HOME> アニメ・声優> 『劇場版”文学少女”』が“秋葉原エンタまつり”で異色のイベントを開催
●秋葉原に温かな銀河が広がる
2009年10月17日から25日(日)までのあいだ、東京・秋葉原にて開催されたイベント“秋葉原エンタまつり”。同イベントのステージイベントとして、10月25日(日)、2010年に公開予定の劇場用アニメ『劇場版“文学少女”』のイベント、「“文学少女”秋の朗読会」が行われた。
『劇場版“文学少女”』としては初となる同イベント。天野遠子役の花澤香菜、『劇場版“文学少女”』の音楽を担当する伊藤真澄、そして2009年8月14日から16日の3日間開催された“コミックマーケット”にてランティスより発売されたイメージサウンドトラックCD『“文学少女”と夢現の旋律(メロディ)』にて楽曲を披露したeufoniusのriyaが出演するとあって、多くの『“文学少女”』ファンが会場に足を運ぶ。原作は、女性ファンも多い作品ということで、会場には女性の姿も見られた。
立ち見まで出る状況の中、まずは、花澤と伊藤が登場する。伊藤のピアノ演奏とともに宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を朗読する花澤。緊張の面持ちの花澤だったが、幻想的な照明演出の中、伊藤の弾くピアノの音色に寄り添うように、言葉を紡いでいく。イベント会場につめかけたファンも、そのひと言ひと言に耳を傾ける。中には目を閉じて花澤と伊藤が紡ぎ出す世界に体を沈みこませるようにどっぷりと朗読に聞き入っている観客の姿も見られた。
花澤と伊藤による朗読が終わると、大きな拍手が会場を包み込む。そしてそのまま伊藤による『ひとつずつ』の弾き語りへ。伊藤が『“文学少女”』イメージサウンドトラックCD『“文学少女”と夢現の旋律(メロディ)』から『ひとつずつ』を歌うと、やさしいあたたかな空間が会場に広がった。
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『ひとつずつ』を披露した伊藤真澄と、朗読で会場に感動を与えた花澤香菜。 |
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「緊張しましたぁぁぁぁぁ!」と安どの表情で語った花澤。ゆっくりと流れるように『銀河鉄道の夜』を朗読したときとは裏腹に「みんな、『“文学少女”』は好きかー!」といつもの花澤らしく振舞うと会場の空気も一気にほぐれる。音楽を担当する伊藤は、「映像自体がすごく綺麗ですよね。ですから、音楽自体も夢のような旋律を作りたいと思っています」と作品への意気込みを語る。また、2009年12月26日に発売予定の『DVD付特装版“文学少女”見習いの、傷心。』には、Production I.G制作によるアニメ『“文学少女”の今日のおやつ〜はつ恋〜』、『劇場版“文学少女”プロモーションビデオ』が収録されたDVDが同梱される。付録DVDの内容について聞かれた花澤は、「動く遠子さん、超かわいいんですよ! 皆さんぜひチェックしてください。原作でもかわいいんですけど、さらにかわいさ倍増ですよ! だって、三つ編みが動くんですよ!」と熱弁した。
そしてステージ上にはeufoniusのボーカル、riyaが登場。『“文学少女”と夢現の旋律(メロディ)』に収録された曲『マナ』を披露。『“文学少女”』という作品のイメージにピッタリな詞と曲を、イメージサウンドラックに収録された映像をバックに歌い上げた。同曲を作るにあたってどんなことをイメージしたのか、という質問に対し、riyaは「私自身、『“文学少女”』という作品にハマって、ものすごいスピードで読んでしまったんですけど(笑)。タイトルにもさせてもらった“マナ”という言葉がすごく印象に残って、この物語の幸せの象徴のような気がしたので、そんなことを考えながら作りました」とコメント。曲を聴いた花澤も「最高ですよー!」と興奮気味に語った。
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『マナ』で『“文学少女”』の世界を見事に表現したriya。 |
