仁後真耶子:「うっうー」で掴んだ、『アイドルマスター』のやよい
エンジェル・ボイス アゲイン

ファミ通Xbox 360(毎月30日発売)の人気コーナー “エンジェル・ボイス アゲイン”がファミ通.comとコラボレート。誌面の都合などから、本誌では泣く泣くカットせざるを得なかった声優さんの貴重なお話の数々を完全収録しています。声優さんの“声のお仕事”に対するこだわりぶりが明らかに。本日のゲストは、仁後真耶子さん(不定期連載第13回)。
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【本日のゲスト・仁後真耶子さん】 |
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『アイドルマスター』の高槻やよいなどを担当する。Webラジオ番組” アイドルマスター Radio For You!”のパーソナリティーも務める。 |
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●声優という仕事はお母さんに教えてもらった |
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――まずは声優さんを目指すようになったきっかけから教えてください。
仁後 小学生のときに英語教室に通っていて、英語劇発表会に参加する機会があったんです。私はものすごく引っ込み思案で、自分のそんな性格を少しでも直せれば、ということで英会話教室に通って発表会に参加していくうちに、人前でお芝居をすることが楽しいと思いました。それで、「舞台に立ちたい」って思うようになり母に相談したところ、声優さんの存在を教えてもらったんです。
――お母さんの推薦だったのですか!?
仁後 母にとっては、女優さんは背が高い方々というイメージがあったようで、背の低い私にはムリだろう……と思ったみたいです。それで、声優さんだったら関係ないんじゃ……という話になったんです。もともと私はアニメの声は、そのキャラクターが本当に出しているものだと思っていたので、声優という仕事を始めて教えてもらったときはびっくりしました(笑)。
――なかなか理解のあるお母さんですね!
仁後 そうなんですよね。あと、母以外の友人からも、「よく声が通るし声優に向いていそう」と言われて、すっかりその気になってしまって(笑)。それで、友人に教えてもらった養成所を、「これでダメだったらどこでもダメだろう」と思って挑戦してみたら受かってしまったんです。
――演技にあたって心がけていることは?
仁後 私は本当にアガリ症で、演技をしているあいだは不思議と落ち着いていられるのですが、演技のまえとあとがダメなんです。収録のある日は朝から「どうしよう?」ってピリピリしてしまったり、酷いときは、まえの晩に眠れなかったりします。収録のあとも、なぜか現場にいた方々に「ちゃんとご挨拶ができていたかな」って気になったり……。
――あまりの緊張感に演技を投げ出したくなる……なんてことは?
仁後 それはないです(笑)。演技のまえは、「なんでこんなに緊張しているんだろう?」って思うのですが、演技をしているあいだは本当に楽しくて! ほかの人に成り切れる演技というものの持つ醍醐味は、何物にも変え難いです。ふつうの生活だったら表に出すことができない喜怒哀楽も、演技だったら自由に表現できる。演技は本当に楽しいです!
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●やよいはもっとしっかりとした部分も見せられたら…… |
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――仁後さんにとって、役者というのは天職なのですね(笑)。では、印象的な役柄と言えば何になりますか?
仁後 『アイドルマスター』の高槻やよいとは、長い付き合いなので、やはり外せないです。やよいは、いちばん最初に「うっうー」というセリフがあって度肝を抜かれました(笑)。日常会話で「うっうー」なんて擬音をしゃべる機会は滅多にありませんよね? それで、「どうやってしゃべったらいいんだろう?」ということで、かなり悩みました。最初は濁って発音したらいいのか、それともはっきり発音したほうがいいのかわからなくて、濁って発音していたんです。そうしたら、ディレクターさんから「はっきり発音してください」ってリクエストされて、この子は「うっうー」って言う子なんだ……ということで、自分のなかでやよいというキャラクターがガツンと来たんです(笑)。それからは、ほとんど悩まなくなりました。
――「うっうー」でやよいの本質がわかったんですね(笑)。
仁後 やよいは本当に自由に演じさせていただきました。あまりに自由だったので、楽しいエピソードには事欠かないですよ。たとえば、『アイドルマスター』ではプロデューサーさんとコミュニケーションを取るときに、「ハイタッチ」というセリフがあるのですが、本当は「ハイタッチ(High
Touch)」というべきところを「はい、タッチ」だと勘違いしていたんです、ずっと。それでこのまえドラマCDの収録があって、別の声優さんがドラマ中でハイタッチの説明をしているのを聞いて、「あ!しまった!」って焦ったんです(笑)。あとでディレクターさんにそのことを聞いてみたら、「やよいらしいからいいかな、と思ってオーケーにした」って言われたんです。やよいだったら言いそうなことだということで採用になっていたらしいんです。そんなふうに、現場で作り上げていく自由な雰囲気が『アイドルマスター』にはありますね。
――たしかに、『アイドルマスター』は、スタッフやキャストの皆さんで作り上げてきたものという印象があります。
仁後 それで最近やよいで申し訳なく思うのは、最初の性格から少し変化してしまったことです。本当はもっと真面目でしっかり者のハズだったのですが、だんだんふわっとしたキャラクターになってきてしまったみたいなんです。最近は、台本にもどんどん擬音が多くなってきました(笑)。やよいは5人姉弟の長女だし、ゆくゆくはもっとしっかりとした部分も見せられたらいいなって、個人的には思っています。あのしゃべりかたを直してあげないといけないかな……と(笑)。
――今後はどんな役柄を演じてみたいですか?
仁後 いままでは元気で前向きな性格の役柄が多かったのですが、これからは逆に、「仁後真耶子はこんな役も演じるんだ」という役に挑戦してみたいです。あとは、これは昔からずっと思っているのですが、年相応の役。私のしゃべりかただと比較的年齢が低い役が多くなってしまうのですが、自分の中身が大人になっていって、演じる役柄も自分の年齢に近づいていったらいいなって思います。とにかく、幅広い役を演じられるようになりたいです。
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▲2008年2月28日発売予定のXbox 360用ソフト『アイドルマスター ライブフォーユー!』でも元気な姿を見せてくれる仁後さんが演じる高槻やよい。 |
photograh:Daisuke Komori
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