HULKAMANIA !!!!!
もはや大概の読者諸兄は、筆者ことマスク・ド・UHが病的なまでのプロレスファンであることをご存知かと思う。ファンといっても最近のプロレス界の動向には余り興味がなく、思想の中核を担っているのは1970年代から1990年代初頭までの、いわゆる"昭和のプロレス"だからして、世間的には「めんどくさいプロレスおっさん」とイメージされてしまうのだが、個人的には全く問題はない。筆者の盟友である須田剛一氏もまた、重度のプロレスファンであり、激動の昭和時代に青春を過ごした人間だけが理解できるサムシングを共有しているからこそ、週刊ファミ通の連載「AIRPORT 51」が続いているのである。たぶん。
須田剛一氏と筆者の共通項である昭和プロレスについて、このブログでひたすら説明するのも可能なのだが、大多数の読者が振り落とされる可能性大なので止めておく。その詳細が知りたければ連載をまとめた単行本『洋ゲー通信 AIRPORT 51』(小社刊)に収録されている「アメリカン過激スポーツの系譜」を読まれたし。
でもって今回のお題目は、アメリカンプロレス史をギュギュッと詰め込んだ昭和プロレスマニア感涙の超大作『WWE LEGENDS OF WRETLEMANIA』(以下、『WWE LOW』)である。アメプロの王道団体を突き進むWWE(どうもこの呼称には慣れないけど)の歴史的スーパースターたちがフルポリゴンで甦り、ゲームだからこそ許された夢の対決を繰り広げるという内容で、リリース前からオールドプロレスファンたちには注目されていたタイトルだ。
『WWE 2009 SMACK DOWN vs RAW』 |
というのも、WWEのゲームというのは基本的にタイトルに年号が付く(『WWE 2008 SMACK DAWN vs RAW』とか)ことでもわかる通り、その動向を追いかけているファンを第一に考えたキャスティングが売りなのだが、それだけでは動向についていけないオールドファンは振り落とされてしまうのが世の常。筆者もロック様以降の時代のWWEは、ほとんど追っておらず、エディ・ゲレロとクリス・ベノワの相次ぐ訃報により、悲しみに暮れて興味を失ってしまった。ちなみにゲレロとベノワは昭和プロレスファンにとっても馴染みの深いレスラーで、どちらも筆者は新日本プロレス参戦時には生で観戦していたクチ。彼らは苦労の末にWWE王者に登り詰めたのであり、決して新しい世代のスターではなかったのだ……と、おっさんらしい意見を述べておく。
クリス・ベノワ from 『WWE Day of Reckoning 2』 | エディ・ゲレロ from 『WWE SmackDown! vs. RAW』 |
とにかく新しいファン層に向けた内容が大半を占めていたWWEのプロレスゲームが、ここにきて突然オールドファン感涙のゲームを作ったことは、幾度となく輪廻するプロレス黄金期が、また1つの終わりを迎えた象徴なのかも知れない。それほど『WWE LOW』には歴史の重みが詰め込まれている。パッケージのアンドレ・ザ・ジャイアントの勇姿もさることながら、ストーンコールド・スティーブ・オースティン、ザ・ロック、ホンキートンクマン、ジャイアント・キマラ、ジミー・スヌーカなどなど、ここでレスラー名ばかり書いていると、それだけで4日間ぐらいブログを更新できるくらい濃密なメンツが詰まった内容は、まさにドリームマッチの称号が相応しい。
ゲームデザインも前シリーズ作から一新され、オールドプロレスらしい打撃と投げ技中心に変化したが、基本は日本が世界に誇る開発会社ユークスによる骨太のシステム"三すくみ"(打撃はガード、ガードには投げ、投げには打撃)なので、感覚は違ってもコツは同じなので安心。とはいってもこの"三すくみ"システムには少々限界があるような気もする。格闘技全般に共通する相手を倒した時の爽快感の点では、3D格闘ゲームに近いシステムを取り入れた『UFC』シリーズのほうがスンナリ操作できるのだが、プロレスにはプロレス独特の"間"が大事なので、スピーディーさは必要ないのかもしれない。
もちろんゲームは試合だけでなく「理想のレスラーが無尽蔵に創作できる」のが特徴のクリエイション・モードも充実している。ゲームでは、年に一度開催されるWWEの巨大イベント「レッスルマニア」の歴史を振り返って伝説の対決を制すると同時に、プレイヤーが作成したオリジナルレスラーを使って、歴代王者を片っ端からSMACKすることができるのだが、個人的な感想だけど、こっちのモードはオマケ的な感じが強い。なぜならクリエイション・モードのシステム自体がもう限界というか、古いのである。このモードが確立されたのはプレステーション2初期の頃で、たしかにあの時代では革命的なシステムで、このシステムを最初に構築した人は非凡だと思う。破格といっていいパーツの充実っぷりやレスラーの衣装デザインの組み合わせの多さは、まさに夢のレスラーを作り出せるシステムだった。
しかしそれから10年は経過している現在においては、『オブリビオン』など洋ゲーRPGの進化を見ればわかる通り、モーフィングなどを多用するエディット機能は根本的に変わってきている。パーツの多さゆえに発生する表示時の読み込みや、レスラー体型を調整する時の不自然なまでのスタイルバランスは、そろそろ見直すべきではないだろうか? エディットが面白いのは確かだが、やはりプロレスは試合をやってナンボの世界。制作者側がプレイヤーの対象を絞り切れてないような気がするのは、筆者が年をとってしまったせいだと思いたい。
アメリカンプロレス市場がWWE一党支配によって、盛り上がるどころか衰退してしまった現状は、そのままプロレスゲームにもダイレクトに影響を与えているのは間違いない。プロレスの本当の面白さは試合中の駆け引きと、それを行うレスラー個人のキャラクターにある。それらの要素を真に活かしたプロレスゲームは、まだ登場していない。そしてレジェンドと呼ばれるレスラーこそ、キャラクターが強く試合も面白かった。
そこで「レジェンド」をテーマにしたプロレスゲームは、過去にどのようなタイトルが存在したのか? 次回更新では『WWE LOW』のルーツを探ってみたい。
