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BULLY(ブリー)(その5)

2008/07/26 (土曜日)

 『BULLY』の魅力について5回連続で語らせてもらったが、それでもまだ書いてないことが一杯ある。『BULLY』はいうなれば、青少年に向けてソフトに仕上げられた『GTA』である。マップの広さや乗り物の数では及ばないのだが、主人公が学生という設定だけに、その世界は中規模でちょうどいいぐらいだ(それでもかなり広い)。

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 そして、ジミーの活動拠点となるのは学生寮だけではない。市街地で特定のミッションをクリアするとセーブポイントが増えるので、門限を気にしなくてもいいようになる。門限は23時で、それを超えると警戒レベル1になって補導されやすくなる。深夜の午前1時を過ぎると体力が消耗して2時になると強制的に気絶してしまう。翌朝8時に倒れた場所で目覚めるのだが、たいてい何か身に付けていたアイテムを紛失した状態(履いていた靴がないとか)なので、着替えなくてはいけない。紛失してもクローゼットには残っているので問題はないが、ソックス丸出しの状態でスケボーやBMXに乗りながら寮へ朝帰りの姿は相当かっこ悪い。そうなると夜更かしは恥ずかしいので、最近は1時前には就寝するように心がけるようになる。悪がきジミー、更正への第一歩である。

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 しかし門限が近いことを軽く吹き飛ばしてくれる最高の娯楽施設がブルワースの街にはある。遊園地だ。この誘惑は非常に大きい。入場チケットを買って遊園地に入場すると、そこは市街地とは裏腹にものすごいハイテンション! 街のあらゆる人たちが集まり、そこに用意された様々な遊具で遊び回っている。観覧車やジェットコースター、ゴーカートレースに射的などなど。遊園地内のゲームに勝てばチケットが貰えて、お土産屋で交換してもらえるのだが、この店がまた学生の物欲を激しく刺激するおバカ系アイテムで溢れているのだ。思わず新聞配達のバイト代を遊園地で使い切ってしまうバカ学生。しかも門限を忘れて遊びほうけて遊園地内で気絶。そのまま翌朝も裸足で遊園地内を駆け巡るほど、それはそれは楽しい場所なのである。遊園地にはミッションで必ず行くことになるので、『BULLY』を遊び始めたら必ず行ってほしい。ここに用意されたピュアな高揚感は、『GTA』シリーズとは全く違う青春ドラマの1ページのような甘酸っぱい気分にさせてくれる。

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そしてそれが『BULLY』というゲームだけが持つ魅力なのだと思う。

 自分のようないい歳の大人がキャッキャッとはしゃぎながら遊べるゲームは、そうそう滅多にはない。『BULLY』を遊ぶ前には「学生の日常をゲームにして面白いのか」という疑いの気持ちもあったが、実際遊んでみるとマジで面白いから本当に驚いた。でも最初に遊んだのは2年前にリリースされたプレイステーション2版の北米盤ソフトで、当然英語なので必死に聞き取ったり字幕を解読したりと、かなり苦労しながらプレイしていた記憶がある。それがまさかの日本版発売! 完全日本語字幕によってミッションのチュートリアルやヒントもバッチリ理解でき、しかも画質が大幅に向上して追加要素も加わっているXbox 360版も同時リリースされるんだから最高だ。

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 アメリカ東海岸の全寮制学校が舞台というのは、日本には全く馴染みのない文化のため、正直受け入れられるか不安だった。しかし日本語字幕があれば話は違う。海外の人気連続テレビドラマが、日本でもそのまま放映されているご時世。『BULLY』も同じ感覚で楽しめる、しかもゲームという参加型でヤンキー生活を堪能できるのだ。

 洋ゲーを遊びたいけど、銃撃戦や激しいレースゲームとかはちょっとね……という人には『BULLY』は鉄板でオススメできるタイトルである。

 月刊ファミ通Wave DVDの8月号DVDコンテンツに掲載の「動く!AREA 51」では、9月号と2号連続で『BULLY』特集をお届け! ゲストにはKING OF STAGEの異名で知られるラップグループ、ライムスターからMC宇多丸が『BULLY』ファン代表として登場。3人でそれぞれの中学生ライフをプレイしまくっているので、そちらも是非チェックしてください!

GOOD NIGHT !!

(c)2006-2008 Rockstar Games, Inc.

・発売元:ベセスダ・ソフトワークス
・対応プラットフォーム: Xbox 360/プレイステーション2
・発売日:2008年7月24日
・価格:7140円[税込](Xbox 360版)/5040円[税込](プレイステーション2版)
・レーティング:CERO:D(17歳以上対象)
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BULLY(ブリー)(その4)

2008/07/25 (金曜日)

 ブルワースアカデミーへようこそ! 今回は意外と広くて観光もできるブルワースの市街地と、その移動手段について語り倒しましょう! 学校も広いけど街はもっともっと広い! そこにはキテレツな住人やポリスや不良たちが生活し、時には酔っぱらいのオッサンがミッションを依頼してくるから気が抜けない。そんな街を楽しく移動できるアイテムが用意されている。

 『BULLY』に登場する乗り物の中で、移動手段としてはもっとも活躍するのが"スケボー"だ。舗装された道ならば単に走るよりも全然早く、なによりもスケボーで滑っているスタイルがマジでクールだ。街中の至るところに配置されたジャンプ台から飛んで空中でグラブトリックを決めれば爽快感も抜群!

