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『Fable II』第5回:バウァーストーン不良姉御伝〜記憶は遠い

2008/12/19 (金曜日)

 鬼才ピーター・モリニューのファンタジーRPG『Fable II』のプレイ日記を5回連続でお届けする今回の集中連載も遂に最終回! しかし、ゲームの中の旅はまだまだ全然途中なので、終わってしまうのが忍びないのも事実。やり残したクエスト、買ってない武器、まだ到達していない街、そこに住む人々と、楽しみを探し出すとキリがない。ここまで繰り返し書いてきたとおり、その中毒性は強力だ。

 日本のRPGとは全く違う方向性でありながら、自由度の高さとゲームの中で可能な行為の制限が絶妙なバランスで成り立っているのである。横道にそれても遊べるゲームというのは、洋ゲーに限らず最早ビデオゲームの1つのスタイルとして定着し、特にRPGではバツグンの相性の良さを発揮。最近の洋ゲーにはやり込み要素満載のRPGが数多くリリースされており、市場の成熟度が伺い知れるのだが、その決定版の1つが『Fable II』なのは間違いない。

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 今回筆者は外道プレイによって、人間性の限界を試される育成スタイルに挑戦したが、これはハッキリ言って相当なイバラ道であり、正義を貫くほうが優しい……というか恩恵の機会が単純に多いので、序盤も楽に進められるのも事実。悪に徹するとレアアイテムが入手できなかったり、色々と遠回りを要求される局面も多いのだが、一方で戦闘スキルや経験値を上げるには適しており、とくこのゲームに初めて触れる人など、まだルールや世界観に慣れてない場合は、思い切って悪としてプレイすることをオススメしたい。
 なぜなら悪であれば間違えて一般市民を傷つけても気にしないで済むし、バトルでノックアウトされてしまい全身に傷が増えても、それは悪の道なら勲章として光る痛みのアクセサリーだ。むしろ傷を残さないように立ち回って敵を倒すには、熟練したテクニックが必要とされる。無傷で倒せるようになるには、様々な技の使い分けや魔法のコンビネーションが不可欠となり、ゴリ押しで切り抜けられるほど甘くはないのも、このゲームの魅力の底を支えている大事な部分である。

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 ゲームデザインというか、戦闘をきちんと作り込むことでアクションRPGとしての完成度もキッチリ追求されており、それがキャラクターカスタム要素と絡み合って独特の深みのあるレベルデザインが実現している。この魅力を知るには1〜2時間遊んだ程度では、とても到達できないのが唯一の欠点で、真の面白みが理解できてくるまでには、それなりに時間を要することは覚悟したほうがいい。それよりも最も大事なのは、その時間を費やした先に待っている新しい世界。ゲームでやり直す人生!

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 単に生活だけでなく、結婚、出産、そして避妊にまで踏み込んだRPG『Fable II』。日本のRPGとは対極にある世界観かもしれないが、作り込みは尋常ではない。筆者のプレイなど氷山の一角にすぎないし、考えた通りのキャラとして一人前に育てあげるまでには、並々ならぬ苦労があるのだが、それはどんなRPGでも一緒で洋ゲーも日本のゲームも関係ない。そこさえ理解してくれれば、『Fable II』は、確実にあなたの脳裏に"ハマったタイトル"として刻み込まれるだろう。
 それでは旅を続けよう。どこまで育つのか筆者にも予想がつかないが、とりあえず夢は役人か官僚クラスの妻になり、権力を手に入れること。ズベ公の最終到達地点は極道の妻以外にありないからな!
 最初は小さくて純真な女の子としてスタートしたはずなのに、その記憶も遠くなり、いまは夜の暗殺者。今度は正義の味方として人生やり直したいと思いつつ、もちろん外道スタイルにも悔いなし! なのだった。

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公式サイトはこちら

『Fable II』© 2008 Microsoft Corporation. All Rights Reserved. Microsoft, Fable, the Microsoft Game Studios logo, Lionhead, the Lionhead logo, Xbox, Xbox 360, Xbox LIVE, and the Xbox logos are trademarks of the Microsoft group of companies.

