BOND IS BACK !!
幼少のみぎりから、ド派手なアクション映画が大好物だった筆者にとって、「ダブル・オー・セブン」という響きは特別なものがあるんだよね。とにかく家族総出で映画館に行くことがあれば、それは必ず『007』の新作を観に行くという立派なレジャーであり、その習慣はスッカリいい大人になった今でも続いている。そしてもちろんゲーム化されれば、必ず遊ぶ! 007ゲームの最高傑作として名高い、懐かしのニンテンドウ64『ゴールデンアイ 007』なんて、一晩に何度遊んだかわからないほどハマった。FPSとして完成されたゲームデザイン、歴代ボンドキャラ全員集合のマルチプレイ対戦モード、スナイパースコープをのぞきこんだ時のドキドキ感、その全てが完璧にボンド映画への没入感を追求した結果であり、日本では爆発的ヒットとはいかなかったけれど、水野晴郎と浜村淳が共演したCMは個人的にはグッジョブとして評価してますよ。
この時にボンドを演じていたのは5代目のピアーズ・ブロスナン。もともと濃い顔ではないのでポリゴンにすると微妙に似てない感じだったが、ハードの進化によって『007 ナイトファイア』(プレイステーション2)では日本版のみ伊東美咲(のポリゴン)と共演を果たすなど、過去10年のボンドゲームにおいて大活躍。さらに初代ボンドのショーン・コネリー主演で名作『ロシアより愛をこめて』(プレイステーション2)もゲーム化され、憧れのコネリーを操作してジェットパックで空中散歩など、映画のケレン味をタップリ再現していて最高だったね。ちなみにジョージ・レイゼンビー(2代目)、ロジャー・ムーア(3代目)、ティモシー・ダルトン(4代目)に関しては、まだポリゴン化されていない。いつか『大乱闘007』なんてゲームが作られて、薄命ボンドも全員ポリゴン化されてほしいと願います。閑話休題。
そして2008年。『007カジノロワイヤル』にて、6代目ボンドを襲名したダニエル・クレイグになって初のボンドゲーム『007 慰めの報酬』が遂にXbox 360/プレイステーション3に登場! もはやポリゴンは“激似”から“本人”のレベルに進化し、ゲームは映画本編と遜色ないアクションシーンを再現することで没入感もアップという、至れり尽くせりの状態に突入したのは間違いない。
ゲームは『カジノロワイヤル』と最新作『慰めの報酬』のストーリーを合体させた内容となっており、ゲーム1本で映画2本分のボンドになりきれるというオトクな仕様。ゲームシステムは、基本FPSだけど、物陰にカバーする時にはTPSになる『レインボーシックス: べガス』のような感じ。アクティビジョンのタイトルなので、『コール・オブ・デューティー4』のゲームエンジンといえば解りやすいかな。
FPSのボンドゲームということで、ロクヨンの『ゴールデンアイ』再び! と喜んでいたが、さらなる新要素「テイクダウン」が加わって、ここまで忙しくボンドを操作するとは思ってもみなかった。「テイクダウン」は敵に接近した時に表示されるコマンドをタイミング良く押すことで敵を一撃で倒すシステムだが、これが映画のまんまのエグい打撃で倒してくれるから爽快感バツグン。調子に乗って何人もテイクダウンしようとすると、接近する前に蜂の巣にされるので多用は禁物だが、困った時にはテイクダウン! コレだけは覚えておきたい。
さらにFPSなのにスニーキングミッションがあり、これがまた焦る焦る。こんなに接近してバレないものかとヒヤヒヤする場面もあるが、タイミングさえ合えば通過できるんだから、敵の見張りも相当なマヌケ野郎である。
スニーキングに加えて監視カメラのハッキングも重要。コレやらないと警備兵に発見されて蜂の巣にされる。あと、侵入時のピッキングはミニゲームだったり、ステージごとにヒントが隠された携帯電話やスペシャル武器が用意されているので、それらを集めるのも大事なボンドの仕事。ときには街中でチンピラと追っかけっこ。ときにはオフィスで殴り合い。そして要所要所で大銃撃戦を展開して、本当に隠密か? と思うぐらい、ド派手なスパイ活動という矛盾プレイを楽しんでいるが、テクニックがあればボンドらしく冷静に立ち回ることも可能。もっともっと練習を積んで最高難易度に挑戦するぐらいの腕前にならないといけない。
プレイした感想としては、ボンドらしさ(似ているかどうか)は歴代ゲームの中で最高レベル(できればモッコリ海パン姿のボンドも見たかった)。ゲームプレイも快適で、FPSとしてもボンドゲームとしても高水準の出来である。もちろんシネマゲームとしての映画再現度も高く、今後もこの水準でボンドゲームが作られていくかと思うと感慨深い。007好きでシネマゲーム好きの人になら間違いなくオススメできるが、それ以外の人は、まず映画を観賞して、それから遊ぶのをオススメします。この手順、没入感を煽るという意味でも結構大事なんでね。
ちなみにオレの一番好きなボンドゲームは、エレクトロニック・アーツからプレイステーションでリリースされていた『007 Racing』(日本未発売)という作品。そのタイトル通り、登場するのはボンド本人ではなく、歴代のボンドカーが総出演で何でもありの妨害レースに挑むという基本的な設定がイってるゲーム。どのボンドカーもオイルを撒いたりミサイルを発射するので大混戦は必至という『ビジランテ8』か『ツイステッドメタル』と変わらない大味極まりない仕上がりにはグッときたね!
今度は次世代機でボンドカーのゲーム、よろしくお願いします!
BOND CAR IS BACK !!
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