 俺はジミーをスキンヘッズ風のファッションに包ませて、Xbox 360のハードディスクに読み込ませたOi PUNKのCDをBGMに街をスケボーで爆走させて楽しんでいる。気分はもう4 SKINS! 拳を振り上げてプレイしたくなる!

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 しかしスケボーにも欠点がある。芝生や未舗装の道では全然スピードが出ないのだ。どんだけ遅いかというと、ズバリ走ったほうが速いぐらいである。敷石や路肩にも注意が必要だ。ジャンプしないと乗り上げられない微妙な高さなので、猛スピードで突っ込むと勢いあまって進行方向が変わってしまう。そして坂道にも弱い。どうにもスケボーでは移動に限界を感じる……。

 そこで注目されるのがBMXなどの自転車である。自転車は技術の授業を受けることで入手でき、ランクアップした授業をクリアすれば自転車もアップグレード! スピードやブレーキング、ハンドリングの性能が向上した自転車をゲットすれば街で開催される自転車レースにも勝ちやすくなるんだから、技術の授業だけは真面目に出席しておきたい。そしてその心意気は、そのままヤンキー文化へとつながっている。事実、ブルワースのロカビリー軍団はガレージ周辺を根城にしており、彼らのチャリンコへの熱い情熱を感じてしまう。

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 自転車はママチャリから競輪仕様まで幅広く用意されているが、やはり乗りやすいのはBMX系。ジャンプの高さもスケボーとは比較にならないし、何しろ速い。未舗装だろうが坂道だろうが立ちこぎ連打ならスイスイ走る! 小回りも効くのでブルワース市街地の散策には、うってつけのアイテムといえる。

 さらに街の自転車屋主宰で開催される自転車レースは、賞金稼ぎには絶好のミッション。グレードの高いBMXをゲットしているなら迷わず参加してギャンブルレーサーとして荒稼ぎしたい。レースは後半戦になると難易度が上がり、ライバルと並走中に殴り合いになることもしばしば発生する。もちろん殴り返すのが礼儀だ! レース内のコースには大ジャンプが可能なポイントがあるのだが、そこで飛ぶと滞空時間中に追い抜かれてしまったりするので多用は禁物である。ツーリングの時だけにしておこう。

BMXパーク.jpg

 さて、スケボーと自転車を続けて紹介したが、両方を所有していれば無敵に思えるアイテムも完全ではない。まだ"人力"に頼っているからだ。

 『BULLY』には最強の移動アイテムとしてスクーターが登場する。入手には特殊条件を満たす努力が必要だが、ゲットしてしまえばコレほど楽な移動手段はない。スピードもあり悪路も問題なしだが、ジャンプだけはできない。あとヘルメットを被ってないと、すぐ警察に追っかけられるので運転中はヘルメットを必ず装着しよう。

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 スクーターをゲットするには遊園地に用意された様々なミニゲームをクリアする必要があり、最強移動アイテムに相応しく入手は容易ではない。 とりあえずヒントとしては、写真の授業は全部クリアしておくこと。そうすると条件達成が少し楽になるからだ。

 以上の移動手段を駆使して、ブルワースの市街地エリアを散策してほしい。ウロウロしていれば、そこで様々なものに巡り会える。最初は買い物や遊びが中心だが、街にはミッションを依頼してくる人もいるし事件も起きる。エリアごとに不良の溜まり場があるし、高級住宅地では番犬に尻を追い回される。

Attic-entrance.jpg

 そんな時、目の前に収集系のアイテムが落ちていたりするんだから散策が止められないのだ。輪ゴムやトレーディングカードといったアイテム集めは、全て集めることでボーナス要素がアンロックされていく。マップ上で濃い緑色の部分以外は、たいてい侵入することができるし、ビルの裏にはハシゴがあって屋上まで登れる。街中や校内のそこかしこに散らばっているラジオのパーツを集めれば、校舎裏に住み着く元軍人のじいさんから本格的な格闘技を教えてもらえたりする。収集アイテムは集めるとイイこと尽くしなので、授業をサボり街に繰り出す気にもなってしまう。まさに"書を捨て街に出よう"的なアナーキズム! アリス・クーパーの名曲「SCHOOL'S OUT」が頭の中でガンガン鳴り響くぜ!

 今回は乗り物を通して『BULLY』の自由度の高さについても語ったが、まだそれだけでは終わらない。授業やミッションや郊外活動以外にも楽しめる要素はある。ありまくる!