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|12:00

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『Fable II』第4回:バウァーストーン不良姉御伝 暗殺者の深い夜

2008/12/18 (木曜日)

 外道アバズレまっしぐら、最後のアマゾネスを目指して奮闘中の『Fable II』日記。今回はどのあたりから人生が狂い始めたのか、ギャンブルの挙げ句に借金が膨らみ、返済のために暗殺仕事を引き受けたあたりからプレイを回想してみたい。

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 そもそものキッカケは商店が店開きするまでハンパにヒマな時間だったので、ゲームマスターとギャンブルを始めたのがキッカケだった。気がつけばチップはスッカラカンとなり、武器を買おうと思ってビアホールや木こりで汗水&時間を費やして稼いだ金は消えた。消えただけならまだいいが、あろうことかゲームマスターから借金までしてしまう。返済は数千ゴールド。とても地道に働いてたら、計画的かも知れないが完済までに途方もない時間がかかる。

 そこで率先して選ぶ仕事はバウンティハンターか暗殺しかない(本当は他にもあるのだが)。
 そんなこんなで、血染めの道を進むことをかなり簡単に決意。そういや闇の教団に生け贄も捧げなければいけないし、武器だって新調したいしね!
 暗殺の仕事は基本的に、標的に一撃加えれば死んでくれるので楽なのだが、人目につく場所で実行すると、後が大変面倒なことになる。衛兵に捕まれば罰金か公共奉仕だが、殺人は罰金の額も大きいので、もし捕まったら迷わず公共奉仕! 戦うのに疲れたら木こりで軽く稼いでから睡眠。その夜には生け贄を探して農民を誘惑し、闇の教団にて儀式に捧げる毎日。

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 そしたら教団から認められて、オークフィールドという村の住民を全員虐殺したらメンバーとして迎えてやると告げられた。これはサブとはいえ立派なクエストである。オレが好き勝手に暴れているのとワケが違うぞ。
 村へ続く道は封鎖され、逃げ惑い隠れる農民や村人を見つけ出して始末する。走って逃げる奴はフリント銃で撃つ。隠れる奴も撃つ。剣なんか使わない。撃つ、撃つ、撃つで衛兵も始末。気分はまるで『八つ墓村』。あまりに衝撃的な内容のクエストで正直身震いしました!
 ただのRPGじゃあないのは知っていたが、ここまでカタルシスを刺激する内容だとは! すごいぜピーター・モリニュー! もしかして『八つ墓村』知ってんの?

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 村民全員を倒してクエストが終了した時の、なんともいえない達成感……これを乗り越えれば、多少の外道行為にはビクともしない強い精神が養われるだろう。事実、筆者もそうだった。
 暗殺、虐殺、生け贄手配師をこなす一方で、不動産や家具の購入、お洒落も忘れてはいけない。イケてる英雄として良くも悪くも認めてもらう為に、全身の傷の上からタトゥーを入れてツギハギ状態を演出。『グラップラー刃牙』の花山薫ばりに鯔背を魅せます! そして闇夜の染料をゲットして全身コーディネイトをペイント・イット・ブラック状態に染めあげたら"パンクロッカー"の実績が解除されてラッキー! 銃よりも連射ボウガンが欲しくなり、上級武器を求めながら、節約のために1ゴールドでも安い武器屋を巡る倹約プレイも忘れない。

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 色々とクエストをこなし続け、角が生えた頃になると市民はビビって話しかけてもこなくなる。こうなってはガーゴイルの浴びせる罵詈雑言すら懐かしくなるから不思議だ。旧市街の長屋で彫り師の旦那と生活するのも飽きたし、第一ビビられているので、もう少し階級の高いオトコと結婚を考える時期(レベル)になってきた。
 住居よりも店舗を購入し、より安定した収入を考えてしまう筆者に、外道プレイは続けられるのか?
 その続きはまた明日!

