Extreme! Entertainment! Exploited!
というワケで引き続きロサンゼルスより、E3がとっく閉幕しているにも関わらず、まだブラブラと滞在し続けているマスク・ド・UHがお届けするE3 2010レポートPART2! 今回はプレイアブルで出展されていたタイトルを中心にしつつ、やはり独自の視点も欠かせないセレクトで攻めていきたいと思います!(例によって写真は筆者撮影したんで素人味写なのは勘弁な!)
まずは『DEAD SPACE 2』! あの阿鼻叫喚の宇宙地獄再び! 残念ながらXBOX360版もPS3版もリリースされなかった2008年最強のゴシックSFホラーゲームの続編の情報が遂に解禁されたということで、早速EAブースに直行! EAブースには他にも多数のタイトルが出展されていたが、やはり筆者のお目当てはこれだけ。今回は残念ながらプレイアブル出展ではなく、実機のデモプレイをクローズドシアターで鑑賞するというスタイル(今回のE3はこのスタイルの出展が多く、またアポイトメント無しの場合は入場できないクローズドブースも目立った)。 ゴシック調の教会風に内装されたシアターにて大スクリーンで初めてお目にかかるNEWアイザックの勇姿! 新しいアドバンスド・スーツは平成仮面ライダーに若干『HALO』が混じった感じでソリッドなイメージになったが、筆者的には前作のブルーカラー丸出しな作業員コスチュームも好きだったなぁ(もちろんソチラも用意されてる模様)。敵は例によって物体X化した元人間と奇怪なエイリアン軍団。まだ開発途中の映像とあって少々荒い絵作りではあったが、その迫力はハンパではない。前作にも登場した、周囲の時間をスローにさせる"STACIS"アイテムを使い、敵の遠距離攻撃(猛毒の痰のようなものを飛ばしてくる)をマトリックスばりに避けつつ攻撃が可能になったので、その使いどころが重要になりそうな他、アクション度数が全体的に増したイメージである。しかも今度の舞台は宇宙船ではなく小惑星に建造された巨大コロニー基地! カルト教団らしき集団の生活するエリアや荘厳な宗教施設、冷凍状態のエリアなど、探索に向けてのシチュエーションも倍加したと思われ、期待は高まるばかりである。発売は2011年初頭の予定のことなので、いまからもう一周前作をプレイして予習復習を欠かさないようにしないと!
次は『ROCKBAND 3』! アメリカのパーティー文化の歴史を塗り替えたといっても過言ではない最強リズムアクションゲームは、いよいよ3作目に突入。クローズドとなっていたハーモニクス& MTV GAMESのブース内には、今回発表されたマジでギター化に進化してしまったコントローラーと、『ROCKBAND』シリーズ歴代オフィシャルグッズなどが展示されていた。特に目を引いたのは特注カラーで仕上げられたギタコンの数々! ちなみに街のゲームショップでは『ROCKBAND』対応ギタコンは常に売り切れ状態(対する『ギターヒーロー』対応のギタコンは売れ残っている)。限定版などを買うならe-Bayやamazonに頼ったほうが早いという人気ぶり。ブース内ではリリースされたばかりの青春パンク全面フィーチャリング『ROCKBAND GREEN DAY』と『ROCKBAND 3』、加えて『ROCKBAND 3 DS』にダンスゲームの『DANCE CENTRAL』などが出展されていたが、筆者としてはブースの隅っこに貼られていたポスターの内容に衝撃を受けずにはいられなかった。そのポスターは 『ROCKBAND』と『ギターヒーロー』の長きに渡る抗争の終結声明のようなもんで、両者のDLCで配信した曲数を比較しているのだが、とにかく圧倒的な差が開いており、その大勝利を高らかに宣言した堂々たる態度には、もはや風格すら感じる。やはり比較広告のお国柄だけに、やることが違うネ!
