2008年、元気に暴れ回る平野綾にインタビュー
●アニメ、ゲーム、歌と大活躍中の平野 綾に直撃
『涼宮ハルヒの憂鬱』の涼宮ハルヒ役や、『らき☆すた』の泉こなた役など、数多くの作品で主人公やヒロインなどを演じ、いまもっとも注目されている声優のひとりと言えるほどの活躍を見せる平野 綾。2008年の第2回声優アワードでは、主演女優賞と歌唱賞をダブル受賞。2008年7月16日には待望のファーストアルバムのリリースが予定されているなど、さらにその勢いは増すばかりだ。そんな彼女に、ファミ通.comではインタビューを敢行。アニメ、ゲーム、歌とさまざまな場所で活躍する彼女の、現在を語ってもらった。
|
平野 綾 |
|
|
|
|
|
――2008年は、アニメでもいろいろなキャラクターを演じられていますよね。『二十面相の娘』で演じられているキャラクターは非常に静かな雰囲気の、いままでの平野さんにはないようなキャラクターですが?
平野 綾(以下、平野) 静かな強さがあるキャラクターですよね。難しいなぁ、と思いながら演じています(笑)。毎回新しい発見のあるキャラクターです。
――感情を静かに上げたり下げたりするキャラクターなので、本当に難しそうですよね。
平野 基本ラインを崩せないんです。起伏があっちゃいけないというか、(起伏が)あったとしても、静かにやらなくちゃいけないので、すごく難しいですね。監督や音響監督からは私の声について「ちょっとでもニュアンスを変えたり、表現の方法を変えるとすぐ声に出ちゃうから、自分が思っているよりももっと抑えないと」と言われたんです。実際、オンエアで聴いてみると、まだまだ抑え足りなかったな、というところもあるし、逆にもうちょっと出せばよかったな、というところもあって。あとは、セリフの中で時代を匂わせなければいけない、というテーマが最初からありましたね。『二十面相の娘』は、昭和30年代のお話なので、収録が始まるときに音響監督さんが”昭和30年代の日本”みたいな本を持ってきてくださったんです。その本をすごく読み込んで、戦争が終わってどんどん復興していくときの、人々のパワーが集中している感じをキャラクターの中に込めていく、ということをテーマのひとつにして演じています。
――”時代を匂わせる”というのは、演技として、どう表現されているんでしょう?
平野 細かいところなんですけど、たとえば”映画”という言葉のアクセントを”え”の部分につけるとか、その当時の正しい発音やイントネーションを聞いて微妙なところを変えているんです。私の場合は、セリフの語尾を丁寧に置くようにというアドバイスを受けました。語尾を言い切ってしまって自分の意見をハッキリ主張する子になると、現代の女の子の口調に聞こえてしまうので、語尾をキレイにおとなしく置くように、ということを注意して演じていますね。はっきり言って、いままで時代のことまで意識したことがなかったので、甘かったな、と思いました。それもこの作品で大きく学んだことです。
――いろいろと、神経を張り巡らせなければいけない難しい役どころのようですね。
平野 だから、チコを演じているあいだは、ほかの役ができないんですよ。まるっきり変えなきゃいけないので。『二十面相の娘』は、外画の方もすごく多い現場なのでアニメっぽい表現をすると、すごく浮いちゃうんです。その微妙なさじ加減をかんじていただければと思います。
――でも、それは勉強になりそうですね。
平野 すごく勉強になります。リアクションひとつでこんなに違うんだ、と思い知らされますね。私は、外画をまだ1回しかやったことがなくて、そのときは本当にカルチャーショックだったんですよ(笑)。その場でわからなくてもオンエアされて音が乗ったときに違って聴こえたりすることもあるので、すごく耳を澄ませて、いい耳を持たなきゃダメだな、と思いました。”聴く耳”って大切なんだな、って。
――耳ですか。
平野 耳です。やっぱり、まえの人のセリフをちゃんと聴いていないと、同じトーンでしゃべっていることにならないんですよ。同じ空間でしゃべっている雰囲気が出ないんですよね。そこはいい耳を養って、演技をするときに活かせればと思います。
『メモリーズオフ6〜トライアングル・ウェーブ〜』キャラクターソング |
|
|
|
|
――ゲームでは、『メモリーズオフ6〜トライアングル・ウェーブ〜』のキャラクター・箱崎智紗を演じられていますよね。今回はキャラクターソングも歌われるそうですが、どんな曲なんですか?
平野 『Mind Loop』というタイトルのとおり、ホントにループします(笑)。すごくメロディーが印象的で、サビのメロディーがずーっと頭の中をグルグル回っているんですよ。家で練習していたら、頭から離れなくなっちゃって、気づくとずっと歌っていたりとか(笑)。曲自体は、智紗の表面上のかわいらしさとは違った部分が歌の中で表現されていて、「きっと心の中ではこんな葛藤があったりするんだろうなぁ」ということが感じられる曲になっていると思います。
――キャラクターソングを歌うときは、基本的にはキャラクターを演じて歌われるんですか?
