HOME> アニメ・声優> 同人業界へ踏み込むnao&志倉千代丸による音楽制作集団“DystopiaGround”
●nao&志倉千代丸がDystopiaGroundとしてインディーズ活動を展開!
2009年10月25日、東京ビッグサイトで“ドリームパーティ東京2009秋”が行われた。同イベント内のステージイベントで “DystopiaGround”(ディストピアグラウンド)という音楽制作集団が初お披露目された。
ステージに登場したのは、fripSideのボーカルとして活躍していたnaoと、5pb.の代表取締役であり、アニメやゲームの楽曲を多数手掛ける志倉千代丸。“DystopiaGround”とは、このふたりを中心にした音楽制作集団であり、なんとインディーズ、いわゆる同人業界で活動していく集団だというのだ。ファミ通.comでは、この異色の集団の中心人物であるnaoと志倉のふたりにインタビューを敢行。その胸中と野望、そして今後の活動について語ってもらった。
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nao |
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2002年にfripSideとして歌手活動を開始。数々のPCゲーム主題歌を担当し、2008年にはテレビアニメ『恋姫†無双』のオープニングをfripSideとして、エンディングをfripSide nao Project!として担当する。2009年3月にfripSideを卒業後、naoと志倉千代丸が中心となり、DystopiaGroundを始動する。 |
●fripSideからの卒業とDystopiaGroundの始動
――fripSideから卒業して、今回復帰ということになりましたが、ファンの皆さんにまずはひと言コメントをいただければ。
nao ただいま(笑)!
――(笑)。これからDystopiaGroundを志倉さんとやられていくということですが、これはどういったものなのでしょう? ユニットのようなものなのでしょうか?
志倉千代丸(以下、志倉) 音楽制作集団ですね。いろんな作家さん、クリエーターがDystopiaGroundというものに向けて作詞や作曲、編曲をしていく。そこに関わるスタッフやエンジニアも含めて、全員がDystopiaGroundに登録されたメンバーであって、そのメンバーたちが作るものの表現者としての代表者がnaoさんになります。“表現”という意味での代表者ですね。
――この制作集団自体にはどんな方が参加されているのでしょう?
志倉 冬コミでまず第1弾となるCDを出すのですが、これに関しては僕と、元々fripSideを支えてくれていた制作スタッフにもそのままDystopiaGroundのほうも手伝ってもらっているので、fripSideを支えてくれていた人たち。あとは、僕のように元々fripSideを支えていたというほどでもない人たちも今回参加表明してくれています。たとえば細江慎治さんだとか、桃井はるこさんだとか、伊藤賢治さんだとか、そういう不思議な人たちが参加してくれる予定です。「ここでイトケン!?」みたいなおもしろさというのも、このDystopiaGroundの魅力で、注目してもらいたい部分でもあります。
――参加されるクリエーターさんというのは固定ではなくて、どんどん入れ替わっていくわけですか?
志倉 脱退はなく、増える一方という方向ですね。過去に一度でも曲を書いたことがある人はずーっとDystopiaGroundですよ、と。そういう図々しいサークルです。
――そんなそうそうたるメンバーの代表者としてnaoさんが歌を歌われるわけですが、意気込みは?
nao 1曲書いてもらったら終わりということではもちろんなくて、参加してくださる作家さんが多い分、いろんな個性を持った曲が生まれてくると思うので、私ができる範囲で世界観を広げられるようにがんばりたいですね。
――これまでにnaoさんが歌われていた曲も電波系のものがあったり、カッコいい系のものがあったりと幅の広いものでしたけれど、今後こんな曲が歌いたいというのはありますか?
