携帯電話の方はファミ通MAXをご覧ください。

« 2009年03月 | DIARY OF A MAD GAMERのホーム | 2009年06月 »

とりあえず50centはヤバいデショ!〜『50cent:Blood on the sand』

2009/04/15 (水曜日)

50cent_ARMSCROSSED_new1
 GANGSTA FIRE !!!!!!  親愛なる本ブログの読者諸兄ならば、50CENTというラッパーの存在を当然知っていると思う。何? 知らない? そういう人もいるやもしれんので、軽く解説しておこう。まず名前の読み方は「フィフティー・セント」。「ゴジュウセント」なんて呼んではいけないが、いちいちフィフティーというのも面倒なので、筆者は最近「セントくん」と呼んでいるけど、元ネタが本人にバレたら射殺されそうなので、ここでは素直に50CENTと表記しておく。

 50CENTは1975年アメリカ合衆国はニューヨークのクィーンズ地区出身のラッパー。母親は麻薬密売人で父親は不明。さらに50CENTが8歳の時に母親は何者かに殺害され、以降50CENT本人もワル街道をまっしぐら。12歳のころにはクィーンズ地区では知らぬ者はいないほどのギャングスタ麻薬密売人として名を馳せるのだが、ハタチまで生き残れればビッグボスというぐらい命の値段が安いギャングスタの世界。50CENTも友人から、

「オメーもYO、こんなことばっかやってちゃYO、早死にするぜメーン」

と言われたかどうかは定かでないが、とにかくダチの紹介でRUN DMCのメンバーであるジャム・マスター・ジェイを紹介されてラッパーとしての第二の人生を歩み出し、修行してシングルを何枚か発表したが、その矢先に自宅前にて何者かにドライブバイ襲撃されて、頭部を含む全身に8発の銃弾を浴びて瀕死の重傷を負ってしまう。三途のリバーを渡りかけた50CENTは奇跡的に一命をとりとめるも、アルバムは発売中止になり、暗殺が予想される要注意人物として警察からもマークされてしまう。そこで単身カナダに渡り、リハビリとレコーディング活動を地道に続けたところ、それを知ったEMINEMに才能を見出されて復活。心身ともにカムバックを果たすのだった。

 これがラッパー、50CENTの半生(といってもまだ30歳すぎ)である。

 そして今回のブログは、そんな50CENTのバイオレントな魅力が必要以上にタップリ詰まったTPSガンアクション『50cent:Blood on the sand』の海外版レビューなのだ。いや、このゲーム、よくあるタレントのポリゴン主演によるキャラゲーとはひと味もふた味も違う完成度を誇っているのですよ!
 そもそもこのゲーム。実は2005年にプレイステーション2/XBOXでリリースされた50CENT初主演のアクションゲーム『50cent:Bullet Proof』というタイトルの続編に当たる作品。『50cent:Bullet Proof』は残念ながら日本未発売(まぁ、いつものことですけど)なのだが、北米では100万本の大ヒットとなっており、今回の続編は次世代機ということもあり、キャラゲーに厳しい海外レビューサイトでも高得点を叩き出しているのだ。

15
14
 『50cent:Blood on the sand』のストーリーは、中東(!)で初のライブコンサートを成功させた50CENTが、ギャラで貰うはずだった「黄金ドクロ像」を巡る争いに巻き込まれ、そのまま現地で強盗団やテロリスト相手に大銃撃戦を展開するというもの。ゲームとはいえ、すごい内容である。仮にも実在するミュージシャンがですよ、わざわざ中東に出かけて、そこで現地の人間と死闘を演じるって一体……。アメリカのショウビズ業界ってホント自由で素晴らしい。映画も音楽もゲームも全部地続きでつながってるんですなぁ。