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投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|14:50

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『Fable II』第3回:バウァーストーン不良姉御伝 お洒落とシノギ編

2008/12/17 (水曜日)

 正統派ファンタジーの外見を持ちながら驚きの自由度を持つRPG『Fable II』。本作でいかに悪の道を極めるか、モラルなき戦いの限界に挑戦するプレイ日記。第3回目はプレイヤーにとって最も楽しみとなる要素のひとつ“ファッション”について考察してみたい。

 ゲームの中に登場する衣服は、その全体の種類こそ多くはないが、組み合わせや染料によるカラー変更によってカスタム要素は無限大に広がる。バーバリアンスタイルなのに都会派とか、善良な盗賊なんて方向性もありなのだが、筆者の場合は目指すところは女優ダイアン・ソーン。イタリア製のグロ描写で公開当時は日本でも話題となった『ナチ女収容所/悪魔の生体実験』の主人公である冷徹なる女所長イルザ。悪女オブ悪女の彼女のようなキャラを、果たして『Fable II』で育成できるか挑戦しているわけだが、ここでどんな具合に育っていったかは初期状態とプレイ19時間経過後の比較スクリーンショットをご覧あれ。

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 こんな感じにするまでにも長く険しい道程があり、それでもまだ全然途中。この先どうなるのかは見当がつかない。ただ断言できるのは“とにかく角が生えるまでが辛抱”ということ。『Fable II』も他のRPGと同じく、序盤は体力と資金が共に厳しいという基本を忠実に守っており、ある程度のスキルを覚えるまではノックアウトを避けて進めるのは結構難しい。正直お洒落などをしている余裕はなく、とにかく働いて少しでもグレードの高い武器を購入し、それを使って暗殺や賞金稼ぎなどのお仕事系サブクエストに挑戦しながら資金を貯めるしかない。なにしろ結婚するにも相手に送る婚約指輪に、2人が入居するための新居の購入、まだ色々計画がある人は避妊具も道具屋で忘れずに買っておかなければいけない。現在は街ごとの彫り師と結婚重婚を繰り返し現地夫を多数抱えるまでに成長したが、最終目標はもっと高見を望んでいるので乞うご期待。

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 傷だらけの体を維持するために倒され続けながらも、時に経験値がもったいないあまり回復アイテムを使ってしまったのだが、盗みなどで入手した肉類や乳製品、酒など野菜系以外の食べ物アイテムのほとんどに、摂取後にテキメンに太るという効果が。(注:効果を感じるまでには個人差があります)
 というワケで序盤はほとんど衣服防具系アイテムを装着せず、裸(下着)状態でプレイして、まずは傷の残り具合のみに集中していた。服を買うようになっても、資金は極力無駄にしたくなかったので染料を優先し、いま手元にある服をカラーチェンジすることで気分を無理矢理一新させつつプレイ続行。

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 そんな感じでできあがった姉御は、モデルのイルザの通り暗殺、拷問、謀略、さらに牢獄の看守までこなして1人前ちょい手前ぐらいまで成長してくれた。
 旧市街の自宅以外にも、ブルジョアが多い市場通りに2軒ばかし不動産を購入、不動産転がし、もとい賃貸に出して、クエストで留守中の旦那の生活費に設定しておかねばならない。
 結婚したら彫り師の旦那は、まったくどいつもこいつも滅多に働かなくなったので、稼ぎは筆者の殺人術のみが頼り。いずれにせよ旦那は全員、影の教団の生け贄にもれなく差し出す予定なので、今は肥えさせても構わないしね。

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 さて最も大事なファッションの山場は、やはり手持ちの資金が5000ゴールドを超えたあたりに来る。染料も充実しているだろうし、セール店舗の情報も更新されるので、いい服を安く買って、ゴールドは極力節約して武器や不動産購入に回しておきたい。この財テクを「やる」と「やらない」では、その後のゲーム展開における利便性に大きく関わると断言できる。
 さらにそれだけでは足りないので、恒例の鍛冶屋修行に始まるガテン系仕事はありがたい。筆者の場合は木こりとバーテンがメインの稼ぎ場で、特にバーテンにおける「ビールを早く正確な量で注ぐ」というミニゲームは往年のアーケードゲーム『Root Beer Tapper』を彷彿とさせて思わず熱くなり、マスターランクまでもうちょいといったところ。

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 このへんの仕事とフリーで引き受けられるサブクエストを交互にこなし、時折パブでギャンブルでもやりながら無目的に時間をつぶすのもあり。メインクエストも重要だが、ここであえて無駄な時を過ごすことが、実はすごく奥深くまで楽しめるように作り込まれているのが本当に凄い。
 さて次回は、地道に稼がずギャンブル漬けになり、借金返済のために田舎の村の住民を全員始末するために奔走する、姉御の外道人生を報告しよう!


