『ドラゴンズ ドグマ』勝手に応援サイト ドラゴンズドグマで暮らす
週刊ファミ通副編集長。好きになったゲームにウザいほどの愛情を注ぎ、熱いメッセージを発信し続ける男。ときにバカバカしく、ときに泣ける文章を書き、ゲームの“プレイ日記”なる文学ジャンル(!?)を確立。そんなプレイ日記をまとめた単行本が、現在10冊も発売中。とくに、カプコンの『モンスターハンター』シリーズを遊ぶ模様を描いた『逆鱗日和』シリーズは、累計部数45万部を突破するベストセラーとなっている。
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ドラゴンズドグマ
■発売元:カプコン
■対応ハード:プレイステーション3、Xbox 360
■ジャンル:オープンワールドアクション
■発売日:2012年5月24日
■価格:7990円[税込]
■公式サイト
http://www.capcom.co.jp/DD/ (PC)
http://mcap.jp/g/DD/ (モバイル)
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【ドラゴンズドグマ】第4回 いざ、プロローグクエストへ(その3)
2012/05/01

 獅子、山羊、蛇の集合体(?)であるキメラは、いかにもヤバそうな風貌をしている。巨体のわりに身が軽く、フワリフワリと飛ぶように動く様は、まるでネコのようだ。

「考えてみたら、獅子……つまりライオンはネコ科だもんな。顔が獅子ってことは、こいつの思考を支配しているのは獅子の脳ミソであろう。結論として、キメラはネコ科

 ブツブツブツ……と意味のわからないことをつぶやく俺。それを横で聞いていた身内のHが、思いっきり苦笑しながら鋭く言った。「さっきから、何言ってんの??w」。

 俺は、若干緊張しながら剣を構えた。このプロローグクエストで操作する我が分身は“ファイター”なので、キメラにダメージを与えるには接近して斬りつけるしかない。しかし、前述の通りキメラはじつに元気に躍動するので、ただ闇雲に追い回しているだけでは決定的なチャンスは来ないと思える。うーん、どうしてくれようか……。


▲迫りくるキメラ……(スクリーンショットは公式リリースから)。

 悩んでいるうちに、キメラの背中から生えている山羊の頭が、ヘンな呪文を唱え出した。その言語はちょっと文字で表せそうにないのだが、あえて挑戦すると以下のような感じになる。

「……πδαζξψεηκαφλω!!」

 こんなの。黒く、無表情な顔でゴニョゴニョゴニョ……と呪詛の言葉を発しているのだ。不気味ったらありゃしない。

 俺は昔から、このキメラの山羊のように、人ならぬものが何らかの言語を操るシーンが恐くてならなかった。ホラー映画で言えば、『チャイルド・プレイ』の呪いの人形・チャッキーとか、『プレデター』シリーズのプレデターとか……。優しさとか、慈しみとかいった感情がいっさいない無機質な顔で口だけをパクパクと動かしている姿に、鳥肌を禁じ得ないのである。

 山羊頭は、強烈な魔法攻撃を放ってきた。なんとか避けようと思ったが間に合わず、かなりのダメージを負ってしまう。「こ、こりゃタマラン……」と慌てふためいて距離をとろうと思ったが、キメラはどうも俺のことが気に入らないらしく、執拗に回り込んでネコパンチのような攻撃をくり出してきた。咄嗟のガードもできず、これが直撃。本格的に、三途の川の景色が目の前に広がり始めた。

 でもそのとき、魔法を使えるポーンが「覚者様!! こっちです!!」と叫んで、緑色の優しい光を放出したのが見えた。アレは……おお! 回復魔法!! 俺の命が風前の灯と知り、すぐに治癒に動いてくれたわけだ。

 俺は、ほかのポーンが「オラオラ! こっちだ!」と言って(実際は言ってないが、そういう動きに見えた)キメラの注意を引き付けてくれている隙に脱兎のように逃げ出し、回復魔法の庇護に入った。みるみるうちに、傷が癒されていく。この、それぞれの役割をしっかり把握した連携プレイ(俺はやられていただけだが……)は、見事としか言いようがない。

