« 『PONR:DIABLO』 | 実録!オンラインゲーム人生記のホーム | 『聖夜:ULTIMA ONLINE』 »『不正:DIABLO』2006年12月22日1997年という年はオンラインゲーム黎明期を語る上で最も重要な転機であったと言えます。 『DIABLO』 『Ultima Online』 『QUAKE2』 といった複数の神ゲーがありました。これらを抜きにしてオンラインゲームの歴史は語れないでしょう。そして更に言えば、『HALF-LIFE』、『UNREAL』もこの年の年末あたりに発売が予定されていたはず。(僕は『HALF-LIFE』、『UNREAL』はプレイしていないので正確な発売日は記憶していない。正直、金欠だったのでそんなに出来なかったんです。申し訳ないm(_ _)m)。 そしてこれらオンラインゲームのマスターピースたちがこの時期に結実したことは、僕にとってとても幸運なことでした。なぜならISDNの普及など当時の環境の進歩もそうですが、この時期に僕がある程度は収入を維持できる年齢になっていなければ、それらを経験することすら出来なかっただろうからです。とにかく初期のオンラインゲーム(とそのプレイ環境の構築に)はとても金がかかりました。
このシンプルな欲求が全ての源である。
快適なオンラインゲームプレイ環境を構築するためにはなにが出来るだろうと。正直もう"ラグ死"は勘弁だ。 ●パソコンの性能アップ PCのスペックアップはシンプルでわかりやすい。マシンが遅ければ回線がどうの以前の問題だ。具体的にはCPUを速いものに替える。メモリを増やす。グラフィックボードを速いものに替える。などなど、出来ることはいろいろありますが、当然お金がかかります。
乱暴な言いかたをすれば、 料金が高いISPは速い!と(笑)。
とにかくしょぼいISPはラグもひどい。この改善はパソコンを買い換えるよりも激的な効果を生む可能性がありました。 そして最後に僕がたどり着いたもっとも重大な真実。 それは、
『DIABLO』も『Ultima Online』もサーバーが海外(アメリカ)です。知ってる人は知ってると思いますが、インターネットで日本から世界中にアクセスする時には海底ケーブルを必ず通っているのです。そしてこの1997年ごろ、アメリカへの通信用海底ケーブルは3本しかなかったのです。Trans Pacific Cable(TPC)ってやつです。いま調べると実際には97年当時4本あったようなんですが、そのころ僕が調べた範囲では3本だったと記憶してます。あ、いや4本あったかも。1本は細くて意味がないみたいな感じだったかもしれません。記憶が曖昧ですいません。事実、回線容量は480Mbpsから10Gbpsまでばらばらでした。
"千倉か三浦に限りなく近いTPC1次接続プロバイダーのアクセスポイントがある市外局番エリアで、近隣住民があまりインターネットをしない過疎地域でしかも基地局のインフラだけはしっかりしているところに引っ越す" でした(爆) うーむ、半分は机上の空論ですし、間違った情報もあったかもしれません。 まあそんな極論は無理としても、僕は何社もISPを乗り換えてはPING値(特定のサーバーへの通信速度とデータロストを計るアレ)を計り、計っては乗り換えをくり返しました。さすがに引越しはしませんでしたが…… そして最終的に落ち着いたのISPはIIJとOCNでした。 何故ふたつあるかって? ふふふ
これはとても大事です。落ちたサーバーが1時間で復旧するのか1週間かかるのかは予想できないのです。そのあいだあなたはラグのなかでプレイし続けるこ…… え? えーと、 はい、 …………
給料の約半分をISDNの電話代(とネトゲ環境)に充てる! そんな熱い(暑い?)バカがあのころはいたんですよ。 ええ、まあ、僕なんですが。 モバイルのパケ代が高くてびっくりするのとはわけが違います。食費を削って、彼女を失ってキャッシングでお金を借りてまで自ら繋ぐ茨の道なわけで……
理由はとても簡単なことだった。 チート(不正改造)で大量にレアなアイテムが出回り始めたからだ。ORZ、KSH、GPWなどの最高数値という激レアを、欲しけりゃあげると言わんばかりに村でポイッと地面に捨てる人や、頼みもしないのに強引にくれる人に何人も出会った。人の心は弱いもので、チート品とわかっていてももらったら使ってしまう人もいる。中には絶対に敵が落としたものしか使わないという人もいたが、少数だったように思う。 事実Godly Platemail of Whale(GPW)というアイテムがあるのだが、僕がプレイしていた中では一度も拾ったことがない。存在しないという噂まで流れていた。 いやもちろん実際には見つける確率はゼロではないと思う。でもモンスターレベル以下のレベルのアイテムしか敵からは出現しないというDIABLOの基本に則って考えると、魔法効果『Godly』はレベル60、『of Whale』もレベル60である。通常の敵のマックスも60(プレイ中には判らない)である。亜種も数えて84種類いるモンスターの中でレベルが60になるのはヘル難易度でのおそらくたった3種類のみ。群れのユニークボスでレベル60を超える可能性があるのがやはりヘル難易度でおそらく11匹しかいない。KSHもORZもヘルなら雑魚でも落とす可能性があることを考えるとGPWは出ないなんてもんじゃない。それこそ幻のアイテムといわれてもおかしくないぐらいの天文学的な低確率でしか出なかった。 でもそんな夢のGPWを、あるとき弟が「人からもらったけどいらないからあげる」と言って、僕にくれた。 僕「……………………」
もし一生に1個出会えるかどうかというアイテムを、簡単にタダでもらってしまったら…… 正直、使おうかどうしようか小一時間悩みましたよ。フロドの気持ちが痛いほどよく判りましたね、マジで。結局のところ、悩んだ末に僕は店に売ってお金にしたんだけど、そのときの悪魔に魂を売るかどうかに近い僕の中での葛藤は、僕の熱意への最後通告になりました。それはいつか耐えられなくなる種類のプレッシャーでした。 それがとどめ。もうだめだでした。モチベーションの維持は不可能だ。 僕は引退を決めた。
でも落胆してばかりもいられなかった。 それはなぜかと言うと、 ぐふふふ もう『Ultima Online』を買ってあるからさ! このゲームはすごい。なにがすごいかって、電子の海の中に本気で世界の創造を目指したゲームは、後にも先にも『Ultima Online』しかないと、いまでも僕は思っている。そのゲームの中に存在するさまざまな理(ことわり)は高度な次元で見事に融合していた。それは見事としか言いようがなく、もしかしたら本当に奇跡だったのかもしれない。 そこには単なるダンジョンとかではなく、間違いなく世界があった。 それは世界で始めてのMMORPG(多人数参加型PRG) ひとつのサーバーに数千人が同時に参加して遊ぶなんて聞いたことが無かったし、ましたや何千人が何百人だったとしても想像も出来ない。それぐらい画期的なことでした。また広告のキャッチコピーいかしてて、「Join us?」だって。もう、はい!はい!参加しますしますと諸手を上げて走り出したくなるような衝動に駆られます。
1997年のクリスマスの数日前のことでした。 投稿者 hero : 2006年12月22日 14:53 |