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投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|17:45

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『Fable II』第2回:傷だらけのブルース

2008/12/16 (火曜日)

 高い自由度を誇るXbox 360専用ファンタジーRPG『Fable II』で、女戦士として生きることに決めたマスク・ド・UH。バウワーストーンの街で、第2の人生をどう生き抜くべきか?

 悪の道まっしぐらの外道プレイに徹してこそ自分らしさが出せるのだが、このゲームほど良心の呵責に問いかけてくる選択肢を迫られたことは、いまだかつてなかったと笑顔で断言できるだろう。一見すると、欧米カートゥーン作品にありがちな万人向けのファンタジックな世界観・ビジュアルに見えてしまうが、本作のレーティングがZ指定であることをナメてはいけない。

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 例えとして適切ではないかもしれないが、『Fable II』は、『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』にも似た、ハードコアな自由度とストーリーをドップリ楽しませ、選ばせ、体験させるという信念が感じられる。その世界で触れる全ての要素に反応があり、ディティールまで完璧に作り込まれている。多少荒い部分もなくはないが、そこは洋ゲー。そのぶん、どんなタイプのプレイヤーのスタイル、剣がお好みか、それとも射撃がメインか、といった好みにも合わせられる自由度の高さでカバーされているのが本当に凄い。とにかく遊んでみてもらえれば解るこの面白さ。序盤がツラいのがRPGの常なのは仕方がないけど、何度でもトライしたくなり、さらに人生の選択肢が無限大という点でも素晴らしい。


 つうことで第2回目は、いかにして外道スタイルを作り出すか、その過程について報告してみたい。
『Fable II』における外道スタイルとして基本中の基本に“スキンアート”がある。要するにタトゥー、刺青の類いなのだが、これを顔や全身に施すことによってルックスは凶暴化、ついでに鍛えた肉体も見せつける絶好の理由にもなる。しかし、筆者的にはスキン・アートで満足しているうちは、正直まだまだ甘いと考える。その理由は、やはり“消せる”からに他ならない。現実の刺青は、現在は医学技術の発展である程度までは刺青を消すのは可能になったものの、完璧ではないし手術費用もかなり高額。やはり「背負ったら一生モノ」という認識に変わりはない。そこで筆者がオススメしたいのが“傷跡”だ。
 傷を負ったままリザレクトなどの回復アイテムを使用しないでノックアウトされると、全身に生涯消えぬ傷跡が残ってしまうというシステムなのだが、これを利用して、ボス戦など特殊な戦闘以外での回復系アイテムの使用は可能な限り抑えて、とにかく全身をまんべんなく傷だらけに装飾することだけを目指した次第である。

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 実際、欧米とくにヨーロッパではタトウーに並んでボディピアッシングなどの身体改造をメインとした"モダン・プリミティブス"と呼ばれるアンダーグラウンドなフェティッシュ文化が1980年代に誕生して以来、現在では日本を含めた世界各国に着実に定着しているという文化的背景がある。その中でも、タトゥーに並ぶモダン・プリミティブアートとして人気なのが、全身にカミソリやメスなどの鋭利な刃物で切り傷をつけながら描くスカー・アート。当然ダイレクトに肉体を傷つけるので刺青よりも遥かに痛いらしいが、ゲームの中でならいくらでもアリ!

 つうワケで無謀にもノックダウン数百回、死闘につぐ死闘の末に仕上がったのが、『Fable II』筆者の分身(“SUKEBANREVENGER”改め)"ブッチャーU子"の勇姿である。横にいるのは旦那で職業は彫師。住まいはバウワーストーン旧市街のド真ん中で、家の真ん前にはマッサージ嬢の客引き、両隣には物乞いがいるという最悪のロケーションだが、なぜか居心地は最高にイイ。もちろん旧市街はとある局面で手配書を悪党に渡した結果、格差社会を具現化したような世紀末スタイルに発展。旦那は旧市街の町外れで商売をしていたが、結婚してから全く働かない。どころか夜の営みを迫ってきたりするから始末が悪い。

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 もちろんこちらとしても黙って生活費を渡しているワケではなく、明確な目的があって結婚している。それは“影の教団への生け贄”。生涯の伴侶を深夜0時に生け贄に差し出すことで忠誠度マックスに到達するという、『Fable』ではお馴染みのシステムに捧げるためだけに結婚してやったんだよ。でも可哀想だから生け贄に差し出す前にチョメチョメ(©山城新伍)はしてやった。もちろん避妊具付けさせてな(避妊と性病予防が可能)。これまでに3人の彫り師と結婚しては生け贄に差し出し、さらに光の教団信者や農民、市民などを拉致すること数十人。その全員が死のルーレットの前で果てていった……。

