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ケイン&リンチ:デッドメン(その3)

2008/07/10 (木曜日)

 洋ゲー好きならマストプレイなバイオレンス親父アクション『ケイン&リンチ:デッドメン』。今回は2人協力プレイモードの醍醐味について語り倒します。いますぐダチ公と一緒にゲームショップへ走れ! そして遊べ!

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 『ケイン&リンチ』最大の特徴……それは相棒との協力プレイにあります。2人協力プレイ"CO-OP"モードでは、画面が縦に二分割された状態で、ケインとリンチを同時に操作しながらストーリーモードを進められるのですが、実はこのモードが一番熱いとオヤジっっぽい笑顔で断言できます! 1人はケイン、1人はリンチで各ステージを攻略するんだけど、実はケインだけを操作するシングルモードでは描かれなかったリンチ側の物語が楽しめる、まさに「その時リンチが動いた!」的な裏ストーリーの存在は、ゲームにより深みを与えていてグッジョブ! またリンチを操作できるのは基本的にはこの協力プレイモードだけであり、Xbox360版に用意された実績にはリンチでないとアンロックできない実績も多いので、ゲームをしゃぶり尽くすにはプレイ必須のモードといえるでしょう!

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 2人協力モードは、最近の洋ゲーのトレンドとなっていて、『アーミー・オブ・ツー』や『レインボーシックス:べガス2』などにも実装されてるので、勤勉な洋ゲー好きの読者諸兄ならとっくにご存知でしょう。しかし『ケイン&リンチ』の場合、この協力プレイモードがオンライン非対応であることが評価の分かれ道になっていました。オンラインできない協力プレイなんて……と俺も最初は思ってたんだけど、これが実際にダチ公を家に呼んで遊んでみると全然間違った認識だったことを思い知らされたんですわ。それはなぜか?

 『ケイン&リンチ』はしつこいようですが"相棒(バディ)もの"です。そして相棒の醍醐味といえば、常に一緒にいる状態でお互いにギャーギャー罵り合いながら物語が進むのは基本中の基本。時には口より先にパンチを出してしまうぐらいの勢いが不可欠なんですが、それはオンラインのチャットでは魅力が半減してしまいますよ。つまり隣同士で身を寄せ合いながらプレイする姿こそが、『ケイン&リンチ』における協力プレイの理想型なんです。「そっちじゃねぇよ! こっちこっち!」とか「警官なんか撃ってねぇで俺を助けろ!」とか「おまえのショットガンを貸してくれ」とか、ダイレクトに罵倒しあうことでゲームへの没入感も全く変わるんです。

 俺は『ケイン&リンチ』の協力プレイを遊んでいて、不謹慎かもしれないが『マリオブラザース』の2人同時プレイを思い出しました。「そこでジャンプすんじゃね〜よ!」とか「カニやっつけて!」と叫びながらダチ公とゲームを楽しんでいたあの時代には、無線LANどころか実家の電話も黒かった。電話からコードがなくなるなんて想像もしてなかった頃のゲームは、とにかく全てがダイレクトでした。時にコントローラの権利を巡ってリアルファイトもしばしば発生していましたが、それも今は昔の話。ネット環境が整備されるにつれ忘れられたプリミティブ極まりないゲームの本質が、『ケイン&リンチ』の協力プレイには見え隠れしているんです。

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 協力プレイでリンチ側を操作していると、敵を倒していくと幻覚や幻聴が発生して画面のエフェクトがケイン側とは明らかに変化し始める演出も新しいし、その幻覚のせいで一般市民がみな警官に見えてしまったり、警官の頭が豚に見えていたりというリンチのパラノイド世界を体験できるのは素晴らしいアイデアだと思います。さらに狂乱しているリンチをケイン側から見ると、1人でわけのワカランことを叫びながら虚空に向かって銃を乱射する姿が確認できて、思わず今後も協力体勢が維持できるのか心配になります。