『WWE Legends of Wrestlemania』All WWE programming, talent names, images, likenesses, slogans, wrestling moves, trademarks, logos and copyrights are the exclusive property of World Wrestling Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All other trademarks, logos and copyrights are the property of their respective owners. (C) 2009 World Wrestling Entertainment, Inc. All Rights Reserved. (C) 2009 THQ/JAKKS Pacific, LLC. Used under exclusive license by THQ/JAKKS Pacific, LLC. JAKKS Pacific and the JAKKS Pacific logo are trademarks of JAKKS Pacific, Inc. Developed by YUKE’S Co., Ltd. YUKE’S Co., Ltd. and its logo are trademarks and/or registered trademarks of YUKE’S Co., Ltd. THQ and the THQ logo are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All Rights Reserved. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners. 『WWE SmackDown! vs. RAW』The names of all World Wrestling Entertainment televised and live programming, talent names, images, likenesses, slogans and wrestling moves and all World Wrestling Entertainment logos are trademarks which are the exclusive property of World Wrestling Entertainment, Inc. (c) 2004 World Wrestling Entertainment, Inc. All Rights Reserved. 『WWE DAY OF RECKONING 2』The names of all World Wrestling Entertainment televised and live programming, talent names, images, likenesses, slogans and wrestling moves and all World Wrestling Entertainmentlogos are trademarks which are the exclusive property of World Wrestling Entertainment, Inc. (c) 20045 World Wrestling Entertainment, Inc. All Rights Reserved. (c) 2005 THQ/JAKKS Pacific, LLC. Used under exclusive license by THQ/JAKKS Pacific, LLC. JAKKS Pacific and the JAKKS Pacific logo are trademarks of JAKKS Pacific, Inc. Developed by Yuke’s Co. Ltd. Yuke’s Co. Ltd. and its logo are trademarks and/or registered trademarks of Yuke's Co., Ltd. THQ and the THQ logo are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All Rights Reserved. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners. 『WWE 2009 SmackDown VS. RAW』All WWE programming, talent names, images, likenesses, slogans, wrestling moves, trademarks, logos and copyrights are the exclusive property of World Wrestling Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All other trademarks, logos and copyrights are the property of their respective owners. (C) 2008 World Wrestling Entertainment, Inc. All Rights Reserved. (C) 2008 THQ/JAKKS Pacific, LLC. Used under exclusive license by THQ/JAKKS Pacific, LLC. JAKKS Pacific and the JAKKS Pacific logo are trademarks of JAKKS Pacific, Inc. Developed by YUKE'S Co., Ltd. YUKE'S Co., Ltd. and its logo are trademarks and/or registered trademarks of YUKE'S Co., Ltd. THQ and the THQ logo are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All Rights Reserved. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners. ※画像はすべて海外版のものです。なお、『WWE LEGENDS OF WRESTLEMANIA』は日本でも発売中です。