 次回はマスク・ド・UHのオススメBULLYプレイなどを書きつつ、そこで発見される新たな魅力について掘り下げてみたい。

GOOD NIGHT !!

(c)2006-2008 Rockstar Games, Inc.

・発売元:ベセスダ・ソフトワークス
・対応プラットフォーム: Xbox 360/プレイステーション2
・発売日:2008年7月24日
・価格:7140円[税込](Xbox 360版)/5040円[税込](プレイステーション2版)
・レーティング:CERO:D(17歳以上対象)
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BULLY(ブリー)(その3)

2008/07/24 (木曜日)

 ブルワース・アカデミーへようこそ! 今回は学校内の人間関係を掘り下げながら、学生の物欲を満たすべく登場する様々なアイテムについて紹介。

 ブルワース・アカデミーを取り巻く登場人物たちのズッコケぶりや、悪い冗談にしか思えないトンデモ集団など、『BULLY』には魅力的なキャラクター、しかもロックスター流儀でブラックユーモア満載に味付けされた人物が主人公に無理難題をしかけてくる。

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 まず教師。各授業を受け持つ担任たちは授業中こそ真面目に勉強を教えてくれるが、中には放課後に危険なミッションを依頼してくる先生や、自らの欲望を満たすためのお使いをジミーに頼みこんでくる。

 厄介なのは風紀委員で、常にくまなく学校内を巡回しており、いたずらをしたり授業をサボっていたりすると警戒レベルが上がる。捕まっても抵抗して抜け出せる時もあるが、警戒レベルが高すぎると確実に補導されてしまう。

 教師の頂点に君臨するブルワース・アカデミーの校長に呼び出されると、芝刈りなどの奉仕活動を命じられるので、基本は捕まらないことである。

 このゲームは全体的に"大人なんて偉そうな顔してるけど、裏を返せば俺たちなんかより汚いぜ!" というロックスターのパンクな主張が全面に押し出されているのが本当に痛快なポイントだ。校則という『GTA』シリーズに比べるとユル〜いルールがあってこそ、このゲーム内においてのジミー(つまり遊んでいるプレイヤー)のヤンチャぶりが光るのである。

 生徒たちにも注目してみよう。まずは "悪ガキ"。白いワイシャツをダラしなく着た連中で、ジミーが転入生というだけで因縁をつけてくる。その場合は挨拶がわりにブン殴ってやるのがベストだ。もちろん仲良く平和的な解決もできる。

 "インテリ"はメガネをかけて科学部の緑色の制服を着ている。図書館を根城にテーブルトークRPGに青春をかける純情で危険な集団。いつもチャックが半開きのアルジーと仲良くできるかで、プレイの方針が変わってくる。殴り飛ばすこともできるけど、見かけ以上に強い連中なのでナメないほうが無難。朝の寝起きに遭遇したら真っ先に後ろからパンツを食い込ませてやろう。

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 "お坊ちゃま"は金持ちの子息どもで、人間の根本からして鼻持ちならない連中だが、ガタイも良く全員がボクシングを習得してるので喧嘩は強い。街中にあるボクシングジムを根城にしているので、そこでボクシングを習いながら反撃の機会をうかがうのが、喧嘩も強くなって一石二鳥。

 "ロカビリー"は古き良き時代の不良の生き残りだ。グリースを塗り付けたリーゼントに校則違反の革ジャンで決めるロカビリーだが、ハクいスケもいるので無視はできない。ガレージ付近を溜まり場にしているが、街にも大勢いて悪さを繰り返している。とりあえず仲良くしておこう。

 "体育会系"は最強だ。何しろスポーツマンである。とにかくガタイは最強クラスでスポーツ万能。ラグビー仕込みのタックル攻撃を仕掛けてくるので、目を付けられると厄介である。体育の授業に出席して様々な技を習得しないとなかなか勝てない。実質的にブルワース・アカデミー内では支配者クラスの連中で、我がもの顔で校内をのし歩いている。インテリを目の敵にしており抗争の火種がくすぶっているのが現状。ただし、チアリーダーの女は一度はコマしてやりたい学園の華といえるだろう。だが、非常に性格が悪いところも青春ドラマの定番を見事に押さえている。

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 主人公ジミーは、このような複雑なグループが入り乱れた狭い社会でどう生き抜くかを模索しなければいけない。こう書くと難しいテーマのように思えるが、ようするに拳(ナックル)で解決すればよいのである。快適に生き抜くためには、しかたのない選択である。

 生活は学校内だけでなく街にも広がっている。そこでも様々な人々に出会えるのだが、買い物も大きな楽しみになる。ミッションをクリアすれば多くの場合で報酬を受け取れる。多くのミッションをこなせば金が貯まるので、当然使い道が必要になってくる。

 そこでこの悪ガキの旺盛な物欲を満たしてくれるのが、街にある洋服屋や床屋、そして様々な雑貨や遊び場である。『BULLY』のゲーム内で購入できる服の種類は膨大で、その組み合わせも自由自在。完璧なお坊ちゃまスタイルからロカビリー、パンクスにスキンヘッズにテッズといった怒れる不良スタイルのほぼ全てが楽しめるのである。