平野 そうですね。今回は「本人のままでいいですよ」って言われたんですけれども(笑)、そのまま歌うとけっこう声が大人っぽくというか、太くなってしまうので気をつけて智紗っぽく歌ったつもりです。
――キャラクターになりきって歌うというのは、どんな感覚なんですか?
平野 おもしろいです。平野綾として歌うときより、ニュアンスをつけやすかったりするので、やっていて楽しいです。詞に感情を乗っけやすかったりしますし。
――へぇ〜、気持ち自体は込めやすくなるんですね。歌っていて、ちょっとウルッときたりすることもあるんですか?
平野 集中していると、そういうこともあります。パートごとに分けて収録するのではなくて、一気に流れで収録するときは、すっごく入り込んでしまって感情優先になっちゃうこともありますね。あとで聴いてみると音がぜんぜんはずれてるじゃんって(笑)。でも、今回はちゃんと冷静に歌っています(笑)。
ファーストアルバム『RIOT GIRL』 |
|
|
|
|
――ついにファーストアルバムのリリースが決定しましたね。リリースが決まったときの心境というのは、どんなものだったんですか?
平野 「やっとかー」というのが、本音なんですけど(笑)。”平野綾”としてデビューさせていただいてから2年以上経っているので、やっとちゃんとひとつの作品にまとまるな、という気持ちです。とにかくうれしかったですね。
――では、収録は気合十分で。
平野 けっこうバラエティーに富んだというか、すごく振り幅のあるアルバムになりそうなので、気合を入れて中途半端で終わらないようにレコーディングをしました。
――バラエティーに富んだアルバムなんですね。たしかに最初のころの曲と、いまの曲とでだいぶ雰囲気が変わってきていますからね。
平野 そうなんですよね。(シングルの)3枚目と4枚目のあいだが1年以上空いてしまったので、そこでいろいろな変化があって。
――2007年には3ヵ月連続リリースもありましたし。
平野 あれをやっているときはホントに必死で(笑)。3ヵ月連続って言っちゃったから、絶対遅れられなくなって、進行ギリギリでがんばっていたんですよ。あれが終わってから生バンドでライブをやることができて、ホントにここから始まっていくな、という気分でした。ブランクがあった分、「ここからリセットして再スタートだ」と思っていましたね。
――全14曲の中には、デビュー曲に当たる『Breakthrough』がアルバムバージョンとして新録で収録されているんですよね。
平野 アレンジされたことで、すごくおもしろくなっています! 最初に出した『Breakthrough』もけっこうかわいいんですけれども、「こういうかわいさや、カッコよさっていうのもあるんだな」と思える曲になりましたね。ライブでやったら、きっとみんな掛け声を入れてくれるんじゃないかな、と思っています。あと、詞を書かせていただいている曲が4曲あります。どの曲もコールや、ライブでの盛り上がりを意識して書きました。
――先日、新曲の『Unnamed world』がリリースされましたが、こちらはアルバムには?
平野 これは収録されないんですよ。ただ、カップリング曲は収録されます。
――『Unnamed world』のPVを観て、カッコイイな、と思ったんですよ。尖りすぎてもないし、丸くなりすぎてもないし。
平野 あの曲で、「歌が安定しましたね」って言われるようになったんですよ。難しい曲だったので必死に歌っていたから、あんまり自分の癖とかを入れられないというのもあったんですけど(笑)。でも、『Unnamed world』ですごく形になったな、と感じています。
――そうですよね。集大成……というとまだ早すぎる気がするんですけれども、いままでの曲の集大成という感じはしますよ。
平野 これまでやってきたことが、うまくまとまったな、と思っています。
――ちなみに、アルバムの聴きどころはどんなところになりますか?
平野 このアルバムは、すごいボリュームなんですよ。全部聴くとホントにお腹いっぱいになっちゃうぐらいの名曲ばかりだと思っています。いろいろなジャンルの曲が、ホントにいっぱいあります。歌いかたも曲によって変わっているんですけれども、私は声優なので、そういうおもしろさもあっていいのかな、と思っていて。あとは遊びの要素もけっこう入れてます。余裕な感じで「へっへへーい☆」って、楽しそうに歌っている雰囲気が出ればいいな、と思って歌っています。ホントに前のめりな歌がすごく多いので、つねに斜めってるみたいな(笑)。
――そんな曲を引っ提げてのライブとなると、相当たいへんそうですよね。
平野 ヤバイですよね(笑)。私、体力が保たないんじゃないかっていうぐらいすごいんですよ、ホントに。ライブに来てくださる皆さんも出番がすごく多いと思いますよ(笑)。”皆さんあっての”という曲がすごく多くなると思うので、そこは予習して覚えていただいて、いっしょに盛り上がれるとうれしいな、と思います。
――一体感のあるライブが期待できそうです。
平野 投げかけたら戻ってきてほしいな、という気持ちがあります。それをいつも頭に入れて歌詞や、ステージでのパフォーマンスなどを考えていますから。
――なるほど、ライブはツアーになるんですか?