 そのうち、キメラは蛇の尻尾を振り回して、毒を撒き散らし始めた。なんともはた迷惑なモンスターである。上半身の肉弾攻撃、下半身の魔法攻撃、そして尻尾の毒攻撃と、三位一体を地で行く動きをしている。キメラ自体は1体しかいないが、じつは3匹のやっかいなモンスターを相手にしているのと変わらない。見た目通りの、面倒な相手だ。

 それでも、回復魔法のおかげで余裕ができた俺は、ポーンがキメラを引き付けてくれているうちにその背後に回り込んだ。テキトーに斬りつけているだけではラチが開かないので、まずは二日酔いの酔っ払いのように毒を撒き散らしている蛇の尻尾から切断してくれようと思ったのだ。

 キメラの後脚付近にそーっと近づき、(いまだ!)と心の中で叫んでR2ボタンを押す。ガシッ! と大きな後脚にしがみつく我が分身。「よし!」という気合もろともそのまま斬りつけてやろうと思ったが、脚のあたりにいたらいつか振り落とされると思ったので、俺はガシガシと背中のあたりまでよじ登っていった。そして、鎌首を持ち上げている蛇の尻尾を目掛けて、思いっきり剣を振り下ろす!!

 ブッシャアアアアアア!!!

 会心の手応えが、確かに指に伝わってくる。この“斬っている感”は、ちょっと身震いをしてしまうほどだわ……。俺はすぐさま調子に乗り、地上で奮闘しているポーン軍団にわめき散らした。「おし!! 蛇は俺に任せろ!!! ポーンども、顔をやれ顔を!!! 正面に立って、顔をっ!!!」。これを聞いていたH、苦笑とともに吐き捨てる。

「正面って、明らかにいちばん危険じゃんww ご主人であるあんたが、率先して正面にいくべきでしょwww

 んなこと、怖くてできるわけねーだろ。

 俺はキメラの背に乗ったまま、ザクザクと蛇の尻尾に攻撃を加えた。気が付くと、もうひとりのポーンもキメラにへばりついて剣で攻撃をしている。これは間違いなく、キメラの攻略方法を頭に叩き込んでの臨機応変な立ち回りだ。こういった動きは、『ドラゴンズドグマ』のポーンならではのものだろう。心から感心させられるシーンだが、俺の口からは思いがけない言葉が飛び出した。

コラ!! ここは俺の持ち場だ!!! お、お前は顔にっ!! やっかいな顔にっ!!!

 自分の天職だと思っていた仕事を後輩に横取りされたときのような気分になって、つい口から出てしまった言葉であった。

 しかし、気が付くと俺のスタミナはいつの間にか底をついており、まもなくキメラの背中からポイ〜ンと投げ飛ばされてしまった……。慌てて前を見ればキメラの獅子面が大映しになっており、すぐさま火が出るような右フックでブン殴られ……。Hが腹を抱えて笑い出した。「ポーンを悪しざまにして、バチが当たったとしか思えない!!wwwww」。ポーン、俺が悪かった……。

 そんなドタバタ劇はあったものの、その後の展開は順調そのものだった。まず蛇の尻尾を切断し(斬ったのはポーンだけど……)、すぐさま背中に飛び乗った俺が山羊頭を撃破。残るはやっかいな顔面だが、ポーンが巧みに脚を攻撃してキメラを横倒しにしてくれたので、大きな被害を被ることなく剣戟を叩き込むことができた。そして、キメラは断末魔の叫びを残して絶命−−。

 こうして、我がパーティーはプロローグクエストの攻略に成功した。まだまだ、カメラ操作すらおぼつかない俺ではあったが、ポーンたちの巧みなサポートにより気持ちよく立ち回ることができた。

 さあ、つぎは何をしようかな。

 とりあえずキャラエディットで自分の分身を作って、グリフィンが待つフィールドクエストに殴り込みか!?

 次回に続く!