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 こんな感じで連日必死に悪逆の限りを尽くし、ついに念願の角が生えてきた時は感激ひとしおだった。ありがとう! きみたちの命は無駄じゃなかったよ!(ド外道)
 まぁとにかく"タトゥー"よりも"スカー"ですよ! 目指すはイギリスのバンド、マニック・ストリート・プリーチャーズのギタリスト、リッチー・ジェームス。自傷癖があり、ジャパンツアーの際に根性焼きを覚えて帰国、1995年に謎の失踪を遂げて認定死亡状態にあるリッチーは、もしかするとバウアーストーンで暮らしているのかもしれない。
 そんな思いを込めた『Fable II』日記。次回はファッションとカスタイマイズ要素、それを補うための資金稼ぎについて報告しよう。


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『Fable II』第1回:夜、暗殺者の夜

2008/12/15 (月曜日)

 洋ゲー冒険家ブログ、ひさびさの更新はマイクロソフトが放ったRPG『Fable II』に決定! 本作は鬼才ピーター・モリニューが手掛けた、善の道を歩むも、悪の道をフルスロットルでブッ飛ばすのも可能な、圧倒的な自由度の高さを誇るファンタジーRPG。今回から5回連チャンで、このプレイの幅が広スギるRPGの世界にドップリと漬かろうって寸法なのだが、大作すぎてプレイ時間がいくらあっても全く全然何にも足りないという状況には非常に困った。
 この『Fable II』というゲーム、前作から周知の通り、何かゲーム内で個人的な目的ないし目標を設定してしまったら、それを達成するまでプレイを止めることができないというキョーレツな中毒性を秘めている。英雄になるも魔人になるも、それはプレイヤーの気分次第だが、実際プレイすると英雄になるのはそんなに苦労しないものの、悪人に徹するのは非常に難しいという絶妙なバランスで成り立っている。

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 バランスといっても、敵の強さや成長システムといったゲームバランスではなく、プレイヤー側の精神的なバランスのことだ。『Fable II』の世界においての筆者の分身である“SUKEBANREVENGER”は、今日も悪評を高めるために、他人の家屋を見つければドアを蹴破り、泥棒に出会ったら協力し、衛兵を見たら喧嘩を売る毎日を過ごしている。
 もちろん街の雰囲気をドープ&アンダーグラウンドな、筆者にとって理想的な環境に作り替えるための立派な活動、と思ってはいるが、命ごいをされるとココロが痛み、つい手加減したくなってしまうぐらい、このゲームに登場する NPCキャラクターたちは人間味に溢れているから始末が悪い。
 ただ街で暴れては衛兵にボコられるだけで、公務執行妨害による罰金は早くも数百ゴールドに到達。こんなことを繰り返していたら着替えや食料も買えないので、時折真面目に働いて真人間のフリをする必要がある。そこで鍛冶屋、木こりなどの派遣労働を転々としながら小銭を稼いではいたが、このままでは“夢のマイホーム”がドンドン遠のいてしまう。

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 結局数時間プレイしてから、高給が保障される仕事を探すしかないと思い直した。ただでさえ他の住民から「この人殺し!」、「次は誰を殺す気なのさ!」なんて罵詈雑言を浴びせられている筆者である(そもそも街のド真ん中で魔法をぶっ放して衛兵を殺したのが悪いんだけど)。なんとかゲーム内で合法的に殺れる仕事を見つけなければいけない。
 そこで筆者が選んだのが"暗殺組織"への加入。決して楽な仕事ではないが、オーブも集められて現金も稼げるんだから、ゲーム序盤では重宝する仕事である。もちろんそこで凄みを見せるために、わざと全身傷だらけになるようバカ強い衛兵に喧嘩を売りまくっていたというワケで、別に無目的に暴れていたのではない。

