宮崎羽衣:演技、歌、踊り――マルチな活動ができる声優に魅せられて
エンジェル・ボイス アゲイン

ファミ通Xbox
360(毎月30日発売)の人気連載“エンジェル・ボイス アゲイン”とファミ通.comがコラボレート。誌面の都合などから、本誌では泣く泣くカットせざるを得なかった声優さんの貴重なお話の数々を完全収録。声優さんが“声のお仕事”に対するこだわりぶりを語る! 本日のゲストは、宮崎羽衣さん(不定期連載第25回)。
| 【本日のゲスト・宮崎羽衣さん】 |
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アニメ『まかでみ・WAっしょい!』の羽瀬川鈴穂などでおなじみ。Xbox 360では『カオスヘッド ノア』の西條七海役を担当。歌手としても積極的に活動している。 |
●国語の授業で目覚めた朗読のすばらしさ。「感情豊かに読めば、ここまで人に感動を与えられるんだ」
――まずは声優さんを目指すきっかけから……。
宮崎 いっぱいあるんですよ(笑)。子供のころからとにかく朗読が大好きで、図書館から借りてきた絵本を朗読して、オリジナルテープを作ったりしていたんですね。効果音とかも入れたりして。あと、影響を受けたのが小学校の国語の先生です。授業中に朗読の時間があったのですが、その先生の朗読がすばらしくて。「感情豊かに読めば、ここまで人に感動を与えられるんだ」って思いました。
――朗読に魅せられたんですね。
宮崎 はい。で、そのうちスタジオジブリの作品や『魔法騎士レイアース』(’94年)といったアニメに影響を受けて、声優という仕事をなんとなく意識しだしたんです。『魔法騎士レイアース』では、主人公の獅堂光ちゃんが剣道部だったので、私も剣道部に入ってしまうという影響の受けぶりでした(笑)。洋画とかで、俳優さんがしゃべっているセリフをノートに書き写して、音を消して自分でアフレコしたり……なんてこともしていましたね。
――“表現する”ということが本当にお好きだったんですね。
宮崎 はい。学芸会などでも、台本に書いてあるのとは違うことをやって、「絶対にみんなをびっくりさせたい!」って思っていました。ただの小鳥役なのに(笑)。目立ちたがり屋だったんですね。でも、あとからお母さんたちに褒められて癖になりました。
――声優への道筋はどのような感じで?
宮崎 当時私は声優と同じくらい歌うこともすごく好きで、歌手にもなりたかったんですね。で、「私の夢を叶えられる仕事って何だろう?」って考えたときに、声優ならば演技はもちろん歌や踊りなどマルチな活動ができるということに思い至ったんです。「私のやりたいのはこれだ!」って思いました。それで、養成所に通うことにしたんです。
――初めての声のお仕事は?
宮崎 『まじかるカナン』(2005年)で、主題歌も担当させてもらいました。いちおう養成所で演技の基礎は学んでいたのですが、現場ではやはり勝手が違って、戸惑うことも多かったです。とくに難しかったのがマイク前での立ち位置。アニメのアフレコでは、数本のマイクに対して声優さんが入れ替わり立ち替わり移動して声をあてていく……ということをしていて、とくに自分のマイクが決まっているわけではないんですね。だから、ほかの声優さんの邪魔をしてはいけないので、1回目のテストのときに皆さんの動きをメモしておいて、本番で空いているマイクに入るということをしていました。なるべく邪魔にならないように、端のほうのマイクを使ったり。
――その立ち回りだけで神経を使いそうですね。
宮崎 デビューしたてのころは、その立ち回りだけに必死で、なかなか演技だけに集中できなくて苦戦していました。現場にもよるのですが、10〜15人くらいが3本のマイクを前に収録をするので、バタバタでした。とにかく『まじかるカナン』ではテンパッていました。いろんな方にアドバイスをいただきながら、私なりに精いっぱいがんばっていたのですが……。
――演技では苦労した?
宮崎 最初はマイクの前に立つと息を止めていたんですよ(笑)。アフレコ中に「息継ぎが入っちゃいけない」って思って。そうするとなかなか自然なお芝居になれなかったのですが、ある日ふと監督さんに「そんなに緊張しなくてもいいよ。自然に演じればいいんだよ」ってアドバイスされたんです。それからは役に集中できるようになりました。
――思い入れのある役は?
宮崎 いっぱいあるのですが、とくに思い入れが深いのは、『D.C.S.S.
〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜』(2005年)のアイシア役です。アイシアは、オーディションの段階では性格が決まっていなかったらしいんですね。それが、私が演じさせていただくことになって、私に合わせて性格設定をしてくれたんです。だから、アイシアの性格は自分そのままだったりします。生い立ちなんかもけっこう自分と似ていて、まさに自分の分身です。
――そんな作りかたもあるんですねえ。
宮崎 そのことは私もあとから知ったのですが、とてもうれしかったです。だから放送が終わったときはすごくさびしかったです。けっこう引きずりました……。私にとって『D.C.S.S.
〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜』は、アニメとしては2作目だったのですが、すごく初々しい感じで演じています。いまでも初心を忘れそうになると、このアニメを観て自分捜しをしたりします(笑)。
――役作りはどのような感じで?
宮崎 原作があれば原作を熟読しますね。あとは役に成り切ります。そのキャラに近い髪型にしたり、役柄のイメージカラーを着てみたり。そうすると演じているうちに自然と役が入ってきて、気持ちがしっくりくるんですね。役柄を演じてみて、周囲から「こんな役ができたんだね!」って言ってもらえたり、ファンの方からお手紙をいただけたりすると、それが自信になったりします。
――ちなみにゲームは遊ばれます?
宮崎 大好きです! ことゲームに関する限り、私はクジ運が強いみたいで、ほとんどすべてのハードをビンゴ大会でもらっているんですよ。当てていないのはXbox
360くらいかな。とくにRPGや恋愛シミュレーションが大好きで、休みの日にはずっとゲームで遊んでいたいなあ〜とか思っています(笑)。
――ご自身が出演されているゲームは?
宮崎 全部やっていますよ! で、もちろんまずは自分のキャラを攻略します。それで、音を消して自分でもう1回アフレコしたりするんです(笑)。ある意味反省会みたいなものですが、たまに自分を褒めてみたり(笑)。自分が出演していないゲームでも、全部の役を自分で演じてみたりするんですよ。半分趣味みたいなものですね。それを弟に聞かせたりします。「このキャラの演技は違うなあ」とか言われたりします(笑)。
――ゲームでも演技の勉強をされているんですね(笑)。演じてみたいゲームなんてあります?
宮崎 『ファイナルファンタジー』シリーズです! 本当に私の夢なんです。あとは、『ときめきメモリアル』シリーズとかかなあ。今後も演技に歌にとがんばっていきますので、ご期待ください。
photograh:Daisuke Komori
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