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ふたたび狩猟解禁! 2大クリーチャーのガチンコバトル!

2010/04/02 (金曜日)

 HUNTING SEASON IS OPEN !!!!!!!!!!!!!!

 みんな狩ってるか〜い! ご無沙汰の更新となってしまったMAD GAMERブログであるが、それもこれも某新作狩猟ゲームにドップリとハマっていたせいなのだ。そのタイトルはもちろん『モン●ン』……なワケない。筆者が遊ぶ狩猟ゲームといえば、『カーベラス デンジャラスハント』……でもなく、最強の宇宙戦士となってグロい生物とタイマン勝負を挑み、完全武装の海兵隊に喧嘩を売りまくるSFクリチャー同士のコラボレートタイトル『ALIENS VS. PREDATOR』(以下『AVP』)に決まってるっしょ!
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 つうわけで『AVP』である。SEGA OF AMERICAからリリースされたばかりのホヤホヤの新作洋ゲータイトルの『AVP』は、ゲームデザイン自体は原始的FPSであるが、決して最近公開された映画版のゲーム化ではなく、洋ゲー市場では比較的長い歴史的背景を誇る定番タイトルのリメイク作品なのが重要なポイントだ。最新作のレビューの前に、まずはこのタイトルの歴史から復讐、おっと復習しておこう。
 『AVP』という「猛獣もし戦わば?」的なコラボが実現したのは、そもそもアメコミが最初だったのは有名な話。そしてアメコミ版の実現には、ある重要なアメコミ・レーベルの存在抜きには語れないのだ。そう、"ダークホース"である。
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『Hellgate: London』のコミック
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同じく『Hellgate』のコミック
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『Mass Effect 2』のコミック
 1986年に設立されたダークホース・コミックスは、従来の規制に縛られず、コミックアーティストが自分の裁量で好きに作品が執筆できるという環境を提供することと、映画作品のコミカライズを積極的に手掛けるタイアップ方式と、大手のマーベルやDCでは到底不可能そうなネタを掘り出してコラボさせるというアイデア一発でアメコミ市場に大きな風穴を開けた。ダークホースにはフランク・ミラーを筆頭にアメコミ界のトップに君臨する作家が集まり、様々な映画作品の存在しない続編をアメコミでバンバン発表してしまうというワイルド極まりない方法論で、まさに夢の対決としかいいようのないバトルを次々と実現させてしまうのである。その代表格が『AVP』というワケだ。しかし『AVP』自体も完全にアメコミオリジナルではなく、ややこしいことに元ネタの更に元ネタが存在したりする。それが映画『プレデター2』である。シュワちゃんと密林でガチンコバトルする前作(これはこれで一種の「猛獣もし戦わば?」だが)とはうってかわって大都会ロサンゼルスに出現したプレデターが、ダニー・グローバーが演じる中年刑事と死闘を演じるという、前作と比較するとだいぶスケールダウン感が否めない続編なのだが、筆者はこの映画がもの凄く好きだ。プレデターが意外と体育会系の規律で動いていたり、ルックスの似ているドレッドヘアの黒人ギャングと対峙したり、ロスのダウンタウンのビル街を光学迷彩でスキップしまくるプレデターの姿は、なんとなく藤岡弘、の『SFソードキル』を連想させるではないか。ところで、かつて映画『プレデター』の着ぐるみの中には、下積み時代のジャン=クロード・ヴァンダムが入って演じていたという噂があったのをご存知の人もいるだろう。筆者も最初は信じていたのだが、後年調べてみると、アレは全くのデマだったことが判明。でも面白いから許す! そのウソ買った!

avp_mobile画像がないので、代わりにレアなモバイル版『AVP』。
 話が逸れたが、元ネタは『プレデター2』の映画後半に登場するプレデターの母船の中にあった。そこには過去にプレデターが狩猟した獲物の頭骨が意外とキレイにディスプレイされているのだが、なんとその中にエイリアンの頭骨があったのである。しかもエイリアンの頭骨が写り込むシーンだけ見事にカットされているのだ。じゃあどうやって確認したかというと、メイキング映像の中で特撮スタッフが頭骨を持ち込むシーンがあったってワケ。結局「悪ノリが過ぎる」という名目でカットされてしまったが、元々はスタッフのお遊びで始まったのに、後に壮大なサーガにつながっていくあたりが実にハリウッド的な展開だと思う。ちなみに『プレデター2』はGENESIS(メガドライブ)でもゲーム化されているが、もちろんエイリアンは登場しない。

 ダークホースが『AVP』を最初にアメコミで出版したのは'90年のことだったと思う。それまでは『エイリアン』は『エイリアン』シリーズ、『プレデター』は『プレデター』シリーズと、別々に展開していたキャラを一緒にしようという発想は以前にも存在したが、『AVP』の場合はヒーロー同士の共闘とは根本的に違うのが最大の特徴で、その中身もバイオレンスに徹した潔い確信犯といえる。ダークホースの目論みが正しかったのか、コミックスは売れに売れて、すぐさま実写映画化、そしてビデオゲーム化の企画も飛び出したが、当時のCG技術は開発途上の段階で、時間的にも予算的にも不可能と判断され、映画と同時に企画されたゲーム化のみが進められることになる。名作アーケードとして伝説のカプコン版『AVP』は、この時期の企画で実現したものなので、諸事情により家庭用に移植されていないのは残念な限りだが、マジで基盤買ってもイイぐらいの傑作だと思う。そしてこの流れからも理解できるだろうが、『AVP』はアメコミ、ゲームの順番で登場しており、実は実写映画版は最後発なのである。
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ここも画像がないので『AVP2』のPC版メインビジュアル