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 この傷システム、そしてタトゥーという不良性感度バツグンのイメージ戦略によって、筆者の評判はゲーム内でガタ落ち。罰金払い過ぎで金もないから、盗賊から奪った服に身を包み、回復アイテムをケチって死んだところで、それはスカーフェイスになる大事なステップだから、たとえ経験値が減ろうとも死を選ぶ(バカか?)。
 傷がほどよく増えたら、今度はタトゥーである。
『Fable II』の世界では全身に"トライバル"と呼ばれるデザインを基本に、種族によって様々な図案が用意されているので、自分の悪行に似合ったデザインを探すのもまた楽しい。タトゥー、傷、タトゥー、また傷というサイクルを繰り返して、東映ヤクザ映画真っ青の姉御に育てようというのが目的だ。Oi Oi メインクエストも進めろよって感じだが、もちろんそれをやらないとマップが広がらないので、メインはメインとしてマイペースに進めている。でも、実はここが『Fable II』の自由度の高さの象徴でもある。

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 高い自由度は、洋ゲー全般に共通する自己責任プレイの基本だ。誤解を恐れずに書くと、本作は『オブリビオン』や『Fallout 3』、そしてRPGでこそないが『GTAIV』などにも共通する高次元箱庭ゲームのひとつ、それも上から数えて3位以内に入る傑作と言えるだろう。海外では初代Xboxのキラータイトルとしてリリースされた前作でも、自由度の高さと成長要素の新しさの合体が果たされていたが、本作のボリュームはさすが4年もかけて開発されただけあって、前作を軽く超えている。
 第1作目の『Fable』もXboxクラシックスでダウンロード販売されているので、続編を遊ぶ前に是非触ってみてほしい……と推薦文章を書いている途中に気づいたが、それをやっていたら来年夏になっても、まだ新作に触れられない可能性があるので危険。それほどハマるRPGなのである(好みの問題もあるが、洋ゲーのRPGの中ではマッチョ感も少なくて日本人にも遊びやすいハズ)。

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 成長要素や自由度の高さも重要だけど、やはり群を抜いて凄いのがグラフィック。淡雪の表現や光の差し込み具合、コミック風のキャラクターでありながらも、よくよく見るとデザインに毒があり、他のRPGとは一線を画した独自の世界観には、洋ゲー好きならノックアウト間違いない。「こんなRPGが作られてしまう時代になったのか」と正直呆れてしまうぐらい、細かいところまで作り込まれたゲームなのである。

 ちなみに筆者は、RPG(ほぼ洋ゲーしか遊んだことないけど)では常に男キャラで挑んでいたのだが、今回『Fable II』で人生初の女キャラを選択。これで非道プレイに徹したら、いったいどんな容姿に成長するのかを期待しての選択である。
 キャラクター・カスタマイズなんて生易しいものではなく、まさしくゲーム内にいる己の分身に人生を学ばせて容姿に反映させるという教育プレイでもあるのだ。ファンタジックで愛くるしいデザインのゲームなのに、その内容は大人のゲーマーに向けて作られた非常に硬派なものである。プレイヤーもそれに答えて、この世界で何ができるか、あらゆる方法、手段、そして人生を考える必要があるのだ。

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 前作も筆者はゲームを開始するなり、不法侵入と窃盗を繰り返して衛兵にぶっ殺されてばかりいたが、今回は復活時に傷という特典が付くので、さらに無鉄砲プレイに走りやすいのがなお危険だ(もちろんホメ言葉よ)。膨大な量のアイテム、衣装、そして不動産売買のシステムなど、ハマり要素も倍増しており、いつまでも暗殺者稼業だけに固執してもいられない。とにかく何でもいいから仕事して金を稼がなくちゃいけない衝動にかられる、本当に危ないゲームだ。
 はたしてマスク・ド・UHの分身は、この先どんな英雄に成長していくのか? その経過を逐一このブログで報告していくので、なま温かい眼差しで見守ってほしい。


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『Fable』© 2004-2005 Lionhead Studios Limited. Lionhead, the Lionhead logo, the Big Blue Box Studios logo and Fable are registered trademarks owned by Lionhead Studios Limited. All rights reserved. Game designed by Lionhead Studios Limited in conjunction with Big Blue Box Studios Limited. © 2005 Microsoft Corporation. All rights reserved. Microsoft, Xbox, the Xbox logos, Xbox Live, and the Xbox Live logo are either registered trademarks or trademarks of Microsoft Corporation in the U.S. and/or other countries.

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|12:00

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