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 この"おしゃれ"のチョイスっぷりが実にロックスター・ゲームスらしく、これまでのゲームでは登場しなかったタイプのリアルなストリートファッションが研究されている。それこそBーBOYもあれば、タクシードライバー風に、軍事マニア風、THE QUAKESのようなサイコビリー・ファッションだってバッチリだ。何しろ校長先生と対峙しているイメージイラストを注目してほしい。ジミーはドクター・マーチンのブーツを履き、ロールアップしたジーンズでキメている! いいねぇ〜! フーリガンのスタイルですよこれは。思わずレンガを投げて校舎のガラスをブチ割りたくなります。もちろん花火も仕掛けなくてはいけない。見つかったらスケボーで逃げて適当な場所に隠れましょう。学校さぼって街にスケボーで繰り出すなんて、爽快じゃあないですか!

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次回はブルワースで乗り回せる数々の乗り物や、街中の様々な娯楽施設について掘り下げてみましょう! 

GOOD NIGHT !!

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・発売元:ベセスダ・ソフトワークス
・対応プラットフォーム: Xbox 360/プレイステーション2
・発売日:2008年7月24日
・価格:7140円[税込](Xbox 360版)/5040円[税込](プレイステーション2版)
・レーティング:CERO:D(17歳以上対象)
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BULLY(ブリー)(その2)

2008/07/23 (水曜日)

 ブルワース・アカデミーへようこそ! 今回もマスク・ド・UHがロックスター・ゲームスが放つ学園青春フリーダムアクションゲーム『BULLY』の魅力を語り尽くし、しゃぶり尽くし、遊び尽くす!
  
 『BULLY』編の第2回目となる今回は、ブルワース・アカデミーで学べる勉強について考察したい。ゲームの舞台は、あくまでも学園での生活が中心である。学業をおろそかにしては人間は成長できないし、それはゲームの中でも同じなのだ。

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 『BULLY』では、「英語」「美術」「体育」「技術」「科学」「写真」などの科目が1日の午前と午後に勉強できる。Xbox360版には追加要素として新たに「生物」「音楽」「数学」「地理」も登場し、さらに勉学の幅が広がった。授業は全てミニゲームとなっているのだが、それがどれも絶妙に面白い。Nintendo DSで流行している『脳トレ』のようなカジュアルゲームが、見事に落とし込んであるのだ。授業をクリアすれば主人公ジミー・ホプキンスのスキルが上昇し、生活がより豊かになる。授業に出るのは強制ではなく、プレイヤーの気分次第。ミッションを優先させると、どうしても授業に出られない場合もあるが、そこに学生生活における"1日の感覚の短さ"が表現されているのが、実はこのゲームの一番すごいポイントなのかもしれない。

「ああ〜、もう夕方になっちまった。寮に帰らないと怒られる」

 授業もミッションも満足にこなせなかった日には、ホントにこんな気分になるんだよ。もちろん優等生を目指して授業に出席しまくるのもプレイヤーの自由である。授業をクリアして得られるスキルは、何1つとして無駄がない。スキル以外にもボーナスアイテムやスペシャルコスチュームが貰えたりするあたりのシステムは「勉強しておけばイイことがある」という親の説教を思い出してしまった。特に美術の授業は、クリアすると「女生徒にモテるようになる」という素晴らしい特典がある。女生徒に花束を渡して口説きまくり、ブルワースのプレイボーイとして君臨するのも悪くない。こんな青春を過ごしたかった!

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 体育の授業に出れば新しい技を覚えるし、音楽はリズムアクションゲームの感覚を楽しめる。どれもこれもよくできているのだが、そこはやはり勉強なので、得意不得意も出てきて通知表オール5というワケにはいかなくなる。

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 そうなると自然に苦手な科目は避けるようになり、その授業の日は学校さぼって街に行ってしまうのが俺の『BULLY』生活の基本。街にも学べる機会はいくらでもあるのだ。もちろん魅惑的な遊びも、そしてミッションも!

 ブルワースはあくまでも架空の街であり、ブルワース・アカデミーもまた架空の学園である。しかしながらこのゲームの中で繰り広げられるドタバタな日常風景とドラマは、明らかに自分が過去に遭遇したことのある出来事なのだ。

 実は筆者は学生寮の経験者で、高校時代の3年間はド田舎の寮で過ごしていたが、そこでは通学ではありえない濃密な人間関係が形成されており、集団生活を通して社会の縮図を知ることができた。それは結果論で、当時はその生活がイヤでイヤでしかたなく、授業なんかサボりまくって街に遊びに行っていたもんである。

 サボるといっても金がないので、ゲーセンに行ったり、古本屋に行ったり、喫茶店でパフェでも喰って帰るのが関の山なのだが、街で不良に絡まれたり補導されそうになって逃げ回ったり、門限を過ぎてスクールバスが終わってしまい歩いて寮まで帰ったり……と、およそBULLY的なことは経験済みだったので、このゲームの世界観は非常に共感できるというか、共感しすぎてイヤな思い出までフラッシュバックしてしまうほど。

 そんな生活態度だったので勉強は赤点連発で単位も全然足らず、最後はほぼお情けで卒業させてもらったが、まさかゲームで再入学するハメになるとは思わなかったよ! 

