HOME> アニメ・声優> 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でウルトラマンゼロの声を演じる宮野真守インタビュー
●声優・宮野真守が『大怪獣バトル
ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』を語る
2009年12月12日に全国ロードショーされる『大怪獣バトル
ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』。『ウルトラマン』シリーズの最新作として、劇場公開される同作では、ウルトラ戦士たちの故郷、光の国“M78”に最大の危機が訪れる。怪獣を操る能力を持つ光の国出身の悪玉ウルトラマン“ウルトラマンベリアル”が、光の国の占領に乗り出したのだ。この事態に“ウルトラ兄弟”に加え、いまだ地球に姿を見せていない未知のウルトラ戦士たちも立ち上がる。
そんな『大怪獣バトル
ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で、主人公となるウルトラマンゼロの声を担当する声優の宮野真守に直撃インタビュー。ウルトラマンを演じることになった感想や『ウルトラマン』シリーズへの想いを語ってもらった。
宮野真守 |
1983年6月8日生まれ。劇団ひまわり所属。テレビアニメ『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』の刹那・F・セイエイ役や『デスノート』夜神 月役など、数々の話題作に出演。2008年にはCDデビューを果たす。 |
――今回、『ウルトラマン』の仕事が来たときにどのような感想を持たれましたか? また、宮野さん自身、『ウルトラマン』シリーズにどんな印象をお持ちでしょうか?
宮野真守(以下、宮野) 正直すごくビックリしましたね。とうとうウルトラマンになっちゃうのか、と(笑)。正直リアルタイムで観ていたわけではないんですけれど、夏休みになると再放送されましたので『ウルトラマン』はめちゃめちゃ観ていました。僕が子供のころは『タロウ』がよく放送されていたので、タロウがすごく好きでしたね。『ウルトラマン』のシリーズもいろんな展開をしていましたよね。チビキャラみたいなものでアニメ化もされていたので、いろんな『ウルトラマン』を僕も観ていて、単純にカッコイイな、と思っていました。ヒーローへの憧れというのは男の子なら誰でもあると思うんですけれども、僕もそのひとりで。まさか自分が子供のころにあこがれていたヒーローの声をやらせていただくことになるなんて思ってもみなかったので、単純にうれしかったです。
――今回担当されるウルトラマンゼロは歴代のウルトラマンの中でもかなり特殊な設定のキャラクターですが?
宮野 昔から観てきたウルトラマンは絶対的なヒーローで、僕ら一般庶民がピンチに陥ると颯爽と現れて怪獣を倒していくという憧れの存在なんですが、ゼロはすごく人間らしく、若々しいし、すごく思春期なんですよね、ある意味。いろんなものに反発したり、若さゆえ、過ちを犯したり、その中でちゃんと成長に向けて自分の中でヒーローに向けての何かを得て、真のヒーローになっていくという、成長の物語が描かれています。成長するヒーローに対して、子供たちも“がんばろう”とか、“がんばれば強くなれる”とか、共感を生むヒーローだな、ということを、初めて設定を聞いたときや演じていて感じましたね。そこがなんか、いいな、と思いました。
――設定としては、ウルトラセブンの息子なんですよね。
宮野 まさかアイスラッガーがふたつつくとは! って(笑)。ゼロスラッガーを使ってどう戦闘するのかな、と思っていたら、戦闘シーンもいままでにないような、すごくスピーディーで、カンフーアクションのようなイメージを抱かせるスマートな戦いかたなんです。力強さの中に颯爽と敵を倒していくというスピード感のあるカッコイイ戦闘なんですよね。
――ゼロスラッガーも何パターンかありますよね。
宮野 頭から飛ばしたり、手に持って、胸につけて、と(笑)。バリエーション豊かな戦闘シーンに子供たちが「カッコいい!」と喜んでくれると思います。
――劇中では、ゼロの過去も描かれていますよね。
――その後レオの訓練を受けて、ウルトラマンとして覚醒していくわけですよね。
――ほかには、ピグモンとの絡みもありますよね(笑)。
宮野 ホントは心やさしい子なんだな、というのがチラッと見えるシーンもあったりして、そういうところもゼロは素敵だな、と共感を生むシーンだと思いますね。
――いままでいろんなキャラクターを演じてきたと思うんですけれども、それとは違ったゼロならではの意識した部分というのはありますか?
宮野 戦闘シーンが激しくて、どう声を入れようかな、と思っていたんです。そんな中、監督からの演出指導で、ウルトラマンとしての戦いかたというか、印象的な戦闘シーンにしたいということがあって、人生で初めて「デュア!」とか「ジュア!」って言いましたね(笑)。そのときは興奮しました。そういう掛け声みたいなものは台本に表記されているわけではないので、自分の思う「デュア!」を出せればいいなと思ってトライしました。
――戦闘シーンでは、後半かなり活躍していましたけど、まさに無双状態というか。
宮野 ●●無双みたいな、バッタバッタと怪獣を倒していく様は、本当に爽快でしたね。
――見どころとしては、そういうところになっていくのでしょうか。
宮野 あとは、宮迫さんが演じるベリアルとの戦闘シーンも、僕の中では印象的でした。宮迫さんとは少しだけなんですけれども、いっしょにアフレコをさせてもらいました。全身で演じていらっしゃっていて、それ自体がすごく見応えのあるものになっていたので、映像の中でベリアルが動くとより迫力のあるものになるんだろうな、と思っていました。だから、僕もそれに負けないようにテンションを上げて演じていたので、ふたりの戦闘シーンは、大きな見どころになってくるんじゃないかな、と思います。
――あとは、さきほど仰られていた成長の部分ですかね。
宮野 そうですね。最後においしいところを持っていくっていう(笑)。
――収録中の、印象深いエピソードなどありましたら、伺えれば。
宮野 宮迫さんとの絡みが大きいですね。現場で変わる台詞もあったり、自分が戦っているシーンでは、宮迫さんも体が動いていらっしゃったんですけれど、僕自身も自然に動いてしまっていたりして、まさにド迫力のライブでしたね、アフレコは。あとは、ゼロがアフレコ現場に来てくれて、ホント感動しましたね(笑)。
――間近で見ると迫力ありますか。
宮野 迫力もあるし、目もちゃんと光るし。いっしょに写真撮らせてもらいました(笑)。
――しかもゼロは、スマートなデザインなんですよね。
宮野 そうなんです、そうなんです。目もキリッとしてるし。不良さ加減がデザインにも出ていて。
――お話のほうも、これだけでは終わらなそうな雰囲気でしたけど。
宮野 何かいろいろ展開があれば、僕もうれしいです(笑)。
――最後にファンの『ウルトラマン』ファン、そして宮野真守さんファンの方々にメッセージをいただければ。
宮野 歴代のウルトラ戦士たちが登場して、しかも新しいゼロも登場するという、子供から大人まで楽しめる作品になっていると思います。僕自身も小さいころに見ていたウルトラマンが出てくると興奮しますし、ずっと興奮しっぱなしの90分になると思うので、僕が言うのもなんなんですけれど、自信を持って皆さんにお届けできる大興奮間違いなしの映画になっていると思います。ぜひその目でたしかめてほしいです。
※『大怪獣バトル
ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』公式サイトはこちら
※宮野真守オフィシャルホームページはこちら
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