nao 私は電波ソングと萌えソングがすごく好きなんですけれど、たとえば電波ソングだったら、もっと歌詞がぶっ飛んでいたり、もっともっと間奏とかにも台詞が入っているものをやっていきたいな、と思っています。逆にカッコいい系もどんどん攻めていきたいし、萌えソングならとことんかわいくぶっ飛んでやっていきたいです。
――いま仰られていた途中で台詞が入ったりとか、『ヒロイニズムな愛ゆえに!』もかなりたいへんそうですよね。
nao 言っていいのかわかんないですけど、私……昔、マンガを音読していて(笑)。そういう経歴があるので、演じるって言ったらすごくおこがましいんですけれど、この歌の主人公はこんな風に言うんだろうな、と考えることがすごく好きなんです。だから、すごく楽しくやらせていただきました。
――これすごく早口ですよね。
nao よく「レコーディングでゆっくり録って、あとから早口にしてるんじゃないの?」って聞かれるんですけれど、実際にこれは早口で言っているんです(笑)。曲のちょうどいい隙間に歯切れのいい言葉を盛り込むことで、より盛り上がるというか、にぎやかしになっているんじゃないかな、と思います。たいへんはたいへんなんですけれどね(笑)。正直な話、うまく言えなくて噛んでNGっていうことがけっこうあったんですよ。でも、これは私には欠かせないところなんで。
志倉 ボーカルメインのラインを録って、ハモリのラインを録って、ウーアーと呼ばれるようなコーラスラインを録って、さらに台詞も録って、とやっているので通常の曲よりも、1トラック多いんですよね。だから、1トラック分たいへんなのは間違いないです。そのうえに“さらにもう1個被せるとしたらなんだろう?”というのが、もしかしたらDystopiaGroundが目指す、さらにもう1個上の萌えソングなのかもしれないですね。
nao おおおおおお! 確かに!
志倉 ここからもう1トラック被せているものってないじゃない。アナログ、デジタルのつぎはなんだろうっていうのに近いかもしれないですね。いろんな作家さんが参加されますので、もしかしたらそのさきを誰かが開発するかもしれない。そしたら、それが定番になっちゃうかもしれない。いま思いついたのですが、DystopiaGroundとしてのひとつの言葉として“化学反応”という言葉が合うな、と。いろんな作家さんの、いろんな化学式があって、それとnaoさんがどういう風に反応するか、そこで何が生まれるかというところで、化学反応から生まれる合成されたものがおもしろいところなのかな、と。
●No A-pop, No Life!
――“言葉”と言えば、DystopiaGroundのサイトに、“No A-pop, No Life!”という言葉が表記されていますが、これはDystopiaGroundのテーマみたいなものなんですか?
nao 信念ですね……。いま私、リリースに書いてあることを読んだだけですね(笑)。何をもってA-popと呼ぶのか、定義が難しいところなんですけれど……。
志倉 naoさんもオタクだし、僕もまずまずオタクなんですよ。A-popってA(アキバ)-popとか、A(アニメ)-popとか、いろんな意味のAがあると思うんですが、そのAが何の略称かは置いといて。要するに同じジャンルの同じ嗅覚を持った人たちで楽しめるもの。その中ではある程度ジャンルは問わず、という意味合いがあるかと思うんです。ただしAを愛する人たちみんなでライブでも盛り上がれる、CDを聴いても盛り上がれるものを目指そうという意味で、「僕らはそれがないと生きていけないんだよね」っていうみんなの言葉です。聴いてくれる人たちも含めて。みんなでこれをblogに書いて盛り上げてくれよ、と。
――twitterでもつぶやいてくれよ、と。
志倉 そうですね。僕もnaoさんもtwitterやってるんですけれども、1回もコレ言ったことないね。
nao そうですね(笑)。一日一回言うようにしますか。
志倉 そうしてよ。naoさんは、ぜんぜんつぶやかないじゃん。
nao mixiのボイスはしょっちゅうつぶやいてるんですけど(笑)。
志倉 なんでよ(笑)? 僕はちなみに今日の取材も、取材なうって書いてきたから。
――(笑)。ちなみにnaoさんはA-popがお好きなんですか?
nao そこまで詳しいかって言われると、ああ、すみませんーって感じなんですけれど、基本的に、個人的にも電波、萌えソングは好きですし、キャッチ―な音楽だと思うんです。“世界観をどれだけ表現できるか!”みたいな曲がアニソンやA-popと呼ばれるものには多くて、独特の雰囲気がアニソンにはあると思います。
――ほかにはないものがありますよね。
nao そういうところがすごく好きですね。
志倉 J-popの曲って全体として聴かせていくものが多くて、キャッチーな曲、いかにも「サビ、キター!」という曲となると、僕が好きなもので言ったらジャニーズの曲かな、と思ってるんです。でも、A-popという冠のつくものは必ずサビがクルんですよ。それが好きなんですね、僕は。ディストピアの中にもいくつかのジャンルがありますが、全部の曲で「サビキター!」と感じられる楽曲になっています。
――じゃあ、ライブに来た人は相当盛り上がれるような。
志倉 またサビ来ちゃった「キター!」って、サビが来るたびに言えるぐらい、それぐらい意識してサビの“キター!感”を作っていますね。
●商業活動と同人活動
――今回、naoさんでやろうと思われたきっかけって何だったんですか?