 ゲームデザインは洋ゲーらしく非常に単純明快極まりない。とにかく「ワラワラと出現する敵を倒す」だけなのだが、その倒し方に工夫がある。用意された銃火器には特殊能力が付加されており、アクションゲージが溜まると当たれば一撃必殺の攻撃が発動。さらに画面を一定時間スローにする特殊ムーブである「ギャングスタ・ファイア」で画面内の敵を一掃することも可能。それだけではなく、至近距離の敵相手には格闘術である「カウンターキル」を使えば、画面に表示されるボタンをタイミングよく押すことで、ド派手なアクションでキッチリ葬ってくれるから50CENTは最高だ。銃やカウンターキル用の技は、ステージ終了時のスコアで新規に購入できるのだが、オススメなのはナイフを使った「シリアルキラー」という技。相手を殴って蹴って、最後はナイフをブスリと突き刺す殺人技を、何度も書くけど実名のミュージシャンが普通に繰り出すところが本当にすごい。
 また、ステージ内には蹴ると破壊できる「樽」とか「木箱」があって、それを豪快なモーションでキックするとマネーが宙を舞いながら50CENTに吸い込まれていく様が本当に素晴らしい。これぞギャングスタのゲームでしょ!

08
06
 さらにビックリなのが今作から導入された新システムの「相棒」。どっかで聞いたことのあるシステムだが、ようするに50CENTが主宰するラッパーのユニットである“G-UNIT”の仲間たち3人から1人を選んで相棒としてステージを共闘するというもの。相棒は単なる援護だけでなく、1人じゃ開けない扉を一緒に蹴破ったり、2段ジャンプして高所のアイテムを取ってきたり……って、なんかに似てますね。もしかして『バイ(以下、自主規制)』。もちろんオンラインCo-opプレイも可能……って、ますます『バイ(以下、自主規制)』。
 閑話休題。
18
16
 相棒はともかく、ゲームにはやり込み要素もタップリ盛り込まれており、ステージクリア後のご褒美には50CENTのミュージックビデオが購入できるなどファン感涙の仕掛けもある(筆者的にはスヌープ・ドッグと共演したプロモビデオ「P.I.M.P」がオススメ)。ゲームそのものもTPSシューターとして完成度が高く、収集系アイテムやらゴールドスコアを目指すために何度も遊べるように工夫されているのがポイント。これなら日本版リリースも夢じゃないので、発売された暁には是非ともセントくんの勇姿を堪能してほしい。ヒップホップ&ゲームという観点では間違ってるかもしれないが、本場で作ったゲームなんだから、これが正しい姿なんです!
 GANGSTA FIRE !!!!!!!!!!!!!!!!

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|13:22

ソーシャルブックマーク

はてなブックマークに追加 ライブドアクリップに追加 Yahoo!ブックマークに登録

オレは暴走ギャングスタ!〜『Midnight Club: Los Angeles South Central』(後編)

2009/04/09 (木曜日)

 BANNED IN AMERICA !!
 今回も引き続き『ミッドナイトクラブ:ロサンゼルス』の追加ダウンロードコンテンツ(DLC)第1弾となる『サウスセントラル』編について、その魅力と文化的背景を書き飛ばしてみたい。前回はサウスセントラルという地区の血塗られた歴史について書いたけど、今回はゲームのメインとなるクルマの話題だ。
 そもそも筆者はクルマの免許を持っていないので基本的な挙動とか全然理解していないんだけど、ゲームで乗り回すのは大好き。『グランド・セフト・オートIV』でも無事故プレイでゴールド免許を目指したぐらいだ(そんなミッションないけど)。

 そして今回の追加DLCには、あの『グランド・セフト・オート:サンアンドレアス』でもお馴染みのギャングスタなクルマたちがハイデフ仕様で登場しているのだ。追加車種は全部で9台。その中の3台がローライダー仕様となっており、ハイドロも搭載可能で新規バイナルやリムも追加されている。

