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三瓶由布子インタビュー: とにかく演じることが好き!
エンジェル・ボイス アゲイン

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ファミ通Xbox 360(毎月30日発売)の人気コーナーである“エンジェル・ボイス アゲイン”がファミ通.comに出張! 誌面の都合などから、本誌では泣く泣くカットせざるを得なかったコメントの数々を完全収録。声優さんの“声のお仕事”に対するこだわりぶりを聞きます。本日のゲストは、三瓶由布子さんです(第8回)。

【本日のゲスト・三瓶由布子さん】

『だぁ!だぁ!だぁ!』の西園寺彷徨役で声優デビュー。『交響誌篇エウレカセブン』のレントン役が好評を博す。最近では『Yes!プリキュア5』の夢原のぞみ役など幅広い役柄をこなす。

 
インタビューの模様を動画で再生
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●“演技をする”ことに魅せられてこの世界へ……
                                                                                               

――声優を目指すようになったきっかけを教えてください。
三瓶 小学校のときに学芸会をやってすごく楽しかったので、「演劇をやってみたいな」って子供心に思ったんですね。それで家の近くに劇団があったので、小学校5年生くらいから通うようになりました。それからオーディションをいろいろと受けるようになったのですが、中学校2年生のときに、NHKのアニメ『だぁ!だぁ!だぁ!』(2000年)の西園寺彷徨役で初めて声優を演じさせていただくことになったんです。そこからですね、声優のお仕事をし出したのは。


――たまたま受けたオーディションが声優さんだった?
三瓶 そうなんです。もともとオーディションは選んで受けていたわけではなくて、薦められるものをどんどん受けていたんですよ。当時は声優に対する知識もあまりなくて……。初めての役が男の子役だったので、それがきっかけで男の子役をやるようになりました。

――劇団ではことさら声優の勉強はしていなかった?
三瓶 なかったです。もともと劇団も声優に限定しているわけではなかったので。でも、初めての大きな役だったので、最初は「どうやって演じたらいいんだろう?」って思いました。ドラマだとカメラが回ってきて、自分をアピールして……ということがあるのですが、声優だと渡されたセリフをマイクの前で読むことになる。すべて初めての感覚でとてもとまどいました。

――勝手がわからなくて苦労した?
三瓶 西園寺彷徨はとてもかっこいい役だったんです。で、“かっこいい”というイメージをどうやって表現したらいいか考えて、最初は声を作ったんですね。すごい低い声にしたりして。それを2年間やらせていただいたのですが、だんだん「あ、そうじゃないんだな」って気がつき出したんです。別にことさら誰かに教えてもらったわけでもないんですが、「まわりの人といっしょに演技をしていく」、「まわりの人と掛け合いながら演技をしていく」というのが演技だと思いました。でも、最初のときはとにかく余裕がなくて、必死に台本をめくってセリフを読む……という感じでした。とにかく、自分のセリフをしゃべるのでいっぱいいっぱい(笑)。

――『だぁ!だぁ!だぁ!』で声優がおもしろいと思った?
三瓶
 アニメは大好きだったので、自分が声を担当した役がアニメで動くというのは感激でした。で、最初の放送は母といっしょに見たのですが、最初はわくわくしていたのに「テレビの中で自分の声が出てくるのが恥かしい!」ということで、見ているだけでもいっぱいいっぱいになりました(笑)。

●やはり忘れられない『交響詩篇エウレカセブン』のレントン

――転機となった役柄などはありますか?
三瓶
 どの役も大事なのですが、やっぱりデビュー作の『だぁ!だぁ!だぁ!』はとても大きいですね。『だぁ!だぁ!だぁ!』がなかったら、いまの自分はないと思うし、2年間いっしょにやってきた人たちと別の現場で会って、「大きくなったね」って言われたり、その人たちの前で少しは演技ができるような気になれたのもすごくうれしい(笑)。あとは、ちょっとまえに終わったアニメ『交響詩篇エウレカセブン』(2005年)。レントン・サーストン役で初めて主役を演じさせてもらったのですが、レントンとは不思議なつながりがあるんです。レントンは14歳の男の子なのですが、14歳というのは私が声優デビューした年であり、相手役の名塚佳織(エウレカ役)は私のデビュー作の相手でもあったり。