 寮生活もゲームと大体同じで、部屋では先生に隠れてファミコンを遊びつつ上級生からの"かわいがり"から下級生の悩み相談まで何でもありの青春ヴァーリー・トゥード! プライバシーらしき概念が、まるで存在しない男子寮での生活は、最初は苦行だったけど慣れるにしたがって楽しくなったのも事実。その理由はやはり"友達"であり、人間関係の円滑するためのテクニックを覚えたからだ。

 田舎の学校だったせいか生徒のバリエーションも多種多用で、体育会系やインテリ集団、金持ちの息子連中にロック系、もちろんビーバップ的世界観全開のヤンキー軍団もいた。そういう連中と、どううまく渡りあえるかが学校生活をエンジョイする鍵だったのは間違いない。

 そしてその人間関係は、そのまま『BULLY』でも再現されている(さすがにヤンキーは登場しないが、それに近い連中はいる)。次回はゲームに登場するブルワース・アカデミー内のグループと人間関係について迫ってみたい。

GOOD NIGHT !!

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BULLY(ブリー)(その1)

2008/07/22 (火曜日)

 ロックスター・ゲームスが放つ学園アクション『BULLY(ブリー)』の日本版発売バンザイ! ということで、今回は5回連続でブルワース・アカデミーを百倍楽しく遊べる三十路男のデビュー日記を書き飛ばします!

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 まずこの『BULLY』という聞き慣れない英語のタイトル。これはいうなれば「ガキ大将」的な意味で、別にジャイ○ンでもブタゴ○ラでも意味合いとしては同じと思っていい。ようは学園を支配する生徒を指すスラングのような言葉である。しかしこのゲームを開発したのは、最新作『グランド・セフト・オートIV』(以下、『GTAIV』)で売り上げ新記録更新中! 名実ともに世界一となったゲームメーカー、ロックスター・ゲームス! そうなると内容は大方の予想通り「学園版GTA」になるんだけど、これは正しくもあり間違ってもいる。『BULLY』に関しては、非常によく「学校で人が殺せるゲームなんでしょ?」なんて質問されるのだが、それは大いなる誤解である。

 たしかに自由度は高いが、物語はあくまでも学園が中心。そこでプレイヤーができる最大の反抗は"いたずら"なのである。ゲームで自分をとっちめに来るのは主に風紀委員や先生であり、学園生活を知り尽くしていれば逃げおおせることだってできる。しかし夜になれば眠くなるし、補導ばかりされると私物を取り上げられる。度が過ぎれば奉仕労働までさせられるのだ。

 まず目的が違う。『BULLY』は非合法な手段を中心としたピカレスクロマンではなく、誰もが経験したことのある学生時代の甘酸っぱいような塩っぱいような思い出を追体験させる、わんぱく小僧の青春ドラマなのである。

 そのストーリーも非常に練り込まれており、エンディングには本当のドラマに参加していた錯覚さえ感じてしまう。いや本当に。

 ゲームシステムの根幹は、あくまで箱庭系のアクションゲームだが、そこにはロックスター・ゲームスが過去にリリースした数々のアクションゲームの美味しい要素が、ほぼ全て盛り込まれている。ロックスター・ゲームスのタイトルはGTAシリーズ以外は、ほとんど日本版がリリースされてないのだが、実は様々なタイプのアクションゲームを産み出しているのだ。

 まず世界一残酷なゲームとして知られる『MANHUNT』は、恐怖演出とスニーキングシステム、練り込まれた銃撃戦などホラーアクションゲームとしてもかなり完成度が高いが、過激さゆえに日本版はリリースされていない。

 『BULLY』では、風紀委員や教員が学校内を巡回することで、プレイヤーの"いたずら"や校則違反行為を見張っている。このスキを突いてロッカー荒らしや便所にクラッカーなど、考えうる限りの悪事を働き、そして逃げる。ロッカーやゴミ箱に隠れて警戒モードをやり過ごす。これはまさに『MANHUNT』のスニーキングシステムを踏襲している! また喧嘩やボクシング、ドッジボールにレスリングといったアクションゲームは、『THE WARRIORS』に非常に近い。

 『THE WARRIORS』は同名の映画を原作としたシネマゲームだが、映画の雰囲気を損なわず、しかも格闘メインのアクションゲームとして研ぎ澄まされた完成度を誇るのだが、こちらも過激なシーンが多く日本版はリリースされなかったのが残念。多人数と同時に喧嘩したり、持ち武器や投げ武器を使ったり、落書きしたり逃げ回ったりといったアクションは『THE WARRIORS』を基本に改良が加えられた感じだ。

