第4回 ゲームは人が集まりつながって作るもの。
だから、コミュニケーションを大切に!3月9日更新
●まず、ゲーム制作に興味を持ったキッカケなどを教えてください。
平塚さん:もともと玩具店でアルバイトをしていまして、仕事で行ったおもちゃショーでゲームを出展していたブースを見たんです。そこで、ゲームの“魅せ方”というものにすごく惹かれました。それがキッカケですね。そのときはゲームそのものではなくて、ゲームを取り扱ったイベントへの興味が強かった感じです。
その後は広告代理店勤務を経てゲーム業界入りして、宣伝チームに所属していました。それでも満たされず、とうとう作る側に参加した……という感じです。
最初からゲーム業界を目指していたわけではなかったですが、子供のころはファミコンも買ってもらえない環境でしたから、その反動があったかもしれませんね。
●クリエイターになって、大変だったのはどんなことですか?
平塚さん:こんな仕事をしていてなんですが、とにかく、僕は人と話すことが大の苦手なんですね。クリエイターというと“個”のイメージが強いですけど、実際のゲーム制作は、“チームプレイ”です。人と話すことが苦手っていうのは、致命傷ですよね(笑)。
別の会社でゲームを宣伝する立場にいたときに、雑誌広告を担当していたんですね。これは本当に僕が悪いんですけれども、そのときに入稿が差し迫った広告物があったのですが、何度プロデューサーに見せても、ボツになってしまって……。「このままでは間に合わないから、チェックに出さず自分の判断で入稿しよう」と思って実行したら、案の定大きなミスをやらかしてしまったんですね。それで、2ヵ月ほどまったく仕事がもらえない時期がありました(笑)。
今なら、当時のプロデューサーがダメ出しをした理由もわかりますし、言っていたことも理解できるような気がするんですけどね。とはいえ、人と話すことが得意な人もいれば、苦手な人もいる。今はプロデューサーという立場になったので、“話すことが苦手な人でも積極的に発言ができる環境”を作ろうと心がけています。
●プロデューサーの仕事の楽しさは、どんなところでしょうか?
平塚さん:ものづくりの一番最初にいるので、楽しいしやりがいがあるところですね。まずマーケティングなどから企画を練っていき、「こんな感じのゲームを作りたい」ということを考えます。それを具体的に動かしてくれるチームや外部の開発会社さんとお話をして、徐々にプロジェクトを進めていく一連のやりとりが楽しいですね。
こうしてゲーム開発の方向性を作ったら、あとはひたすら裏方の作業になります。でも、開発を行っているみなさんが進みやすいように道を整備するのがプロデューサーの一番大事な仕事ですから、重要な立場ですが意外に地味ですよ(笑)。

●ゲームスクールに通うメリットは、どんなところでしょうか?
平塚さん:コネクションですね。ゲームのプロジェクトをたてるといろいろなスタッフが集まるのですが、「スクールの同級生で腕のいい人がいるので」という感じに横のつながりでいい人材を紹介してもらえることが多いです。
ゲームスクールを卒業してしばらくは、自分のスキルを高めることや目の前の仕事に専念していると思いますが、一段階上がった立場になったときに「仲間を集めてチームを作る」というタイミングが来るはずです。そのとき、ゲームスクールで作ったコネクションが本当に重要になってくると思います。
●最後にクリエイター志望者へ向けたエールをお願いします。
平塚さん:ゲームというのは、人と人とが集まりつながって作っているものです。だから学生のうちにコミュニケーションというものを大事にして、その能力を育ててほしいですね。僕自身もサークルであるとか、アルバイトであるとか、人と接する機会を作って、そういったところで世代の違う人と話したりする経験をしました。教室での勉強だけでなく、そうした課外活動が間違いなく役立っていると感じています。
例えば、大学時代にやっていた玩具店のアルバイトでは、“商品が売れるようにどう陳列するか?”といったとき、膝立ちをして子供の視線になって、子供からその商品がどう見えるかを実際にチェックしたんです。そうしたら、売れ行きがよくなったんですね。その体験があって、今も“どの視点で見ればいいのか”とか“どうプロモーションすれば効果的か”という買い手側の視点を常に自然に意識できるようになっていると思います。
勉強がおろそかになっては困りますが、時間があるときにサークルやアルバイトもやっておくと、立派なクリエイターになれるんじゃないかな、と思います!
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