志倉 まず、VOCALOIDのように音域が広いんですよ。だから、すごく自由に作れるんです。
nao (笑)。
志倉 どうせ化学反応の素を投げるんだったら、そういう自由な化学式を書いて渡せる人がいいじゃないですか。そういう意味でも音域が広いというのは素晴らしいですよ。
――タイアップの曲のほうは、DystopiaGroundとは違う曲になる?
志倉 違いますね。
nao 実際、千代丸さんに歌詞も曲も書いていただいて、私が歌っているので、「ディスグラじゃねぇかよ!」と思いがちかと思うのですが、タイアップのものに関しては、naoとしてやらせていただいています。
志倉 ですから、タイアップ曲に関しては同人のCDには入らないです。
――同人と商業で取り組みかたが違う、ということはあるんですか?
志倉 僕もそうですし、naoさんもそうですけれど、もとのタイアップの作品を意識するかどうか、というのはすごく大きいです。
――それは、詩であったり、曲であったりというところに表れている?
志倉 僕なんかはタイアップの作品を意識しながらここ何年もやってきているので、何も意識しないで書くっていうのはけっこう難しいんだな、と。
――逆に(笑)。
志倉 逆に(笑)。「自由を手に入れたぜ!」って思っていたんですけれど、「あれ? 自由ってこんなに怖いの?」って。もうちょっとやればたぶん楽しめるようになると思うんですけれども、いまは自由を恐怖に感じています。
――naoさん的には、商業と同人で違うイメージはあるんですか?
nao 私個人の勝手な思い込みなんですけれど、タイアップのときは、歌でその作品の世界観をどれだけ広げられるか、ということを考えています。みんなが共感できるような表現がどれだけできるかということですよね。どう表現するかをすごく考えるし、それと同時に曲に対して、どういう歌い回しをしたら合うかとか、そういうことも考えます。そういったタイアップの曲に比べると、それぞれが自由に作ってもらったDystopiaGroundに対しては、「私はこうしたい!」っていう、ある意味エゴ的なところも出していきたいと思っています。タイアップがダメとか、自由がいいとかそういうことではなくて、それぞれのよさがあると思います。
志倉 僕、作家としてタイアップ楽曲について語らせていただきたいんですけど。……1時間ぐらい。
――1時間はちょっと(笑)。
志倉 ダメですか(笑)。タイアップのオープニング楽曲でいつも意識しているのは、オープニング曲というのは、作品の入り口じゃないですか。スタート地点でもあるんだけれど、ゴール地点でもあるというような意味を持っていると思うんです。入り口としてその世界観を表現していって、その後作品の全体像が見えたときに、もう1回曲を聴いてみると、また違うように聴こえる、という意味でのスタートとゴールなんだな、と。そこをすごく意識して作っているんですよ。『シュタインズ・ゲート』の『スカイクラッドの観測者』なんかもまさに入り口であり、ゲームを終えてから聴いてみるとまた違う入り口になってくる。そういう見せかたを自分の中で意識しなきゃいけないのがタイアップだと考えています。DystopiaGroundは完全に自由の翼を手に入れちゃっているので、どこに飛んでいっちゃってもいいんです。どこに飛んでいっちゃってもいいんですけれど、どこに飛んでいったらいいのかがわからないというのが、僕の現状なんですよ(苦笑)。「あれ? どこだっけ、これ?」っていう。「お客さんどっちにいるの?」みたいな感じで、ちょっといま不安な感じなんです。
――クリエーターさんがそんなこと言ってらっしゃいますけど、大丈夫でしょうか(笑)?
nao はい……。たぶん大丈夫だと思います。志倉さんですから。
志倉 いやいやいや。ただ、それはnaoさんがどこかに着地してくれると思うんで。
――DystopiaGroundの今後の活動というのは、どういうものになっていくのでしょうか?
志倉 まず、先日のドリームパーティが初披露の場になっていて、『from universe』を歌わせてもらって。そのあと“Live 5pb. 2009”というイベントで『ヒロイニズムな愛ゆえに!』と『from universe』を歌ったんですけれども、人前で歌ったのは、この2回だね。
nao でも、これ(『from universe』)DystopiaGroundじゃないですよね?