スケートボード.jpg

 また、スケボーを使って移動したりジャンプするアクションは、プレイステーションの懐かしいタイトル『スラッシャー SK8』('00年/日本版はウェッブシステムより発売)を思わせる。本当にこれは集大成なのである。ただしGTA以外のアクションゲームの集大成だ。『BULLY』のGTA的な部分といえば、自由行動の権利とマップの広さだろうが、それでもGTAに比べると全然小さい。しかもその行動範囲の狭さが実に学生らしい。自転車でマップの端まで行くと、朝一番に出ても戻るのに半日かかってしまうだろう。スクールバスを使えば速攻で学校に戻れるが、寄り道はできない。

 学生の基本行動である寄り道も『BULLY』ではゲームを楽しむために必須の行動。町外れの遊園地には娯楽が待っているし、服屋やスーパーも開店している。学業以外にやることが本当に多すぎる! チンタラ遊んでいたら永遠にクリアできないのではないかと思うぐらい、密度がある。金を稼ぎたければ、学校をさぼってアルバイトをしてもいい。バイトには懐かしの海外アーケードゲーム『ペーパーボーイ』を彷彿とさせる新聞配達、芝刈りのミニゲームがあり、チルアウトしたい時には特定のポイントに設置されている、昔のアーケードゲームのパロディのようなミニゲーム筐体で遊んでもいい。

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 賞金狙いで白熱する自転車レースにゴーカート・レース、学校周辺で生活する人たちからも様々な依頼がやってくる。それをこなすのも無視するのも自分次第で、全てを破壊する手のつけられない悪ガキを演じることだって可能である。学校内で頻繁にみられる"かわいがり"行為を無視するか、助けるのか? 
それとも"かわいがり"に加わるか? そんな状況だって自分で決められる。もちろん遊びや喧嘩がゲームの中心ではない。学生は、まず学業である。

 次回は『BULLY』と勉強の大事な関係についても掘り下げたい。ゲームとはいえ、勉強しなければいけない局面が必ずあり、しかも勉強だって楽しくできるのが『BULLY』の面白さでもあるのだ。

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SOLDIER OF FORTUNE(その2)

2008/07/20 (日曜日)

 今回も日本未発売のバイオレンスFPS『SOLDIER OF FORTUNE(ソルジャー・オブ・フォーチュン)』(以下、『SOF』)の凄すぎるゲーム性について語りまくってみたい!

 洋ゲーといえば残虐な描写を伴うグラフィックや物語が多いのが1つの特徴とされているけど、この『SOF』シリーズはゴアな描写を突き詰めたジャンルの完成形ともいえるゲームだと思う。シビアなゲーム性も洋ゲーらしいが、何よりも敵の死に様が本当に細かい。

 シリーズ2作目の『SOF II DOUBLE HELIX(ダブル・へリックス)』では、敵AIが進化して行動パターンを変化させる。しかしルートが複数存在していたり、敵そのものの出現ポイントは決まってるので、こちらは自然と「いかに格好良く葬り去るか」を考えるようになる。ここにFPSシューターとしての完成度の高さが集約されている。

 いわゆる「魅せプレイ」のできるFPS、しかも敵は思いっきり残酷に葬り去ることも可能。You Tubeなどの動画サイトには、『SOF』の魅せプレイや超残酷プレイなどの映像が数多く投稿されており、相変わらずその筋のファンの人気に根強く支えられているのだ。これらの映像には暴力ゲーム反対論者にとっては説得材料になるパワーが秘められており、あんまり教育によろしいもんではない。しかしそれを作ってしまうのが洋ゲー。そんなゲームが誕生する背景には、アメリカ合衆国という巨大国家が今も現役の戦時国家だからだと考える。続々とリリースされるアメリカ製戦争ゲームの市場戦略とは、ゲーム世代を戦場へスムーズに送り出すための富国強兵的側面を持つ国家戦略なのかもしれないと本気で思う。いや考えすぎなのか?
 
 でも実際、以前のE3(世界最大のゲームショウ)ではアメリカ軍がヘリと戦車で正面玄関前を基地に、必ずデモンストレーションをやってた。しかもE3を記念しつつ、アメリカ陸軍監修のゲームソフトの宣伝を兼ねていた。パラシュート部隊の降下ショーやアパッチヘリからラペルで降りるSWAT部隊など、非常に豪勢で手のこんだイベントを、開催期間中は毎日やってたんだから本気度が違う。東京ゲームショウで陸上自衛隊のイベントなんか絶対ないでしょう。しかも自衛隊のFPSゲームの宣伝として。いや、あったらあったで是非プレイしてみたいところではある。

