレミア系のタイトルの在庫が豊富で、未開封のミント品も扱っている志の高い店だっただけに残念(そのショップの在りし日の姿は、2年前のファミ通wave DVDの『動く!エリア51〜マスクドUSAツアー』に収録されてます)。やはりインターネットに負けたのか……残念。ついでに報告しておくと、筆者が渡米する度に訪れる"超"が付くほど場末のエロ本屋も、今回見事に閉店していた。ガマガエルのような顔したメキシコ人の親父2人組が経営していて、店内は単なる片付けられない店。床にはうず高くスキンマグが積まれ、下の方を引っぱり出すと余裕で1970年代のPLAYBOY MAGAZINEが出てきたり、成人向けの商品ならエロ以外も扱っているので、KKKを題材にした小説やマフィア研究文献なども紛れ込んでおり、親父の趣味なのかルチャリブレ雑誌やコミックも多数。映像メディアはDVDよりもVHSビデオが主流で、普通に『ベスト・オブ・ジョン・ホームズ』なんてタイトルが転がっているんだから、アメリカってスゴイな! と思っていたのだが、やはりインターネットに負けたのか……無念!
いつもの通り、話が横道に逸れたので軌道修正。ゲームに関する買い物は、大体こんな感じである。EMSで発送した荷物が日本に到着次第、その詳細について改めてこのブログで報告させていただこう。かなりのレアソフトも含まれるので、釣果自体は良好だが、目的のROCK BAND関連が軒並み玉砕となったのは哀しい限り。現地在住のゲーマー友達に捜索を依頼したので、いつかは手に入ることだろう。他の買い物は、例によってDVDだったりVHSだったりTシャツだったり本だったりするが、その釣果も次回更新でタップリ語らせてもらおう。
次回更新が何時かって? そりゃ荷物が届いたらすぐですよ! いましばらくお待ちあれ!
| AUTO ACCIDENT!!!! WELCOME TO LOST ANGELS!!!! |
今回のお店はこちら
GAME DUDE
http://www.gamedude.com/
FLY'S
http://www.frys.com/
GAMESTOP
http://www.gamestop.com/