ちなみにマイクロソフトのブースでもプレイアブル展示されていたので、会場では、かなり多くの人が『ROCKBAND 3』を楽しんでいた印象がある。北米におけるリズムアクションゲームのブームは、昨年に比べると沈静化したとはいえ、まだまだ続きそうな勢いである。ちなみに『ROCK BAND 3』は今秋発売予定。日本版発売は当然全く未定だが、もちろん筆者は買う。新型ギタコンも買う→またギタコンが増える→女房にどやされる→それでも懲りずにまた買う……。
| 巨大ブースで他を圧倒するMTV GAMESとHARMONIXのブース |
| こちらはMSブースに設置されたRB3プレイアブルデモ。キネクトの裏手という不利なショバ割りだが、かなりの盛況ぶりだった |
| HARMONIXブース内に展示されていたRBシリーズのグッズ各種。つうか、このギタコン全部欲しい! くれ! 俺に! タダで! |
| ブース内にひっそりと貼られていたRB完全勝利宣言ポスター! |
しかし他メーカーだって負け続けているワケではない。新タイプの専用ギタコンでギターの弦の動きにこだわったバンドスタイルのリズムアクションゲーム『THE GIG - Rise of six string』は要注目だ。楽曲にはエリック・クラプトン、KID ROCK、DAVE MATTHEWS BANDらが参加しているが、この手のゲームは『ROCKBAND』の例を見ればわかるように、どれだけのアーティストを確保し、楽曲を提供してもらえるかに懸かっているので、実はゲームデザインの斬新さは大した問題ではなかったりするのだが、苦戦が予想される市場に敢えて飛び込んでくる心意気が気に入ったので紹介。WEST HALLという任天堂やSCE、カプコンなど強豪ブースがひしめく中に、ライブハウス風のブースを建立。ブース内ではプレイした客にTシャツやステッカーなどを配布していたのも今年のE3の中では太っ腹な部類に入るだろう。
| ライブハウス風のブース内にはゲームを使った素人飛び入り参加OKのプレイアブルデモのライブステージもあった。 |
| 対応のギタコンはメタル寄りのフリーキーなデザインで弦もある。使い勝手は、まぁまぁといったところ。今後の楽曲提供に注目だ |
次は『フォールアウト3』でお馴染みのベセスダ・ソフトワークス! 完全アポ制のブース内では、『Fallout: New Vegas』と『HAUNTED』、『BLINK』がプレイアブル展示され、設置されたシアターでは、『DOOM』シリーズで知られるid software期待の最新FPS『RAGE』のプレイデモが上映されていたのだが、まずはやっぱりラスベガス! というわけで早速触ってきました遊んできました『Fallout: New Vegas』! プレイできたのはカジノのある建物内での豪遊と砂漠の戦闘パート。カジノではブラックジャックやルーレットなどが遊べたのだが、この時いきなりスロットでスリーセブンが当たり、持ちキャップが数十倍に膨れ上がったのには驚いた。カジノは核戦争後とは思えないほど派手で正常に動いている感じだが、一歩外に出れば、それは大きな間違いだったことに気づく。続いてプレイした戦闘クエストでは、砂漠の中にある山賊キャンプを制圧する内容。期待のVATSシステムは前作と変わらず快適だが、武器や薬品も一新されている。操作できる主人公もデモプレイ用のキャラクターだったので、経験値MAX状態で周囲の敵を一掃しまくり。オペレーターの言うことも聴かずに速攻でフィールド上の敵を片付けてしまい、割り当てられたデモ時間が他のプレイヤーよりもずっと早く終わったことが悔やまれる。パートナーに出せる指示系統が増えたことで連携プレイが大きく変わるなど、戦略的な幅が広がったのは間違いないだろう。これまた発売が待ち遠しいかぎり。
| ブースの中に展示された『FALLOUT: NEW VEGAS』のガジェット! とにかくデカイんですよ! |
『HUNTED』は、実は事前に知らなかったタイトルなのだが、これがプレイアブルを体験すると凄まじく面白いファンタジーアクションであることを思い知らされた。2人プレイが基本で、遠距離の弓と近距離の剣攻撃で敵を倒すのだが、弓攻撃のアングルは『ギアーズ・オブ・ウォー』みたいなTPSで撃ち易く、氷結効果属性の弓で敵を凍らせて、もう1人が剣で破壊するという連携プレイが面白すぎるのである。もちろん2人がかりで登ったり、謎解きがあったり、途中のポイントで役割を交替できるなど遊べる要素は満載の模様で、オンライン協力プレイなども含めて発売が楽しみなタイトルと大人の笑顔で断言しておきたい。
『QUAKE』シリーズを彷彿とさせるハイスピードな展開が売りの『BRINK』は、オンライン対戦を目的としたFPS。死んでも殺しても終わりのない戦いが続くのだが、特徴的なのステージデザインである。『QUAKE』のように暗くて閉鎖的な空間だけではなく、晴天の屋外もあれば下水道のような場所もある、イメージ的には『ミラーズ・エッジ』のような非常に明るい画面作りに似ているので、やはり新しいタイプのFPSに属するタイトルと考えて良いだろう。オンラインでの殺し合いが心底好きな人(筆者含む)にオススメですが、いささか展開が早すぎるのでニュータイプ向け。動体視力の落ちているオッサンには少々ツラいかも。
そして『RAGE』である。クローズドシアターで、上映時間約25分、参加できるのはメディア1社につき1名までという制限付きで公開された映像は、まさしくそれは未来のビデオゲームの姿だった! あまりにもリアルな敵の挙動、会話における動きやNPCの無意味な動作(頭を掻く、ヒゲをむしるなど)による人間味の倍加、オープンワールドで作り込まれた緻密なマップなどなど、『フォールアウト』シリーズの世界観を更に掘り下げて進化させた感じというか、これが発売されたらマジでスゲエな! と思うしかない圧倒的な映像の数々。朽ち果てた高層ビルと瓦礫の山の中での戦闘中、地響きと共にビルよりもデカイ敵が出現したのにはマジでチビりそうになったぜ!(アメリカンな臆病風)。ブース内で振る舞われたタコス弁当を喰らいつつ、全ての新作ゲームを楽しませていただき、ゼニマックスアジアの高橋徹氏と平岡女史に敬礼!