01a

 なかでもギャングスタを目指すために必須といえるのがChevy Impala '64年型。こいつだけは外せない。車高は限界まで低く「ショッポ(ショートホープ)の箱を横にしてやっと入る」ぐらいのシャコタンが基本であるのは、日本のヤンキー文化と同じ。さらに新規リムにパールでツートンカラーのボディ。バイナルは渋めのトライバルでキメれば、『ローライダー・マガジン』の表紙を飾るのも夢ではない超ギャングスタ仕様の完成です!
 さぁ! 横断歩道で信号待ちになったらカー・ダンスの時間だ! せっかく積んでいるハイドロの威力を魅せる絶好の機会なんだから、ゲームをプレイ中は信号無視などせずに、積極的に赤信号で停車してカー・ダンスを踊るのだ! それがサウスセントラルのスタイルなのである。

01d
01b
01c
▲(迫力を出すためとは言われるが)なぜ彼らはパッツンパッツンに車高を下げたがるのかと考えてはいけない。不良の車文化とは、なぜかそういうものなのだと理解されたし。
a
b
▲ハイドロとは、要は油圧で車体をビョンビョン跳ねさせるアレのこと。


 さらに通を目指すならば、Chevy Bel Air '55年型がオススメ! ギャングスタ・ラップの大御所サイプレス・ヒルのプロモビデオ『LOWRIDER』にも登場するこのクルマは、見た目は古いけど街で走れば目立つ目立つ。カスタマイズはサイプレス・ヒルと同じパープルとブルーのツートンカラーをパール仕上げでキメて、さらにサイドスカートやリムもカスタムすれば、完璧に同じとはいかないけれど、かなり雰囲気近いローライダーが作れるのである。ローライダーでギャングスタに振る舞うのなら、この2台は必ず押さえておきたいところ。

 例によって欲を言えば、屋根を取り外してオープンカーにしたり、パールやメタリックの塗装だけでなく、LAローライダーには必須のキャンディー加工も欲しかったところだが……。Rockstar Gamesからは、追加DLC第2弾“マシンパック”の配信も予告されている。近いうちに詳細が発表されるだろうが、期待してるぜ!

02a
02b

 カルフォルニアには、他にもまだまだ魅力的な地域がある。ヒスパニック系が中心のEAST L.A.なんかイイよね! チーチ&チョン的世界観もカルフォルニアを象徴する文化なので、期待してますよ!
 つうわけで、そろそろ走りに戻ります。とにかくレースモードが爆発的に増えているので、毎日走っても終わりがみえない感じ。もちろんレースそっちのけでポリ公とも日夜激闘中。むしろそっちが本業になってる気がするが、そんな自由度の高い楽しみ方ができるレースゲームは希少である。不良性感度の高さこそ、Rockstar Gamesの作品の魅力なのだから。
 LET'S CANNONBALL RUN !!

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|11:54

ソーシャルブックマーク

はてなブックマークに追加 ライブドアクリップに追加 Yahoo!ブックマークに登録

オレは暴走ギャングスタ!〜『Midnight Club Los Angels South Central』(前編)

2009/04/08 (水曜日)

 CANNONBALL RUN !!

 さる2月10日のブログにてインプレッションを執筆させていただいたリアリスティック無法レースゲーム『ミッドナイトクラブ:ロサンゼルス』。夕日に輝くロサンゼルスの街並を見事に再現しながらも、そこではポリ公上等の走り屋たちが、昼夜を問わず公道レーシングを開催! というクルマ大国アメリカらしいゲームが展開し、地道なレースでコツコツ貯めてチューンした愛車で道なき道(歩道や商店街のアーケード)を爆走すれば、速攻で通報されてポリ公とカーチェイスに突入(筆者的には用意されている各種レースよりも、警察との戦いのほうが、よっぽど熱いと思っている)。まぁ、いろんな意味でワイルドなレースゲームなのだが、カルフォルニアに年2回はプチ亡命する筆者にしてみれば登場車種やマップ構成に若干不満を感じたのも事実。しかしブログでも書いたとおり「これは追加DLCを期待させる“じらし作戦”ではないか?」と直感していたが、それが本当にその通りになったのには驚いた。

