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オレは非情な蝙蝠男! 『BATMAN ARKHAM ASYLUM』で憎きジョーカーをブン殴れ!

2009/08/31 (月曜日)

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WELCOME TO THE MAD HOUSE !!

 狂気の館へようこそ! といってもANTHRAXの名曲ではなく、いつもの洋ゲーインプレッションである。前回の予告通り、今回は2009年で最も期待度の高いアメコミ原作ゲーム『BATMAN ARKHAM ASYLUM』をプレイした感想などを書き殴りたいのだが、このゲームをプレイする前にお約束が1つある。それは……プレイ前に必ず『ダークナイト』を鑑賞しておくこと! そうじゃないとゲームへの没入感が違ってくることは、筆者がこのブログや本誌連載でも散々力説している通りである。ついでに忠告するなら、IMAXカメラで撮影された高密度な画面構成を楽しむためには、ぜひともブルーレイ版の購入、もしくはレンタルをオススメしておきたい。DVDでも別に構わないけど、やっぱりインパクトが断然違いますよ。
JokerFinal

 映画『ダークナイト』では、涅槃の演技を魅せつけたまま逝ったヒース・レジャー演じるジョーカーに完全に喰われた格好で、見たまんまの暗くて影のある存在になってしまったバットマンだが、この『ARKHAM ASYLUM』では、そんな待遇の悪さを晴らすかのように大暴れ! また宿敵も曲者ぞろいで、ジョーカーはありとあらゆる罠だの敵だのを送り込んでバットマンの抹殺を目論んでいる、つうか遊んでいる。これらのキャラクター設定などはファミ通.COMでも逐一情報がアップされていたので、詳細はそちらの記事を読んでもらうとして、重要なのはゲーム本編のインプレッションである。

 物語はゴッサムシティの外れにある犯罪者専門精神病院"ARKHAM ASYLUM"に、バットマンに捕らえられたジョーカーが護送されてくるところから始まる。完全に外界と隔離された状態のARKHAM ASYLUMは、病院というより牢獄に近い場所で、ガードマンも完全武装で待機。しかしジョーカーは全く動じる気配も見せず、捕縛されていながらも、いつもの調子でイラッとくるジョークを飛ばしてくる。病院内を護送中のバットマンには、待機と徒歩以外の行動ができないので、筆者はクローズアップモードにして唾を飛ばしながら悪態をついてくるジョーカーの表情をずぅ〜っと観察していたのが、これがもうポリゴンと呼ぶのは失礼なほど人間くさくてリアルすぎ! ジョーカーの容姿はヒース・レジャー似ではなく原作寄りだが、その振る舞いや狂気がみなぎる発言は、まさに『ダークナイト』のソレである。いやいやホントむかつく野郎ですよ。


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 そのジョーカーが閉鎖病連に足を踏み入れた途端、協力者によるトラップが発動して、あわれARKHAM ASYLUMは瞬時にジョーカーに乗っ取られてしまうのだった。そこで当然怒ったバットマン。警備室のガラスをブチ破り、ジョーカーのもとへ突進するも、ワラワラと湧き出る患者、というより精神に問題ありの凶悪犯罪者たちに行く手を阻まれてしまう……というのがゲーム開始からの流れ。
 ゲームデザインは基本的にはアクション色が強く、バットマンの超人的身体能力を駆使して、複数の敵を爽快感タップリかつリアルな打撃音を響かせながら倒すのが基本。後ろから殴られそうになっても、タイミングよくボタンを入力すれば攻撃を捌いて反撃し、床に崩れた敵には更にマウントポジションからキツいパンチをお見舞いしてやり、グロッキー寸前で立ち上がった敵にはスローモーションでトドメのローリングソバットを喰らわしてフィニッシュ!! 打撃は全てコンボとしてつなげられるので、敵の攻撃をカウンターでいなしつつ手を休めずにパンチを当て続ければ連続コンボボーナスが加算されて経験値アップ! 貯まった経験値はアップグレード・メニューから新技や新スキルの購入に充てることができるので、戦えば戦うほど強くなるぜバットマン!
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 しかしアサルトライフルを持つ敵には素手で挑めないし、電磁バリアによってルートが塞がれている場合もある。そんな時は秘密道具の出番だ。天井を見上げてフックが引っかかりそうな場所(場所があったらアイコンで表示される)を探して天井へジャンプ。そのまま排気ダクトをつたって敵の溜まり場を上から急襲するという流れは、実にバットマンらしくてステキである。天井から下の敵にドロップキックをお見舞いすれば爽快感バツグン! しかしそれでは1人1殺しかできないのだが、それもゲームデザインのうちである。暗闇と共に現れるバットマンの魅力を活かしたステルス攻撃を使いこなせば、武装した敵でも音を立てずに葬り去ることができるのだ! フックで天井に張り付き、ときにはダクトに潜り込みながら敵を狩る感覚は、歴代バットマンゲームの中でも最高のアクションを提供してるといえるだろう。
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『BATMAN BEGINS』