 話を『SOF』に戻すと、前作『SOF II DOUBLE HELIX(ダブル・へリックス)』から5年の年月を経てPC、プレイステーション3とXbox 360向けにリリースされたシリーズ最新作『SOF:PAYBACK(ペイバック)』は、やはりこちらの想像通りの進化を遂げた、またもやとびっきりの残虐度を誇るゲームだった。"やりすぎ"といってもいいだろう。

 次世代機のマシンパワーによって描かれる敵兵士の断末魔! 風景のリアルさや過酷な戦場の描写は結構いい線いってると思う。正直、トム・クランシー系FPSシューターのような完成度ではないのだが、そこはやっぱり独自の路線でカバーすることで一定の満足感は得られるようになっている。

 やはり評価するべきポイントは敵の死にっぷり。リアルな表情で憎悪をむき出しにして襲いかかってくる敵兵士は本当に怖い。そして撃つ。

 吹っ飛ぶ。何もかもが細かく吹っ飛び、血しぶきが周囲を汚す。「何もここまでやらなくてもいいのに」という限界を、実に呆気なく飛び越えている。

 アフガニスタンの山岳地帯のステージでは、更に驚かされた。山頂の集落を制圧するミッションなのだが、ふもとからのスタートなので山頂からこっちは丸見え状態。RPG(ソ連が開発した歩兵携行用対戦車兵器)が雨のように降り注いでくるので、とにかく敵兵を早期に発見して確実に息の根を止めなくてはならない。そこで数人で固まるRPG兵に向かってグレネード弾を発射して片付けるのが得策となので、とりあえずその方法でいってみたら、命中後に2人の敵兵の四肢が交互に血飛沫をあげて吹き飛び、その時に飛んだ足首が坂道を転げて数十メートル下に位置していた俺の足下に転がってきたのには、本当に腰を抜かした。

「こ、これが戦場……!」

 あんまりな敵兵の死に様を見て、こちらも襟元を正して気を引き締めてプレイする気にもなるってもの。それにしては刺激が強すぎる気もするが……。何しろショットガンで敵の両足を吹き飛ばしても、まだ生きていて死に際に最後の1発を撃ち込んでくるから始末が悪く、即死させないとこっちが危うい。

 しかしFPSとしてのゲーム性の面においての『SOF:PAYBACK』の評価は前作に及ばないのも事実。戦略性はあまりなく、ひたすら銃撃戦を繰り返すだけなので『コール・オブ・デューティ4』なんかと比較すると作りが荒っぽいのが瞭然としてる。洋ゲーのFPSの中では"一流の下"に位置するうえに、そのグラフィックは過剰なまでにグロテスク。これでは日本版の発売は期待できないのは当然なのだが、同時に"洋ゲーとは何か"が最もよく理解できるタイトルでもある。それだけでもこのブログで紹介する価値があったと思う。

 そういう意味では、『SOF』は『モータルコンバット』や『GTAIV』に並ぶポテンシャルを秘めているのである。

THANK YOU SIR !!


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(c)2007 Activision Publishinc Inc. Activision is a registered trademark of Activision Inc. All rights reserved. Soldier of Fortune is a registered trademark of Kensington Court, LLC. All rights reserved. The ratings icon is a registered trademark of the Entertainment Software Association. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners

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SOLDIER OF FORTUNE(その1)

2008/07/16 (水曜日)

 さて、先週までは日本人でもバッチリ楽しめる良作洋ゲーを紹介しましたが、今回はかなりハードコアな洋ゲー、もちろん日本未発売の壮絶なタイトルについて熱く語りまくりたいと思います。

 その洋ゲーのタイトルは『SOLDIER OF FORTUNE(ソルジャー・オブ・フォーチュン)』(以下、『SOF』)。世界のビデオゲーム市場に流通する膨大な量の戦争FPSシューティングゲームの中でも、その残虐度ではトップクラスに位置するタイトルであり、同時にリアルな描写と硬派なストーリーで海外では非常に評価の高い。現在までに3作がリリースされているものの、コンシューマー版の日本版は結局発売されていない。が、このゲームをプレイすれば確実に洋ゲーに対する認識が変わるほどの破壊力は保障できる。それではさっそく本題に入ろう。

 『SOF』とは、そもそも何かというと雑誌のタイトルである。北米で出版されている世界屈指の傭兵マガジン『SOF』は、現役の傭兵や退役軍人の活躍や、兵士として戦場に赴く信念などが、全ページに渡って豊富な戦場写真や女兵士のグラビア写真と共に熱く印刷された、まさに軍事マニア御用達の神雑誌。この『SOF』マガジンが全面協力で作り上げたビデオゲームがリリースされたのは2000年。パブリッシャーはACTIVISIONで、デベロッパーはRAVEN SOFTWAREという洋ゲーの真髄的なタッグがドロップした"究極のリアル戦場シューター"は、まずはPCゲームとして発売され、その凄まじいまでの残虐描写で一気に注目を集めることになる。