 つうわけで今回は、すでに現在絶賛配信中の『MCLA』追加DLC『Midnight Club: Los Angeles South Central』の魅力を、マスク・ド・UH的にフックした部分を中心にお伝えしよう(文化的背景が複雑なアメリカ西海岸事情を鑑みるに、話題が散らかる可能性もあるので前後編に分けておきます)。ゲームの概要に関しては、すでに斎藤モゲくん(反逆の七光りライター。『GTAIV』攻略特集ではお世話になりました)がこちらの記事でタップリ書いているので、まずは、そこでは触れられてない周辺文化について書き飛ばしてみたい。

MCLA_South_Central_088_1_tif_jpgcopy

 まず、今回のDLCのタイトルとなっている“サウスセントラル”とは具体的にどういう地域なのか? 
 読者諸兄の皆さんは1992年に発生した「ロス暴動」を覚えておいでか? 大勢の白人警官が1人の黒人をボコボコにしてしまった衝撃映像で有名な「ロドニー・キング事件」をキッカケに、様々な複合要因によって発生したとされるロス暴動は、近代アメリカにおける人種問題の象徴的な事件の1つとして有名だが、その暴動の舞台となったのがサウスセントラル地区なのである。この地区はもともとアフリカ系アメリカ人(アフロアメリカン)が多く居住していたが、時代の流れとともにヒスパニック系、そして韓国系の住民が急増。人種構成の複雑化や極端な差別構図のなかで、暴動は起こるべくして起こった。その詳細はスヌープ・ドッグ主演のドキュメンタリー映画『ザ・LAライオットショー』を観賞すれば超わかりやすいのでオススメしておく。
MCLA_South_Central_057_1_tif_jpgcopy

 そんな街だからして、走ってるクルマは基本がローライダー! またはマッスルカー! それ以外はドライブバイで襲撃準備中のレンジローバー! などなど非常にギャングスタ色が濃いクルマが走り回っており、金曜土曜の夕方以降は街中のそこかしこにギャング連中が溢れるというステキな街。筆者も過去に一度だけ見物しに行った(というより道に迷い誤って侵入した)経験があるのだが、そこはもう旭山動物園もビックリのギャングスタ行動展示が絶賛開催中という悪夢。道ばたでマリファナ吸ってるヤツ、ガソリンスタンドにて数十人単位でタムロするチカーノギャング(全員ポンチョ姿!)、そして交差点には必ずビカビカでBLING BLINGなローライダーがガッコンガッコンとカーダンスを踊る。今考えると「よく何事もなく生きて帰って来れたなぁ」と思うのだが、サウスセントラルの外れにあったビデオレンタル屋兼ゲームショップの品揃えは、すごく良かったと追記しておく。
MCLA_South_Central_090_1_tif_jpgcopy

 以上、サウスセントラルという地区が、いかに危険と興奮に満ちた場所であるかは理解していただけたかと思う。ちなみにこのサウスセントラル地区は、あの『グランド・セフト・オート:サンアンドレアス』にも(同じ地区名ではないが)登場する。観光客が行くような場所ではないからこそ、ゲームの舞台となる価値があるのだ! 現実ではちょっと近寄り難い場所でも、ゲームでならいくらでも行けますからね! DLC登場前に遊んだ時の不満はズバリ「もっと色んな地域に行きたい!」だったが、それは見事なまでに解消された。 しかもよりによってサウスセントラルである。このあたりのチョイスのセンスは流石Rockstar Games! もはやレースゲームのレビューになってないような気がするけど、こういう文化的背景を知ることこそ、ゲームへの没入感を高める意味で最も重要なのであります。
MCLA_South_Central_035_1_tif_jpgcopy

 さて次回は、BANNED IN AMERCAなサウスセントラルにピッタリの不良性感度MAXな新規クルマについて書き飛ばしてみたい。あと、ゲームでも現実でも、事故と警官には気をつけよう!
 CANNONBALL RUN !!

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|12:36

ソーシャルブックマーク

はてなブックマークに追加 ライブドアクリップに追加 Yahoo!ブックマークに登録