志倉 まぁ、naoとして出てるってことでね。このあとコミケがあって、そのあとは『from universe』のタイアップ元になっている『のーふぇいと! 〜only the power of will〜』が発売されたり。naoさんとしての活動とDystopiaGroundとしての活動を両方並行してやっていって、相乗効果を虎視眈々と狙っているわけですね。
――いまお話に出てきましたLive5pb.は出演されてみていかがでしたか?
nao いままでのユニットを7年ぐらいやっていたので、私がステージ上にひとりという状態が初めてだったんです。そういう意味では緊張というか、不安はやっぱりありましたね。ただ、ステージに出てみると5pb.を愛しているお客さんばかりということがすごく感じられて、「naoー! naoー!」って言ってくれる方もいらして、すごくうれしくて。「うれしい」じゃ言いきれないぐらいうれしいみたいな(笑)。ホントにやさしさが沁みるってこういうことだな、という印象でしたね。皆さんのおかげですごく楽しくステージを終えることができたので、ホントにありがたかったです。
志倉 桃井さんがまさにunder17(※桃井はること小池雅也によるユニット。2002年から2004年まで活動)を解散してひとりになったときに「あれ? 横にいつものあの人がいない」っていう寂しさと不安感があったらしいんですよ。でも、後に「お客さんに支えられているんだ」ってお客さんとの一体感を感じたときに、それが「不安ではなく自信に変わった」っていう名言があるんですけれど、きっとnaoさんもお客さんの心をつかめば、もしかしたらロケットを打ち上げられるかもしれないね。
――そんな日を迎えられることを祈りつつ、まずはその第一歩として冬コミがあるわけですが、ここではどんなことをされるんですか?
nao ミニアルバムを2枚出そうかな、と。アイテムはふたつ! ……の予定です(笑)。
志倉 4曲入りのミニアルバムを予定していますね。
nao 曲数が若干変わってくるかもしれないんですけれど。
――2枚なのは間違いないのでしょうか?
志倉 そうですね。4曲と4曲で2枚出すんだったら、8曲で1枚のアルバムでいいじゃねぇかって話もあるんですけれども、そこはシングルを出したいという理由があって。
nao もともとは、M3(※書籍、メディアミックスの同人即売会)というイベントに出ようと思っていたんですよ。ただ、サークルカットというのを出さなければいけないということを、スタッフ全員が知らなくて(笑)。いわゆる書類不備で……。
志倉 落選しましたっていう通知が来まして。本当はそこで6曲入りのミニアルバムを出す予定だったんです。その2ヵ月後の冬コミで2曲入りのシングルを出す、と。それが冬コミにすべてのパワーを集中する、という形になりました。
――その分制作期間が長くなって、よりクオリティーが上がるということも?
志倉 まぁ……、そういうこともあるんですかねぇ〜? でも、すべてのパワーが冬コミに集中されますんで、楽しみにしていただければ。
――現状、DystopiaGroundとしては、志倉さんの曲がない気がするんですが……。
志倉 あるんですけどね! あるんですよ? 冬コミで出すものが全部で8曲じゃないですか。そのうちの何曲ぐらいかな、3曲ぐらいは。4曲書いちゃうと僕が半分になっちゃうので、そうするとほかの作家さんに申し訳ないですから、3曲ぐらいで。わりとアツくガッツリやっていますよ。しかも、売り子もやるんでね。
――売り子もやられるんですか?
志倉 やりますよ。僕とnaoさんと。
nao naoは常時いますので。
――冬コミで僕と握手みたいな感じですね。
志倉 そうですね。
nao 来てみたら「なんだよ、naoしかいねーじゃねぇか」ってなったらすごく寂しいんですけど(笑)。
志倉 まぁまぁまぁ、「いまトイレ行ってるんですよ」って言ってくれれば大丈夫だから。
――ちなみに日程は?
志倉 12月30日(水)ですね。
――冬コミ以降の予定っていうのは、もう決まっているんですか?
志倉 音楽の即売会みたいなものについては、M3もそうですし、夏コミとかもそうなんですけれど、定期的には出ていきたいと思います。落選しなければ。もう、サークルカットのことを知っちゃったから大丈夫だと思います(笑)。
――DystopiaGroundとしては、同人活動がメインになってくる?