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続いて、できたばかりの『劇場版”文学少女”』特報映像を公開。こちらは2009年11月21日より劇場で公開されるもので、どこよりも早く、動き、しゃべる遠子先輩の姿が披露された。イベントの最後には、それぞれがイベントの感想を語る。「宮沢賢治がすごく好きなので、ステキな朗読が聞けてとてもうれしかったです。いちファンとして劇場版をすごく楽しみにしているので、皆さんもぜひ劇場に足を運んでみてください」(riya)、「劇場版のまえにドラマCDなどもあり、盛りだくさんでございます。夢の旋律を書きます! 皆さん楽しみにしていてください」(伊藤)、「こんなにたくさんのファンの方が集まるぐらい『“文学少女”』は愛されている作品なので、ホントに大切に大切にアフレコしていきたいと思います。皆さん楽しみにしていてください!」(花澤)。そしてイベントを締めるひと言を花澤がコメントすることに。これに対し「俺が、“文学少女”だ!」で締めましょうと提案し実践するも、花澤ひとりだけで叫ぶこととなり、崩れ落ちる場面も。仕切り直して、「私が、“文学少女”だ―――――!」と会場中のファンと叫ぶという、朗読会とは思えないアツい盛り上がりを見せて、同イベントは幕を下ろした。
ここからはイベント終了後に行われた花澤、伊藤、riyaへのインタビューの模様をお伝えする。
――まずは、イベントを終えた感想をお聞かせください。
花澤香菜(以下、花澤) 『“文学少女”』でイベントができることをすっごく楽しみにしていて、早く『“文学少女”』ファンのみんなと分かち合いたいという気持ちでいっぱいだったので、とても楽しかったです。伊藤さんの超豪華な伴奏のもとで朗読できたのは、とてもうれしかったです。riyaさんの曲もめちゃめちゃ合ってて、とってもよかったです。
伊藤真澄(以下、伊藤) 宮沢賢治の朗読ということで、すごく楽しみにしていました。が、しかし、リハーサルの時間があまり取れなくて、じつはほとんど即興演奏に近かったので、「どうなるんだろう?」って思っていました。裏話ですけど、台本も前日の夜にいただいた状態だったので、ほとんど花澤さんとのインプロビゼーション(即興)でした。けれども、素敵な語りだったので、私もあふれるように自然に旋律が出てくるような感じで、あっという間の朗読でした。
riya ホントに宮沢賢治が好きなので、ただただ、リスナーとしてすごく楽しんでいて。イメージソングのほうをまさかこんなにたくさんの人の前で歌うと思っていなかったので、すごくうれしかったです。
――『“文学少女”』という作品のイメージは?
花澤 既存の文学作品といっしょに並行して読んでいけるというのが、とても楽しいですね。『“文学少女”』という題名にピッタリの作品だな、というイメージです。
伊藤 (花澤が)仰ったとおりだと思いますね(笑)。実際にある文学と、作品の物語というのがすごくうまく融合されているんです。また、最初に見た絵の印象だとファンタジーなのかな、と思ったんですけれど、ミステリー小説みたいな部分があって、影の暗い部分と夢のような世界というのがなんとも言えなくて。「つぎはどうなるんだろう? つぎはどうなるんだろう?」ってワクワクする気持ちになりました。
riya ミステリーあり、笑いあり、涙ありの感じで。それぞれすごく魅力的な登場人物が出てきて、みんなそれぞれにトラウマを抱えていて現代で生活している私たちにも通ずるようなところがあるから、のめり込んで読めちゃうんじゃないかな、と思います。
――最後にひと言ずつメッセージをお願いします。
riya 何度か読み返して、私自身もすごく好きな作品になっているので、劇場版を楽しみにしています。期待しています!
伊藤 劇場版のまえに、すごくたくさんの作品が待っています。ドラマCD、DVD付特装版文庫、満を持したように劇場版が公開になって。いろんな角度から旋律を奏でられたらいいな、と思っています。
花澤 遠子さんという役に巡り会えたことがとってもうれしくて、いまから劇場版が楽しみなんですけど。伊藤さんが仰ったように、劇場版までもいろいろあるので、それまでに役をつかまなければな、と思っているんですけど。ドラマCDの時点で苦労した点がたくさんあって、劇場版までにホントに仕上げていかないとな、というプレッシャーを自分にかけています。楽しみにしていてください。
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