平野 そうですね。秋から東名阪を回る予定です。
―― 一度聞いてみたいな、と思っていたことがあるんですが、平野さんは歌を出すときに、声優・平野綾と、アーティスト・平野綾を切り替えたりしているんですか?
平野 そこは、自分の中でもすごく大事なことだといつも思っています。声優をやっているんだったら、ホントなら歌を歌わなくていいはずなんですよね。キャラソンだったら、キャラクターとして演じて歌っているわけだからアリだと思うんです。だから、自分の中で”平野綾”として歌うときのことをどういう風に位置づければいいのかな、といつも考えています。いま感じているのは、”平野綾”を表現する上で、声優が主になるのは間違いないんですけれど、歌というものも平野綾”個人”を表現する方法としてあっていいんじゃないのかな、と思っています。最近は、演じた役柄だけではなくて、声優さん個人をフューチャーしていただくことがすごく多くなってきたと思うんです。そういう機会があったときに、私をいちばんわかりやすく知ってもらえる方法というのが、歌を歌うことなんだろうな、と。
――自分自身の表現方法のひとつとして、歌があると。
平野 そうですね。だから、”アーティスト”って言っちゃうと、またちょっと違うんですよ。それはまた別の顔になっちゃうので。
――なるほど。声優・平野綾の奥にいる平野綾個人の見せかたが、歌という方法になるわけですね。
平野 そう思っています。
――それでは、最後にファーストアルバム『RIOT GIRL』を期待してくれている、読者の皆さんにひと言メッセージをお願いします。
平野 お待たせしました! やっとアルバムが……若干、ベスト(アルバム)な雰囲気も漂ってはいるんですけど(笑)、デビュー当時の平野綾から、いま現在の平野綾まですごくわかっていただけるアルバムになっています。どれか1曲はお気に入りの曲が見つかると思うんです。いろいろなジャンルがあるから、好きな曲を見つけていただいて、毎日聴いて覚えていただけたらうれしいな、と思います。ぜひツアーにも来ていただければ!
|
|
|
こちらがファーストアルバム『RIOT GIRL』のジャケット。CD購入時には、このジャケットを売り場で捜そう。 |
|
平野 綾ファーストアルバム |
|
|
発売日 |
2008年7月16日発売予定 |
|
価格 |
3000円[税込] |
|
収録曲 |
01. LOVE★GUN 02. HERO 03. MonStAR 04. 明日のプリズム 05. Breakthrough(album Ver.) 06. 冒険でしょでしょ? 07. 曖昧スクリーム 08. ヨロコビの歌 09. Maybe I can’t good-bye 10. NEOPHILIA 11. Harmonia vita 12. For you 13. 星のカケラ 14. RIOT GIRL |
※平野綾公式サイトはこちら
※ランティス公式サイト内『RIOT
GIRL』特設ページはこちら
特別企画・連載
ケンカに明け暮れる俺らの高校生活は青春の1ページじゃ刻みきれねぇ!『喧嘩番長4』!
ケンカに青春を捧げる不良たちを、ユーモアかつシリアスに描いたアクションアドベンチャー!『喧嘩番長』シリーズの最新作が、PSPで登場する。札つきの悪ガキたちが集まる紅南高校を舞台に、主人公の速水勇太が全校生徒300人の頂点を目指す!
シリーズ最新作が ニンテンドーDSで登場!『風来のシレン4』!
入るたびに構造の変わるダンジョン。挑戦するたびに経験する新たな驚き。『風来のシレン』シリーズ最新作、『不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ』が、ニンテンドーDSで登場!気になる本作の特徴や新システムを伝授していこう。
直感操作で事件を解決に導け!『HEAVY RAIN』!第3回更新!
犯行現場に必ず折り紙を残す、“折り紙殺人鬼”。犯人を追う4人の主人公たちの前に、あまたの謎が立ちはだかる。プレイヤーはその謎をひとつずつ解き、犯人の手がかりを捜すことになるぞ。
夢のタッグバトル再び!『タツノコVS. カプコン アルティメット オールスターズ』!第2回更新!
本作では、ド派手な必殺技やスピーディーな連続技、そしてパートナーとの連繋など、多彩な攻撃をくり出すことが可能だ。
一切の救いなき地獄絵図!『ダンテズインフェルノ』!第7回更新!