 思えば、バットマンは大量にゲームがリリースされているが、ローカライズされなかったタイトルもある。『Mr.フリーズの逆襲』全米公開に合わせてリリースされたPS版『バットマン&ロビン』とか、渡辺謙の無国籍言語を操る謎のマスター役だけが話題となった『バットマン ビギンズ』(PS2、XBOX)、究極魔界戦士とのコラボで凶暴化した『MORTAL KOMBAT VS. DC UNIVERSE』のバットマンなんかは、そんな未上陸バットマンゲームの代表格だろう(さらに『ダークナイト』に先立ち、そのハードな世界観が期待を集めていながら、敢えなく開発中止となってしまった『BATMAN DARK TOMORROW』も忘れてはいけない)。
 ゲームは映画やコミックの新作とリンクしながらコンスタントにリリースが続いているが、ゲームはともかく映画のほうは、リメイクされる度にリアルさが増していき、『ダークナイト』になるともうバットマンが主人公でなくても良いのでは? と思うぐらいハードコアな内容になっているのが特徴だが、ゲームに関してはリアルさはあまり求められていないようで、それよりもアクションの再現度を重視しているように思える。


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 そういった意味では『ARKHAM ASYLUM』におけるアクションはリアルとコミックの中間ぐらいで、本気で痛みが伝わってくる演出とデフォルメされた敵のリアクションは、ゲームならでは。もちろん格闘だけでなく、パズル要素を含んだ謎解きやら、手強いステージボスとの対決などなど、お約束も満載。バイオレンスではあるが、激しいゴア描写などは含まれないので、これなら日本語ローカライズも問題ないだろう。映画原作のバットマンのゲームは、1997年以降は日本でのリリースが途絶えていたので、今回は仕上がりも良く久々に期待したい感じ。なお、現時点ではプレイステーション3版のみ、フリーの追加ダウンロードコンテンツとして、なんとジョーカーとなってバットマンを追い詰める側のチャレンジマップが配信されている! いまのところ北米アカウントのみだが、こちらのサービスももし日本版がリリースされた暁には、期待しておきたいところだ。
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 最後に筆者オススメのバットマンコミックについて触れておこう。今回ゲーム化された『ARKHAM ASYLUM』に関しては、原作コミックの邦訳版が小学館より発売されているので予習復習を楽しむにはうってつけ。しかし本命は海外出版のみだが個人的には最高傑作と評したいのが、1991年に発表されたマッチョ警官Judge Dreddとの共演作『Batman/Judge Dredd: Judgement on Gotham』である。作画を担当したのは『ヘヴィメタル』シリーズでもお馴染みの肉弾系アメコミ作家サイモン・ビズレー! 一部マニアの間では「奇跡のコラボ」と絶賛され、2000年には小プロワールド・コミックスから邦訳も刊行されたが、いかんせんジャッジ・ドレッドの知名度の低い日本ではイマイチその奇跡はあまり伝わらず。しかし、このコミックに描かれているバットマンのカッチョ良さは尋常ではないので、興味のある人は探してみてはいかがかな?

HEATH LEDGER FOREVER !!!
『BATMAN ARKHAM ASYLUM』BATMAN: ARKHAM ASYLUM Software (C) 2009 Eidos Interactive Ltd. Developed by Rocksteady Studios Ltd. Published by Eidos Interactive Ltd. Rocksteady and the Rocksteady logo are trademarks of Rocksteady Studios Ltd. Eidos and the Eidos logo are trademarks of Eidos Interactive Ltd. All other trademarks and copyrights are the property of their respective owners. BATMAN and all characters, their distinctive likenesses, and related elements are trademarks of DC Comics (C) 2009. All Rights Reserved. 『BATMAN BEGINS』(C) 2005 Electronic Arts Inc. All rights reserved. All other trademarks are the property of their respective owners.

投稿者 マスク・ド・UH : 2009年08月31日 13:32

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