 ゲームはその後、'93年にIGS社がスーパーファミコン版を発売、更にゲームボーイ版なども登場したが、そのどれもがデベロッパーが違うという奇妙な状況になったのも、元ネタの持つ権利関係の複雑さを象徴しているようだ。しかし2Dベルトスクロール・アクションゲーム時代の『AVP』は、カプコン版以外は押し並べて普通の出来で、突出した傑作の登場は、もう少し待たねばならない。ついでに『プレデター』単体主演ゲームにも触れておくと、最初の登場はファミコン版の『シュワルツェネッガー/プレデター』('87年)で、タイトルからもわかる通り、あくまでもシュワちゃん主演ゲームとしてリリースされた。ソフトの売りは「ファミコン初のビッグモード」で、64x64ドットで描かれた「超デカキャラ」(パッケージ解説の原文ママ)だったが、ようするに背景に割くドットを全てキャラクターに使用したもので、キャラは確かにデカくなったが、背景はブルーバック合成のような青一色だったりする。いやぁ、時代ってヤツですね。



 '90年にはKONAMI USAよりAMIGA他PCソフトとしてもリリースされるが、それとは全く別にコモドール64などに対応した『プレデター』も存在するらしいので、ややこしいことこのうえない。『プレデター2』は先述の通りGENESIS版が発売され、その後は単体ではしばらく登場はしなくなるかわり、各社より『AVP』がリリースされるに至る。プレデター単体での復活は'05年にPS2、XBOXでリリースされた『PREDATOR: CONCRETE JUNGLE』(VIVENDI)まで待たねばならないが、これまた人間の首根っこをぶっこ抜くゴア描写が売りだったため、当然のごとく日本版は未発売だったりする。
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『Predator: Concrete Jungle』。結構カッコいい。
 対する『エイリアン』ゲームだが、やはり映画そのものの公開が古いだけに、こちらのゲームの歴史は古い! なにしろ最初のゲーム化が1984年のコモドール64版他PCソフトってんだから『プレデター』よりも先輩である。その後もMSX版、アーケード用のガンシュー(北米のみ)などが登場したが、やはり転機となったのは'96年にアクレイムジャパンから発売された『エイリアン・トリロジー』ではないだろうか? FPS実装で迷路のような宇宙基地内を探索する『DOOM』まんまのゲーム性ながら、這い回るフェイスハガー(カサカサッという音がするとビビる!)、敵はエイリアンだけでなく倒すと白い体液を吹き出して死ぬアンドロイド軍団なども登場するので、最大最強の敵である"3D酔い"さえ克服すれば、同時代の他のタイトルと比較してみても、かなり面白い内容であると断言できる(あくまで筆者個人の感想)。またPS以前にはスーパーファミコン版の『エイリアン4』もあったが、こちらは筆者は未プレイ。また『エイリアン2』の物語、設定を踏襲したマルチプレイヤーが売りの最新版『エイリアン』の製作が数年前のE3にて発表されていたが、アレは一体どうなったんだろうか?
※この項は参考文献として『ゲームになった映画たち』(ジャンクハンター吉田著/三才ブックス)を元に執筆しております。筆者も須田剛一氏と共に参加してますんで、興味があれば是非! 他社の本ですが……。
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『Alien Ressurection』(日本未発売)
 話を再び『AVP』に戻そう。これぞ究極の『AVP』! そう断言できるタイトルがドロップされたのは'94年。当時、時代の最先端を突っ走ると期待されていたアメリカ産のゲームハード"ATARI ジャガー"の専用タイトルとしてリリースされた『AVP』は、『DOOM』の衝撃冷めやらぬ時期だっただけにゲームデザインは3Dになり、システムはFPSとなり、エイリアン、プレデター、そしてマリーンズ(海兵隊)の三つ巴の戦いも3Dで実現。緑を基調としたオドロオドロしいグラフィックと、敏捷に這い回るエイリアンの恐怖、光学迷彩視点でプレイすると画面がサイケデリックすぎて具合が悪くなるプレデター側のプレイなどなど、現在まで語り継がれる部分が多い傑作なのだ。唯一不幸だったのはジャガーのソフトだったという部分だが、後にPC版としてリメイクされている。
 そして今回SEGA OF AMERICAからリリースされた『AVP』は、このジャガー版を最新ハイデフ仕様に生まれ変わらせたタイトルなのだ! これが傑作にならないハズがない(開発もジャガー版と同じREBELLIONが担当)。果たしてプレイヤーにはどんな地獄が待ち受けているのか? しかしもう元ネタの話題が長くなってしまったがために、ブログ1回分の文字量を軽くオーバーしてしまっている。それでも『AVP』は他のゲームタイトルと違い、かなり複雑な経緯で誕生した事実を知っておいて損はない(と思う)。申し訳ないが、肝心の最新版『AVP』のインプレッションは次回更新を待て! 大丈夫、すぐに執筆しますから!
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『AVP2』(PC)

投稿者 マスク・ド・UH : 2010年04月02日 14:24

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