『ドラゴンズ ドグマ』勝手に応援サイト ドラゴンズドグマで暮らす
週刊ファミ通副編集長。好きになったゲームにウザいほどの愛情を注ぎ、熱いメッセージを発信し続ける男。ときにバカバカしく、ときに泣ける文章を書き、ゲームの“プレイ日記”なる文学ジャンル(!?)を確立。そんなプレイ日記をまとめた単行本が、現在10冊も発売中。とくに、カプコンの『モンスターハンター』シリーズを遊ぶ模様を描いた『逆鱗日和』シリーズは、累計部数45万部を突破するベストセラーとなっている。
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ドラゴンズドグマ
■発売元:カプコン
■対応ハード:プレイステーション3、Xbox 360
■ジャンル:オープンワールドアクション
■発売日:2012年5月24日
■価格:7990円[税込]
■公式サイト
http://www.capcom.co.jp/DD/ (PC)
http://mcap.jp/g/DD/ (モバイル)
■公式twitter
・アカウント @DD_CAPCOM
・ハッシュタグ #DragonsDogma


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【DD:ダークアリズン】第7話 こっち来んな!!
2013/05/13

 デスに遭遇したところで、時間が止まっておりました。時計の針を動かしましょう……。ま、一瞬でリポートは終わってしまうのですが(震え声)。

「あ、あうあうあう!!!!」

 デスが振り上げた巨大な鎌が、ユラりと揺らめいた気がした。その瞬間、脳内の危険察知細胞(なんだそりゃ)が、「アカンアカンアカンアカンアカン!!!!」という警報をガンガンガンと鳴らす。

 ヤバい……。本気でこのデスは危険だぞ……!!!

 事前に情報は入れないようにしていたので、デスがどんなことをしてくるのかはわからない。でも動物的カンが、必死で「逃げろ!!!」と告げていた。そして、俺はもつれる指を必死で動かし、可能な限りデスから距離を取る。でも、その瞬間……!!

「あぁっ!!!」

 小さな悲鳴が聞こえたかと思ったら、画面がいきなり朱に染まった。飛び散る血を連想させるショッキングな演出の中で、ポーンが身体を“く”の字に折って悶絶している……。その様子を絶望の面持ちで見つめながら、俺はカタカタと歯を鳴らした。

「か、鎌だ……! 死神の鎌に刈られてしまったんだ……!」

 デスの動きは緩慢で、フワフワと上空を漂っているだけに見えたが、手にしたランタンを揺らめかせながら、その光で獲物を捜しているのは間違いなかった。

(あの光に照らされたら……。……つぎに死ぬのは俺かもしれない!!)

 そんな強迫観念に襲われてしまい、何をしたらいいのかさっぱりわからなくなってしまった。

 その場を支配していたのは、圧倒的な“恐怖”−−

 ゲームで遊んでいて、ここまで心理的な圧迫感を感じさせられることはなかなかないのではなかろうか。しかも、つぎのS君のひと言が俺の心臓をさらに縮み上がらせる。

「あ、あれ? なんか、ポーンの数が減ってない……? ふたりしかいないような……」

 え……! と思ってカメラを回してみたが、確かにポーンがふたりしかいない。「い、いやいや、きっと物陰に隠れているんだよ」と強がりを言ってみたが、「一応……」と思って開いたメニュー画面のポーンの欄には、ポッカリと1名分の空白ができているではないか。俺は、すべてを悟った。

「わ、わかった……。デスの鎌だ……。あの死神の鎌で刈られると、ポーンは“ロスト”しちゃうんだよ……」

 俺の言葉を証明する出来事は、すぐに起こった。

「あっ!!」

 と思った瞬間、再び画面が真っ赤になり、ポーンが刈られたシーンが上映されてしまったのだ。慌ててメニューを開いてみると、ふたりめのポーンが消滅している……。俺、本気で半べそをかきながら、エリアチェンジをするために扉に向かった。

ムリムリムリムリ!!!! ぜっっっったいにムリだから!!! あんなのとまともに戦えるかよ!!! 逃げろ逃げろ逃げろ!!!!」

 残った1名のポーンになど、気を回している余裕はない。恥も外聞も捨てて喚き散らす。

「ポポポ、ポーン! 覚者様のためにオトリになりなさい!! ほらデスさん! あっちに活きのいいポーンがいますよ!!」

 Hが呆れた声を出した。「サイテー」

 しかし、やはり神はいるのか、デスはポーンを無視して俺に接近してきた。ポーンを売ろうとした最低男、大パニックに陥る。

「うわわわわ!!! く、くんなくんな!! あっちにいけあっちに!!! ポ、ポーンが1匹残ってますよ!! く、来るんじゃ……!!!」

 フオンッ!

 鎌が空気を切り裂く音が、耳元で聞こえたような、聞こえなかったような……。

 これが、『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』における俺の最初の死の瞬間です……。