白石涼子インタビュー:引っ込み思案な性格から声優へと至る道のり
エンジェル・ボイス アゲイン
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ファミ通Xbox 360(毎月30日発売)の人気コーナー、“エンジェル・ボイス アゲイン”がファミ通.comに出張! 誌面の都合などから、本誌では泣く泣くカットせざるを得なかったコメントの数々を完全収録。声優さんの“声のお仕事”に対するこだわりぶりを聞きます。本日のゲストは、白石涼子さん(第6回)。 |
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【本日のゲスト・白石涼子さん】 |
アニメ『まほらば Heartful days』の白鳥隆士役や『ハヤテのごとく!』の綾崎ハヤテ役など男の子役には定評がある。CDなどもリリースし、歌手としても活躍する。 |
【エンジェル・ボイス アゲイン】 |
●養成所時代は悩んで立ち止っていられなかった
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――まずは、声優になったきっかけから教えてください。
白石 子供のころからずっとアニメが好きで、日常的にアニメを見ていたんです。そのときは声優という仕事を意識していたことはなかったのですが、ある番組で声優さんのランキングとアニメ番組のランキングをやっていて、それを見たときに、「あ、声優という職業があるんだ!」と意識したと思うんです。声優のランキングに入っていた方たちは、自分が見ていた番組に出演されていた方々だったので、「あっ!」ということで一致したといいますか、「へーっ」と思って、私もなりたいと思ったんです。どちらかというと引っ込み思案で、「目立ちたい」という気持ちもある反面、自分には表舞台に出るような仕事はできないだろう」と思っていたんですね。それが顔を出さない声優であれば、「自分でもできるのでは?」と子供心に思ったんです。実際は、人前に出ているんですけど(笑)。
――当時のお気に入りのアニメは?
白石 自分のなかですごく印象に残っているのは、『ママレード・ボーイ』('94年からテレビ朝日系にて放映)と、『幽☆遊☆白書』('92年からフジテレビ系にて放映)、そして、『新世紀エヴァンゲリオン』('95年よりテレビ東京系にて放映)ですね。この3作品が自分をより声優になりたいと思わせるきっかけになりました。『エヴァンゲリオン』は当時もう声優になりたいと思っていて、しかも「男の子をやりたい」って思っていたので、(主人公の)碇シンジくんに共感して見ていました。
――なぜ男の子役をやりたいと思ったのですか?
白石 それが前向きならいいのですが、すごいマイナス思考で(笑)。子供のころから「声がかわいくない」とか、「声が高くない」とか思っていて、アニメの声ってかわいいというイメージがあったので、「私はできない!」って思ったんです。だから、男の子を目指そうという意識があったんです。だけど、いまはその夢を持ってよかったと思っています。
――具体的にはどのような形で声優への道を?
白石 所属している青二プロダクションの付属養成所があって、私は奈良県出身なのですが、ぱっと塾生募集の記事を見たときに“大阪校”という文字が見えたので、「ここでいいや」ということで行くことにしました(笑)。小学校5年生のころから「声優になりたい」って思っていたのですが、部活動とかで演技などを習うことはまるでせずに、妹とマンガのセリフを読みあったりするくらいでした(笑)。養成所には、高校3年の春から入ったのですが、ふつう高校3年生といえば、就職活動だったり、進学活動だったりをするわけですが、養成所に受かる保証なんてどこにもないのに、ほかの選択肢はまるで考えていませんでしたね。「受かってよかった」みたいな感じでした(笑)。
――両親は心配しなかったのですか?
白石 いや、したと思いますよ。最初に「大学には行かない!」って言ったときは、「えーっ!」ってびっくりされましたから。行くものだと思っていたみたいで、びっくりしたようですが、「自分のやりたいことはやりなさい」って言ってくれましたね。背中を押してくれて……。その両親があってこそ、いまの私があると思います。
――養成所の日々はどうでした?
白石 養成所自体は2年間っていう期間が決まっていて、いろいろとやらないといけないことがあって、無我夢中でした。悩んだり、挫折とまではいかないのですが、落ち込んだこともいろいろとありました。ただ、悩んだりして立ち止まってもいられなかったです。さきにどんどん進んでいかないと置いていかれるので(笑)。でも、高校3年生のころは、バイトもしていて養成所にも通っていて……とか考えるととんでもない生活をしていましたよね。「私がんばっていたな」って思いますよ(笑)。
――三足のわらじですね(笑)。
白石 いまでも、私はどちらかというと人見知りで、自分から一歩前に出られないタイプなのですが、養成所時代はもっと激しかったんですね。でも、青二塾の塾長先生がとてもきびしい方で、授業でもひとりずつ当ててくれないんです。挙手制になっていて、自分で手を挙げない限りはずっと見学になってしまう可能性もある。だから、そこで一生懸命手を挙げました。そこである程度矯正されましたね。
――声優になるのも競争ですから、引っ込み思案ではいられないですよね。
白石 そうですね。そういった意味で思うのは、なぜ養成所に入るためのオーディションを受けることができたのか? 自分でもいまだに不思議なんですよねえ。当時のことをよく思い出せないのですが、よく私にそれだけの行動力があったなあと(笑)。両親も「あの涼子が!?」という感じで、養成所のオーディションを受けたことをびっくりしていましたね(笑)。
●これからは、“女の子道”も極めてみたい
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――いままで演じたなかで、印象的なキャラクターは?
白石 いろいろなキャラがいたのですが、私のなかですごく自信につながったのは、『まほらば Heartful days』(2005年)の白鳥隆士役です。男の子でメイン役だったので、自分にとってすごく大事なキャラであり、大事な作品という感じでした。白鳥隆士役はすごく楽しくて、男の子をもっと演じたいと思いました。
――そこで掴んだものなんてありますか?
白石 自分で自分の声を知るきっかけになりました。彼(白鳥隆士)は19歳だったんですね。アニメでも19歳というとふつうは男性声優さんが演じるものなのですが、絵がかわいくて、男の子だけど中性的な感じで演じることができました。そこで、「私の声ってこういう声だったんだ」ということがわかって、「こういう声もありなんだな」ということを学べました。自分のできることが見えたというか……。
――いままでいろんな役柄を演じてきて、声優としての魅力って何ですか?
白石 子供のころはミーハー気分で「このキャラクターはかっこいいな」と思ってアニメを見ていたのですが、いざ自分が演じる立場に立ってみると、私自身が楽しんだり苦しんだりして、キャラクターといっしょになっているという感じですね。キャラクターになり切るというか、「キミのことは私がいちばんよくわかっているんだよ」という感じ。いちばん近い存在になりたいです。
――今後取り組んでみたい役柄は?
白石 さんざん「女の子が苦手」と言ってきたので、自分の中の“女の子“を追求してみたいですね。よくまわりの人からは、「毎日女の子として生活しているでしょ」と
言われるのですが、たしかにそうなんですが、いざアニメとなるとダメだったんですね(笑)。でも、今後は私の“女の子道”も究めて行きたいですね。
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