志倉 メインというか、オンリーです。
――なんだか志倉さんが同人に殴り込みをかけるっていうイメージなんですけれど。
nao 殴り込み(笑)。
志倉 いや、殴られにいく感じですよ(笑)。すごくクオリティーが高いんでね、同人は。
――naoさん個人としてはDystopiaGround以外にも、活動されていくんですよね?
nao 私個人としては、PCゲームの主題歌などを担当させていただいたりもしています。
志倉 DystopiaGroundではなく、naoさん個人として、5pb.から『from
universe』を出したり、別のレーベルからPCの曲を出したりしますね。両方やることで刺激を受けるんじゃないか、と。同人をやることで商業のほうに活かされて、商業の刺激が同人のほうに活かされる、という感じでnaoさんも成長していくんじゃないかな、と思います。
●ゲームの話題が意外な方向に……
――ちなみに、naoさんはゲームで遊ばれたりはしますか?
nao ゲームはやりますね。家にスーファミ(※任天堂のスーパーファミコンの略称)ありますし。
志倉 スーファミで何やるの?
nao 『ファイナルファイト』とか。
――では、アクションゲームをおもにプレイされる?
nao だからって『マリオ』が得意かと言われれば、得意じゃないんですよ(笑)。いまは地道な感じで『シムシティDS』とかをやっています。あ、どうせなら乙女ゲーやってますっていう話のほうがよかったんですかね?
志倉 乙女ゲーは、何かやってる作品あるの?
nao 『ときめきメモリアル ガールズサイド』は、ドラマCDも買ってます!
志倉 大好きじゃん! なんで最初にスーファミが出てきちゃったのかがわかんない(笑)。
――どのキャラクターがお好きなんですか?
nao 1作目に出てくるキャラで不良っぽいキャラクターがいるんですよ。天童君(※天童 壬。ニンテンドーDS版に登場)というキャラクターがすごく好きで! すごく好きで! すごく好きです! 天童君かっこいいんですよ。ホントかっこいいんです。
――そ、そうですか。
志倉 ゲームと音楽って非常に似ているところがあるんですよ。
――それは、どんなところが?
志倉 アクションでもアドベンチャーでも何でもいいんですけれど、たとえば『テトリス』だったら、ブロックを貯めて貯めて貯めて貯めて、一本列を空けておいて赤棒待ち状態にしておく。その一列にボンって赤棒を入れる瞬間がサビなんですよ。
nao おおー。なるほど。
志倉 その積んでいく作業、あれがまさにBメロ。ファンのみんなが「パンパパンフゥー」ってやっているところが、僕の中では一生懸命積んで、穴ができないように積んで積んで積んで、赤棒をズドンって落として効果音が入るっていうイメージなんです。あの感覚が音楽で言うサビにそっくりなんですよね。だから感覚的に『テトリス』をやってると、「おお、サビ来た、サビ来た、サビ、来た、よッ! ドン!」みたいな。棒2本落とせるときは2段サビですよ。ニンテンドーDSの『テトリスDS』だったら、棒1本キープしてる状態で棒が来る感じ。そうすると気持ちいいよね。より気持ちよくなる感じ。逆に穴とか隙間ができちゃってても、あとで綺麗に解消できたときは気持ちいいじゃない。ストレスとストレス解消の美学というか。AメロとBメロでストレスを貯めていただいて、サビでそのストレスを解消してもらう。音楽ってそうだと思います。
nao すごくクリエーター的なお話ですよね。
志倉 ゲームサイトなんでね。僕、全ハード持ってますし。
――それでは、最後に読者の皆さんへひと言ずつコメントをお願いします。
志倉 いろんなところで言っているんですけれど、同人の音楽ってすごくクオリティーが上がっているんです。同人と商業のクオリティーの差もほぼなくて、垣根がない感じなんですよ。ただ僕自身、同人では初めてで、それこそサークルカットすらわからないぐらいだったので、ホントにイチから初心に返ったつもりでやっています。自由な翼を得て、どこに飛んでいっていいのかわからないんですけれども、みんなで飛んで行く僕という鳥をつかまえてほしいです。なんなら、君の鳥かごに入れちゃってもいいんでね。
nao 志倉さんが言うと、なんでかカッコよく聞こえるんだよなぁ。
――ただ、最後のほうがどういう状況なのか、まったくわからなかったですけどね。
志倉 それでいいんです。「僕を鳥かごに入れて」って言うとなんか萌えるかな、って思って言っただけなんで(笑)。
――naoさんからもひと言お願いします。
nao 私個人の想いとしては、ディスグラを支えてくれている関係者の方、曲に関わらなくても、それこそCDのジャケットを作ったりとか、そういう形で支えてくれている方々、それからCDを手に取ってくれたお客さんも含め、みんなでDystopiaGroundだと思っています。制作集団って言うと制作している人だけの集団と聞こえがちですが、そういうわけじゃなくて。
志倉 気が合った人は、みんなディスグラってことだよね。
nao そうなんです。だから、“No
A-pop, No Life!”の信念のもと、みんなで盛り上げていければと思います。よろしくお願いします。
naoイベント情報 |
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(photo:Wada)
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