| マジで凄かった『RAGE』。FPSの底力を見せつけられました! |
最後にマスク・ド・UH的に最も驚いたタイトルを紹介してE3会場レポート第2弾を締めくくろう。そのタイトルは強豪ひしめくWESTホールの角に出展されていたCRAVE GAMESのブースに鎮座していた。CRAVEといえば北米のD3パブリッシャーというか、控えめな表現で言うならイージーなゲームを連発しているパブリッシャー。2年前のロス取材時には、CRAVE GAMES制作・全米ライフル協会公認(この組織が何であるか知らない人は、今すぐマイケル・ムーアの映画を観よう!)による驚異のFPS『GUN CLUB』(PS2)を衝動買いしてしまい、ひたすらシューティングレンジで空き缶とか皿とか撃ちまくる内容に愕然とした記憶がある。そんなCRAVEの最新タイトルは……!
あのリアリティ番組のゲームに驚きの続編登場! というワケで、アノ伝説のカニ漁RTSゲーム『DEADLIEST CACTH - SEA OF CHAOS』である! 前作よりもアクションやシネマティックな演出を追加し、よりゲームらしくなった!(ようなことをオペレーターが言っていた)そうです。もちろん筆者は懲りずにまた遊ぶのだろうが、プレイアブルデモは意外と盛況だった。ちなみにCRAVEでは、今後リアリティ番組のゲーム化を推進する傾向のようで、同ブースでは『MAN VS. WILD』のゲーム化も同時発表してプレイアブルを展示、ボウリング選手権番組『Brunswick PRO BOWL』なんてのもあった。この調子で他の番組もゲーム化してほしいなぁ……でもこの勢いだとシー・シェパードのゲームも作っちゃいそう。それはそれで研究のためにプレイするとは思うが。
| リアリティ蟹工船番組が再びゲーム化! 続編ではなく完全新作だそうですよ! |
| あの『MAN VS. WILD』もゲームになった!『アンチャーテッド』みたいな感じ? |
| 地味なメーカーながら頑張っていたCRAVEには筆者が敢闘賞を与えたい。 |
以上がE3 2010においてマスク・ド・UH的にフックしたタイトルのあらましである。他にも細かくあったような気がするが(KONAMI USAの『SAW II』は驚いたけどね)、ビッグタイトルは他のレポーターが押さえているので無問題。それよりも今は亡きKENTIA HALLの残像を探すことに苦心させられた。あの集いの場は無くなってしまったが、ブースが完全に無くなったワケではなく、WESTやSOUTHといった大ホールの隅っこの余りブースみたいな小規模スペースには、かつてのKENTIAを彷彿とさせる中小企業が『塊魂』のごとく寄せ集められていたりする。そこで見つけたステキなブツ(既にローリング内沢氏、筆者のTWITTERなど複数のレポーターが報告済みではあるが)についても少々補足しておきたい。
| KONAMIブースにて、さりげなく出展されていた『SAW II』のプレイアブルデモ。遊んでいる女子はもちろん白人娘です。 |
| アメリカだからといって意匠が統一されているとは限らない。怪しいアジアの怪しいグッズが大量出展されるのもE3の魅力 |
筆者が足を止めたのは、"MUSIC SKINS"というブランド。コンソールにはデコレーション用ステッカーが不可欠! ということで、様々なコンソールに対応したサイズのステッカーの販売を手掛けており、展示されていたのはPS3本体(ただし旧型)にピッタリ合わせて作られたPINK FLOYDのステッカー! ROCKBAND用のフェンダーギタコンには銃をあしらったデザインやKISS地獄のロックンロール!など欧米人センス炸裂のマーチャンダイズを展開(もちろんオフィシャル)、iPhoneやiPod用のステッカーや保護ケースも多かった。
http://www.musicskins.com/に今すぐアクセスだ!