 このゲームで再現されたのは、兵器のリアルさや設定の緻密さのみならず、傭兵たちや元軍人の証言による敵の死に様だった。敵の全身に細かく当たり判定があり、どこの部位を撃っても違うリアクションがある! 腹を撃てば内蔵を飛び出させて悶絶し、足を撃てば膝から下が吹き飛ぶが、しばらくケンケンしながらこちらを罵倒して果てる! ナイフを使えば敵の全身は切り傷だらけ、死体を切り刻み続けると最後はブシャッと弾けてミンチになってしまうというコダワリぶりは、正直いって異常だと思う。いや素人どん引きですよ! 死体損壊なんか別に行為としてはゲーム性には全く関係ない要素だと思う反面、その無駄すぎる情熱こそが洋ゲーの真髄である気もする。しかもハイスペック全盛の現在ならいざしらず、今から8年前にここまで細かいリアクションを作り上げたことが、『SOF』がゲームとして評価の高い理由でもある(実は'93年にS-NES(北米版スーパーファミコン)とジェネシス(北米版メガドライブ)からも同名のゲームがリリースされていたが、こちらは全然別のゲームだったりする)。

 そしてPC版のリリースから約1年後にドリームキャスト版がPCの残虐描写を完全移植でリリースされ(発売元はCRAVE)、その狂暴なゲーム性が広く知られることとなる。ちなみにこの記念すべき第1作目の海外のゲームサイトにおける評価ポイントは7〜8とかなりの高得点。FPSでありながら自由度も高めで、立体的な構造のマップや多岐に渡る戦場ステージも魅力的。コソボやイラクといった紛争地帯から東京の浅草に南極というブッ飛んだステージが用意されており、傭兵となったプレイヤーは過酷な戦場におけるサバイバルを実体験させられるのである。

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 筆者もドリームキャスト北米版ソフトを発売直後に購入し、自宅でプレイしてその凄まじさに驚愕したものである。ついでにロード時間の長さと複雑な操作にも……。クリアまではそれなりに手こずったが、イラクの市街地でフセインのポスターをマシンガン乱射で穴だらけにして遊んだり、敵の死に様パターンを全て見極めようとして、わざと敵の多いルートを選んだりと本気になってプレイしていたのも事実。残虐だけでなく作り込まれた良作ゲームだとも本気で思っている。

 またアメリカ=善、イラク=悪という二元論的な要素こそ洋ゲーらしさの象徴であり、このようなゲームを富国強兵目的で作ってしまうアメリカの病的な部分まで垣間見えてくるのだ。ドリームキャスト版リリースの後にプレイステーション2版も登場したが、こちらは残虐度はやや控えめに。しかし評価は高得点をキープして、2002年には早くも続編『SOF II DOUBLE HELIX(ダブル・へリックス)』がリリースされる。

 PCとXBOXという最初からマニア向け一直線で登場した続編は、美しくなった画像と共にトラップやジャングルといった新たな戦場が追加され、敵の死に様も相変わらず見事な弾けっぷり! 評価も前作を上回る8.3ポイントをマークしたが、日本版は発売されなかった……。まぁ、しょうがないよね。

 『SOF』の残虐度の悪名は高く、昨年には海外サイトによる「世界の残虐ゲームTOP10(TOP10 MOST VIOLENT GAMES)」のランキングで堂々の5位を記録。ちなみに順位は下記の通り(英語表記のみは日本未発売)。

10位:『LORDED』(『ブラッドファクトリー』)
9位:『モータルコンバット』
8位:『グランド・セフト・オートIII』
7位:『THE PUNISHER』
6位:『キラー7』
5位:『SOF』
4位:『ギアーズ・オブ・ウォー』
3位:『ゴッド・オブ・ウォー』
2位:『THRILL KILL』(発売中止)
1位:『MANHUNT』

TOP10 MOST VIOLENT GAMES

 といった具合である。ちなみにこのうちの半分は月刊ファミ通Wave DVDの誌面連載「未確認洋ゲー基地AREA51」でレビュー済みで、しかも須田剛一兄貴の作品が日本製ゲームとして唯一ランクインしてるのも見逃せない。

 話を『SOF』に戻すと、傑作として高い評価を得たシリーズも『ダブル・へリックス』の後しばらくリリースが途絶えてしまい、いつしかスッカリ忘れ去られてしまう。そして前作から5年後の2007年、PC、そしてXBOX360とプレイステーション3という二大次世代ハードから、ボンクラ洋ゲーファン待望の最新作『SOF:PAYBACK』がリリースされるのだった……。

 とりあえず今回はここまで。次回は最新グラフィックを手に入れて一体全体どうなっちゃったのか『SOF』について書きまくりたいと思います。  THANK YOU SIR !!

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アメリカのタワーレコードで買ったSOFマガジンの最新イラク事情特集。しかし一番すごいのは通販の広告で、いますぐ自宅の庭を戦場に変えられるようなグッズが大量に掲載されてるところだ。SOF特製Tシャツも売っている。眺めてるだけで強くなった気になる雑誌である。

投稿者 マスク・ド・UH : パーマリンク|12:00

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