地獄の釜のフタが開くまであと少し! アルティメット地獄アクション『ダンテズ・インフェルノ 〜神曲 地獄篇〜』の第七圏“暴力”を紹介する。友と地獄の底で哀しき再会をしたダンテへ、アークデー
モンが襲いかかる!
この荒廃しきった惑星、Pandoraへようこそ!『Bordrerlands』!
トゥーンタッチの独特なビジュアルが印象的な本作の魅力は、FPSとRPGが融合したそのゲーム性。自由度の高いカスタマイズが危険極まりないPandoraで生き延びる唯一の手段!凶悪な盗賊やモンスターが跋扈するこの不毛の地で、賞金稼ぎたちは生き延びることができるか?
巨大な空中戦艦をバラバラにして破壊セヨ!『百万トンのバラバラ』!
あの『勇者のくせになまいきだ。』を生んだクリエーター発掘オーディション“PlayStation C.A.M.P!”とアクワイアのタッグによる注目の新作タイトル『100万トンのバラバラ』。本作に登場する敵は巨大空中戦艦。プレイヤーは主人公のティトリを操り、巨大空中戦艦をバラバラに解体してやっつけるのだ!
膨大なクエストがプレイヤーを待つオープンワールドRPGの決定版!『セイクリッド2』!
自由なオープンワールド世界で展開されるアクションRPGがいよいよ登場。謎のエネルギー“T-エネルギー”をめぐる争いで荒廃した世界をさらなる混沌へと叩き込むか、救済をもたらすかはプレイヤー次第だ。広大な世界と膨大なクエストが待つファンタジー世界“アンカリア”へ冒険の旅に出よう!
極上バイオレンスエンターテインメントの問題作ついに日本凱旋!『マッドワールド』!
その徹底したバイオレンス度から日本発売は難しいと言われていた作品が、ついに日本で発売される。アメコミ風のテイストやモノクロの画面などが個性的。バイオレンスを徹底的に突き詰め、エンターテインメントにまで昇華させた、期待の痛快アクションゲーム。
キーワードを入力してスペシャルディスクをゲット!『バカとテストと召喚獣 for mixi』!
大人気学園ラブコメのライトノベル『バカとテストと召喚獣』が、mixiアプリで遊べるようになったぞ! テストを受けて召喚獣を呼び出し、相手と戦うという原作の流れを、クイズとシミュレーションの融合という形でゲーム化。簡単な操作ながら戦略性は高く、サックリ遊びたい人もドップリハマりたい人も楽しめる作品に仕上がっているぞ。
この記事の個別URL
ソーシャルブックマーク
アニメニュース
- 更新日時:2009/09/15 02:30
写真とともに白熱のライブをお届け “アニメロサマーライブ2009 -RE:BRIDGE-”1日目
夏の恒例イベントであり、世界一のアニメソングイベントと言える“アニメロサマーライブ”。2009年8月22日(土)と23日(日)の2日間に渡って、埼玉県にあるさいたまスーパーアリーナにて“アニメロサマーライブ2009 -RE:BRIDGE-”が開催された。
- 更新日時:2009/09/12 17:17
クリエーターが開発秘話も披露、『テイルズ オブ ヴェスペリア 〜The First Strike〜』試写会が開催
都内にて“『テイルズ オブ ヴェスペリア 〜The First Strike〜』トークイベント付きブロガー試写会”が行われた。試写会では、ユーリ役の鳥海浩輔とゲーム版のプロデューサーを務めるバンダイナムコゲームスの樋口義人氏がゲスト出演。トークイベントなども行われた。
- 更新日時:2009/09/11 18:10
CDデビュー15周年を記念して、坂本真綾の武道館ライブが決定!!
フルアルバム『カゼヨミ』のリリース、自身初のホールライブツアーと、2009年は大いに歌を歌い続けてきた坂本真綾。そんな彼女が、2010年、CDデビュー15周年を記念して、誕生日の当日に一夜限りのSPECIAL LIVEを行うことが決定した。LIVEの会場は、日本武道館!
- 更新日時:2009/09/11 16:00
『劇場版“文学少女”』公式サイトが更新! キャスト情報が判明
- 更新日時:2009/09/10 02:10
シェリルのお宝音源が発掘された!? 『劇場版マクロスF』公式サイトでチェック!!
- 更新日時:2009/09/03 02:40
彩音ライブツアー2009追加公演を前に意気込みを語る
- 更新日時:2009/09/02 19:00
長谷川明子ソロデビューシングル『LEVEL∞』発売記念イベントをリポート!
- 更新日時:2009/09/01 15:00
アーティストや声優のライブ、イベントなどが行える多目的ホール“AMGホール”完成披露イベント