ゲームマシンを持ち運ぶための収納ケースのメーカーでは、小型化された360が発表されていたにも関わらず。旧360本体およびコントローラー、バッテリーを楽々収納&持ち運べるうえに液晶ディスプレイまで内蔵したボストンバックを新製品として堂々発表していたのを目撃した時には、思わず飲んでいたマウンテン・デューを吹いてしまった。
| PINK FLOYD!!!!!!!!! コレはコンソールのイメージに合ったデザイン |
| RB専用ギタコンにもステッカーが登場! これは是非欲しいね! |
| どこでも360プレイセットは見るからに重そうなカバン。ディスプレイ付きはうれしい反面、消費電力が非常に気になる。 |
そしてお待ちかねが、アジア(特に台湾や香港)の濃厚な湿気と臭気を感じさせる暗黒ハードの展示。今年はファミコン、スーパーファミコンに加えて、なんとメガドライブまでもが起動できる3 IN 1なコンパチマシンが展示されており、その場で予約を受け付けていた。正直筆者も予約の列に加わりそうになったが、冷静に考えてみれば15年前の発売ならメガヒットしたかも知れないが、今は2010年。セガと任天堂の国境線を突破したのは評価に値するが、いかんせん遅刻である。
さすがに今はいらないけど、32XやメガCDまで起動するんだったら買ってもいい(しまった! それ聞いておけば良かった)。
| 出ました暗黒コンソール! 15年前なら百万台売れたよコレ! |
かつて栄華を極めたE3。その規模が頂点に達していた'03年〜'06年と比較すると、どうしても今年はスケールダウン感は否めないのも事実だが、やはり実際に現地に赴かなければ感じ取れない空気がある。これほどの規模のゲームショーは地球上では年3箇所しか開催されない。アメリカのE3、ドイツのGC、そして東京ゲームショーに人が集まるのも、やはりステキなサムシング(BYサトー無線)を求めてことである。今年は事前の目玉だったROCKSTAR GAMESが突然出展を見合わせるなど、取材に行くまで不安材料も多かったが、ショー自体は相変わらずのエンタメ国家ぶりで楽しませてもらいましたね。筆者のレポートの詳細は弊社刊『ファミ通wave DVD』のE3スペシャル増刊号に執筆しまくる予定なので、そちらのチェックもよろしく。
| 『デッドライジング2』にて。ブース前に設置された生け捕りゾンビと記念撮影コーナー。こういうケレン味はTGSにも是非導入してほしいところ。 |
さて、E3のレポートは終わり、ファミ通スタッフも全員帰国したが、じつはまだ筆者はL.A.にいるのです(出典:つげ義春『李さん一家』)。もちろんカルフォルニア・ライフを自腹で満喫するためさ! つうわけで次回更新はE3レポート最終篇として「マスク・ド・UHのウエッサイ買い物紀行」を現在絶賛執筆&ブツ撮り中! 2年前に行ったマニア系ゲームショップが2店舗も閉鎖! 滞在中に目撃した交通事故は8回(うち1回はデスプルーフ並みの大クラッシュ)、1日2回通う中古レコード屋の前の横断歩道を娘と渡るオジー・オズボーンを目撃! IN & OUTのチーズバーガーとチリチーズフライのコンボは最強! 果たして帰国する気はあるのか? 不安全開の担当編集者のメールも無視するカルフォルニアLOVE! しかしメシがマズい! モーテルの壁が薄い! フリーズドライの豚汁にも飽きた! やっぱりもう日本に帰ります! 更新はそれからだ!!!!!!!!
| 会場前の喫煙スペースで歩き疲れて一服中。左より田中剛氏、カミカゼ長田氏、そして筆者(撮影は偶然通りかかったポルノ鈴木)。ホテルに帰って昼寝をすべきか議題に10分ほどミーティング。その後、昼寝を選択して解散となる。 |