――因縁めいていますね(笑)。
三瓶
 最新のアニメにしては珍しく、1年という長い放送期間で、主人公が成長していくドラマでもある。なによりも、主人公といっしょにお芝居も成長していけるのが楽しかったです。自分の演技が成長できたかどうかというと、極めて疑問なのですが、少しくらいは成長したのではないかと(笑)。あと、現場が家族というか仲間みたいな雰囲気だったんですね。役柄と声優さんの性格がすごい似ていたんですよ。『交響詩篇エウレカセブン』では、“月光号”という船に乗って旅をするのですが、本当に共演者たちと旅をしているような感覚でした。

――レントンはとても印象的な役でしたが、役作りにあたっては?
三瓶
 実際のところ、“やんちゃな男の子”という感じで、最初のころはそんなに難しいことはなかったんですよ。“14歳のひとりの人”として、素直に演じることができた。わかりやすいキャラクターでした。それが成長してくるにおよんで、“男の子”としての部分も出てくるようになると、ちょっとずつ自分と離れていくという実感があって、初めてのことも多くなってきた。それがある意味でおもしろかったですね。

――最初は自分と近かったキャラが、どんどん離れていった?
三瓶
 そうなんですよ。監督さんも「最初に予想していたのとは、別の方向に行った」とおっしゃっていたのですが、キャラクターがひとり歩きする感覚に似ているのかなと思います。レントンに関しては、“演じてあげている”という意識がまったくなくて、いっしょに歩いているという感覚でした。

――それだけ役柄と親密になると、最後のアフレコはつらかったでしょうね。
三瓶
 終わったという感じがあまりしなかったです。で、アフレコが終わったあとで、大阪のアニメイベントに参加したんです。そこで主要キャストが集まって、舞台上でナマアフレコを披露したのですが、最後の私とかおりん(名塚佳織)のシーンで、かおりんが泣いているのがわかったんです。私もセリフをしゃべりながら「まずい!」と思ったのですが、いっしょに泣き出してしまって……。やっぱりすごく大切な役なんだと改めて実感しました。
 どのキャラクターも、「これで演じることができなくなるのかな?」と感じるとさびしくなるのですが、『交響詩篇エウレカセブン』については、1年間やってきて、「レントンなら、どこかでがんばっているだろう」という思いがありました。キャラクターというよりは、ひとりの生きている人という印象があって、やっぱり特別でした。

▲三瓶さんが初めて主役を担当することになった『交響詩篇エウレカセブン』のレントン。等身大の男の子を描き好評だった。ヒロインであるエウレカとの淡い恋模様もファンの関心を惹きつけた。



――レントン以降さらに演技の幅も広がった?
三瓶
 どうでしょう(笑)。でも、レントンまでは男の子をやらせてもらうことが多かったのですが、最近は女の子役をやらせてもらうことが多くなりました。いままで女の子役はできなかったので、それがすごく楽しくて(笑)。いままでは、男の子役ばかり演じてきたので、「かわいい女の子は無理だよ〜」という女の子に対する壁が自分の中にあったのですが、最近は悪役とか、正義の味方とかいろんな女の子を演じられるようになりました。

――女の子役は難しいのですか?
三瓶
 最初はちょっと苦手意識がありましたね。オーディションのときに「もう少し女の子らしく演じてくれませんか?」とか言われて、「ちょっとこれで限界なんですけど……」と思ったりしていたのですが(笑)、いつのころからか、“女の子”というより“ひとりのキャラ”として捕らえるようになったんですね。そうしたら苦手意識もあまりなくなってしまって、「私もがんばればこういう声が出せるんだ」という感じになりました。新しい世界が見えてきた感じですね。とにかく演じることが大好きなので、これからもいろいろな役に挑戦してみたいです。

 



▲『交響詩篇エウレカセブン』は、ただいまバンダイビジュアルよりDVDが発売中。三瓶由布子さん演じるレントンの成長の過程をぜひ楽しんでほしい。全13巻で価格は各6300円[税込]となっている。


※三瓶由布子さんの公式ブログはこちら
※交響詩篇エウレカセブンの公式サイトはこちら

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