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 また協力プレイ中に相方がダメージを受けて倒れてしまった時には、残った相棒による介抱が不可欠になります。制限時間内に生き残った方がアドレナリンを打ってやることで、瀕死状態から復活が可能になっているんですが、このアドレナリンも頻繁に打ちまくるとオーバードーズ(過剰摂取)で死んでしまうので、やはり倒れる前に敵を片付けるのが理想的。もちろん2人同時に倒れてしまったり、位置が離れすぎていたら助かりません。常にお互いの状況を気にしながら戦わないといけないので、憎み合っていても自然と友情めいた感情も生まれてくるから不思議です。

 ステージ攻略ルートも自由度が高く、リンチ以外のメンバーが加わっている場合は彼らの持つ強力な武器を交換しながら敵を倒し、時には敵の落としたスナイパーライフルなどを拾っておけば、その後の展開も有利に進められるといった攻略要素も持ち合わせており、ゲーム自体がかなり細かいところまで作り込まれているのが素晴らしい。"洋ゲーって大味"とか"ストーリー性が脆弱"といったイメージが変わるのは間違いないでしょう。

 さらに日本版では2人のボイスのフルローカライズで吹き替えしており、ケイン役には映画『アルマゲドン』におけるブルース・ウィリスの声を吹き替えていた内田直哉氏。相棒ケインには声優や舞台俳優として活躍中の麦人氏がキャスティング! これはまさしく「ゴールデン洋画劇場」並みの気合いの入ったローカライズ。もう「ゴールデン洋ゲー劇場」と呼んでもいいでしょう! 『ケイン&リンチ』は非常にストーリーが重要なので、字幕ではフォローし切れないのではないかと心配してましたが、この吹き替えなら大丈夫。常日頃から俺が訴えてる「ゲームへの没入感」という意味でもグッジョブな仕様だと思います。スパイクさん、お疲れちゃんです!

 以上、今回は『ケイン&リンチ』の協力プレイの醍醐味について語り倒しましたが、最後にもう1回「男だったらリンチを選べ!」と書かせてもらいましょう。"しょこたん"こと中川翔子女史は「子供のころ『漂流教室』ゴッコをやる時には、必ず"関谷"の役を志願した」と何かのインタビューで語ってましたが、俺がリンチを選ぶのも、恐らく似たような理由です。あ、『漂流教室』の"関谷"って誰だか解らない人は今すぐ調べておこう! 関谷の存在を知っておけば、必ず今後の人生に役に立ちます。それはリンチも同様で、あそこまでキャラが立ってる(副)主人公をゲームで操作できる機会は滅多にないと思います。それはまさにマリオに対するルイージ、水谷豊に対する寺脇康文、トミーに対するマツであり、イケメンやスーパーエージェントだけがゲームの主人公じゃない、人間臭さ全開の相棒の存在こそが、『ケイン&リンチ』におけるゲームの世界観に深みを与えてるんです。

 さて次回は、もはや別のゲームかと思えるぐらい作り込まれた『ケイン&リンチ』のマルチプレイヤー・モード"フラジール・アライアンス"について語ります。協力、裏切り、脱出、そしてまた裏切り……ガラスの絆で結ばれたメンバー同士の強盗作戦と、犯罪社会アメリカならではのゲーム性について書き飛ばしましょう! SEE YOU SOON !!

(C) 2007 IO Interactive A/S. Developed by IO Interactive. Published by Eidos, Inc. Kane and Lynch: Dead Men, Eidos and the Eidos logo are trademarks of Eidos Interactive Ltd. IO and the IO logo are trademarks of IO Interactive A/S. All rights reserved. Marketed and Distributed in Japan by SPIKE.

・発売元:スパイク
・対応プラットフォーム: Xbox 360/プレイステーション 3
・発売日:2008年7月10日
・価格:7140円[税込]
・レーティング:CERO:D(17歳以上対象)

『ケイン&リンチ:デッドメン』のホームページ
ファミ通.comの『ケイン&リンチ:デッドメン』ニュース一覧

投稿者 マスク・ド・UH : 2008年07月10日 00:00

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